【レポート】『LINEMO』をソニーストアの5G対応SIMフリースマートフォン『Xperia』で使ってみました
ソニーストアで昨年8月から販売が開始されたSIMフリースマートフォン『Xperia』シリーズですが、まさに新料金プランに合わせて発売された感があります。
3月からはいよいよ、各キャリアの新料金プランがサービスインしていますが、今回はソフトバンク系列で提供されている「LINEMO」を実際に契約して5G対応のSIMフリースマートフォン「Xperia 1 II」で試してみました。驚きの結果が出ましたのでレポートしたいと思います。
「ahamo」「povo」「LINEMO」を試してきましたが、現時点ではLINEMOが一番のオススメになるかもしれません。
こんにちは、店員佐藤です。
基本的に通信費については私はとてもケチで、安いプランを探して使ってきていますが、ここ10年くらいはドコモ回線をメインにして生活しています。
昨年はもっとも安いプランにして、1年無料で使える「楽天モバイル」を利用してきていますが、埼玉県に住み我が家と新橋との通勤ではストレスのかかる通信事情で、ま、無料だから仕方ないか、でお付き合いしてきたんですが、この4月からは待ちに待った「ahamo」に乗り換えています。
「どこでも通信がつながったままっていいなー」というのを実感していたところで、やっぱりモバイル通信はドコモなんだよなー、とか、思っていたんですが、ちょっと試しにどうなっているのか、で、KDDI、au系の「povo」も入ってテストしてみました。
なんだかんだ言ってもドコモがナンバーワン、auはナンバーツー、店頭でのユーザーさんの数も私の体感ですが5割近くがドコモで3割がau、2割がソフトバンク、というイメージでいます。ですが、実際にpovoを使って山歩きをしてきてみたら、なんと、ahamoよりもpovoの方がカバー範囲が広いことが判明。
ええ!? という、まさかの結果に驚きました。それと、これも私の通勤路での体感上ですが、全域にわたって通信が安定しているのはahamoよりもpovoの様な気がします。こう言ってしまっては申し訳ないんですがauの方がユーザーさんが少ない分、都心部でも混雑が少ないのでは?という気がします。
ということで、今回は新料金プランの試用レポート第3弾と言うことで、ソフトバンク系列の「LINEMO」を契約してみました。
月曜日の未明に申し込みをして、火曜日にはSIMカードが到着しています。超スピードで回線が使える様になったんですが、今はもうこんなに簡単に電話番号を作ることができるんですね。
しかも契約終了時も解約金などはなにもかからないので1ヶ月2,728円だけでお試しをすることができます。今はキャンペーンで1年間は通話料も無料になるとか。
以前はソニーフェアなどのイベント時にWi-Fiルーターをレンタルしたり、携帯回線をレンタルしていましたが、イベント時に回線申し込みをして、これをイベント用の一時的な電話番号にしたりPC端末の通信に使ったりができます。すごい時代になりました。
さて、LINEMOもオンラインでの申し込みだけで契約ができます。NMPで電話番号を引っ越しするか、回線を新しい番号で作るかですが、今回も新規回線で契約します。
以前は3つくらいの番号が表示されて好きな番号を選ぶことができる、とかがありましたが、今回はそういうのはなく、SIMカードが届いて自分の電話に入れて使い始めるまで番号はわかりません。良い番号がもらえたら使い続けよう、とかいうのはありかもしれません。
本人確認書類として免許証などを写真に撮って送信する必要があるんですが、こういうときにもマイナンバーカードが使えるようになってきました。ただし、隠さないといけない部分が指定されていて、それが映り込んでいると無効になるそうです。
どうもまだ使い勝手がイマイチですね。免許証の場合、申し込みの住所と表面の住所が同じなら裏面の撮影は必要無しです。
翌日にはSIMカードが到着。povoの時には配達の方に免許証の番号を控えてもらったりする個人の確認作業がありましたが、LINEMOは判子のみで普通の宅配便と同じ扱いで届きました。さすがに貴重品のステッカーがあるので宅配ボックスには入れないみたいですが、povoよりも簡素化された印象です。
中に入っているのはSIMカードと簡単な設定方法についての案内のみです。
モバイル通信の設定に必要なAPNの情報などはここに記載されていますが、ソニーストアのSIMフリースマートフォンでは特に設定の必要はありませんでした。
自動で接続情報をダウンロードして各種APN情報を持っているのでWi-Fi環境があれば、このあたりは目を通す必要もなく、SIMカードを挿すだけで使える様になります。
povoのau系サービスも初めてでしたが、今回のソフトバンク系のサービスも私は利用するのが初めてです。ソフトバンクホークスのマークだ、とか思いながら、SIMカードを切り離します。レギュラーサイズ、ミニサイズ、ナノサイズの切り込みがあり、自分で必要なサイズで切り出して使います。
ソニーストアのSIMフリースマートフォンはナノSIMなので、一番小さいサイズで切り出します。
あとは挿すだけで使えます。
ソニーストアのSIMフリースマートフォンは「デュアルSIM」と言って2枚のSIMカードを挿すことが可能です。同時に「ドコモ」と「ソフトバンク」のSIMカードを挿して、電話はドコモ、データ通信はソフトバンクということもできます。かかってくる電話は両方とも受けられるのですが、データ通信については最初に自分で設定したキャリアでのみの通信になります。
いつでも自由に切替はできるので月前半にソフトバンクで20GBまで使って、後半はドコモで20GB、という使い方もできます。
このあたりの使い方は簡単なのですぐに使いこなせると思うのですが、毎回のご案内で申し訳ありませんが携帯電話各社で使っている周波数バンドは違っていて、ソニーストアのSIMフリースマートフォンでなければこんなにスマートには使えません。
キャリアで販売しているスマートフォンは自社の周波数帯を中心に対応するモデルを販売しているため、ドコモやauのスマートフォンではソフトバンクの通信回線すべての周波数を利用できません。ソフトバンクのスマートフォンがドコモの回線ですべての周波数対応をしていないというも一緒です。
Xperia 1 | SO-03L | SOV40 | 802SO | J9110 | ||
docomo | au | SoftBank | ソニーストア SIMフリー |
|||
ドコモ、ソフバンの メインバンド |
Band 1 | 2.1GHz | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
楽天のメインバンド | Band 3 | 1.7GHz | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ソフバンの プラチナバンド |
Band 8 | 900MHz | 〇 | 〇 | ||
Band 11 | 1.5GHz | 〇 | 〇 | |||
auのメインバンド | Band18 /26 |
800MHz | 〇 | 〇 | ||
ドコモの プラチナバンド |
Band19 | 800MHz | 〇 | 〇 | ||
Band 21 | 1.5GHz | 〇 | ||||
各社プラチナバンド | Band28 | 700MHz | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Band 41 | 2.5GHz | 〇 | 〇 | |||
Band 42 | 3.5GHz | 〇 | 〇 | 〇 |
.
こちらは「Xperia 1」の各キャリア毎の対応周波数を表にしたものなんですが、キャリア毎にこれだけ使える周波数に違いがあります。docomoやauのスマートフォンをソフトバンクで使おうとするとソフトバンクのメインバンドであるBand 8のプラチナ回線が使えなくなります。この周波数は街中や地下などの入り組んだところで使う電波です。ソフトバンク製以外のスマートフォンの場合、屋内では非常につながりの悪い携帯電話になってしまう可能性があります。
ソニーストアで販売しているSIMフリーモデルはこれらの周波数もほぼ全てカバーしています。どこのキャリアのサービスで使っても通信しやすい端末になっているわけです。
なので、今回のテストのように1台のスマートフォンで全キャリアの通信テストなどができる、というわけです。
で、使ってみた結果ですが、なるほど、ドコモだけが携帯電話会社ではなかったというか、つながりが悪いという評判だったソフトバンクはもうはるか昔の話で「LINEMO」もすごい快適に使えます。
auのpovoと遜色ないというか、通信速度を考えるとどうもLINEMOの方が速いような気がします。
最近はテレワークが多く、お店までの通勤機会が少ないため、通勤路を毎回変えて通信エリアを調査する、というのができないんですが、アプリ「nPerf」を使って、都内の通信エリアをチェックするとこんな様子でした。
「nPerf」は利用ユーザーにお願いして移動時のモバイル通信の信号強度をログで記録し、それをサーバーに送ることで全世界各地のキャリア毎の通信状況をモニターできるというアプリです。
上のものは左からドコモ、au、ソフトバンク、楽天の山手線周辺の通信エリア状況をマップにしたものです。空白の部分は通信ができないのではなくて、まだ誰も計測をしていない場所、と、本当に通信が出来ない場所が混ざっているのですが、主な幹線道路や鉄道については大体網羅されています。
ユーザー登録などをしなくてもアプリをダウンロードしてしまえば、無料で誰でもエリアを見ることができるので、自宅周辺がどうなっているのか、などはアプリをインストールすれば簡単に確認できます。
紫がチラホラ見えますが、これは今話題の「5G」通信です。今回はこれに注目。
こちらは東京駅~新橋駅周辺の電波マップです。ちょうど画面の中心あたりが有楽町駅、銀座周辺でソニーショールーム/ソニーストア銀座があるのもこのあたりになります。
で、見てみるとおわかりになると思うんですが、ドコモもauも5Gの通信エリアは「点在」している感じで、使ってみるとなかなか5Gの電波をつなぎ続けることができません。auの「povo」については5G通信のサービスは8月開始を予定していると言うことで、現時点ではpovoでは5G通信ができないのですが、ahamoの5G通信の速度計測がなかなかできないんです。
5Gの電波を捕まえてもスピードテストの途中で4Gに切り替わってしまうことが多く、ちゃんとスピード計測ができないんですが、「LINEMO」は簡単に5G通信のスピード計測が可能。マップも見てみると東京駅~新橋まで5Gエリアがずっとつながっているのがわかると思います。
そうなんです。5G通信対応の「Xperia 1 II」なんですが、今までドコモの「ahamo」や5Gギガホライトでは出来なかった5G通信のスピードテストがやり放題。安定して5G通信ができるんです。
わからないんですが、これももしかしたら5G通信のユーザーさんが少ないから?とか勘ぐってしまうんですが、これは嬉しかった。
これは銀座のど真ん中で計測しているモノになりますが、最大で412Mbpsとかのスピードが出ています。
動画のダウンロードとかが試していませんが、ソニーの電子書籍「Reader」でのコミックのダウンロードが一瞬です。1秒かかりません。
5Gってこんなに速いんだ、を初めて実感させてくれました。
都内での「LINEMO」+5G対応SIMフリースマートフォン「Xperia 1 II」の組み合わせ、最高です。
ただし!!
こちらは南浦和~東浦和という東京から埼玉県にちょっと入ったところのエリアです。左からドコモ、au、ソフトバンク、楽天のエリアマップです。ソフトバンクの通信記録が異常に少ないんですが、これは仕方がないとうか、たまたま、このエリアにnPerfを使っているソフトバンクユーザーさんがいないだけの話なんですが、ドコモだけ紫の点が多くないですか?
そう、実はドコモだけは他のキャリアに先駆けて都心23区外のエリアに5G通信のエリアを拡大しはじめていて、実は私の自宅もすでに5Gエリアに入っているんです。
こちらは自宅マンション前で計測したスピードテストの値なんですが、最大645Mbpsまで出ていて、トータルスコアも銀座のLINEMOを上回っています。
そうなんです、混んでさえいなければ、ahamoの5Gの方がスピードが出る感じ。
昨年の春から5G通信のサービスが始まって、埼玉県にある自宅までくるのに1年かかったんですが、5Gの時代がいよいよやってきた感があります。
他のキャリアさんも順次エリアを拡大していくと思いますが、自分の生活圏で5Gが使える様になると一気に身近になってくる感じがします。
今すぐ5G通信を体感してみたい!で、あれば都内にお勤めなら「LINEMO」+Xepria 1 IIで通信環境を作ってしまうと良いかも。で、都内の5Gエリアが点から線に変わった頃に「ahamo」に引っ越しするとか、8月にスタートする「povo」の5G対応エリアを見てから「povo」に引っ越してみる、とかもソニーストアのSIMフリースマートフォン「Xperia 1 II」なら可能です。
新料金プランはまだ始まったばかりですが、すでに申し込み受付については落ち着いていますので、落ち着いて引越ができるかと思います。
私個人での各社の使い勝手ですので、全通信エリアでの使い勝手を試したレポートではありませんが参考にしていただければ幸いです。
Xperiaスマートフォン SIMフリー対応モデル Xperia 1 II (XQ-AT42) |
ソニーストア価格: 118,800円+税 |
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発売日 | 2020年10月30日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
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Xperiaスマートフォン SIMフリー対応モデル Xperia 5 (J9260) |
ソニーストア価格: 64,900円+税 |
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発売日 | 2020年8月28日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
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