“α6600”と『SEL70350G』で撮る冬の野鳥
2月も残すところあと10日になりました。新型コロナウイルス「COVID-19」のおかげでいつもとは違う長い冬になりましたが、間もなく冬も終わります。野鳥の季節もあとわずか、ということで、お手軽&最強システムということで“α6600”+SEL70350GというAPS-Cセンサーの鬼に金棒状態の装備で冬の野鳥探しに行ってきました。
こんにちは、店員佐藤です。
朝まで雨が降っていた月曜日ですが、午後は晴れる予報でした。いつもとは違った天候なので野鳥がたくさん見られるかな?と期待を寄せて、埼玉県にある北本自然観察公園へお邪魔してきました。
ここは月曜日が定休日で、公園内にある自然学習センターなどの利用はできないのですが公園自体は月曜日も入れるようになっていて、人の少ない環境での野鳥観察、野鳥撮影ができます。
月曜定休だと、上野動物園や博物館などお休みの施設が多いのですが、こうしたメリットを得られるところもあります。月曜定休でも最高に楽しめる数少ないスポットです。
なお、休日には多数のイベントがあり今週末も「野鳥の日」ということで22日(土)~24日(月)まで毎朝9:30からバードウォッチング会などが企画されているそうです。
当店近くの日比谷公園にカワセミがこの冬は来ていることから、当店のお客様でも多くの方が野鳥撮影にチャレンジされていますが、ここもチャンスです。
さて、ここ北本自然観察公園ですが、中には池や湿原などがあり数多くの野鳥が姿を見せてくれます。中でもベニマシコなどは昨年の冬も姿を見せてくれています。ちょっと珍しい種類の野鳥もいるし、噂によると今年も来てくれているので、それを狙ってきました。(上の写真の赤い鳥が「ベニマシコ」です)
私の装備は上記の3点のみです。昨年「日本野鳥の会」に参加したときに購入した双眼鏡と、野鳥図鑑を1冊。これと昨年発売された“α6600”と望遠レンズ「SEL70350G」です。
α6600はα9やα7Ⅲなどの最新フルサイズセンサー搭載シリーズと同じ「Zバッテリー」を採用したAPS-Cカメラです。
撮影可能枚数は“α7Ⅲ”で約710枚、“α9”で約650枚よりも多い、810枚で“α”史上最強モデルと言えそうなモデル。ソニー”α”はUSB端子からのポータブル電源による給電&充電が可能なので、予備バッテリーを持ち歩かなくてもこれ1本でいくらでも撮れる、という信頼性のあるシステムになっています。
AF性能についても最新の「リアルタイムトラッキングAF」が利用できるし、動物瞳AFなども対応しています。動画撮影時の瞳AF作動についても“α9”や“α7R4”など一部機種でしか利用できないものが搭載されている、APS-C最強モデル。
「SEL70350G」も2019年に発売された新製品のAPS-C専用Eマウントレンズです。APS-Cセンサー専用と言うことで画角についてはフルサイズセンサー搭載機と比較すると焦点距離を1.5倍換算で計算するのですが、そうすると350mm→525mm相当(35mm判換算)にもなる超望遠ズームレンズになります。
写真左がSEL200600G+“α9”です、フルサイズレンズだとこのサイズになるところがSEL70350G+“α6400”のAPS-Cレンズう&ボディにすると写真右の、このコンパクトさになります。これで焦点距離は600mm vs 525mm相当です。
ガッツリと「望遠撮影」を目的にした旅であれば600mmを持って行けるんですが「旅のついでに望遠撮影」だとなかなか。SEL70350Gなら「ついで」に持って行けるレンズにできます。
野鳥撮影でもこのサイズだと機動力があがります。
双眼鏡があると「野鳥を見分ける」のに役に立ちます。野鳥を探すのは裸眼で探した方が見つけるのは早く、見つけた野鳥を判別するのに使います。カメラで探すよりも正確に早く見つけられて、それがレア野鳥の場合は急いで“α”で撮り始める感じです。
野鳥図鑑は私がバードウォッチングを始めた10年前と比べると劇的に進化しました。以前はフィルムカメラで撮影した写真画像を使って案内していたので不鮮明な写真が多かったのですが、デジタル自体になってから撮影枚数が劇的に増えているようで、どの野鳥図鑑を見ても特徴がわかりやすい写真を使ってくれています。全ての野鳥図鑑を見比べたわけではないのですが、こちらの野鳥図鑑が私の現在のお気に入りです。
撮影しながら、なんていう鳥なのかな?を調べています。見つけたその場で名前がわからないと、なかなか野鳥の名前が覚えられません。野鳥観察会に参加するとその場で正しい野鳥の名前を教えてもらえるので、それが一番助かるかも。
さて、今回の野鳥観察は10時~14時くらいまで公園内をブラブラ散歩しながら探してきました。
こちらは「アオジ」です。自宅近所では見かけることがない、ここでしか見つけられない野鳥です。地面を歩いていることが多く、今回はたくさん見かけました。
「カシラダカ」です。一見スズメに見えますが、一回り大きく頭がトサカみたいに盛り上がりがあります。
雨上がりで水たまりがたくさんあるのですが、ここで水浴びをしていました。この野鳥も自宅近所では見かけることはありません。
こちらはなんの野鳥かわからなかったのですが、野鳥図鑑でチェックした結果、シロハラのメスじゃないか、ということで落ち着きました。
野鳥はオスとメスで姿が違う場合が多く、見分けるのが大変。
大好きな「エナガ」です。自宅近所でも見かけることが多く、日比谷公園でも見かける身の回りで一番小さな野鳥です。北海道のシマエナガが有名ですが、エナガもすごい可愛い野鳥。
警戒心が強く高い木の枝部分を群れで渡っていくのですが、それを追いかけつつ、ちょっと先回りして高い木がないところで待っていると、運が良ければ近くにやってきてくれます。
素早くピョンピョンと跳んでいってしまうので、“α6600”のAFエリアはスポットAF中央に固定し、フォーカスが合った、と、思ったら日の丸構図でジャンジャン撮っていきます。フレーミングは後でトリミングして作ります。
タイミングが良ければ、こうして丸々した姿のところを撮れます。
今回はあまり近いところでの撮影ができなかったので、これくらいがベスト。
コゲラです。キツツキの仲間で音で見つけられます。鳥の声がしなくても「コツコツコツ」という音がしたら、コゲラかヤマガラです。
木の低いところから高いところへドンドン登っていき、上まで行くと、また木の下の方に降りて来てコツコツしながら登っていきます。低いところに降りて来たときがチャンスです。
モズです。スズメくらいの大きさですが、これでも猛禽類です。今回は一瞬だけしか見かけませんでした。
こちらは今回、大漁だったヤマガラです。たくさん見かけたというか、ずーっと私の周りから離れていかなかったので長くお付き合いできました。ヒーヒーという声も覚えてしまいました。
渡り鳥ではなく土地につく野鳥だそうで日比谷公園でも見かけます。
紹介した写真はすべて“α6600”+SEL70350Gで撮影していますが画角はオリジナルのものではありません。すべてRAWで撮影して帰宅後にRAW現像してほぼすべてトリミングして使っています。
なんせ、野鳥撮影は「撮れないとなにも残らない」ので、見つけたらとにかくシャッター押しなんです。画角やフレーミングはゆとりがあればしますが、私にはその余裕はほぼありません。
大量に撮影しますが、全部現像することはなく、また失敗画像を捨てることもなく、上手く撮れた写真だけを10枚くらいピックアップして、それを大事に現像するのみです。しっかりとぶれずにピンボケにならずに撮影ができていれば、APS-Cセンサーのカメラでもトリミングは全然OKです。
通勤バッグに入れられるくらいのサイズで、これだけ撮れるなら、もうメインシステムにしても良いかも。
“α6600”は2400万画素のAPS-Cセンサーですが、“α7R4”をお持ちの方も割り切ってAPS-Cサイズにクロップして撮影してしまえば、超軽量500mmオーバーレンズとして使えます。しかも“α7R4”ならAPS-Cにクロップしても2600万画素もあります。SEL70300Gとほぼ同じサイズでAPS-Cにして使って525mm相当、というわけです。
こちらは夏に“α6600”とSEL70350Gで撮ってきたカワセミの写真。“α9”だともっと追従性が良いのですが、“α6600”でもうまくハマれば撮れます。ちなみにこのときのAFモードはワイドエリアでAF-Cです。カメラ任せでHi+の高速連写を使っています。
野鳥撮影で手軽に本格的な写真を撮りたい、と言う方にオススメの組み合わせです。
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発売日 | 2019年11月1日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
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発売日 | 2019年10月25日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証 サービス |
5年ワイド:10,000円+税 3年ワイド/5年ベーシック:5,000円+税 3年ベーシック:無償 |
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