【レビュー】大口径F2.8ズームの新レンズ『SEL1625G』開梱レポートと写真散歩「全日本タワー協議会」チャレンジ
本日発売の「SEL1625G」の開梱レポートです。本日から当店での店頭展示を開始しますが、展示レンズのパッケージ開梱の様子と、少しだけ近所で写真散歩をしてきました。16mm~25mmの超広角ズームレンズでどんな写真が撮れるのかな?ということで遊んできました。
新レンズを簡単ではありますが紹介させていただきます。途中から脱線しますが最後までお付き合いいただければ幸いです。
こんにちは、店員佐藤です。
非常に魅力的なレンズが発売になりました。今まで16mmが使えるF2.8のレンズというとG Masterレンズの「SEL1635GM2」などの30万円クラスのレンズにするか、SEL14F18GMなどの単焦点レンズを利用するしかなかったのですが、非常にコンパクトで20万円を切る価格で「SEL1625G」が登場。
今までにない焦点距離のレンズになりますが、考えようによっては「SEL1224GM」の代わりにもなるF2.8通しで使える超広角ズームレンズです。個人的にとても興味のあるレンズ。ということで、今回は展示レンズにピックアップさせていただいています。
Gレンズではありますが、付属品にレンズポーチがなく同梱されるのは前後のキャップと花形レンズフード、それに修理の際の案内と、使い方説明書となっています。
以前のレポートでさんざんサイズ比較をしているのですが、イメージとしては単焦点レンズの「SEL20F18G」と「SEL24F14GM」の中間くらいのサイズです。そう、小型の単焦点レンズと同じくらいのコンパクト&軽量仕様で、これがズームレンズになっているんです。
「SEL1625G」と、先月発売になった「SEL2450G」、それとF4になりますが新製品の「SEL70200G2」の3本で揃えると、コンパクトなズームレンズセットが完成します。
今までにない焦点距離のレンズで超コンパクトなカメラセットが作れそう。これをピッタリ入れるコトができるカメラバッグとか探すのが楽しそうです。
16mmスタートの超ワイドズームレンズをズラッと並べてみました。左から「SEL1635Z」「SELP1635G」「SEL1625G」「SEL1635GM2」「SEL1635GM」です。F2.8ズームレンズなのにこうしてみると一番小さいレンズが「SEL1625G」になりますね。
こうした超広角レンズは、撮影目的があって持って行くことが多いレンズになります。道中は標準ズームレンズで目的地に着いたら超広角ズームレンズに付け替えて撮影して、また帰りは標準ズームレンズという感じで、持ち運ぶことが多いレンズになるので、軽ければ軽いほど助かるというか、撮影パフォーマンス(略して撮パ)が高いレンズになりそう。
改めて、レギュラーサイズの”α7R V”にSEL1625Gレンズを装着。バランス的にはやや径が小さくレンズが前下がりになって机の上ではお辞儀してしまう感じになります。
見た目にもややボディヘビーという感じになりそう。
フルサイズの小型ボディシリーズである”α7C II”に装着するとちょうど良いレンズ径でお辞儀せずに普通に机の上に置くことができます。
見た目のバランスも良いし、いつぞやのGレンズ3兄弟みたいに”α7C”シリーズを狙い撃ちしたレンズになるのかもしれません。
さて、早速ですが、近所に持ち出して写真を撮ってきました。
“α7R V”+SEL1625G F2.8 1/2500 ISO100 焦点距離25mm
こちらは当店店頭のお向かいにあるビルの花壇に咲くつつじです。聞くところによると初代AIBOの事業部はこのビルに入っていたんだとか。AIBOの里が目の前にあったりするんです。
テレ端の25mm側で普通に望遠レンズ風に撮ってみました。
“α7R V”+SEL1625G F2.8 1/2500 ISO100 焦点距離16mm
ですが、SEL1625Gの特徴はワイド端での最短撮影距離が短いこと。こうして16mmのワイド端でF2.8 を使って背景をドバッとぼかしつつ、お花に寄った撮影などができます。
通常のマクロ撮影みたいに被写体だけではなく、周りの風景も大きく入れるコトができるのが特徴です。
“α7R V”+SEL1625G F2.8 1/160 ISO100 焦点距離16mm
少し足を伸ばして増上寺さんまできました。当店から歩いて10分少々。
こちらには千躰子育地蔵菩薩が並んでいます。子どもや孫が健康に育つことを願って建立されたそうで、たくさんの子地蔵さんが無数にあるんですが、こういうときも広角大口径ズームレンズの出番ですね。1体だけ撮影するのであれば標準ズームレンズで良いんですが、この大量感も入れようとするとワイドズームレンズの出番。
“α7R V”+SEL1625G F2.8 1/400 ISO100 焦点距離16mm
F2.8の大口径のおかげで木洩れ日の点光源も丸々としています。
“α7R V”+SEL1625G F13 1/50 ISO100 焦点距離16mm
ちなみにここも海外のガイドブックに載っているのか、たくさんのツーリストさん達が見学されています。ここもフォトジェニックですよね。悲しい思いのあるお地蔵さんとかではなく、子供たちのハッピーを願うお地蔵さんなので、きっとガイドブックにも良いことが書いてあるんでしょうね。
“α7R V”+SEL1625G F5.6 1/1600 ISO100 焦点距離18mm
ツーリストさんと言えば、増上寺での定番スポットでの記念撮影をされている方も多数いらっしゃるのですが、ここでSEL1625Gの逆光耐性の強さに気がつきました。
この写真、さすがに光源がまともに画角に入っているのでゴーストが出ていることは出ているんですが、赤丸で囲んでいるこれだけです。全然フレアも出てないし、超広角レンズなのに逆光耐性がかなり強いのかも。
一応、比較用にSEL1635Zも持ってきているので、動画でフレア、ゴーストの出方を比較してみました。
レンズ交換して比較撮影するタイミングが遅くてSEL1635Zの方がやや分の悪い撮影になっているのですが、感じがだいぶ違うのはおわかりになるかと思います。
“α7R V”+SEL1625G F22 1/40 ISO100 焦点距離16mm DRO Lv.5
逆光や光源が画面にあっても、さほど気にしないで済むので、こうしたタワー撮影の際に強力な武器になるかも。
太陽の位置を計算してベストの時間に行ければ良いのですが、大体、こうしたタワー訪問は旅行のついでに行くので都合の良い時間には行けないですからね。
“α7R V”+SEL1625G F8 1/400 ISO100 焦点距離25mm
ということで、東京タワーに到着。順光側の方に行ってお決まりの画角で撮影してきました。このレンズ、解像度も画面の隅まで最高です。
こちらは画面右上の一番端のところを等倍で切り出したものですが、全然流れていません。
“α7R V”+SEL1625G F8 1/2\50 ISO100 焦点距離16mm
せっかくなので、東京タワーに登ってきました。第2展望台まで上がると3,000円。下にある第1展望台までなら1,200円です。今回は第1展望台から新橋方面を撮影。真ん中に見えるのは日テレタワーで、その麓にソニーショップ新橋テックスタッフもあります。あそこから歩いてきました。
画面中央ですが等倍で切り出してみました。MTFを見ると低周波については絞り開放でもかなり成績が良いので、こうした建物などの撮影は絞り開放でもよく撮れるそうです。
ここではガラス越しになるのでやや絞って撮影しています。
こちらは反対側の麻布台ヒルズがある方向。目の前のあの大きなビルが麻布台ヒルズです。なるほど、あそこからだと東京タワーが見下ろすような感じになってしまいますね。
無料での一般開放は終わっていますが、カフェを利用すれば今も展望台は利用が可能。カフェではチャージ料が500円かかるそうですが、それが入場料みたいなものですね。東京タワーの1,200円よりも安いかも。
さて、ここからは蛇足記事になるんですが、今回、目的があって東京タワーにやってきました。こちらはチケット売り場なんですが左側に「ALL Japan Towers Stamp Rally」なるものが紹介されています。
ほとんどの方は気がつかないと思いますが「全日本タワー協議会」なる組織があり、そこがひっそりと活動をしていて、300円でスタンプ帳を買ったが最後、1年以内に日本にある19タワーを巡ってスタンプを集めないといけないというミッションに参加しなくてはいけなくなっているんです。
実は私も昨年6月に銚子ポートタワーに遊びに行った際に、何気なくスタンプ帳を手にしてしまい、それでこの1年間、タワー巡りをしていたんです。
昨年6月の銚子は単なるドライブだったのですが、その後、7月にソニーストア札幌さんへお邪魔したときはさっぽろテレビ塔へ行き、12月にどこかにビューーン!で新青森まで行った際には函館まで追加で移動して五稜郭タワーに行き、会社の新年会で挨拶のためにだけ出社した日は帰りに千葉ポートタワーに立ち寄り、CP+2024の取材でパシフィコ横浜に行った際にも横浜マリンタワーへわざわざ行っています。
これで5カ所のタワーを巡っているんですが、これで東京タワーに登ると、イーストブロック制覇になります。
ちなみにセントラルブロックには「中部電力MIRAI TOWER」「東山スカイタワー」「東尋坊タワー」「ツインアーチ138」「クロスランドタワー」。カンサイブロックには「通天閣」「京都タワー」「神戸タワー」「空中庭園展望台」がラインナップ。ウエストブロックは「福岡タワー」「海峡ゆめタワー」「夢みなとタワー」「別府タワー」があります。
別府タワーはあと100mというところまで行っていたのですが、団体旅行だったので涙をのんでいるんですが、いや、無理ですって、1年で全部は。「夢みなとタワー」なんて鳥取県にあるので、なにかのついでとか途中で立ち寄るとかではなく、ここを目的にして行かないと制覇できないところだし、かなりの難関。
イーストブロック制覇だって、1年以内に札幌と函館に行くとか難しいですからね。奇跡です。
このスタンプ帳を買った時は1年間の期限付きというのに気がつかなくて、一生かけて回るつもりでいたんですけど、なんとか制覇できそうだったので、あと2週間というギリギリのタイミングでやってきました。
ちなみにタワー巡りする際には必ず広角レンズは持ってきています。ツリー全体と展望台からの景色、共に広角ズームレンズは威力を発揮しますからね。というか、広角レンズがなければ全然、風景が撮りきれません。
「超ワイド写真はXperiaで撮れば良いや」というのもわかりますが、タワー巡りの場合は広角写真がメインですからね。そうなんです。こうしたタワー巡りこそ「SEL1625G」の出番なんですよ。
ちなみに今までのイーストブロックのタワー群はこちら
2023.6.4 銚子ポートタワー ZV-E1+SELP1635G
2023.6.4 銚子ポートタワー ZV-E1+SELP1635G
2023.7.19 さっぽろテレビ塔 ZV-E1+SEL2070G
2023.7.19 さっぽろテレビ塔 ZV-E1+SEL2070G
2023.12.28 五稜郭タワー ”α7C II”+SEL2070G
2023.12.28 五稜郭タワー ”α7C II”+SEL1020G
2024.1.4 千葉ポートタワー ”α7C II”+SEL2070G
2024.1.4 千葉ポートタワー ”α7C II”+SEL2070G
2024.2.23 横浜マリンタワー Xperia 1 V
2024.2.23 横浜マリンタワー ”α7C II”+SEL2070G
いやー、こうしてふり返ってみると「SEL1625G」が発売されていたら、これをもって全部回ってたのになー。札幌や横浜は取材ついでだったのでSEL2070Gだったんですが、超ワイドズームがあったら、それで撮り直したいところです。
なお、スタンプラリーですがタワーによってスタンプを押してもらう手順が違っていて、その都度、自分で窓口でうかがいながら手続きをする必要があります。
今回の東京タワーでは、まず、メインデッキまで入場券を買ってのぼって、降りて来てから、団体窓口へ行ってスタンプを押してもらう、という流れです。
今回はお忙しそうで自分でスタンプを押すことに。他のところでは係の方が押してくれることが多いんですが、中国からのお客さんの対応で大変そうでした。
スタンプを押してもらうのと同時に、プチプレゼントも用意してくれていて、クリアファイルだったり、しおりだったり、キーホルダーだったりのオマケがもらえます。今回は缶バッジがもらえました。
そして、ここでイーストブロック制覇になることを伝えると、認定証がもらえました。
認定証はスタンプラリーのカードと、東京タワーの入浴剤でした。どこのタワーもおもてなし感があって、楽しいイベントです。
ちなみに私にはあと2週間の残り期間があるわけですが、最後に「これからも頑張ってください」とか言われて送り出されたんですが、あと2週間で日本半周ですか!? 1日1タワー回れば間に合うかなー。
「SEL1625G」を持って回りたいんですが、ちょっと予定が。。。(^^;)
ということで「全日本タワー協議会」のスタンプラリーにこれからチャレンジしてみようかな?という方は「SEL1625G」でチャレンジしてみるのはいかがですかね!?というお話しでした。
レンズのマジメなレビューレポートはまた今度。
G レンズ 大口径コンパクト広角ズーム SEL1625G |
ソニーストア価格: 184,800 円 |
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発売日 | 2024年5月17日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証 サービス |
5年ワイド:18,700 円 3年ワイド/5年ベーシック:9,900 円 3年ベーシック: 無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭入特典 |
実機を当店店頭にて展示中 テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
【兄弟レンズのこちらもお勧め】
G レンズ 標準ズームレンズ SEL2450G |
ソニーストア価格: 180,400円 |
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発売日 | 2024年4月19日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証 サービス |
5年ワイド:18,700 円 3年ワイド/5年ベーシック: 9,900 円 3年ベーシック: 無償 |
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