【レビュー】”α1 II”で撮る『桜川の桃源郷・高峯山』
桜の名所として有名な「吉野」がありますが、なんと「西の吉野、東の桜川」と平安時代から言われている名所が関東にもあるとのこと。(アド街ック天国情報)
「桜川」と聞いても全然、どこだかピンと来ないんですが、そんなにスゴいところだったら行ってみよう! ソニーの新フラッグシップカメラ”α1 II”を持って!
ということで、月曜日にドライブで茨城県へお邪魔してきました。レポートしたいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
「桜川」ってご存じでした? 実は私はサイクリングに凝っていた頃に「つくばりんりんロード」というサイクリングロードを数回走っていて、地名としては知っていました。
ですがヤマザクラ55万本の桜の名所で平安時代の歌人紀貫之が桜川について詠んだという記録まである有名なところとは全然知りませんでした。
お店の定休日を利用して今週の月曜日にお邪魔してきました。
場所は茨城県の桜川市ということころで、茨城県の中央部分の西側というところ。筑波山の北の方というところになります。
無料駐車場が用意されていて、ここまで車で行くのがベスト。公共の交通機関を利用するとしたらJR水戸線の「羽黒駅」が一番近く、そこから徒歩で1時間ほどの道のりになります。(調べてみたところバスなどはないようです)
駐車場は「保ちゃん広場」というところになります。車は50~60台は駐められる感じでしょうか。本来は林道を車で通ることもできるらしいんですが、桜シーズンは通行止めになっていて、ここから林道を徒歩で歩くことになっています。
ちょうど良い地図が見つけられなかったので、イメージを自分で書いてみました。「第二展望台」というところがゴールで、そこまで歩きで40~50分ほど。本当はこの第二展望台をナビのゴールにしていたのですが、途中で車の通行止めに気づいて、導かれるままに無料駐車場の「保ちゃん広場」に到着した次第です。
駐車場からカメラバッグをかついで往復2時間くらいのミニハイキングです。
駐車場からすぐのところに「高峯見晴デッキ」というところがあります。
目の前にある山と右隣の山が目的のところのようで「高峯山」という名前の山になるようです。デッキはあるものの、その下にも自由に降りて歩けるみたいです。
“α1 II”+SEL1625G F4.5 1/320 ISO100 焦点距離16mm PLフィルター使用
うーん、期待していたほどではなかったというか、まだ時期が早かったのかな? 周りの方の声を聞いていると「あと数日経つともう少し色付きが良くなる」とおっしゃっていたので、桜の量としてはこれくらいで、もうちょっとピンク色が強くなるのかも。
林道の入口にも無料駐車場があるのですが、ここは農家さんが売店を営んでいるみたいで、ここでの買い物をする方がメインで使われる感じでしょうか?
野菜や食べ物を販売しています。目の前に棚田があるんですがそこでとれたお米も販売しています。5kgで4,200円なので、今時点ではスーパーで売っているお米よりも安く買えます。
ちょうど、今回のハイキングで食べるものがほしかったので、高峯山で作ったコシヒカリおにぎり(梅干し入り 150円)とお赤飯(200円)を買って途中でいただきました。他にも草餅なども販売しています。
林道を進むと途中で車両進入禁止の看板が出てきます。
途中でUターンできる広さもないし、軽自動車でもすれ違いが難しいくらいの幅のところもあるし、確かにここを観光客の車が行き来していたら事故になりそうです。
上り坂ではありますが、車が通れるくらいのところなので、それほどキツい傾斜でもないし荒れているところもないので、歩きやすい林道でした。
20分ほどで第一展望台に到着。ベンチは3つありますが、あとはなにもない広場です。体力のないお年の方や時間のない方はここで折り返して行かれるみたいです。
展望台からの景色がこちら。
高峯山の桜を見る、というよりはここから麓までの桜を見るところ、という感じです。
“α1 II”+SEL2470GM2 F2.8 1/500 ISO100 焦点距離53mm PLフィルター使用
こういうところは望遠レンズがあると田園風景と桜の撮影ができそう。しかし、ヤマザクラですが、あともう少しでしたねー。
α1 IIでの撮影ですが電子ビューファインダーが944万ドット、ファインダー倍率0.9倍という弩級のファインダーを搭載しています。ファインダー像が綺麗すぎてシャッターを切る枚数が増えてしまうのが難ですね。w フォーカスエリアはゾーンとスポットフォーカスを使って撮影してきました。
第一展望台から歩くこと20分。小さな駐車場があるので平常時はここまで車で来て展望台に歩いていけるんでしょうね。
ここから少しだけ山道を歩くと展望台です。
「高峯の山桜」の看板がありました。なるほど、これが最盛期の桜の様子のようです。
展望台まで歩いてあと2分くらいですかね。ゴールが見えてきました。
第二展望台に到着。ちゃんとしたデッキが作られていて、ここから下を見下ろすと駐車場も見えるし、最初にあった見晴デッキなども見えます。
展望デッキから臨むと目の前に2本の太い木があるので、デッキからよりもデッキの下のところの方が景色が良いかも。
第二展望台のデッキ下からの風景がこちらです。
手前の山桜が満開になると、看板とほぼ同じ雰囲気になりそうです。
これで終わりかと思いきや、そういえば道路から第二展望デッキの途中に「路肩危険 通行の安全保障せず」という、なにやら怪しい看板がありました。
その先に道が延びていますが、どこに到着するのかも案内がありません。ですが、どうやらここが絶景ポイントだったみたいです。
整備された道にはなっていませんが、ちゃんと柵もあり最低限の安全策は取られています。やや地面が柔らかいのですが、さほど危険なわけでもありません。ここの道の最先端から見られた風景がこちらです。
“α1 II”+SEL1625G F8.0 1/50 ISO100 焦点距離16mm PLフィルター使用
先ほどの第二展望台の下に見える「この山桜が満開だったらなー」という山桜の下にきました。
なるほどー。ここは桜のトンネルみたいになって山里が眼下に広がっているんですね。どうやらここがベストポイントになりそうです。
月曜日ということもありますが、ここまで人気もなく、まさに知られざる、知る人ぞ知る撮影スポットみたいです。
SNS映えするスポットを訪ねて、有名な写真と同じ風景を撮るのも楽しいんですが、こうして自分の知らないところに行って、自分でベストショットを手探りで探すというのがやはり写真撮影の醍醐味です。これは来週も来てみようかな、と、思わせてくれます。
撮影は最初はSEL2470GM2を使っていたのですが、自分に被さるようにして頭上からかかってくる山桜をやはり入れたくて、レンズ交換。SEL1625Gに切り替えてからも16mmから24mmを行ったり来たりしながら撮影して、最終的に16mm画角に落ち着いたという。
やはり桜の量感を入れたくなります。5010万画素センサーでの高画素データは帰ってからモニターでプレビューすると再度、痺れます。
さて、今回の撮影ですが持ってきたのは”α1 II”と、レンズはSEL2470GM2、そして昨年新発売のF2.8 通しで使えるGレンズ「SEL1625G」です。
標準ズームレンズの24-70mmがあれば、大抵のシーンは撮れるんですけど「あともうちょっと画角が広ければ」というときのために、今までは16-35mmの超広角ズームレンズを持ってくるところでした。ですが、この小型軽量コンパクトな「SEL1625G」なら、より小さなサイズで「あともうちょっと広角」なレンズが持ち歩けます。
今回もだいぶ助けられました。16-35mmと比べると16-25mmでテレ側の焦点距離が短いんですが24mmよりも長い焦点距離はそもそも24-70mmがありますからね。
結論からいうと16-25mmのズームレンズでも16mmでしか使っていないので、今週末に発売される「SEL16F18G」だったら、もっと小型化できるとも言えます。(^^)
それと、2本ともレンズには「円偏光フィルター(PLフィルター)」を装着しています。PLフィルターはフィルターが2層になっていて先端側のリングを回すと前面のフィルターが軸回転します。これにより反射光を遮る角度を変えられて、これで一番効果が高いところを探して撮影をします。
絞り優先で撮影している場合、絞り値を決めて、ズームで画角を決めてから、さらにPLフィルターを回転して偏光効果の調整をしなくてはいけないので、一手間増えてしまうんですが、慣れてくるとPLフィルターの操作を自然に行う様になります。
PLフィルターを外すとなにか物足りなくなる感じすらします。
今回の様に晴れて青空が綺麗なときは、PLフィルターの効果は絶大です。空の青い色も、空気中の水蒸気に光が乱反射していいるので、その反射光をカットしてくれるPLフィルターを使うと、より青い空になって写真が映えます。
これは風景撮影には必須アイテムです。
これも基本ですが、こうして青い空を撮影する場合はセンサークリーニングが重要です。風景撮影の場合は絞りを絞って撮影する事が多く、さらに青い空が大きな面積を占めるので、センサーに付いている埃や汚れがモロに映ります。
出発直前にセンサークリーニングができるなら、そこで整備して、旅先でもレンズ交換のたびにブロワーで埃を飛ばすことをします。
こちらはウチのお店で展示している”α7C II”のセンサーの様子です。先週クリーニングしたんですが、クリーニング前にF値を絞って光源ランプを撮影して、フォトショップで自動レベル調整をしたところ、これだけのゴミが見えました。(前回のクリーニングから3か月ほど経っています)
今はセンサークリーニングをして綺麗にしていますが、この状態でF値を絞り込んで撮影するとこれらのゴミが写真画像に写り込んでしまうことも。。。
当店では予約無しで、その場でセンサークリーニングを行っています。当店でお買い上げのソニー”α”カメラについては格安でサービスしています。1台につき30分ほどかかりますが、お出かけ前に是非、お店にお立ち寄りいただき、綺麗なセンサーで撮影をお楽しみください。
★ソニーショップテックスタッフ「店頭“α”センサークリーニングサービスのご案内」
“α1 II”ならではの機能を今回はなにも試していませんが、新型アイピースカップ「FDA-EP21」を屋外の実戦撮影で初めて使いました。
スカート部分が大きくなっていて遮光性が上がっているニュータイプですが、これ良いですね。
しっかりと目の周りを柔らかいシリコンで包んで遮光してくれます。この日のように天気がよくて直射日光が差し込む環境だとアイピース周りから光が漏れてフレアが見えるのか、レンズ側でフレアが映り込んでいるのか、迷うことがあるんですが、このアイピースを使っているとレンズ側のフレアに集中できます。
実に使いやすいです。
持ち運びの際にこれだけ大きく出っ張っているのでアイピースがあちこちに当たって劣化が激しくなるのでは?というお声もありましたが、特にそういうことも起こりそうにないような。
それと”α1 II”ならではの機能、ということでAIプロセッシングユニット搭載による被写体認識がありました。
“α1 II”はシリーズ初の被写体自動切替機能が搭載され、被写体を特定せずに全部の被写体認識状態で使うことが可能です。今回の撮影ではこのときに役に立ちました。
桜の蜜を採りに来ているハチです。普段、昆虫優先の被写体に認識とかすることはないんですけど、自動で昆虫モードにしてくれたようで、ファインダーをのぞいているときはハチの体に被写体認識枠がついていました。
被写体認識機能ですが、風景撮影だからオフでいいや、ではなく、とりあえずオンにしておくと良いことがあるかも♪
レンズの「SEL1625G」もこんなに長時間持ち歩いたのは初めてで、軽くて良いですね。これ。
Vlog使いとかではなく普通に風景撮影に使っていましたが、絞りリングがあるので光源が画角内にあるとわかったら、すぐにリングを目一杯回して最小絞り(F22)にすることができます。11枚の絞り羽根のおかげで光芒も細かくて綺麗に出ました。
発売から間もなく1年になるところですが、このレンズを購入された方、満足度高いでしょうね。
さて、桜川 高峯山の桜ですが、やはり少しまだ時期が早かったようです。こうして桜に寄って見てみるとまだ開いていないつぼみがたくさん見えます。
山桜は花と葉が一緒に出てきますがやや赤い色が付くので、ソメイヨシノよりもピンクっぽく見えるかも。
これ、今週末にはいっぱい花が咲くんでしょうね。
来週もいってこようかな。吉野よりは全然近いですし♪
なお、桜川市には「磯部桜川公園」というところも桜の名所として紹介しています。JR羽黒駅と高峯山の間にある公園なのですが、こちらはちょうど満開状態でした。今週末だとやや散ってしまっているかもしれませんが、こちらも見どころです。
桜川のサクラは開花情報もホームページで発信していますので、ご興味ある方は今週末、お出かけになってみてはいかがでしょうか?
★茨城県桜川市商工会「サクラサク里プロジェクト「桜川のサクラ」はこちらから
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デジタル一眼カメラ α1 II ILCE-1M2 |
ソニーストア価格: 990,000円税込 |
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発売日 | 2024年12月13日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:99,000円 3年ワイド/5年ベーシック:49,500円 3年ベーシック:無償 |
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