大口径F2.8ズームレンズ『SEL1625G』で撮る「伊豆下田温泉 あじさい祭」
先週末、梅雨入り前の最後のドライブに、ということで伊豆下田までドライブしに行ってきました。今回はいくつかのテーマを持って”α7C II”と新発売の大口径レンズ「SEL1625G」、そしてXperia 1 Vで写真を撮って遊んできました。
この組み合わせでの写真旅、30年昔へタイムスリップの旅にいってきました。
こんにちは、店員佐藤です。
最近、荷物を少なくするときに標準ズームレンズ1本だけにして、広角撮影はXperiaの16mm超広角レンズで抑えるからいいや。というケース、ありませんか? 確かに広角レンズってサイズは大きいし重いし、使いどころは標準ズームに比べると少なくてここぞというときにしか使わないので、その少ない撮影機会をスマートフォンにして荷物を減らすというのはありですよね。
特に家族旅行とかで写真主体ではなく旅行自体が目的で、ついでに写真が撮れたらいいな、的なときはそういう扱いになってしまいます。
ですが、今回の旅はその逆。
もう普通のスナップ撮影はスマートフォンで良くて、ここぞという一発のところを広角レンズにしてしまおう!という作戦です。
写真左は”α7R V”+SEL1635GM2という組み合わせで、そこそこのサイズになりますが、今回持っていったのはコンパクトフルサイズの”α7C II”にSEL1625Gです。かなりのサイズ&重量ダウンになっています。これなら900gくらいのセットになります。
それでいて16~25mmを解放絞り値F2.8通しで使える、まるでG Masterレンズみたいな超広角ズームレンズなんです。単に絞り値をF2.8 とかの明るいものにしたいだけなら単焦点レンズにしてしまう方法もありますが、風景撮影ではどうしてもズームレンズで画角調整をしたくなるというもの。
今回は家族旅行ということでカメラ機材も最小限にしていきたいので、このカメラにXperia 1 Vをもっていくスタイルで勝負!
なお、今回のblogで掲載している写真ですが撮影データが入っていないものはすべてXperia 1 Vでの撮影。SEL1625Gで撮影した写真には撮影データを掲載していて赤字のものはFlickrでオリジナル画像が見られるようになっています。
そして、今回の行き先なんですが伊豆にある「ホテルクリフサイド」というところが目的地です。この写真は1992年に撮影したもので、今から32年前に玄関のところで撮ったもの。写っている女性は今の家族でまだ結婚前。ピンクの車は彼女の愛車です。
先日、昔の話をしていて泊まったホテルがまだあるみたいということになり、そのまま予約して1泊2日のドライブ旅行になった、というわけです。
予約したのは2週間前の話なんですが、それからはドライブを楽しみたくて、当時の映画で「波の数だけ抱きしめて」というミニFM曲をテーマにした作品があり、これが二人とも大好きでした。
当時のサントラにFM曲のジングルを加えて、さらにサントラアルバムには入っていない、ユーミンの曲も加えて全3時間のプレイリストを作成。昔のドライブではカセットテープに自分で好きな曲を集めたオリジナルテープを用意してデートに臨んだりしていましたが、まさにその気分。
今はカセットのダビングもなく、Xperiaのミュージックアプリ上でリストを並べるだけで作れるので楽ちんですね。かくして、この「Kiwi FM プレイリスト」を湘南にさしかかったところで再生開始。小田原付近までのドライブを楽しむことができました。
伊豆半島に入ったらFMとか入らなかった記憶があるんですが、今は東京スカイツリーから強力な電波が飛んでいるみたいで、なんと下田につくまでJ-Waveが聞けるという、30年の時間経過によるFM電波環境改善も体験。
小田原を過ぎて東伊豆に入ったら、以前、このあたりの食堂で「カサゴの唐揚げ」が美味しかったのを思い出して、それを目的にお昼休憩をするんですが、どこのお店にも「カサゴの唐揚げ」がメニューにありません。唯一あったのが「貝汁食堂」さんで、海沿いのお店で休憩。
しかし、今はカサゴの水揚げがないとかでメニューには記載があるんですが提供していないとのこと。残念。ということで、代わりに「しらす・いくら丼」にピンチヒッターを務めてもらいます。
じゃーん、こちらが「しらす・いくら丼」です。なかなかの迫力。量もあるし知らずの周りにはかいわれ大根などで装飾するなどご飯が見えない演出が素晴らしい。
で、これをXperia 1 Vの標準カメラ24mmで撮影したものが↑こちらです。背景もある程度ボケてくれるし、なるほど、これはもうデジタル一眼カメラではなくてXperiaでもいいんじゃないかとなるわけです。
”α7C II”+SEL1625G F4.0 1/50 ISO160 焦点距離23mm
しかし! ”α7C II”のフルサイズセンサーで撮影したこちらのデータは33MP、7008×4672ドットの解像度があります。しらす1匹ずつがスターの輝きです。65型4Kディスプレイに投映しても耐えられる映像。
ま、この写真をそういうところに出すことはあまりないのですが、時と場所によって使い分けるのありですね。
自宅から車で約5時間、ようやく下田手前にある白浜海岸に到着。昔はここにレスポ白浜という宿泊施設があったと思うんですが、今はセブンイレブンになっていました。コンビニの駐車場に車を駐めて、道路を渡れば白浜海岸です。
湘南と違ってここは砂が白く、これに憧れて、何度か海水浴に来ていたんですが白い砂浜は変わっていないな~。
さすがに50過ぎて海水浴をする元気はないんですが、ここで海に浸かっているだけで楽しかったのが懐かしい。
ホテルに到着しました。30年前に泊まった時と同じところに車を駐められました。
わーい、同じ写真が撮れています。
色あせてしまった30年前の写真が時の経過を物語っているんですが、そういえば、デジタル写真全盛期の今撮影されている写真データは色あせることもなく30年後も同じ色の発色で見られるんでしょうね。
羨ましい反面、こうした時間の経過感が味わえないというのは可哀想かも?(というのは負け惜しみですかねw)
ホテルにチェックインしてホテル内を散策。↑こちらは32年前に撮った写真でホテル本館から下にのびる階段で中庭から見上げてさつえいしたもの。
当時はまだ社会人になったばかりで、それまで旅館とかペンションしか泊まったことがなくて、プチホテルとはいえ「ホテル」に初めて泊まった感動がとても大きかった覚えがあります。内装はホテルのロゴがあちこちに刻印されていて、マリングッズで統一されて、いつか自分の家をこういう風にしようという理想がここで芽生えてしまっていたんでした。
”α7C II”+SEL1625G F2.8 1/320 ISO160 焦点距離23mm
30年後の写真がこちらです。オーナーさんは2度変わられたそうで、今は家族で運営されているアットホームなホテルになっています。設備に痛んだところがありますが、ブランディングは当時のまま。部屋にかかっている絵画もそのままで嬉しいことこの上ありませんでした。
ただ、あのときはもっと部屋が広かった気がするんですが、私たちが大きくなってしまったのか?やや手狭に感じるようになってしまった感じもします。でも、来て良かった。
↑こちらは30年前の写真。この中庭にはバーもあって夜はバーベキューとかも出来ていたんだったと思います。1泊目はレストランでの洋食で2泊すると中庭バーベキューだったかな。
”α7C II”+SEL1625G F2.8 1/250 ISO160 焦点距離16mm
現在は庭はなくなってしまっていて、階段も途中で閉鎖されていて立派な生け垣ができています。さすが30年かかっているので生け垣はもう昔からあったくらいの貫禄です。
”α7C II”+SEL1625G F2.8 1/30 ISO1250 焦点距離16mm
ロビーには今時珍しく公衆電話も残っていたり、懐かしさ満点。
”α7C II”+SEL1625G F2.8 1/1000 ISO160 焦点距離25mm
30年ぶりに泊まるホテルライフを堪能し、翌朝、お別れを告げて出発。また来ますよー。
”α7C II”+SEL1625G F2.8 1/1250 ISO160 焦点距離20mm
さて、ここからが今回のメインテーマです。伊豆下田温泉の「あじさい祭」です。下田公園というペリーロードのすぐ近くにある公園で、この時期はあじさいが一面に咲くとのこと。
ホテルに到着したときもオーナーさんに「もう行ってきたんですか?」と聞かれ、相当な混みようだと聞いていたので、ホテルの朝食を一番早い時間にしてもらい早々に出発してやってきました。
平日の月曜日ということもあり、スイスイと入ることができてラッキー。駐車料金600円で入場料は無料で入れます。
”α7C II”+SEL1625G F2.8 1/100 ISO160 焦点距離24mm
大抵、私がこういうイベントにくると時期が早かったり遅かったりしてベストタイミングで来ることはなかなか無いんですけど、今回はばっちり「見頃」です。
今週は日本に大雨前線がやってきていて下田も大変なことになっていましたが、あの1日前にお邪魔しています。天気も朝だけ晴れてくれて、とてもついていました。
”α7C II”+SEL1625G F7.1 1/160 ISO160 焦点距離19mm
公園は小高い丘に散策路が作られていて、ゆっくり1周して1時間くらい、というスケール感。公園の中に一カ所広場があって、そこにはキッチンカーも数台出ているので飲食も可能。「キンコロそば・うどん」というのがあって、なんと金目鯛が入ったコロッケもあるそうなんですが、あいにくホテルでガッツリ食べてきてしまったもので、全然食欲がなくスルーでした。
”α7C II”+SEL1625G F8.0 1/50 ISO160 焦点距離16mm
散策路沿いにはすべてあじさいが敷きつめられていてずっとあじさいの道を歩くことができます。山頂から中腹近くにはこうしてあじさいが一面に咲いている斜面があり、なるほど、これは見事ですね。
”α7C II”+SEL1625G F2.8 1/2000 ISO160 焦点距離16mm
もう、道にはこれでもかというくらいあじさいがせり出してきているんですが、そういえば、昔テレビで火以外の女性が絶景で手を引いてくれている後ろ姿、というのショットでバズっている人がいたよねー、とかいいながらマネをするのには絶好の場所。
絞り開放で立体感を出そうとしたんですがここはあえてシャッタースピードを遅くしてスピード感をだしてもよかったですかね。そういう遊びができるのもデジタル一眼”α”ならでは。
”α7C II”+SEL1625G F8.0 1/30 ISO160 焦点距離16mm
「絶景まで何m」という看板があったり「振り向けば絶景」とか「迷っても絶景ひろば」とか「見下ろせば絶景」とか、見どころのポイントは足場も作ってあるし、至れり尽くせりでフォトスポットを用意してくれています。
これだったら、だれでも良い写真が撮れるだろうな、というところですが、いやいや、そこでソニーの”α”を持ち出すとさらに威力を発揮するんですよ。
ということで、ここぞというところで大口径F2.8のコンパクト超広角ズームレンズ「SEL2450G」が火を噴きます。
”α7C II”+SEL1625G F7.1 1/40 ISO160 焦点距離16mm
このレンズ、ビックリするくらい解像感が高く、この感動は「SEL1635GM2」を美ヶ原高原で使った時に匹敵するかも。
”α7C II”+SEL1625G F8.0 1/250 ISO160 焦点距離16mm
こちらはポスターにあったあじさい越しの下田港という図を狙ったんですが、わかりました。あのポスターは合成だと思います。園内を回りましたがあの角度で撮れるところなかったです。(^^) あ、脚立とかもってくるとあるのかなー。
”α7C II”+SEL1625G F8.0 1/50 ISO160 焦点距離16mm
ここは「見下ろせば絶景」のポイントです。このときだけ陽がさしてくれたおかげで立体感がぐっと出ました。
”α7C II”+SEL1625G F2.8 1/800 ISO160 焦点距離25mm
こうした自然風景だと高周波成分が多く、少し絞った方が全体の解像感があがるとのことですが、せっかくの解放F2.8 です。絞り開放でドバッと大きくぼかして、SEL1635GM2バリのショットとかも撮れます。昼間なので今回はそういうシチュエーションがありませんでしたが夕景などで暗くなったときに三脚無しで撮影するときにも威力を発揮しそうです。
これだけサイズが小さく軽く、それでいてF2.8 が使える広角ズームレンズは他にありません。「SEL2450G」と組み合わせて使いのも良いのですが、いさぎよく諦めて、スナップショットはXperiaに任せて、ここぞという絶景撮影にだけ絞って”α”をSEL1625Gで使うというのはありかも。
ボディも”α7C II”で軽量化して、これで山登りすると荷物が軽くなる上に画質では妥協のないものが撮れます。これでこの夏、どこか山岳写真を撮りにいきたいですねー。
”α7C II”+SEL1625G F7.1 1/30 ISO250 焦点距離25mm
公園から出てくると、出口には下岡蓮杖(しもおか れんじょう)先生の像がありました。手に持っているのはカメラです。
下岡蓮杖先生は日本の写真師の開祖となった方です。下田、横浜にて外国人から写真の手ほどきを得て写真館を開業された方です。こんなプロカメラマンの元祖の方がいらっしゃるありがたい場所へ写真遠足に来られて光栄でした。
伊豆下田のあじさい祭は6月30日まで開催しているそうです。少し遠い場所ですがお出かけになれる方がいらっしゃいましたら是非! オススメです。
G レンズ 大口径コンパクト広角ズーム SEL1625G |
ソニーストア価格: 184,800 円 |
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発売日 | 2024年5月17日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証 サービス |
5年ワイド:18,700 円 3年ワイド/5年ベーシック:9,900 円 3年ベーシック: 無償 |
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