ソニー『CES 2021 デジタルプレスイベント』レポート
日本時間の今朝7時より海外にてソニーの「デジタルプレスイベント」が開催されました。今年はオンラインで開催されることになったラスベガスの家電ショー「International CES」のプレカンファレンスに相当する発表をソニーサイトにて行っています。
時間にして20分弱の発表でしたが、その様子を簡単にまとめて紹介したいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
今回の「デジタルプレスイベント」はソニーUSAサイトでの公開になりますが、開催予告も日本語のもので用意されていたこともあり日本語字幕付きでの動画公開になっていました。毎年、この時期に英語の語学学習の必要性をヒシヒシと感じる年の始まりだったのですが、ついにそれもなくなりました。
吉田CEOが話されているのは英語ですが理解力100%です。動画を楽しまれる方はこちらからすべて日本語でご覧いただけます。(1/11~1/14という記載があるので期間限定公開になっている可能性があります)
☆ソニーUSAサイト「ソニースクエア CES2021 デジタルプレスイベント」
さて、イベントの内容ですが、あいにく今回は直接発売される2021年の新製品についての紹介はなくソニーが企業として2021年にどんな働きをするのかをプレゼンテーションする内容になっています。
新型の“α”ボディだとか、オーディオ製品などの発表はありませんでした。
冒頭に紹介があったのは「Airpeak」の機体で、これは本邦初公開になるそうです。「Airpeak」自体は昨年の11月にプロジェクトの発表があり、共同で開発する企業の募集をしていましたが、実際のボディ、また飛行している映像については初めて公開になりました。
ソニーの日本サイトにもすぐにニュースリリースが公開されていて“α”ボディを搭載可能な機体としては世界最小クラスのドローンになる旨の案内が掲載されました。
デジタルプレスイベントの中では、昨年発表になったソニーの自動車「Vision-S」と一緒に飛行して走行中の車体を撮影している様子などが公開されています。
将来への取り組みとして、宇宙まで行けるドローンを開発するそうとなっています。法人向けの製品サービスという位置づけだとは思いますが、いつか、民生用のドローンなども扱ってくれるようになると一ユーザーとしてもうれしいです。
そのほか、ソニーピクチャーズでの新しい撮影技術の紹介などもあり、これはクロマキー合成とは違って背景にLEDで風景を描き出して撮影する、という手法。光沢のある車体などの映り込みも再現できる手法として、やはりこちらも昨年公開されていた情報になります。
実際にそれを利用した形でプレゼンテーションを行っており、見事に騙される絵作りを楽しませてもらいました。
プロダクトとして唯一、初めて見たのがこちらのヘッドホンです。オープンエアタイプのものになるのか多数のメッシュがみられるヘッドホンですが、こちらもどうやら業務用のもののようです。
実際のシアター環境での音の再現ができるヘッドホンとして、ソニーの日本のエンジニアと、ソニーピクチャーズの映画音源のエンジニアが共同開発したモデルだそうです。
これで実際の映画音響を再現できるそうで、もしかするとこれは民生向けに発売されることがあるかも!?
製品としては先週末に発表された新型の2021年型モデル「BRAVIA XR」及び、映像サービスの「BRAVIA CORE」が紹介されています。
あとは3Dキャプチャーしたアーティストのステージをバーチャルで再現する技術などの紹介です。こうしたコロナ渦での生活環境を考えると、こうした技術は今後も加速度をつけて開発されていくんでしょうね。
最後に目まぐるしく変わる映像シーンで、今のソニーの製品、技術力などをアピールしていきます。Vision-Sと、ドローン「Airpeak」はソニーのこれからの新しい分野での活躍の象徴となりそうです。
海外アーティストやゲームソフトなどの紹介の合間に、NiziUの姿も発見。日本では昨年大流行でしたがこれから海外進出もあるんでしょうか。
そして、おなじみの日本のアニメ「鬼滅の刃」から主人公の炭治郎も登場。日本での映画興行成績は海外でも話題になっているでしょうし、とても道徳的なストーリーというのもあるし、これから海外で公開されて日本の文化が一緒に紹介されていくというのも楽しみです。
ソニー資本のアニプレックス制作のアニメ作品になる「鬼滅の刃」は日本では昨年2月にソニーストアからコラボウォークマンの発売などがありました。ソニー本体のプロモーションで「鬼滅の刃」が登場するのは私が見た中ではこれが初めてです。
スマートフォン「Xperia」についてはHDMI入力端子が搭載された5G対応モデル「Xperia Pro」の発売が間もなくではないか?という噂になっていますが、今回はその姿は登場せず「Xperia 5 II」と思われるボディがあるだけでした。
そして、こちらが謎の映像で、ソニーロゴが入った部分が前後にピストンしていました。ウーファーとかの動きに見えるのですが、新しい音響製品の姿でしょうか?
それらの矢継ぎ早に繰り出される短い映像の一番最後が「鬼滅の刃」の映画で登場した煉獄杏寿郎の姿でした。これは2021年、海外でもブレイクしそうですね。
以上、ソニーのCES 2021 デジタルプレスイベントの様子でした。
日本サイトにも「CES 2021について」のニュースリリースが公開されていて、ソニーからのメッセージを本後でご覧いただくことができます。今年を期に、CESの発表のあり方も変わってきそうですね。
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