【コラム】PS-HX500録音体験から見えてきたレコードの本当の面白さと新型PS-LX5BT / LX3BTの魅力

先週プレスリリースのあったソニーの新型レコードプレーヤー「PS-LX3BT / PS-LX5BT」ですが、2月14日の発売日に向けて、予約オーダーが入り始めています。「レコードプレーヤー」というと、昔のものというイメージがしていたんですが、需要が高まっているようで、カラバリ別の集計をすると、なんと当店のベスト5に入ってくるほどの人気商品になっています。
今のところ当店での予約オーダーは「PS-LX5BT」が圧倒的に多く、音質重視でお買い求めになる方が中心という感じ。
あいにく実機はないのですが、旧型モデルの「PS-HX500」(生産完了モデル)を使って、改めてレコード録音を試してみたので、旧型モデルの実機レポートです。
こんにちは、店員佐藤です。
新型レコードプレーヤー「PS-LX3BT / PS-LX5BT」の予約販売が開始されて1週間になりますが、当店では圧倒的に「PS-LX5BT」に人気が集中しています。
以前も「PS-HX500」というハイレゾ対応DSD録音の高音質モデルと「PS-LX310BT」というBluetooth対応お手軽モデルが販売されていましたが、当店で人気があったのは「PS-HX500」の方でした。お気に入りのレコードをせっかく再生するなら高音質モデルで!という気持ちはよくわかります。

ちなみに「PS-HX500」はフルオートプレイ機能などは搭載されていなくて、手動で針を下す仕様になっていました。それがフルオートプレイでボタンひとつで針を移動して再生してくれるというのはとても簡単。
PS-HX500はレコードの音をDSD収録してウォークマンでレコードの音を持ち歩こう、というスタンスでしたが、新型の「PS-LX5BT」などは、せっかくレコードの音をそのまま楽しもうよ、というモデルになっているのかも。
改めて「PS-HX500」と仕様比較をしてみました。
■新型レコードプレーヤー『PS-LX3BT/LX5BT』 DSD対応モデルとの比較
![]() PS-HX500 (生産完了) |
![]() PS-LX3BT |
![]() PS-LX5BT |
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| 価格 | 60,368円(税込) | 40,700円(税込) | 49,500円(税込) |
| 発売日 | 2016年4月16日 | 2026年2月14日 | 2026年2月14日 |
| 対応 コーデック |
Bluetooth非搭載 | SBC, aptX, aptX Adaptive Hi-Res |
SBC, aptX, aptX Adaptive Hi-Res |
| スピード | 33 1/3回転, 45回転 | 33 1/3回転, 45回転 | 33 1/3回転, 45回転 |
| 針圧 | 3.0g | 3.5±0.5g | 2.0±0.5g |
| 針圧による 音の傾向 |
– | 【針圧重め】 中低域が太く安定 音像が中央にピタッと定位 迫力・密度感が増す ⇒電子音楽やロックなど |
【針圧軽め】 高音がキラキラ・シャープ 抜けが良い 音場が広く感じる ⇒クラシック・ジャズなど |
| オーディオ 出力 |
RCA端子 | ケーブル | RCA端子 |
| 接続方式 | USB有線 | Bluetooth USB有線 |
Bluetooth USB有線 |
| USB経由 PC録音 |
〇 (専用ソフトのみ) |
〇 | 〇 |
| PC録音 フォーマット |
WAV 2ch 44.1/48k/96/192kHz 16/24bit DSD 2ch 2.8/5.6MHz |
WAV 2ch 44.1/48kHz 16bit | WAV 2ch 44.1/48kHz 16bit |
| オート機能 | × | オートスタート /リターン/ストップ |
オートスタート /リターン/ストップ |
| 高音質パーツ | 5mm厚 高音質ラバーマット アルミ製トーンアーム |
アルミ製トーンアーム | 5mm厚 高音質ラバーマット 裏面強化ヘッドシェル 金メッキ音声出力端子 アルミ製トーンアーム |
| サイズ (W×H×D mm) |
430×104×366 ㎜ | 430×118×367 ㎜ | 430×118×367 ㎜ |
| 総質量 | 約 7 kg | 約 3.5 kg | 約 3.5 kg |
.
さて、気になるのが録音フォーマットのところですよね。「PS-LX5BT」でもハイレゾ録音ができないか?と、期待されている方もいらっしゃるかもしれませんが、仕様を見る限りは「44.1/48kHz 16bit」という記載があるだけなので、CD音質を超えるハイレゾ音質での録音はできないようです。
PS-LX5BTのヘルプガイドはまだ公開されていないようなのですが、検索するとQ&Aの公開がありました。
こちらにもそのものズバリで「ハイレゾ録音ができますか?」という質問があるんですけど残念ながら対応しないという案内になっています。
それと「専用の録音用アプリはありますか?」ということが掲載されています。録音できるソフトウェアの案内がされています。

ちなみに、Windows 11には「サウンドレコーダー」というアプリが最初から実装されています。利用時には機能のダウンロードが必要になるのですが、アプリ検索で「サウンドレコーダー」を検索するとすぐに使えるようになると思います。

実機がないので、これで実際に録音ができるかどうかはわからないのですが、シンプルな録音ソフトになっていますので、手軽に1曲だけ録音したいくらい、という使い方であればよいかも。

ヒントとしてフリーソフト(Audacity®)の紹介もあります。インストール方法が少しややこしいんですが、アカウント登録をしなくても利用ができました。
最新バージョンをインストールすると日本語表示で利用ができるし、ノイズリダクション機能などもついていて、レコードのノイズを低減させるエフェクトなども使えます。録音フォーマットでハイレゾを選ぶこともできるみたいですが、PS-LX5BTからの入力信号は48kHz/16bit止まりなのでご注意を。
当店店頭で設置しているPS-HX500のUSB出力音声も録音できるか試してみたのですが、PS-HX500は対応していませんでした。

PS-HX500は専用ソフトの「Hi-Res Audio Recorder」アプリがソニーさんからダウンロードできるので、こちらを使って録音をします。
多機能ではありませんが、レコード録音から曲の分割、タイトル入力までの基本的なことができるDSD録音ソフトで重宝しています。
※XperiaではDSDフォーマットの楽曲ファイルは再生ができないのでMedia Goを使ってFlacフォーマットに変換して聞いています。

いいなー、PS-HX500があればハイレゾ録音ができるなんて、というところですが、実はひとつ、大きな問題があったんです。
これまで何枚ものレコードをDSD録音しているんですが、聞いているうちに気が付きました。どうも回転数が速いみたいで、微妙にCDやダウンロード楽曲を聴き比べてみると、曲調が速いんです。
これ、回転数を調整する機能がどこかにないのかとヘルプガイドや説明書を読んでみたんですが、そういう説明は一切ありません。これはメーカーさんに修理で出して調整してもらうものなのかな? すでに販売終了になっているモデルなので、修理対応期間が終わってしまう前に調整してもらわないとなー、とか、思っていたんですが、ググってみたところ、なんと、取説にも記載はないのですが、自分で調整することができるんだそうです。
PS-HX500の場合は裏に調整するネジがあるとのこと。

プレーヤーをひっくり返してみたら、ありました。
なんと、こんなところに! これ、表からみるとちょうどモーターがあるところみたいです。

こちらが拡大したところです。「33」と「45」という文字があるので、これは間違いありません。数字のすぐ隣に穴があるんですが、ここに精密ドライバーを入れて回すことでスピード調整ができるんですが、これがまたわかりにくいことに33回転用と45回転用でねじの向きが違っています。
それと、少し回すだけで大幅にスピードが変わってしまうので2~3回転とかせずに半回転くらいで調整していかないと手に負えなくなる可能性があります。

なお、回転数についてはスマートフォンアプリで「レコード回転数」とかの言葉でGoogle Playで検索するといろいろ見つかります。「Turntable Speed」というアプリが広告も出なくて使いやすかったです。
このアプリをインストールしてアプリを起動し、スマートフォンをターンテーブルに載せて回転させると、リアルタイムで回転数を表示してくれるので、これで33.3回転と45.0回転を目指して微調整していきます。
30分くらいかかって、なんとか違和感を感じないくらいの回転数に調整できました。(調整前は35回転と47回転くらいになっていました)
これをやらないと、いくら高音質に録音しても違和感ありまくりです。人間の耳はちょっとした回転数の違いでもわかっちゃうものなんですね。

なお、ご存じない方のために、一応説明しておくと、レコードにはLPというアルバムを収録した30㎝のレコードと、SPというシングル曲を収録した17㎝のシングル盤があります。30㎝のレコードは33回転、17㎝のシングルレコードは45回転で再生します。たまに30㎝のレコードでも12インチシングルといって45回転で再生するものもあるんですが、それはレコードレーベルに記載があるので、それに手動で合わせて再生します。
アナログレコードって面倒ですね。でも、それがいいんです、と、TVCMでもタモリさんが宮沢りえさんにおっしゃっていました。
回転数の調整方法はPS-HX500ならではの方法で新型レコードプレーヤーでは、また違う方法になっているかと思います。ほかのモデルではターンテーブルを外した時に見えるモーターのわきにねじがあるケースもあるようです。
「PS-LX3BT」「PS-LX5BT」の調整方法についても案内したいところなのですが、ヘルプガイドに記載があるかどうかもわからず、実機を拝見することも今回はなさそう(当店では店頭展示の予定がありません 狭いお店で展示場所がなく、すみません)なので、ユーザーさんにお話をうかがえればな、と思っています。

そんなわけで、回転数調整したPS-HX500で改めてDSD収録したレコードの音と、CD音質の比較をすべく、山下達郎の「Softly」のCDをレンタルしてきました。CDのレンタルショップも激減していて私の生活圏にあった4店舗がなくなってしまったんですが、まだ、歩いて15分のところに1店舗残っているので、そこで借りてきてレコード音源を聞き比べをしてみました。
いつもはレコードから録音した音源で聴いていたので、デジタルの音はこれが初めてという新鮮な体験なんですが、なるほどなー、レコードの音に聞きなれているとCDの音はとんがりすぎている感じがしなくもないんですね。
どっちの音質が上、とかではなく、タイトルによってはレコードの音の方が解像感が良かったりすることもあります。違うアレンジで聴いているみたいな感覚になります。

あと、今回、お店でマルチアンプにつないで音を鳴らしながら録音していたんですけど、スピーカーで聴くのと、ヘッドホンで聞くのでは印象がかなり違います。
一番大きな違いはプチプチというノイズがステレオシステムで聴いていると全然気にならないものが、ヘッドホンだと少し目立つ感じがします。大きなスピーカーではプチノイズとかってあまり再生ができていなかったんですかね!?
共鳴しているわけではないと思うんですが、レコードの音が針から伝わってスピーカーまで行って大きな音に増幅されて出力されると、それがまた、針から入って増幅される感があり、そうか、レコードってこうしてシステムステレオで聴くためのものだったのかなー、という気がしてきました。

こうして改めて「PS-HX500」でレコード録音をしてみると、手間はかかるものの、その分だけ音楽と向き合う時間が濃くなるのを実感します。回転数の微調整ひとつで音の印象が変わり、録音したデータを何度も聴き比べているうちに、レコードというメディアがいかに“再生環境込みで完成する音楽”なのかを思い知らされました。
一方で、今回発表された新型の「PS-LX3BT」「PS-LX5BT」は、こうしたレコードの楽しさを、もっと気軽に、もっと今どきの環境で味わうためのモデルだと感じます。DSD録音のような深掘りはできないものの、Bluetoothでワイヤレスヘッドホンやスピーカーにつないで、思い立ったときにすぐレコードを楽しめる。これは10年前にはなかった、新しいレコード体験です。
レコードを“音源として保存する”楽しみを極めるならPS-HX500、
レコードを“今この瞬間に楽しむ”ならPS-LX5BT/PS-LX3BT。
どちらも方向性は違いますが、レコードの魅力を引き出すという点では同じ。今回の新型モデルは、レコードに興味はあるけれど敷居が高そう、と感じていた方にこそぴったりの1台だと思います。これをきっかけに、眠っていたレコードを引っ張り出してみるのも、これから1枚目を探しに中古レコード店をのぞいてみるのも、どちらも楽しいはず。
アナログレコードの世界に足を踏み入れる入口として、いま選ぶなら、間違いなくこの新型レコードプレーヤーです。
当店店頭に新型モデルの展示はありませんが、旧型の「PS-HX500」を実際に試聴いただける形で現在は復活展示しています。レコードの音を聞いてみたい、という方は週末に当店店頭までお越しください。店員佐藤がご案内します。
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| ステレオレコードプレーヤー PS-LX5BT |
ソニーストア価格: 49,500 円税込 |
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| 発売日 | 2026年2月14日 | メーカー商品情報ページはこちら | ||
| 延長保証 | 3年ワイド:5,500円 3年ワイド/5年ベーシック:3,300円 3年ベーシック:無償 |
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| ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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| テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
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| ステレオレコードプレーヤー PS-LX3BT |
ソニーストア価格: 40,700 円税込 |
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| 発売日 | 2026年2月14日 | メーカー商品情報ページはこちら | ||
| 延長保証 | 3年ワイド:4,400円 3年ワイド/5年ベーシック:2,200円 3年ベーシック:無償 |
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| ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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| テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
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【コラム】PS-HX500録音体験から見えてきたレコードの本当の面白さと新型PS-LX5BT / LX3BTの魅力
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