『CES 2024』ソニープレカンファレンス レポート
今朝はラスベガスで開催されている「CES 2024」のソニーのプレカンファレンスが開催されました。2024年に登場するソニー製品の一端が披露されているでしょうか?
こんにちは、店員佐藤です。
以前は家電見本市としてその年に登場する新製品が一気にプレスリリースされるイベントでしたが、最近はコンセプト発表というか、モビリティカー「AFEELA」の発表や映画、エンタテインメントの発表の場として利用されているようで、なかなか新製品の具体的なモデルが発表される機会が少なくなってきています。
今回もほぼそれに近く新製品の発表などはなかったのですが、ソニーさんが今後、力を入れていく分野などはこれでわかります。
プレカンファレンスは50分弱の発表になっていて、YouTubeの公式チャンネルでご覧になれます。発表はすべて英語によるスピーチではありますが、全文、日本語の字幕表示がされているので、ほとんどの内容はわかるかと思います。
ここでは私なりの要約というか、注目ポイントをいくつか紹介したいと思います。
冒頭、まずは日本を含む、世界中の痛ましい出来事についてのお見舞いの言葉から始まります。
特に元旦夕方にあった能登半島地震については日本国民全員が心を痛めているところ。当店もこの場をお借りして心よりお見舞い申し上げます。
ちょっと脱線しますが、当店でもたびたび紹介しているドコモのdポイントクラブでは1月31日まで被災地支援募金・寄付を行っています。お手持ちのdポイントで簡単に寄付ができますので、まずは第一歩でdポイントの寄付をしてみてはいかがでしょうか?
PayPayでは義援金をうたった詐欺行為が行われているなどの注意喚起があるようですので義援金などの送金にはご注意の上、行ってください。
☆ハフポスト日本版編集部「【能登半島地震】寄付先一覧。日本赤十字社や石川県共同募金、ふるさと納税からも支援金や義援金が送れます」
その後はクリエイティブエンタテインメントカンパニーとしてのソニーの発表が始まります。なんでも、今年はコロンビアピクチャーズの100周年記念イヤーになるそうです。ソニーさんもウォークマンが今年は45周年なんですが、それは触れられず。
クリエイターを支援する事業の発表があり、作曲家や撮影者などにとらわれず、YouTuberやtiktokerなどの制作者の活動や交流の場を作るなどの支援をしているとのこと。映画やテレビ番組向けの作曲を対象とした奨学金制度などもあるそうです。
伝説のシンガーソングライター・ルーサー・ヴァンドロス氏の伝記映画の制作も行っているそうで、トップバッターにソニーミュージックの発表があるというのは、これがはじめてなのでは?
クリエイターの自分の作品の権利を守っていくためのサポートもクリエイターとソニーの優先事項。すでに発表されているα9IIIとα1、α7S IIIのアップデートによるデジタル証明機能もその一例としてソニー”α”がここで紹介されました。
“α9 III”の発売まであと3週間に迫りましたね。これまで捕らえることができなかった一瞬を記録できるカメラとして、2024年のカメラシーンに革命が起こることを期待しています。
そしてTorchlightという技術の発表に続きます。映画制作者と対話を行いイメージした映像を実現していくとのことですが、私も詳しい事がよくわかりません。
おそらくは制作中の映像にソニーの技術者が直接携わりツールを作りながら映像制作をする、とかそういうイメージなんでしょうか?
ソニーピクチャーズでは映画だけでは無くテレビシリーズについても制作を行っており、昨年、人気のあった番組コンテンツなどが紹介されます。
ソニーのゲームコンテンツの実写ドラマ化なども手がけていて、それらも人気ドラマになっているとのこと。現在も2本の脚本を手がけていてNetflix向けに制作を予定しているそうです。どの作品なのかわからなかったんですが、コメントがあったときのシーンがこのカットなので、HORIZONなどもTorchlightの技術を使って映像化されていくんでしょうね。
任天堂の人気ゲーム「ゼルダの伝説」も実写映画化を行っているとのこと。ソニーと任天堂のタッグは意外ですが、そういう垣根がなくなっていくんですね。
そして1月にはシカゴ郊外にエンタテインメント施設をオープンするとのこと。タイにソニーピクチャーズの映画を扱ったテーマパークがオープンしていますが、今度はソニーが直接手がけた施設になるとのこと。
ただし、バーにはゴーストが出るらしいのでご注意ください、とのこと。ゴーストバスターズをテーマにした施設になるようです。
YouTubeでも紹介されていますが、世界各地にこうした施設が展開されているそうです。まだ日本にはないようですが、いずれできないですかね。スパイダーマンとか、グランツーリスモなど、アトラクションにできそうな映画はいくつもあるんですけどね。
アニプレックスのアニメ作品も紹介されていて鬼滅の刃などのおなじみのタイトルが紹介されていました。
Google 翻訳で「Demon slayer」と入力すると日本語では「鬼滅の刃」と翻訳されるので、海外でも浸透しているんですね。
ゲームと映画、ドラマ、アニメと連動した作品作りは、昔言うところの「マルチメディア」戦略になるんですが、もう行き着くところまできた感じがします。
最後に「ワンパンマン」のPCとスマートフォンのゲーム化が行われて今月下旬から公開されるとのこと。「ワンパンマン」はオンラインでのコミックから始まり書籍化、アニメ化が行われたというシンデレラストーリーみたいな作品なんですね。ソニーピクチャーズでの実写映画化の予定もあるとのことで、まさに全方位で作品化されていくみたいです。私は観たことがないのですが、あとで調べてみたいと思います。
そしてアニメと同じ様に多角化していく領域としてプロスポーツもあるとのこと。「HOWK-EYE」などの競技のビデオ判定システムがありますが、それをさらに進化させてプレイしたスポーツをあとからアニメ化して配信する取り組みをしているとのこと。
NFLとディズニーの協力のもととなっていますが、大谷翔平選手の姿などもこれで見られる様になったら、彼の活躍はデジタル化されて、まさに永遠のものになりそう。
「スポーツにおける体験の進化を目指します」とのことで、これからスポーツの楽しみ方が、さらに増えそうです。
そしてプレイステーションに話が移り、PS5本体の世界累計出荷台数が5000万台を突破したとのこと。アクティブユーザー数は月間1億2300万人にもなるそうです。
今後も進化を続けていくというプロモーションムービーの中で、見慣れない製品がひとつだけ。ワイヤレスのオーバーヘッドセットですが、これは今までにない製品だと思います。
今後、発売される予定のモデルとのことです。
そして、こちらは報道資料にも出ている「没入型空間コンテンツ制作システム」の紹介。
PSVR2に見えなくもないのですが、これはVRでのゲームプレイのものではなくて、3Dコンテンツなどを制作するためのツールです。
長時間装着していても疲れないような作りと目の前のVRディスプレイは跳ね上げ式で簡単に視界をVRの世界からリアルの世界に戻せるようになっています。
コントローラーも十字型のものと指輪形状のセットで使います。
こうしたツールを使って制作されたコンテンツを私たちが楽しめる様になるまではタイムラグがあると思いますが、来年にはこれで制作されたものが見られますかね?
☆ソニー報道資料「高精細なXRヘッドマウントディスプレイを備え、仮想空間内で直感的なインタラクションが可能な没入型空間コンテンツ制作システムを開発」
本田技研の三部社長、ソニーホンダモビリティの川西社長のスピーチが続き、いよいよ、続いてはAFEELAの登場です。
登場にはこのデュアルセンスを使います、とのことで、これでAFEELAが登場します。
YouTube越しの映像ではありますが、PVなどのデモ走行シーン以外で、実際に走行するAFEELAを生配信で見たのはこれがはじめてかも。
走行時に内部映像も出ましたが無人でハンドルが回っていました。
クルマとしては昨年、モビリティショー(東京モーターショー)で展示されていたモデルと違いはないかと思います。ホイールを含めてデザインで変わったところは私には見つけられませんでした。
☆『α7C II』で撮ってきたジャパンモビリティショーのソニーEVカー「AFEELA」 – (tecstaff.jp)
報道陣のこの注目の高さもスゴいですね。
多数のセンサーを搭載しており、それを使って認識する精度の高さなどをアピール。そういえば、うちの軽自動車ハスラーにもいくつかセンサーがついていて、前方カメラが2つ+360度ビューに4つ、近接センサーも4つ付いていると思うんですが、AFEELAは45個でしたっけ? 桁違いのセンサー数なんですよね。たぶん、ドライブレコーダーとかも後付けする必要はないんだろうな。
走行時のデモ映像ですが、ここに車速とバッテリー残量の表示が出るみたいですね。スキンは自分の好きなものにできるようです。ここではスパイダーマンのアニメ映像が使われているみたいですが、私だったらゴーストバスターズとかにしたいかなー。
ゲーム「グランツーリスモ7」のポリフォニー・デジタルとの車両開発における協業も発表になりました。
今までもゲーム内で自動車メーカーとコラボしたコンセプトカーなどの開発をしていましたが、ついに実写の開発もすることになるとのこと。
さらにゲーム「グランツーリスモ7」の今年のアップデートで「AFEELA Prototype 2024」が収録される予定とのこと。PS5(or PS4)+グランツーリスモ7をお持ちの方は実写よりも早く?一足先にAFEELAに乗車することができそうです。
☆グランツーリスモ公式ホームページ「ポリフォニー・デジタルとソニー・ホンダモビリティ、車両開発における協業を発表」
以上、かなり端折っていますがソニーの「CES2024」のプレカンファレンスの様子でした。このあとはイメージビデオが流れて終わりです。
イメージビデオの中ではaiboも登場。しかし、1月23日に再始動する「poiq」の姿はなし。まだ再始動するpoiqは試験プロジェクトのままで本番運用というわけではなさそうですね。(もしくは、まだ日本だけの限定コンテンツになるのか)
一瞬だけ登場したブラビアです。
投射されている映像を見るとこれは2023年モデルの「X95L」シリーズの様です。2024年モデルの発表ではありませんでした。
そして何度も登場したのがモーションセンサーの「mocopi」です。まだ当店では取り扱い製品にはなっていなくて、ご案内が出来ずにいるんですが、今年は爆発ヒットになるコンテンツが登場しますかね!?
PVの中で登場した”α”製品ですが、こちらはフルサイズセンサー搭載のVlogcam「ZV-E1」の様です。1200万画素の裏面照射CMOSセンサーを搭載したモデルとしては激安価格設定になっています。今後のVlogcamのスタンダード機になる可能性あり。
こちらはサウンドバーの紹介だと思いますが、機種までは不明。サイズ的にはサブウーファーもないようなので「HT-S2000」ですかね!?
これはコンデンサーマイクロホンの「C-80」とみた!
ドローンの「Air Peak」も紹介されています。
まだ業務用モデルだけの扱いですが、ソニーさんらしくこれを民生向けにおろした商品出してくれないですかね。
ソニーのアトラクション、一度体験してみたいですねー。
最後はゴーストバスターズ/アフターライフのこのシーンで終了。
2024年もソニーさん、そして当店ソニーショップテックスタッフをよろしくお願いします。
☆ソニーニュースリリース「CES® 2024 出展について クリエイターの創造力を支え、その発想を実現するテクノロジーや多様な取り組みを紹介」
『CES 2024』ソニープレカンファレンス レポート
今朝はラスベガスで開催されている「CES 2024」のソニーのプレカンファレンスが開催されました。2024年に登場するソニー製品の一端が披露されているでしょうか? こんにちは、店員佐藤です。 以前は家電見本 […]
CES2023のソニープレカンファレンスレポート
今朝10時からラスベガスでのCES2023に出展するソニーのプレカンファレンスがあり吉田CEOが登壇されました。 簡単にレポートしたいと思います。
『PlayStation VR2』やSUVタイプの試作車両『VISION-S 02』が発表に!ソニー『CES 2022 デジタルプレスイベント』製品情報まとめ
日本時間の10時より海外にてソニーのデジタルプレスイベント「CES 2022」が開催されました。 「共に作る未来の新しいエンタテインメント」をテーマに、クリエイターを支え、ユーザーに近づくさまざまな技術や取り組みが紹介さ […]
ソニー『CES 2021 デジタルプレスイベント』レポート
日本時間の今朝7時より海外にてソニーの「デジタルプレスイベント」が開催されました。今年はオンラインで開催されることになったラスベガスの家電ショー「International CES」のプレカンファレンスに相当する発表をソ […]