Ultra HDR研究会 第4回レポート ”α1 II”撮影のUltra HDR作品紹介(掲載写真は全てUltra HDRフォトです)

昨年秋に大騒ぎしていた「Ultra HDR」フォトですが、その後、特に大きな進捗もなく現在に至っています。Xperia自体に変化はないのですが、当店で紹介した「Ultra HDR」フォトに大きな関心を持ってくださった”α”ユーザーの方々がいらして、今回は新発売の“α1 II”でRAW撮影されたものからUltra HDR現像していただいた写真作品を複数いただいています。
それらの作品を紹介しつつ、Ultra HDRフォト表示のXperia 1 VIとINZONE M9での表示性能の違いなどもご案内したいと思います。

こんにちは、店員佐藤です。
今回の記事ですが、写真はほぼすべてUtra HDRフォトで構成しています。このblog記事をご覧いただく際はChromeブラウザ、もしくはEdgeブラウザをご利用いただき、HDR表示対応ディスプレイをお使いいただけると正しい表示でご覧いただけると思います。
ちなみに「Ultra HDR」って何だ?という方もいらっしゃると思います。違いがおわかりいただけるように2枚の写真を用意しました。上にある写真はSDRの通常の写真です。
下の写真はUltra HDRで現像したUltra HDRフォトです。2枚の写真が同じに見える様でしたら、対応するブラウザ、デバイスではない可能性が高いです。
対応するデバイスであるXperia 1 VI、Xperia 1 VでChromeブラウザで表示していただけると2枚目の写真はネオンがバリッと明るく点灯しているように表示されているかと思います。

これが「Ultra HDR」フォトです。
画像をダウンロードしてプロパティなどをみていただくとわかるかと思いますが、2枚とも普通にJPEGファイルになっていて特殊なファイルには見えないと思いますが、中身のフォーマットが違っています。
一見、普通にJPEGファイルになっているのですが、Googleが推奨している「Ultra HDR」での記録になっていて、対応していないシステムでは通常のJPEG画像として表示されるのですが、対応するデバイスとソフトウェアで開くと「ゲインマップ」という二層目のレイヤーが読み込まれて、輝度の高い部分の描写を加えて表示してくれる様になっています。

画像左は「Lightroom Mobile」で”α7S III”で撮影したRAW画像を現像しているところです。ライト編集にあるHDRのスイッチを入れるとUltra HDRフォーマットでの編集になり、画面上にヒストグラムが表示されます。ここでは赤く見えるゾーンがHDRで表示するゲインマップ部分になります。白いSDRの部分のヒストグラムが従来のJPEG画像で表示されるデータ、ということになります。
画像右はGoogle フォトアプリで開いてプロパティを見ているところですが、ここに「Ultra HDR」という表示があれば、Ultra HDRフォーマットで記録されていることがわかります。

Xperia 1 VIはあいにくLightroom MobileでのUltra HDR編集には完全対応していない(アプリ側が対応させていない)のですが、簡易的な編集は可能。Xperia 1 VIのカメラもUltra HDRの出力に対応していないのですが、RAW撮影してLightroom Mobileで編集すればUltra HDRフォトの出力は可能です。
表示に関してはChromeブラウザが対応しているのとGoogle フォトが対応しています。Android OS 14と、ディスプレイがHDR表示対応になっている場合はUltra HDRフォトの表示が可能になっています。
詳しくはLightroom Mobileのヘルプを読むと案内がご覧になれると思います。

PCの場合もWinodows 11でディスプレイがHDR表示対応になっていれば、Chromeブラウザで表示が可能なのと、LightroomでのHDR編集が可能です。デジタル一眼カメラ”α”などで撮影したRAWファイルを読み込んで「HDR」ボタンをクリックすれば、ダイナミックレンジが広がったUltra HDRのフォーマットで現像できるようになります。

HDRボタンをクリックして「自動」を押せば、非対応のディスプレイのPCでも編集は可能です。(会社のPCディスプレイは対応しているんですが、自宅のディスプレイは非対応なんです。上記の画像はHDR非対応の自宅ディスプレイで表示しているところです。非対応の場合はエキスクラメーションマークが表示されます)

「HDRを可視化」というオプションがあるので、それを使うとゲインマップで表示されるHDR成分にだけ色が付くようになります。
上記の青い部分がゲインマップのHDR部分です。この画像をUltra HDRで出力したものが下記の写真です。

従来の「HDR」写真というと、輝度の高いところと低いところを圧縮してのっぺりしたSDR写真に仕上げて表示するものでしたが、Ultra HDRでは広い輝度情報を活かして、よりリアルで実際の視界に近い見え方をがする、というのがおわかりになると思います。
(非対応ディスプレイでこの記事をご覧の方には伝わらないのですが、Ultra HDR対応環境でご覧の方には眩しいほどの雲海をご覧になっていると思います。)

↑こちらはXperia 1 VIで撮影したRAWファイルをLightroom MobileにてUltra HDRの現像出力をした画像になります。
新橋SL広場のSLですが、ヤマダ電機さんがなくなって飲食店街のビルが新たにオープンしています。壁一面がネオンで飾られているのですが、これを使って各種ディスプレイで見てみるとUltra HDRの表示性能の比較ができます。
注目は、この壁面にある階層別の横方向に並ぶ明るいネオンです。壁面のネオンと階層を分けるネオンの光の強さの違いに注目。

こちらは画面左上がINZONE M9ディスプレイで画面左がSDR表示、画面右がChrome ブラウザを使ったUltra HDR表示です。画面右上のディスプレイはDELL製のHDR対応ディスプレイなのですが、右画面のChromeブラウザでの表示性能に違いがあるのがわかるでしょうか?
画面左下はVAIO Z(VJZ1411)です。このモデルもディスプレイはHDR表示対応になっていて、そこそこの表示が可能。画面が小さいですが右下はXperia 1 VIです。
比較するとINZONE M9のChromeブラウザだけ、階層ラインがくっきり見えるのがわかります。実際の見た目にも同様で、INZONE M9のHDR表示性能ってかなり優れています。さすがゲーミングモニターです。

こちらはスマートフォン同士で表示比較してみました。すべて輝度最高に調整してあります。機種は画面左から「Xperia 1 VI」「Xperia 1 V」「Pixel 9 Pro XL」「Pixel 7」「Xperia 10 VI」です。この場合も「Xperia 1 VI」の表示だけ群を抜いているのがわかります。
店頭でHDR表示対応のスマートフォンをお持ちのお客様に協力してもらって、Ultra HDR表示画面の違いを比較させてもらっていたんですが「Xperia 1 VI」はどのモデルと比べてもHDR表示が鮮やかで、私の知る限り、Ultra HDRを最も綺麗に表示出来るデバイスが「Xperia 1 VI」だと言い切れます。
Ultra HDRフォーマットはGoogleが推奨している画像フォーマットで、Pixel 7から対応が始まりPixelの場合は搭載カメラもUltra HDRに対応しているし、InstagramもLightroom Mobileも完全対応をしています。
Xperiaもアプリの完全対応がまだなのかと、アップデートがあるたびに確認をしてきたのですが、今のところUltra HDR対応の完全アップデートはありません。思えば搭載カメラアプリのUltra HDR対応がなければInstagramやLightroomの対応もあるわけがないんですよね。Google Pixelはカメラアプリが対応しているので、サードパーティ製のアプリ対応もあるわけです。
なお、海外サイトの情報によると、Android OS 15搭載で発売される上位機種にはインカメラとアウトカメラのUltra HDR対応は義務化されるらしいことが伝えられています。それが本当であれば今年発売されるXperia 1の新機種からUltra HDRの完全対応があるかもしれませんね。(ないかもしれませんが)
iPhoneの場合はiPhone 16からUltra HDRの対応が始まっているようで、Instagramを見ているとiPhone 16ユーザーからのUltra HDRフォトでの投稿が見られるようになってきました。
iPhoneでのUltra HDR表示自体はiPhone 12でもできます。「Google フォト」アプリをインストールしてUltra HDRで記録された画像を開くとUltra HDR表示ができます。
Google フォトアプリをインストールし、こちらに用意した当店のアルバムにアクセスして画像をご覧いただくとSDR写真とUltra HDR写真がご覧になれますので、お試しになってみてください。
ということで、Ultra HDR写真を表示する条件としては。。。
Windows PCの場合
・Windows 11であること
・ディスプレイがHDR表示に対応していること
・Chromeブラウザ、Edgeブラウザを使ってUtra HDRファイルを開くこと
Android OSの場合
・Android OS 14以降であること
・ディスプレイがHDR表示に対応していること(Xperia 1 、5はOK、Xperia 10はNG)
・Chromeブラウザ、Googleフォト、InstagramでUltra HDRファイルを開くこと。
iPhoneの場合
・iOS 12以降であること
・GoogleフォトでUltra HDRを開くこと
などとなります。
Ultra HDRファイルを作成するにはAdobe Lightroom、もしくはAdobe Photoshopを使うことでUltra HDRファイルの出力が可能です。RAWファイルからの現像でなくても、SDRのJPEGファイルのダイナミックレンジを広げてUltra HDRフォトに変換するとこも可能。
なんせファイルはJPEGとして記録されて、非対応機器でも通常のJPEG表示が出来るのは扱いやすいですよね。
なお、このblog記事に掲載しているUltra HDR写真はすべてLightroomから640×427ドットにUltra HDR形式で出力したものをそのまま使っています。
前置きがながくなりましたが、ここからは”α1 II”で撮影したRAWファイルからUltra HDR写真を出力した作品になります。
昨年秋にUltra HDRの件で盛り上がったお客様なのですが、新型”α”で早速、トライしてきてくださいました。小さな画像ファイルにリサイズしてしまっていますが、すごい写真が届いています。

なるほどー! Ultra HDRでこんな表現ができるですか! ややにじんで見えるかもしれませんが、ブラックミストフィルターを使っているそうで、すごい幻想的な写真になっています。

Ultra HDRフォトというと夜景とかをギラギラさせた写真に仕上げるイメージがありますが、こういう逆光のシーンで使うと威力満点です。ギラギラした感じはないし自然に強烈な光を感じさせてくれます。

こちらもUltra HDRならではの写真になっています。夕暮れの富士山と港の光の明るさの差がわかりやすく、リアル感が満点です。

こちらは明るい時間の写真になりますが、柔らかい光の感じが、間もなく訪れる夜を予感させてくれていますね。
強力な光がなくても、船体の色の発色がわかりやすく、点灯しているライトの明かりはUltra HDR+有機ELディスプレイでなくては見られない風景。これもまさにUltra HDRでないと表現できない写真になっているかと思います。

こちらは強い夕暮れの光が降り注いでいます。夕闇で暗くなってきているのではなく、強い夕陽の様子が光源が写っていなくてもわかる写真作品です。

こちらはPLフィルターを使って反射光を抑えていることもあり、より風景写真としては強力なイメージの写真作品になっています。
順光が岩肌にあたって反射している様子などがわかります。

露出のブラケット撮影をしてHDR写真にし、さらにそれをUltra HDRで出力した作品だそうです。従来のHDR写真で明るいところだけをゲインマップで持ちあげている感じでしょうか?
プリントした写真では表現できない作品になっています。

こちらもHDR合成後のUltra HDR現像で日が沈んだ後でも明るく見える空の表現が独特です。
”α1 II”のUltra HDR作品、ありがとうございました。
Xperia 1 VI、Xperia 1 Vをお持ちの”α”ユーザーさんは、是非、Ultra HDRでの写真表示にチャレンジしてみませんか?
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