【レビュー】『Xperia 1 VI』で最高の写真画質を楽しもう! 新フォーマット「Ultra HDR」解説
今回は少しややこしい話です。ですが、ソニーの最新Xperiaをお持ちで、デジタル一眼“α”をお使いの方でしたら絶対に興味を持たれる話です。最大輝度1.5倍になった最新モデル「Xperia 1 VI」が猛烈に欲しくなる機能とも言えるかもしれません。
ここ数日で私が体験したことを紹介したいと思います。これをきっかけにデジタルフォトの撮影方法が変わるかもしれませんよ。
こんにちは、店員佐藤です。
今週の話なんですがソニーのSIMフリースマートフォン「Xperia 1 VI」を使ってInstagramを閲覧していたときの話です。
妙にキラキラした、明らかにピーク輝度の高い写真がみられ、明らかに普通の写真とは違う見え方をするのに気がつきました。上記の方の投稿もそうなんですが、アプリで見るとムチャクチャ綺麗じゃないですか!?
Xperia 1 VIやXperia 1 Vを使って、この記事を読んで上記の記事をInstagramでご覧になった方は衝撃を受けるはずです。今のところ、店頭でお見せした方は100%の確率で「すげー!」という反応をされています。
逆に、とくになにも変化はないし普通の写真だと思うけど。という方はおそらくご覧になっている端末が「Ultra HDR」に対応していない端末になります。
私が今のところ試したところではInstagramアプリの他、ChromeブラウザとGoogle Photoが対応をしています。PCでもHDR対応ディスプレイを使ってChromeブラウザを使っているとご覧になれるかもしれません。
ということで、この記事ですが、この「なにこれ、スゲー!」の写真がなんなのか、正体を探していく話になるんですけど、ここで感動出来なかった方を見捨てて行くわけにもいかないので、こんな感じで見られる、という話もします。
こちらの方はHDRとSDRの見比べができるようにした「Ultra HDR」フォトを掲載してくださっていて、その表示をしているところをスクリーンキャプチャーしています。
Xperia 1 VIの画面で見ると、こんな違いで見られるんですが、実際にはご覧になっている画面よりも数倍の輝度差を感じることができます。
ブラビアなどもそうなんですが、画質評価の比較って、再生されているお客様の環境によってしまうので説明がしにくいんです。普通に見るとこの2枚の写真は露出が違うだけに見えますが、Xperiaのディスプレイでみると星のひとつひとつにLED電球が仕込まれているんじゃないか?くらいのキラキラ感を得ることができます。
その後、いろいろググってみたところ、どうやらこれは「Ultra HDR」という新しいJPEG規格のフォーマットだということがわかりました。
Adobeさんが提唱しているそうで、簡単に説明すると普通のJPEGに加えて「ゲインマップ」というHDRの輝度の広い部分だけを追加して記録しているとのこと。Ultra HDRの再生に対応した環境ではゲインマップを使ってHDRのキラキラ映像の再生ができて、そうではない環境では普通にSDRのJPEG信号だけを再生する、という仕組みになっています。
詳しくはadobeさんの公式ホームページにて解説されていますので、こちらで詳細がご覧になれます。
なんか、また新しいフォーマットがでてきちゃうの?覚えるの面倒~、というところですが、これは知らなくても良い知識というか、特にユーザーは意識せずに使っているので興味のない方はいままで通りJPEG画像として閲覧するだけ。知っている方はHDRの使いこなしをして、さらに高画質な画像を楽しめる、ということになります。
ソニーのXperia 1 VIは対応しているというか、Android OS 14からUltra HDR画像に対応をしているようで、Android OS 14を搭載して、HDR画像の表示に対応したディスプレイを搭載したスマートフォンでUltra HDR画像が見られるようです。
ちなみに「HDR写真」で検索すると、複数の露出の違う写真を撮影して、それを合成してSDR写真の中に広い輝度差の写真を再現する方法を紹介しているので、そちらの話とUltra HDRは別です。Ultra HDR写真は輝度差の広い写真をそのまま表示する、もしくは輝度差の狭い写真もより輝度差の大きい写真にして見る方法になります。
さて、その「Ultra HDR」ですが、現時点ではInstagramとThreads(Facebook版のTwitterみたいなもの)で対応をしているとのこと。
ならば、自分でUltra HDRフォトを用意してInstagramに投稿できないか試したんですが、どうやら、今はまだGoogle のスマートフォン「Pixel 7」「Pixel 7 Pro」「Pixel 8」「Pixel 8 Pro」「Pixel Fold」にしか対応をしていないそうです。
いくら試しても、自分でUltra HDRフォトをインスタに投稿することはできませんでした。Google Pixelを用意しないと今はインスタ投稿とかできないみたいなので、ご了承ください。
幅広く対応するであろう規格なので、Android OSが15になるきっかけとかでXperiaなどにもオープンになることを願っています。
さて、そのUltra HDRフォトですが、Adobe Photoshop とAdobe Lightroomで作成することができるとなっています。私も普段は使っていないのですがサブスクでLightroomを契約。早速試してみることに。
Ultra HDRの出力方法は超簡単で、調整画面の一番右上にある「HDR」というボタンをおすだけです。これでなんでもかんでもUltra HDRでの出力になります。
元画像がJPEGでもHEIFでもRAWでもOK。撮影時にHDRではなくSDRだったものでも輝度差を広げて無理矢理? Ultra HDRにすることもできました。
操作も非常にわかりやすくできていて、ゲインカーブのところにはSDRの枠とHDRの枠が表示されていて、従来のSDRの枠よりももっと外にカーブをもっていくと、キラキラした高輝度写真が作れる、という目安になっています。
また「HDRを可視化」というオプションも用意されていて、これをオンにすると、映像のどの部分が高輝度になっていて、SDR枠を超えたキラキラ感になっているのか見ることができます。
SDRディスプレイのプレビューというのもあり、これを使うとUltra HDR対応ではないディスプレイで見たときの見え方もシミュレーション可能。
このスクリーンショットはHDRディスプレイでキャプチャしていて、見た目よりもかなり輝度の高い状態でのスクリーンショットになっています。実際にはもっと落ち着いた見やすい映像になっています。
ここで出力したUltra HDR写真がこちらです。このページに掲載している写真はSDRに変換されてしまっているものですが、現像出力したオリジナル画像をアップロードしています。写真、もしくはこちらをクリックするとオリジナルのUltra HDRフォトがご覧になれます。【追記:Ultra HDRのデータをblogページにも掲載しています】
ブラウザが対応(ChromeとEdgeが対応しています)していない場合は、一度ダウンロードしてGoogle Photoなどで開いていただくと、いかにもHDRな写真がご覧になれると思います。
なお、元の写真は“α6700”を使ってRAW撮影したデータを使いました。ピクチャープロファイルを使ってハイブリッドログガンマでの撮影とか、凝った事はなにもしていません。
私のXperia 1 VIに現像出力した写真を転送して見ても、これこれ、Ultra HDRですよ!という写真が表示出来ました。
昔、写真撮影していたときに知人が、全部RAWで撮ってデータを保存しているという話をしていて、データ容量がすごくならない?と聞いたら「いつか、もっとすごい現像方法が出現して、いまよりもっと綺麗な写真にすることができるかもしれないから、全部RAWで残しておく」ということをおっしゃっていました。
なるほど、本当にそういう時代がきたかもしれません。私もamazon PhotoにRAW撮影のデータはバックアップしているので、それをUltra HDRで現像しなおす時代がきたかも♪
こうして自分で現像したUltra HDRフォトですが、Google Photoアプリではものすごい輝度差のHDR写真として再生ができます。
Instagramへ投稿する際も、写真を選んでいるところまではUltra HDRで表示されているんですけど、写真選択した瞬間にSDR写真に変換されてしまいます。
アプリ自体はUltra HDR対応になっているんですが、Google Pixel の端末以外は機能を閉じている、ということをしているみたいで、なにでやってもそのままの画質ではアップロードできませんでした。
Threadsも同様で、もしかしてPCからのアップロードだったらうまくいかないか、ということでWindows PCからのアップロードも試しましたが、ダメでした。
繰り返しになりますがAndroid OS 15で対応することを願うばかりです。
なお、XperiaにインストールしたLightroomアプリにも「HDRモード」が搭載されています。SDRプレビュー機能もついています。
カラーカーブを見ながらの編集ができないので、PCと比べるとやりにくいのですが、Xperia単体でもUltra HDRフォトの作成は可能です。
カメラアプリのアップデートで写真撮影モードに「Ultra HDR」モードが追加されると、もっとやりやすくなるんですが、それにはまだ時間がかかりますかね?
その他、PC向けにadobeからゲインマップのでデモアプリがmacOSとWindows向けにリリースされています。
デモアプリだけに非常に使いにくいんですが、わかりやすいインターフェースになっています。読み込ませた写真ファイルにゲインマップがついているかどうかを判定してくれるのと、SDRとHDR部分の信号をカラーカーブで分けて表示してくれています。
キラキラ成分がどれくらいあるのか見られます。
ゲインマップだけの映像も見ることができます。グレーアウトしているのはSDR画像の部分で白く見える輝度の高いところがゲインマップに含まれているHDR領域の画像ということになります。
自分で作ったUltra HDRフォト画像だけど、ちゃんとUltra HDRになっているのかな?というのが確認できますね。
さて、ここからはXperia 実機でUltra HDRとSDR映像の見え方の違いなどを写真で表現したいんですが、撮影時にカメラのセンサー性能を超えた輝度で表示されてしまうし、あとからSDRの枠内にデータを直さないといけないもので、ご覧の通り、違いをお見せすることができません。
Google Photoで写真表示をして、いろいろ試してみたんですけど、違いがでないのであきらめました。(>_<)
上の写真はOS 14搭載のXperia 1 VIと、OS 13のXperia 1 IIIで、点灯しているグラスサウンドスピーカーの光源の明るさや、周りのボトルの反射光の強さが全然違って見えます。
うちのお店の店頭で実機を見比べていただければ「おおー!」という声があがるはずです。
最新モデルの「Xperia 1 VI」と値下げされて買いやすくなった「Xperia 1 V」の比較もしてみました。こういうところで「最大輝度1.5倍」の違いが出ます。
並べて見るとあきらかにXperia 1 VIの方がイルミネーション部分が明るく表示されます。画面全体の明るさは変わらないので、本当に最大輝度の部分だけを明るくしていて、より忠実なUltra HDR映像を表示しているのがXperia 1 VIというのを感じます。
一応、歴代モデルを並べて試してみました。Xperai 5 VもOS14ということもありUltra HDRで表示出来ています。
OS 14を搭載していますがディスプレイがHDR対応ではない「Xperia 10 VI」ではSDR表示になるのと、以前のOS 13搭載モデルはすべてSDR表示になります。
あいにく、現時点ではUltra HDRの写真表示をすることができないので、現像済みのUltra HDR写真をいくつかアップロードしました。このページでの表示だとSDRになりますが、リンク先にオリジナルファイルが置いてありますので、そちらでご覧いただくか、ダウンロードしてGoogle Photoで見ていただくと、キラキラしたUltra HDRの写真がお楽しみいただけると思います。
※ジャンプ先の画像をもう一度クリックする必要があります。2回クリックしてご覧ください
【追記:Ultra HDR写真の記事利用の方法が見つかったので、サムネールもUltra HDRに変更しました】
夏空の尾瀬です。RAW現像にてUltra HDRフォトにしてみました。
空に浮かんでいる雲の立体感がすごいことになっています。
尾瀬戸倉のバス停の夜明けです。朝の5時に出発するバスに乗り換えるため待機中。
ウチのお客様の姿がチラホラ見えるんですが、シャツの色や柄までわかるようになりますね。
こちらは実はRAW撮影ではなくJPEG撮影した写真を元に、輝度を思い切り上げてUltra HDRフォトに作り替えています。RAWデータから現像できるともっと情報量の多い写真になると思います。
こちらもJPEFファイルから作成したUltra HDRフォトです。光源のランプがすっかり白飛びしてしまっていますが、Ultra HDRの眩しいくらいの明るさが感じられると思います。
こちらは昨夕、ベランダで撮影した夕暮れ時の写真です。“α6700”を使ってRAWで撮影しました。
SDRのJPEGファイルで見るとあっさりした夕景になりますが、これがUltra HDRだとコントラストが高く、夏の夕暮れの空の暑さが感じられる写真になっていると思います。
まだいまのところはSNSへの投稿ができませんが、Xperiaの中に作る写真アルバムではHDR画像をたっぷり作り込むことが可能です。
Xperiaのカメラアプリで撮影した写真ファイルもLightroomアプリで現像してUltra HDRフォトにすることができます。
デジタル一眼“α”とXperia 1 VIで「Ultra HDR Photo」作品作りに挑戦してみる、というのはいかがでしょうか?
さて、そのSIMフリースマートフォン「Xperia 1 VI」の発売記念キャンペーンが来週月曜日の9月9日(月)の注文分までということで締切が迫ってきました。
最高スペックのRAM 16GB/ROM 512GMモデルの納期が10月下旬になっているなど、品薄状態も顕著になっており、16GB/512GBモデルについてのみ2025年3月31日まで個別対応するという特別措置が取られることになっていますが、購入期限は9月9日(月)までのままです。
「Xperia SIM フリーモデル 発売記念キャンペーン」と6月6日までの事前エントリーが必要な「Xperia 1 VI 発売記念! エントリーでお得キャンペーン」の両方のキャンペーンの締切を迎えます。
キャンペーンの応募方法は先日、当店blogにてご案内しています。
到着したXperia本体で応募ができます。
バッテリー持ちはシリーズ最強状態。歴代モデルで最大輝度を誇る新ディスプレイを採用した新型SIMフリースマートフォンのフラッグシップモデル「Xperia 1 VI」です。
デジタル一眼“α”の相棒にはこれしかないでしょう! この機会に是非、乗り換えてUltra HDRフォトで楽しんでしまいましょう!
Xperiaスマートフォン SIMフリー対応モデル Xperia 1 VI (XQ-ES44) |
ソニーストア価格: 189,200円~ 税込 |
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発売日 | 2024年6月21日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ | |||
1年残価設定 クレジット |
月々のお支払い 7,900円(1回目のみ8,300円) 12回お支払い総額 95,200円 13回目 94,000円(※ 商品返却時はお支払いが不要) |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
ご成約記念品プレゼント ☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |
『Xperia 1 VI』と行く「どこかにビューーン! 米沢駅」の旅
旅の日記です。特に面白いコトもなにも書いていません。6回目の「どこかにビューーン!」で山形新幹線の米沢駅まで行ってきましたので写真日記をお届けします。
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