【Xperia 1 VII Diary 01】旧芝離宮夜会で試す『ウルトラHDR』レビュー これは写真の世界を変えるかも!
5月23日の金曜日から当店での「Xperia 1 VII」店頭展示がスタートしました。開始早々からXperia目当てにご来店されるお客様ばかりになって嬉しい悲鳴を上げています。様々なご質問やご意見をいただき、私たちも勉強になるばかりです。
いただいたご質問や疑問については、今後の当店のXperia 1 VIIの実機テスト『Xperia 1 VII Diary』としてお伝えしていきたいと思います。
まず第一弾は「ウルトラHDR」ということで、実機をもってライトアップイベントで試してきました。実機で撮影してきたウルトラHDR写真を紹介したいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
新発売の「Xperia 1 VII」についてですが、個人的に一番の売りどころは「ウルトラHDR」だと思っています。上記の写真は「Xperia 1 VI」でRAW撮影したモノをLightroom mobileでUltra HDRに現像したものになります。
「Xperia 1 VI」のときからウルトラHDR表示には対応しているし、搭載しているカメラセンサーもこうした高輝度のウルトラHDR撮影に対応する高画質センサーを搭載しています。ただ搭載しているカメラアプリでウルトラHDR撮影出来ませんでした。「ウルトラHDR」対応のAndroid 15 ハイスペック機種としての登録もなかったため、サードパーティーのアプリ対応がなかったんですが「Xperia 1 VII」はカメラアプリがウルトラHDR対応になり、Android 15のハイスペック機種として登録されていると聞いています。
ついに、Xperia初のウルトラHDR対応モデルになっているんです。
カメラアプリの設定を開くと、そこにはたった一行だけですが「ウルトラHDR」の項目が掲載されています。デフォルトでONになっていますので、Xperia 1 VIIを手にした人は全員、知らず知らずのうちに「ウルトラHDR」写真の世界に足を踏み入れることになります。
仕組みとしては通常のJPEG画像に「ゲインマップ」というレイヤーを重ねてHDR写真を表現するということをしています。Googleが推進している新しい画像フォーマットで対応機種ではHDR写真が表示されるんですが、非対応機種では通常のSDR画像のJPEG写真として扱われます。
※こちらはLightroomの編集画面です「HDRを可視化」とすると通常のSDRを超える輝度で描かれているところが塗りブツされるのですが、これが「ゲインマップ」になります。
Android 14からフォーマット対応していて、Google フォト、Chromeブラウザが表示対応しています。ディスプレイはHDR対応になっている「Xperia 1 V」や「Xperia 1 VI」ならウルトラHDRフォトを表示することができます。Google Pixel 7以降も対応しており、Pixelの場合はカメラアプリもウルトラHDR対応になっていて完全対応しています。「Xperia 1 VII」も今回から同等の扱いになります。
Windows 11+HDR対応ディスプレイ+Chromeブラウザ or EdgeブラウザでもウルトラHDR表示が可能です。このblog記事を、Chromeブラウザで開いて、HDR対応ディスプレイに表示すると掲載している写真はウルトラHDRでご覧になれるはずです。
Xpeia 1 VIIで撮影するどのシーンででも「ウルトラHDR」が使えるのか、試してみたのですが「ぼけモード」だけはウルトラHDRで撮影出来ないことがわかりました。
今回のモデルでのぼけモードは「HDRぼけ」としてパワーアップしていて、重ね撮りすることで点光源の色のりがよくなるというアップデートがあるのですが、このときにはウルトラHDR記録がされません。
左がウルトラHDRの通常写真、右がぼけモードによるSDR写真です。後方にあるLED照明の見え方が違っていると思います。
これ以外だと、当たり前なんですがRAW撮影のさいにはウルトラHDR記録されません。ウルトラHDRのデータはJPEGでしか生成されないからです。あとは全部「ウルトラHDR」での記録ができます。(動画はまた別でハイブリッドログガンマによるHDR撮影になります)
こちらはXperia 1 VIから搭載されるようになった倍率2倍まで行ける「テレマクロ」撮影です。120mm望遠で超スーパーウルトラ拡大して撮影できるモードですが、これも「ウルトラHDR」で記録可能です。
※撮影したのはLinkBuds Fitの充電ランプです
写真の上はXperia 1 VIで、下はXperia 1 VIIです。Xperia 1 VIはウルトラHDRの表示だけ対応していましたが、Xperia 1 VIIになってついにカメラ機能も対応したのでウルトラHDRでの撮影&表示ができるようになりました。
では、この2台を持って、旧芝離宮恩賜庭園にて5月22~25日に開催されている「旧芝離宮夜会」イベントにお出かけしてみたいと思います。
「旧芝離宮夜会」は、普段は日本庭園として公開されているエリアにライトアップ機器を設置して、普段とは違う景色を見せてくれるというイベント。当日入場券が1,200円で好きなだけ見学できます。開催時間は18:30~21:30となっています。JR浜松町駅のすぐ近くなんですが、うちのお店からも歩いて15分くらいで行けます。
中に入ってみると、たくさんの人、人、人。なんですが、それほどぎゅうぎゅう詰めな感じでもなく、ほどよい混み具合でした。中ではアルコールを含む飲食販売もあり、あちこちにベンチやカウンターがあるので、ライトアップを見ながらのデートを楽しまれている方もたくさんいらっしゃいました。
ここにXperia 1 VIとXperia 1 VIIを持ってフラフラしながら写真撮影を楽しませてもらいます。
Xperia 1 VI 16mm
まずはXperia 1 VIでの16mm撮影です。カメラアプリでフルオートで撮影しています。なにも手を加えず撮っているので、自動で重ね撮り処理をしてくれています。
Xperia 1 VIIの写真とあとで間違えないようにXperia 1 VIは3:2画角、Xperia 1 VIIは4:3画角でJPEG記録しています。
Xperia 1 VI 16mm ウルトラHDR
センサー面積が2.1倍になる1/5.6型センサー搭載のXperia 1 VIIでの撮影ですが、これはもっとも差がでるシチュエーションです。ウルトラHDRでなくても発色が全然違っています。
Xperia 1 VIでは24mmセンサーに搭載されているExmor-Tセンサーこそが武器でしたが、Xperia 1 VIIではダブル本命レンズということで16mmも24mmも暗所撮影に使えるカメラになりました。
いやー、きれいですねー!
Xperia 1 VI 16mm RAW撮影→ウルトラHDR現像
デジタル一眼”α”を使っているイメージでいくと、RAW撮影して、そのあとにRAW現像でもっと高画質な写真に仕上げたい、とか思うところですが、Xperiaについては、オートでJPEG撮影した方が最終的には綺麗な写真になるというか、オートモードこそが最強と思えます。
RAW撮影時には重ね撮り処理が使えないので、三脚固定して天の川を撮るとか、彗星を撮る、とか言うとき以外はオートで撮った方が結果的に綺麗な写真になります。
Xperia 1 VI 24mm
Xperia 1 VIの最大の武器であるExmor-Tセンサー搭載の24mmレンズで撮影したものがこちらです。写真撮影については新型Xperia 1 VIIと違いはないのですが・・・。
Xperia 1 VII 24mm ウルトラHDR
ウルトラHDR対応デバイスで見ると、ここまで違うのか!が味わえます。
正直いって、今まで”α”で撮影したRAWデータをLightroomでウルトラHDRに現像して遊んでいましたが、Lightroomの色づけがかなり派手目になっていて、キラッキラした写真になっていたんですけど、Xperia 1 VIIのカメラで撮影したウルトラHDRフォトは、そこまでキラッキラしか感じにはならなくて、割と自然な仕上げになっています。
このあたりがソニーの味付けというか、デジタル一眼”α”の流れを汲んだチューニングになっているところ。
塗り絵みたいな画にするのではなく、あくまでリアルな画作りをしてくれています。
Xperia 1 VI 48mm
Xperia 1 VIもXperia 1 VIIも24mmレンズでは4800万画素センサーを1200万画素センサーとして使っているのですが、48mm設定にしたときはピクセルビニングという機能を解除して、”α”でいうところのAPS-Cクロップをする形で1200万画素を切り出して撮影します。
なので、デジタルズームと違って画質劣化が少ない2倍ズームが可能。
Xperia 1 VII 48mm ウルトラHDR
その48mm撮影でも、ウルトラHDRだと感じが変わりますね。
輝度差のあるシーンなんですが、光の強さを感じさせてくれます。
Xperia 1 VI 16mm
こちらは暗部というよりは明るいところに露出を合わせて撮影した16mmの撮影になります。
Xperia 1 VI 16mm ウルトラHDR
同じところで16mm 1/1.56型センサーでの撮影です。輝度差のあるウルトラHDRでの表現に加えて、暗所の描写もできているのがわかります。
Xperia 1 VI 16mm
一応、念のため書いておきますが、今回の撮影は全部、手持ちです。三脚は使っていません。それと掲載している写真はXperiaで撮影したデータをLightroomを使ってリサイズしているだけで画像編集はしていません。カメラで撮影した画作りをそのまま掲載しています。
Xperia 1 VI 16mm ウルトラHDR
それで、これだけ撮れるのってXperia 1 VIもXperia 1VIIもすごいなー。
「Xperia 1 VIIってXperia 1 VIからのマイナーチェンジですよね」と言われることがあるんですが、ま、それを言い出したら初代Xperia 1から全部キープコンセプトのマイナーチェンジの連続になりますからね。
カメラ機能の進化としては16mmセンサーの切替だけとなるかもしれませんが、これに「ウルトラHDR」と「AIカメラワーク」と「オートフレーミング」機能が載っかってくるわけで、かなり大きなモデルチェンジになるんじゃないですかね。
特に「ウルトラHDR」の対応はXperia 1 VII以降のフラッグシップモデルだけになると思います。このチェンジはでかい!です。
ということで、ここからは「Xperia 1 VII」で撮ってきたウルトラHDRのスナップフォートです。
Xperia 1 VI 16mm ウルトラHDR
Xperia 1 VI 16mm ウルトラHDR
Xperia 1 VI 24mm ウルトラHDR
Xperia 1 VI 24mm ウルトラHDR
Xperia 1 VI 24mm ウルトラHDR
ということで、とりあえずのライトアップの試し取り撮影でした。全部カメラオートで撮っていますが、もう、これ以上、手の入れようがないんじゃないかと思えるんですが、これをプロのカメラマンさんに渡すと、もっとスゴいのを撮ってこられるんでしょうね。
プロの方のウルトラHDRフォトの生かし方って見てみたいですね。
さて、興味があるのはカメラアプリのウルトラHDR対応だけではなく、それ以外のアプリの対応状況です。
Googleの純正アプリで対応するのはGoogle フォトと、Chromeブラウザです。
Chromeブラウザについても完全対応をしていて、当店blog記事でウルトラHDRを使ったページを見ると画面がチカチカして、輝度が変わってしまう、というのがあったんですが、それがXperia 1 VIIでは解消していました。
例えば↑こちらのblog記事なんですけど、Xperia 1 VIのChromeブラウザで開いてスクロールしていくと、部分部分で輝度がパパッと変わるシーンがあると思います。
ウルトラHDR完全対応しているGoogle Pixel 7では、それがなくて一定の輝度で表示ができていたので、なにかあるなとは思っていたんですが、そういうことだったみたいです。Xperia 1 VIIでは、そうした不自然な輝度変更はありません。
それと、Google フォトもどうやら進化しているような気がします。以前、半年くらい前に試した時はGoogle フォトでウルトラHDR写真を編集するとウルトラHDRが外れていた記憶があるんですが、今、試してみると編集してもウルトラHDRのままなんですよね。
ここでは効果:ダイナミックを使っているのですが、Ultra HDRのままで編集が出来ています。以前、Googleさんの海外の技術系blogを読んだときに、ウルトラHDRの編集は2枚の写真(ゲインマップと元絵)を同時に編集する必要があるという話を見かけたんですが、それがアプリ上で解決していたんですね。
もう、これなら特になんの制限も感じずにウルトラHDRで撮影した写真を扱えます。
GoogleフォトでウルトラHDRを見る以外に、それを活用する方法はないのかと言えば、InstagramとThreadsの対応があります。
こちらも従来のXperia 1 VIやXperia 1 Vでも表示には対応していて、ウルトラHDRで投稿された写真を見ることはできました。Xperia 1 VIIは完全対応になるので、これでアップロードすることも出来るようになるはずなんですが、本日時点ではまだアプリ側が対応していなくて、ウルトラHDRフォトをアップロードしてもSDRに変換されてしまいます。
Pixelも仕様が変更されていて、昨年はLightroomで編集したウルトラHDRフォトでもアップロードできていたのですが、現在は、基本的にPixel 7のカメラで撮影したウルトラHDRでないとウルトラHDR投稿はできません。たまにLightroomで作ったウルトラHDRフォトのアップロードができることもあるんですが、ほとんどのケースでSDR変換されてしまいます。
Instagram側で、ウルトラHDR投稿ができるのは、Android 15 準拠のプレミアムモデルで撮影した写真だけ、という制限をつけているんだと思います。
Xperia 1 VIIもこれに対応するはずなんですけど、まだXperia 1 VIIは発売されていないですからね。6月5日の発売日を境に対応するんじゃないかと期待しています。(もしくは台湾では5月27日に発売されるらしいので、そのタイミングで対応するんじゃないかと)
毎日チェックしているので、InstagramがウルトラHDR対応になったら、すぐに報告します♪(毎日チェックしていますので)
同様にAdobe Lightroom mobileも本日時点では未対応です。画面左がXperia 1 VIIで、画面右がPixel 7です。非対応の場合はヒストグラムに赤いHDRエリアがあるのと、HDRロゴの右半分が赤くなって表示出来ていないことを示しています。
さらに「HDRを可視化」というオプションも対応機種だとグレーアウトされず使える様になります。HDRを可視化すると、画像のどの部分がガイドマップを使ってHDRデータを加えているのかが見える様になります。
こちらも対応待ちです。
ウルトラHDRの写真は今回の記事のようにblogに使うこともできます。リサイズするのをLightroomもしくはPhotoShop CCで行い、そのまま掲載されるようにするとウルトラHDRフォーマットのままで掲載できます。
今回のこの記事でウルトラHDRフォトとしているものはそうやって掲載しました。HDR対応デバイスで見ると、ウルトラHDRのキラキラ写真が見られるはずです。非対応デバイスの場合は、通常のSDRフォトになるので、あまりおもしろくないblog記事になるかと思いますが、それが普通の見え方ですからね。
是非、一度、Xperia 1 V以降のモデルで、この記事をご覧になってみてください。
最上位モデルの納期が3か月待ちになるという恐ろしいアナウンスが始まったXperia 1 VIIですが、RAM 16GBにこだわらなければ、まだ発売日お届けでの購入が可能です。これも時間の問題で長納期になっていきそうですので、購入をお考えの方はお早めに。
このXperiaは写真の世界を変えてくれる可能性がありますよ! なんせ、”α”ファンの方が使われるので、ウルトラHDRでの表現をXperiaで行う人が増えるでしょうからね。
このウルトラHDRの対応があるので、今回のモデルは本当に変え買い時だと思います。皆さんでキラキラ写真を楽しみましょう。Instagramが対応したら、ジャンジャンとインスタにXperiaフォトをアップロードしまくりましょう!
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Xperiaスマートフォン SIMフリー対応モデル Xperia 1 VII (XQ-FS44) |
ソニーストア価格: 税込 204,600円~ |
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発売日 | 2025年6月5日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
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Style Cover with Stand for Xperia 1 VII XQZ-CBFS |
ソニーストア価格: 税込 5,500円 |
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発売日 | 2025年6月5日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
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