2TBのマイクロSDカード動作検証と『Xperia』だからできる外部メモリの使い方
突然ではありますが、2TBのマイクロSDカードを購入しました。SDXCの規格では2TBが最大容量になるわけですが、今まで論争があった「この製品はマイクロSDの何TBまで対応してますか?」論争に終止符を打つべく、手持ちのマイクロSD対応のソニー製品を全てテスト。
さらにSIMフリースマートフォン「Xperia 1 VI」で2TBの大容量メモリーを活用する方法を紹介したいと思います。これで店員佐藤の2025年スタイルが確立しました♪
こんにちは、店員佐藤です。
Xperia X10が発売されて以来、ずっとソニーのXperiaを使い続けているもので他社製スマートフォンとの優位点とかに、あまり気づいていないというのがあります。先日も、お客様と話をしていてGoogle PixelにSDカードスロットがないというのを初めて知りました。iPhoneにカードスロットがないというのは知っていたのですが、Androidスマートフォンはてっきり全機種装備しているものと思っていたんです。
だって、Android搭載のウォークマンだって当たり前の様に全機種マイクロSDカードスロットが搭載されていますからね。
SIMフリーモデルのXperia 1シリーズは現在は内蔵メモリが256GB~512GBとなっていて、これすらも余らしている現状ではあるんですが、それでも制限のある容量です。手持ちのハイレゾ楽曲を全部入れたりしたらさすがにいっぱいになるだろうなぁ、とか思って遠慮して使っていたり、できるだけ無駄なデータは持ち歩かないようにしつつ、外部メモリーの512GBのカードを入れて持ち歩いたりしています。
そのマイクロSDカードスロットですが、従来の対応機種では決まって、対応するカードの容量が記載されています。
こちらはメーカーサイトに記載されているXperia 1 VIのスペック表なんですが、外部メモリーは「最大1.5TB」という記載になっています。
ですが、これは1.5TBまでしか使えないという意味ではなく、1.5TBまでは動作を確認しています、という意味になります。
搭載されているカードスロットは「SDXC」という規格に準拠しているので、規格上は2TBまで対応するはず、ですが対応する製品が発売されていない or 確認ができていない、ということで、こうした記載になっていた、というわけです。
2TBのマイクロSDカードは約1年ほど前から流通が始まっていて、私もすぐに手に入れて使って観たかったのですが、価格が10万円近くしていたので、ちょっと手が出ませんでした。なんせ512GBが1万円弱、1TBが2万円くらいで手に入るので、あまりにも割高。
そんな話を店頭でしていたら「今は4万円くらいで手に入りますよ」という話を聞いて、調べてみたら確かに4万円で購入できるとのこと。SanDiskのプライム対応の製品がちょうど発売日になっていたので購入してみました。
調べて見るともっと安い2TBのカードは発売されているんですが、こうしたメモリーカードの安物買いで不良品をつかまされたことが何度かあるので、簡単に返品ができるプライム製品でしか購入するのは怖いかなと。
やや割高ではありましたが、正規品と思われるものがゲットできてよかったです。(現在は納期が1~2か月ほどになっているようです)
さて、2TBのマイクロSDカードが手に入ったので、身の回りにあるマイクロSDカードスロット搭載製品を全部集めてきました。
2TBのカードが使えるかどうかテストしてみたいと思います。
まずはウォークマンからですが、NW-WM1ZM2、NW-A306、NW-A105などのAndroid搭載ウォークマンは全機種カードを認識してくれました。
先述の何GBまでのマイクロSDカードに対応していますか?という質問に、規格上は2TBまで対応するという話をしてくれたのは、ウォークマンの導入会のときに関係筋から聞いた話でした。
当時は512GBか1TBくらいまでのマイクロSDカードしか発売されていなかったと思うんですが、ちゃんと規格上最大容量音2TBが使えました。
マイクロSDカードしか使えないサイバーショットというと、真っ先に思いつくのが「RX0 II」です。こちらは今も現行モデルの製品です。
超小型ボディに1インチセンサーを搭載した、歴代でも最も小型なサイバーショットになると思います。
2TBメディアを挿してみたところ、無事認識して撮影することができました。
あとは生産が終わっているカメラばかりになるのですが、マイクロSDカード対応カメラとして真っ先に思いつく、アクションカム「FDR-X3000」も無事に2TBを認識してくれています。
すでにカードにはいろいろなデータを入れてしまっているんですが、XAVC S 4K 100Mbpsの動画が35時間記録できるとのこと。
今もたまに使っていますが、電子手振れ補正と併用される空間光学手ぶれ補正(レンズとセンサーをまるごと浮かせて手ぶれを補正するシステム)の効き目は絶品です。
コロナ禍で部品供給が止まってしまったのか、最後はあっという間に販売終了になってしまい、現在は中古市場でもプレミア価格になっているという話です。お持ちの方は大事にお使いください。私も2台持っています。2TBカードが使えるので、超ロング旅ムービー撮影とかに良いかも。
こちらも生産完了品で、720mmズームまで使えるサイバーショット「DSC-HX99」です。ボディの小型化のためなのかマイクロSDカードのみの対応になっているサイバーショットです。
このサイズで30倍ズームが使えるのと、奇跡みたいですがこれで4K動画撮影ができます。最強の山行携帯緊急時野鳥&野生動物撮影カメラです。
サイバーショットがスマートフォンに市場を奪われた形ですが、こうした超高倍率ズーム搭載モデルはスマートフォンでは無理なので、こうしたモデルだけでも復活してもらえれば。。。という声をお客様からいただいているんですが、そういうモデルの開発とかできないですかね。Vlogcamの超望遠モデルみたいなので。
DSC-HX99も2TBカードに対応。写真撮影では撮影可能枚数が9999の表示になりますが、2TBを全部使い切ったとしてどれくらいの枚数が撮影出来るんでしょうね。もしかしたら製品寿命を迎えるまで、撮影した写真データを削除しなくてもよかったりして。
こちらも生産終了モデルです。レンズスタイルカメラの「QX1」です。スマートフォンに画像転送して記録するようなイメージですが、マイクロSDカードを入れてカードに記録することが可能。
久々に起動して試してみましたが、ちゃんと2TBのマイクロSDカードに記録することができました。
もうこうなるとSDXC対応のカードスロットは全部いけそうですね。
2015年発売のXperia Z4 Tabletです。今は自宅でのReader Store専用機として読書にだけ使っているタブレットです。
すでに10歳になってしまった製品ですが、まだ動いています。
これが最後のXperia Tabletになるんですが、当時言われたのは「ソニーがTabletから撤退するわけではない」という話で、当時、Googleがスマートフォン用とタブレット用のふたつのOSを作っていたところをタブレット用OSを辞めてしまったため、Xperia Tabletも一時的に開発を中止するということだったと記憶しています。
そろそろ復活してくれないですかね。
2015年発売のタブレットですが、こちらもちゃんと2TBのマイクロSDカードを認識しています。
2016年発売の「Xperia XZ」でも認識してくれました。
そして唯一、今回のテストで2TBのSDカードを認識してくれなかったのがこちらの初代Xperiaスマートフォン「SO-01B」(海外ではXperia X10)でした。容量の表示もできず、中のデータにアクセスすることも不可能。
調べてみたら、このモデルは2009年発売でSDカードスロットもSDXCになる前のSDHCという規格で最大容量は16GBまでとなっていました。元々対応していないので、これは仕方がないですね。
※規格上、SDは2GB、SDHCは32GB、SDXCは2TBまでの最大容量となっています。次世代規格SDUCは128TBまでと規定されています。
ということで、マイクロSD対応製品ですが、SDXC規格で作られているモノはもれなく2TBカードに対応する、という結論になるようです。
さて、その2TBのSanDiskのカードですが、読み出し、書き込みスピードはどうなのか。2TBだからと言ってやたらと遅いことはないのか?というのを試してみました。
手元にあるマイクロSDカードをいくつか揃えて、アプリ「SD Card Test」とアプリ「CPDT」で計測してみたモノが下記です。
読み書きが特に遅いとか早いとかいうことはなく、UHS-I U3 V30のA2クラスとして平均的なスピードで使える様です。
というか、今回調べてみてわかりましたがXperia 1 VIとXperia 1 Vを比較するとデータコピーのスピードで歴然とした差があり1割以上のスピードアップをしている模様。
Xperia 10シリーズは世代によらず、どれもコピースピードは遅いようです。
ちなみにNextorageの512GBを今までXperiaでメインで使っていたのですが、ベンチテストをしてみたら、これだけひときわ遅くて、カードに不具合があるのかと思っていたのですが、テストを5回ほど繰り返したら急にスピードが速くなりました。一度、PCでエラーチェックをしているんですが、それでスピードアップしたですかね?
あと、このテストをしたときに壊れてしまったカードもあって、非常に安く手に入れたテスト用の64GBカードだったんですが、やはり極端に安いカードはこういうのがあるんですね。いろいろ勉強になります。
さて、以前は256GBのカードを使っていて、昨年は512GBのカードをXperia 1に挿して使っていました。今回は容量4倍の2TBカードです。
512GBカードでも容量いっぱいまで使ってはいなかったのですが、それはカード容量を満タンまで使いたくなくてデータを節約していたから、というのもあります。
今回はほぼ無制限に使えるメモリー容量になります。
この大容量メモリーに、まずなにを入れたいって、ハイレゾ楽曲のデータです。お店と自宅にあるHDDのあちこちにハイレゾデータのバックアップをしていて、どこかにひとまとめになっていないもので、いつかまとめたいと思っていたんですが、これが良いきっかけかも。
ハイレゾ楽曲のデータは全部まとめると1TBくらいはあると思うんですけど、全部を残しておきたいのではなくて、お気に入りの曲だけまとめておきたい。ということで自宅と会社にあるHDDをひとつずつつないで、Xperia 1 VIの2TBカードにまとめてみました。
↑こちらはまとめる前の512GBカードのストレージの使用量です。512GBのうちの122GBしか使っていなくて、音楽データは67GBを占めていました。
こちらがデータの引越を済ませてみたところ。2TBのうちの399GBしか使っていなくて、これだと512GBのカードでも良かったんじゃないか?という話もあるんですが、意外とデータ量は多くなかった感じです。
全部ハイレゾではないのですが、データとしては3000曲を入れています。これで220GBほどの容量とのこと。これで私のお気に入り曲は全部入っているので、これだけあれば、HDDは壊れても大丈夫。この安心感が2TBの4万円分です。w
さて、それでもまだ1.6TBほどの空き容量があります。このままだと512GBのカードで良かったんじゃないか? 1TBカードで充分という話になってしまうんですが、2TBを埋めるべく?Xperiaで使う際の外部メモリーの使い方をいろいろと考えてみました。
割と大量にメモリーを消費する「アプリ」本体のデータをSDカードに移したいところではあるんですが、アクセススピードにかなり差があって、内部メモリの方がはるかにスピードが速いんです。なのでアプリをSDカードに移すというのはできないし、あまり考えられません。
ただ、アプリによっては外部メモリーにデータを記録するオプションがあります。
たとえば「Google マップ」です。
Google マップにはオフラインでも使える様に、また電波環境が悪いところでも地図が見られるようにあらかじめ地図データをダウンロードしておく機能がついています。地図表示しているところの自分のプロフィールアイコンから「オフラインマップ」を開くと上記の画面になります。
ここでストレージ設定をSDカードにして、ダウンロードしたい地図の範囲を自分で選択することで、地図データをSDカードに取り込むことが可能。取り込み範囲が広いとその分データ量も増えるんですが2TBもあるのであれば、もう無限にダウンロードできます。
会社と自宅の周辺、来週行く札幌周辺、今年チャレンジする東海道53次の伊豆あたりまでのルート、どこかにビューーン!で行くかもしれない東北地方全域までダウンロードして6.3GBほどでした。
容量的には全然余裕です。これで、もうどこに旅行しても大丈夫です。Google マップが私を迷子にすることはありません。
続いてはソニーの電子書籍「Reader Store」のダウンロードというのもあります。
「Reader Store」に限らず電子書籍で雑誌やコミックのデータは大きくなりがち。とくにお気に入りのコミックなどは読みたいだけではなく常に手元にアーカイブされていて持ち歩いている感が欲しい!ということもあるかと思います。
雑誌やコミックを中心に250冊ほどダウンロードしたところで容量は16.5GBほど。1000冊ダウンロードしても60GBちょっとくらいになる計算です。電子書籍のダウンロードもかなり対応できます。
自分で持っているハイレゾ楽曲のライブラリー以外にも「amazon music」や「Spotfy」といったストリーミング音楽サービスでも、今はダウンロードしてオフライン再生することが可能になっています。
「amazon music」の場合はホーム画面から設定を開き「保存先」をSDカードに変更して楽曲再生画面でダウンロードボタンを押せばSDカードにデータを保存していってくれます。
先日、サザンオールスターズの2024年版リマスターを全部ダウンロードしていたり、他にも再生することの多い洋楽曲を入れているんですが、それで6GBほどの容量になっていました。ダウンロードする楽曲はハイレゾフォーマットのモノも入れられるので、これを本気で保存すると相当なデータ量になりそうです。
Xperiaにインストールされているカメラアプリも設定から保存先をSDカードにしておくことで、写真も動画も撮影データをすべてSDカードに記録することができます。
どれだけ撮影しても本体内メモリーを圧迫することがなくなります。
SDカードに保存した写真データ、動画データですが、当然「Video Creator」などの編集アプリでの利用が可能で私の知る限り特に制限はありません。
Xperiaの写真撮影は12Mサイズなので、それほど大きなモノではありませんが4K動画撮影をハンディカム並みにガンガン撮影する、とかいう使い方だと、これはかなりメリットが大きいと思います。
そして、今回の2TBカード導入作戦のメインの使い方が実はこちらです。ソニーデジタル一眼カメラ”α”からの写真データ取り込みです。
デジタル一眼カメラ”α”から写真データを取り込む際には「Creators’ App」というアプリを利用します。
写真取り込みの際の転送設定のところで保存先をSDカードにすることができます。さらに「RAW+J/H取り込み対象」という設定があるのですが、ここでRAWデータの取り込みをすることも可能。
これは一部のカメラだけの機能になるんですが、カメラ側での撮影の際にJPEG+RAWに設定しておき、その際にRAWデータで撮影した写真データだけを取り込むということができるんです。
デジタル一眼”α”から転送したRAWデータはAdome Lightroom mobileで編集が可能。
話すと長くなるのでここでは説明を割愛しますがUltra HDR編集の流れがこれで出来上がります。
こちらは”α9 III”で撮影したRAWデータをXperia 1 VIで取り込んでUltra HDR出力したJPEG画像です。一連の流れがJPEGだのRAWデータだのファイル形式を気にせずにジャンジャン転送できて、外部メモリーに記録しているので当面は容量とかも気にせずに使えるというのは嬉しい♪
これが2025年のソニー”α”使いの店員佐藤スタイルでの利用方法です。
↑「Ultra HDR」の詳しい話はこちら 今後、スタンダードな写真フォーマットになる可能性が大です。
なお、自動でのRAWデータのみの転送機能ですが、手元のカメラで調べたところ、できるものとできないものがあって、区別すると上記の様になりました。
「RAW+J/H取り込み対象」のことがヘルプガイドなどに掲載されているのが見つからなかったため情報がないのですが、当店での調べでは”α9 III”と”α7R V”、ZV-E1ではできて、”α7S III”と”α7C II”、”α6700”では出来ませんでした。単純に発売日による区分けでもなさそうで、どういう区別になっているのかわからないんですけど、比較的上位モデルでのみ使える機能ということになっているようです。
お持ちのカメラでこの機能が使えるか、お試しになってみてください。
以上、長いお話しに最後までおつきあいくださりありがとうございました。
Xperia 1 VI以外のXperiaシリーズで2TBのマイクロSDカード利用が可能です。価格がはりますが、内蔵メモリを256GB→512GBにするよりも、ある意味効果のあるパワーアップです。最強仕様のXperiaにすべく、導入の際の参考になれば幸いです。
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