【シマリスジャンプ10連発】”α9 III”で撮る シマリスの120fps & プリ撮影の世界 やっぱりこのカメラは神です
今週土曜日に開催する当店の「春のシマリス撮影会」の下見のため、日曜日に「りすの家」へ遊びに行ってきました。シマリス達は冬眠から覚めて活発に動き回っていました。
α9 IIIでシマリスジャンプをたっくさん撮ってきたので紹介させてください♪ もう、今までとは撮影方法が全然違ってきます。α9 IIIはもうタイムマシンです。
こんにちは、店員佐藤です。
今週末の土曜日は土呂駅近くにある見沼グリーンセンター内「りすの家」にて撮影会を予定しています。すでに多数の参加者様からレンタル機材のリクエストもいただいていて、一部機材の体験利用は締め切らせていただきました。ですが、お持ちの機材でのご参加でしたら、まだご参加いただけます。
お使いのボディと望遠レンズをもってご参加いただければ幸いです。
撮影会まであと1週間を切っているタイミングですが、シマリスたちがちゃんと冬眠から目覚めているか、確認しにいってきました。
10日の日曜日はまだ気温があがらないモノのぽかぽか陽気で、公園にはたくさんの親子連れの方々が遊びにこられていて、ご家族で「りすの家」の見学もされています。ここしばらく見なかったほどの盛況ぶりでした。
子供たちがいるとシマリス撮影が難しくなるように思われるかもしれませんが、彼らはシマリスを見つけてもすぐに飽きてどこかに行ってしまいます。それよりもシマリスを見つけると周りに教えてくれるのでレーダー代わりに?とても便利♪
子供たちを優先させてシマリスを見させてあげつつ、すぐにどこかに行ってしまうので、その後から撮影を楽しんできました。
さて冬眠明けのシマリス達ですが、もう最初からすごい元気! この時期は繁殖期になるそうで、オスがメスを追いかけまわす姿があちこちで見られます。
α9 IIIが発売された時も開梱してすぐに「りすの家」に来て、シマリスのジャンプ写真にチャレンジしてきましたが、あのときは冬眠中でほとんどシマリスの姿がなく、数少ないシマリスのジャンプ写真を狙っていましたが、今回はもう撮り放題。
普通にシマリスが活動しているところでα9 IIIを持って行けば、どんなことになるのか思い知りました。
α9 III+SEL70200G2 F4.0 1/2000 ISO250 焦点距離200mm トリミング
こうしたシマリスのジャンプ写真。撮影が上手い人は何枚でも撮られるのかもしれませんが、私の様な勘所の悪い素人だと1日頑張って1枚2枚、撮れるかどうか。
動きそうなシマリスをみつけてずっと狙っておいて動き出しを感じたらすぐに連写!をやるんですが、ほとんど撮れません。シマリスの写真って餌を食べているところとか、寝ているところとか、顔を掻いているところとか、動きの止まった写真が多いのは、動いているところを撮るのが難しいから。
ジャンプして手足が地面から離れている「浮遊シーン」を撮るのは至難の業なんですが、プリ撮影と秒間120コマ撮影ができるα9 IIIなら、楽勝で撮りまくることができました。
α9 III+SEL70200G2+SEL20TC F8.0 1/2000 ISO3200 焦点距離292mm トリミング
もう、超簡単! と、言いたいところではあるんですが、それなりに粘る必要はあり、じっとしている子を見つけたら、そのままAFを合わせて動き出しをじっと待ちます。待つと言っても1~2分待てばすぐに動いてくれるので、動き出してからシャッターを切れば「プリ録画」のおかげで設定した時間をさかのぼって記録してくれます。
今回は連写撮影は最高速の秒120コマに設定して、プリ撮影を0.3秒、そしてスタートトリガーというプリ撮影をする動作はボディ手前側の「AF-ON」ボタンを押している時だけ、にして使っています。
これで動作を待つときは「AF-ON」ボタンを押しながら待機。動いたと思ったらシャッターボタンを押すことで、0.3秒さかのぼって撮影する事ができます。
α9 III+SEL70200G2 F4.0 1/2000 ISO320 焦点距離200mm トリミング
シャッターを押すのはほんの一瞬だけで良くて、あとはシャッターを押す前の記録で撮れていることがほとんど。なんせ1秒間撮影すると120枚の写真データが記録されてしまいます。
今回は繰り返しジャンプ写真を狙ってきましたが、1回の撮影で大体50枚前後撮れる感じ。36枚はシャッターを切る前のプリ撮影分で、14枚を自分で撮影している感じです。0.1秒だけシャッターを切って、あとはプリ撮影に頼っています。
なので、動きを予想して「動くぞ!」と、思った時にシャッターは切っていなくて、動いたあとにシャッターボタンを押すことで撮影枚数を減らす、ということをしているつもりです。
α9 III+SEL70200G2+SEL14TC F5.6 1/2000 ISO1250 焦点距離178mm トリミング
これでまー、撮れるわ、撮れるわ。
今までだったら1枚の浮遊写真が撮れるだけで大騒ぎして「奇跡の1枚!」とか言ってTwitterなどに投稿するところですが、α9 IIIがあれば、私の腕でも撮れまくりです。
全部で20枚くらい撮れているんじゃないかと思います。ここで掲載しているのはそのうちの10枚くらい。
α9 III+SEL70200G2+SEL14TC F5.6 1/2000 ISO500 焦点距離116mm トリミング
これらの写真、昨日1日で、約3時間の撮影で撮れたものです。全部1日で撮りました。
なんのインチキもしていません。
α9 III+SEL70200G2+SEL14TC F5.6 1/2000 ISO640 焦点距離118mm トリミング
ちなみに11時くらいに到着して14時くらいまで3時間だけの撮影でした。いつもでしたら閉園する16時まで頑張るところなんですが、バッテリー消費が激しく、たった3時間でバッテリーを1本使い果たしています。
なんだ、α9 IIIってバッテリーの保ちがそんなに悪いのか、というとそうではなく、たぶん、普通に使えば普通に保つと思うんですが、プリ撮影を使い続けているので、3時間、連写しっぱなしみたいな使い方になっているわけです。
撮影してはベストショットを選んでプロテクトをかけて、その他の写真は連写グループごとに削除しているので、持って帰ってきた写真ファイルの数はそれほど多くないですが、ファイルナンバーをみると5000枚以上は撮影しているようです(プラス、動画を10分ほど)
野生動物撮影は待機時間が長いだけなのでバッテリー1本あれば1日たっぷり遊べるところが、α9 IIIのプリ撮影を使う時は話が別で予備バッテリーをたっぷり用意する必要がありそうです。
α9 III+SEL70200G2+SEL14TC F5.6 1/2000 ISO500 焦点距離280mm トリミング
なお、AFモードについては「トラッキング:拡張スポット」を使って、被写体認識を「動物&鳥AF」にして撮っています。
これでシャッタースピード優先で1/2000以上の高速シャッターで撮っています。先日の野鳥撮影会のときに思ったんですが、飛んでいる野鳥や、ジャンプしているシマリスでは1/1000でもぶれるので1/2000以上のシャッタースピードが必要。
昨日の様に明るい直射日光の下では1/2500などにして撮影しています。
それと、AIプロセッシングユニットを使った被写体認識ですが、被写体ごとに感度や特性を調整することができます。
被写体の認識がうまくいかいないときは感度を上げて、誤認識が目立つときは感度を下げると、より、自分の思ったとおりの動作をしてくれます。すぐに別のところにターゲットが移ってしまうときは「粘る」にすると良いようです。
まだシマリス撮影の設定を追い込んでいるわけではありませんが、今回は上記の設定でカメラ任せで撮影しています。これはα9 IIIだけではなく、α7R Vや、α7C IIでも同様のセッティングで上手くいくはず。
α9 III+SEL70200G2+SEL14TC F5.6 1/2000 ISO400 焦点距離203mm トリミング
連写中のAF追従はどれくらいになるのか気になっていたんですが、ちゃんと集計はしていないものの、こうして見通しの良いところで、今回は的中率が7割くらいだったかと思います。
α1や、α7R Vの方が歩留まりが良かった気がするんですけど、なんせ秒間120コマも撮っているので外すのも増える感じなんですかね。もう少し被写体認識の設定を追い込まないといけない気がしました。
α9 III+SEL70200G2+SEL14TC F5.6 1/2000 ISO1000 焦点距離280mm トリミング
しかし、こうして猛スピードでこっちに迫ってくるシマリスをバッチリ捕らえているシーンも多々あります。
これも後ろ足が見えていませんが、前後のコマをみると体が完全浮遊しているシーンで、とても今までであれば撮れるシーンではありません。
なにか、私だけズルをしている気がします。(^^;) わからないですが、こんなすごい写真を連発して撮っているの私だけなんじゃないですかね!?
α9 III+SEL70200G2+SEL14TC F5.6 1/2000 ISO3200 焦点距離98mm トリミング
このレベルの写真を練習無しで一発で私が撮ってきたくらいなので、これから、こうした野生動物の奇跡的なショットが世の中でα9 IIIを使ってたくさん撮られるでしょうから、写真の世界が変わってくるんだろうなー。
18年前、ソニーが”α”を始めたころに、私も野鳥撮影を始めていて、その当時に買った野鳥図鑑と、デジタルカメラが普及したあとに刊行された野鳥図鑑を見比べると、野鳥の写真の質が見るからに変わりましたからね。
それの第2派が今度はα9 IIIで来るかも。
プリ撮影が搭載されたからというよりは、秒120コマ連写が世界を変える気がします。やっぱりこのカメラは神様だと思いました。
なお、今回の撮影機材はこちら。
α9 IIIと、コンパクト望遠レンズ「SEL70200G2」を使って撮ってきました。これに2倍テレコンと1.4倍テレコンを装着して撮っているのですが、1.4倍テレコンとの相性が一番良かったかも。
スマートフォンはXperia 1 Vを使っていますが、並べて見ると長さがそれほど変わりません。
SEL70200GM2を装着すると、カメラ用のバッグを用意しないといけないのですが、SEL70200G2との組み合わせだと、通勤カバンに入ってしまうので、今回は楽をさせていただきました。SEL70200G2だとマクロレンズ的な使い方もできるんですが、それよりもこの軽さが超魅力です。
さて、120コマ連写の世界をもうちょっと続けてみようと思います。
α9 III+SEL70200G2 F5.0 1/1600 ISO250 焦点距離200mm トリミング
こちらは「りすの家」の外に咲いていたバラ科の「豊後」という花です。メジロがやってきて、あちこちの枝に飛び移っていましたが、この写真を見て気がつきました。
彼らは気まぐれに枝を乗り移っているのではなくて、飛んでいる虫を探して食べていたんですね。これも秒120コマ連写で撮影しているのですが、迷うことなく虫に向かって飛んで、このあとくちばしの中に吸い込まれてて行っていました。
α9 III+SEL70200G2+SEL14TC F5.6 1/2000 ISO800 焦点距離280mm トリミング
3月に冬眠から覚めてきたシマリス達はすぐに繁殖時期を迎えます。こうして相思相愛のカップルになっているシマリス達はお互いの体を舐めたりしていたわり合っている、という姿もたまに見かけます。
ですが、ほとんどがこの時期はオスがメスを追いかけ回している感じ。2匹のシマリスが追いかけっこをしているシーンを多数あちこちで見かけます。
α9 III+SEL70200G2+SEL20TC F8.0 1/2000 ISO5000 焦点距離312mm トリミング
そういうシーンも秒120コマで撮影してみると、今まで見えなかったモノが映っています。こちらは前後のコマを見ないとわからないとは思いますが逃げるシマリスが後ろのシマリスに尻尾をたたきつけているシーンなんです。
尻尾で叩かれたシマリスが思わず目をつぶってしまっているのが写っていました。頑張れ、負けるなご同輩♪
こちらは求愛行動なのかどうなのかわかりませんが、穴をのぞいているシマリスに大口を開けて突進しているシマリスです。この後、穴に入っているシマリスもぶっ飛んで行くんですが、お互いに顔をしかめているのが見えます。
4コマ先のシーンがこちら。
ふざけてじゃれているように見えていたんですが、彼らにしたら本気で戦っているのかもしれません。
「俺が隠した餌をとるなー」「知らないよ、最初からここに埋まっていたんだって」とか言ってケンカしているんですかね。α9 IIIのおかげでたった0.5秒の間にたくさんの物語があることを発見しました。
さて、園内の開花状況ですが、こちらがユキヤナギです。まだ3分咲きくらいに見えますが、今週は気温もあがるとのことなので、これが一気に開花しているはず。土曜日には鈴なりになっていて、ここが撮影スポットになっているんじゃないかと期待しています。
さくらの花に見えなくもない「ユスラウメ」は園内のあちこちに植えられているのですが、つぼみをみるとまだ1輪も咲いていませんでした。今週末はどうかなー。こちらはもしかしたら来週末の方が良いかもしれません。
α9 III+SEL70200G2+SEL14TC F5.6 1/2000 ISO4000 焦点距離280mm
こうした花が咲いてくれると、花にとりついたシマリスを撮れるのと、それらの白、もしくはピンクの花を前ボケに使った「ユルシマリス」の写真が撮影できます。
こういうシーンでも「トラッキング:拡張スポット」を使って撮影出来ます。シマリスを”α”が見つけてくれたら、それでロックオンしてくれます。見つけられないときは「フルタイムDMF」を使って、自分でフォーカスリングを使って大体のフォーカスを合わせることで、あとはAFがしっかりと合わせる、ということをしてくれます。
“α”のここ数年の進化に感謝です。
頑張って撮らなくても、お昼過ぎにはこうして昼寝を始める子が出てくるので、これらをおとなしく撮影しても可愛い写真が撮れます。
あー、シマリスにイヤされる日曜日でした。
“α7R V”以降、”α7C II”や”α9 III”、”α6700″、ZV-E1に搭載のAIプロセッシングユニット内蔵カメラをお使いの方は、是非、一度「りすの家」でシマリス撮影をして、その威力を体感してきてくださいませ。
“α9 III”をお持ちの方は、ここでシマリスジャンプ写真の練習をどうぞ♪
デジタル一眼カメラ ILCE-9M3 |
ソニーストア価格: 880,000 円 |
|||
発売日 | 2024年1月26日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:88,000円 3年ワイド/5年ベーシック:44,000円 3年ベーシック:無償 |
|||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
|||
テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 ☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |
.
望遠ズームレンズ SEL70200G2 |
ソニーストア価格: 249,700 円 |
|||
発売日 | 2023年7月28日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:25,300円(税込) 3年ワイド/5年ベーシック:13,200円(税込) 3年ベーシック:無償 |
|||
分割金利0% (10%オフ適用) |
24回:初回10,830円+月々9,300円×23回 36回:初回7,730円+月々6,200円×35回 60回:初回6,430円+月々3,700円×59回 |
|||
残価設定 クレジット |
24回:初回7,030円+月々5,900円×23回 25回目:82,000円(残価設定額 32.8%設定) |
|||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 60回分割払い手数料無料! |
|||
テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 ☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |
★最低4,000円クーポンがもらえる「ソニーストアご利用感謝ラッキー抽選会」はこちら
「プリ撮影」機能搭載の“α9 III”でサッカーチーム『ソニー仙台』の応援&撮影に行ってきました
先週の土曜日11月16日はお休みをいただいて武蔵野陸上競技場へ、今シーズンで活動を終了するJFLのサッカーチーム「ソニー仙台」の応援に行かせてもらってきました。 応援レポートをお届けしつつ、“α9 III”のプリ撮影機能 […]
【Tips】“α9 III”に新搭載の「プリ撮影」の設定についての細かい話
本日未明に発表になった“α1 II”ですが、昨年末に発表になった“α9 III”のエッセンスをたっぷりと搭載したモデルになるんじゃないかと期待しています。“α9 III”ならではの機能と言えばグローバルシャッターや秒12 […]
【締切間近】高額カメラ購入の大チャンス! ミラーレス一眼『α9 III』、VLOGCAM『ZV-E10 II』60回分割クレジット手数料 ”0%” は9月30日10時まで
ソニーストアでは期間限定で『60回分割クレジット手数料0%キャンペーン』を開催中です。 対象カメラボディは「α1」や「α9 III」「 α7R V」「α7C II」といった人気モデルで、レンズも最初の一本としておすすめな […]
2019年発売の”α9 II”が販売終了 後継モデル”α9 III”はキャンペーン販売中
ソニーストアにてプロフェッショナル向けデジタル一眼カメラ”α9 II”の販売が終了しました。