【レビュー】やっぱスゲーな!”α9 III” 世界初のグローバルシャッターで撮る『320km/h走行の東北新幹線』
新発売の世界初グローバルシャッター搭載デジタル一眼”α9 III”で、従来カメラとどこまで違いが出るモノなのか試したくて、日本で一番速い新幹線、東北新幹線の320km走行の撮影にチャレンジしてきました。
“α9 III”と初代”α9″と”α7C”を持って日帰り旅に行ってきましたのでレポートします。
こんにちは、店員佐藤です。
生まれて初めて、新幹線のグリーン車に乗ってきました。関東地方に雪予報が出ていた月曜日なんですが、予報を見ながらギリギリまで席予約をしないでいたら窓側がほぼ全部埋まってしまい、仕方なくグリーン車を予約させてもらっています。
今回は、発売日にお届けした開梱レポートの続きです。前回は「プリ撮影」機能を実戦で味わいたくて、お店でカメラを受け取ったその足で大宮まで新幹線で移動。そのついでに車窓からすれ違う新幹線撮影にチャレンジしていますが、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、東北新幹線は大宮までは120kn/hくらいまでしかスピードを出していません。
騒音対策のためスピードを落として運行していて、最高速になる320km/hを出すのは宇都宮駅を過ぎてからとのこと。
それでも対向する新幹線を撮影すれば240km/h相当のスピードになるので、それで反対側のすれ違い新幹線を撮影した時、ローリングシャッターとグローバルシャッターでどれくらいの違いがでるのか、というのを試してきて、グローバルシャッターの威力を比較してきたわけです。
今回は、その最高速になる320km/hでのすれ違い走行の撮影をなんとか試してみたい!ということで、宇都宮を過ぎて新白河駅まで行ってみることにしました。新白河駅や那須塩原駅は1時間に1本程度しか新幹線が停車しなくて、その以外の新幹線は素通りしていくんですが、そのときにホームから320km/h走行の新幹線撮影もできる、というわけです。
そんなわけで朝、大宮駅から東北新幹線に乗車。一路、新白河駅を目指します。
実際にスピードがどれくらいでているものなのかはスマートフォンにインストールしたGPSアプリで確認ができます。いつもお世話になっている「GPS Status & Toolbox」や「GPSTest」を使えば、位置情報取得を正確にできるだけではなく、移動速度のモニターもできるようになっています。
こちら(画面左)は宇都宮駅の前で試していたところなんですがなるほど、このあたりだと240km/hくらいまでは出してくれるみたいです。宇都宮駅を過ぎて加速していき、私の乗った「なすの253号」では最高で300km/hまで出しているのがわかりました。
これでグローバルシャッターの”α9 III”と、ローリングシャッターながらもメモリーを内蔵した積層CMOSセンサー搭載の初代”α9″、それと普通のローリングシャッター代表として”α7C”を持ってきているので、それぞれですれ違いの新幹線撮影で比較するぞ! と、思ったのですが、思いのほか、新幹線のすれ違いがなく、宇都宮から新白河駅でチャンスは1回しかありませんでした。(T_T)
ということで、抑えで撮っておいたフェンスの写真で比較です。それでも、前回の上野~大宮駅間よりはスピードが出ています。
↑こちらが”α7C”で撮影した1/4000秒のカットです。電子シャッターで撮影していて、これだとローリングシャッター現象が非常に大きく出ます。
ローリングシャッター方式というのはセンサーの上から下に順次信号を読み出していく方式でわずかながらですがセンサーの上下で時間差が出来てしまいます。読み出している最中に被写体が動いて行ってしまうと、その分、像がずれていってしまいます。
↑この場合は列車は向かって左側に進行していて、最初に読み出しを始めた画面上から徐々に下に読み出しにいくわけですが、超高速に被写体が右に移動していってしまうため歪みが出てしまう、というわけです。
それを軽減することができるセンサーを搭載したのが初代”α9″でした、Exmor RSというメモリーを内蔵した積層CMOSセンサーを搭載し、従来と比べてものすごい高速での読み出しを行います。
↑こちらは初代”α9″の電子シャッター 1/32000秒で撮影したものになります。200km以上で走行している車両から間近の電柱を撮っているのですが、それでわずかこの歪みです。
メカシャッターと比較してほぼ遜色がない、と言われていましたが、まさにその通り。
メカシャッターを使った場合はセンサーへの露光を機械的に遮るため歪みを抑えることができます。それでもメカシャッター自体もローリングシャッター方式になっていて、瞬間的にシャッターを切っているのでは無くシャッター幕が上から下へ移動するため、同様の歪みが出ます。
“α9″はメカシャッターと電子シャッターの両方で撮影ができるので両方試してみました。
↑これが”α9″のメカシャッター 1/8000秒で撮影したカットになります。”α9″の積層CMOSセンサーのおかげで、本当にメカシャッターと遜色ないローリングシャッター読み出しをしているのがわかります。
そして、今度の新型”α9 III”ではグローバルシャッター方式を世界で初めてデジタル一眼カメラとして採用。センサーの上から下へ順次読み出していくのではなく、同時に全面のデータを読み出して画像処理エンジンに送り出すことができます。
原理的にローリングシャッター歪みは出なくなっており、今までとは別次元のセンサー読みだしができるようになっています。
↑こちらが”α9 III”のグローバルセンサーで撮影した1/16000秒でシャッターを切ったカットです。まったくローリングシャッター歪みはありません。もしも歪んで見えるとしたら、それは単にカメラが斜めになっているだけか、電柱が斜めになっているだけかと思います。
こちらはシングルシャッターでの最高スピード1/80000秒で撮影したカットです。原理的にローリングシャッター歪みがでないので、いくらシャッタースピードをあげても歪みに変わりはありません。
“α9 III”にはメカシャッターはついていなくて、電子シャッター撮影だけしかできなくなっているんですが、それはそうです。ローリング方式のメカシャッターを搭載したところで、その方がローリングシャッター歪みが出てしまうんですから意味がありません。
唯一、300km/hゾーンですれ違いがあった新幹線のシーンです。対応速度で600km/hくらい出ているはずですが、1/16000秒で映し止めることができました。本当に一瞬だけのすれ違いなので、プリ撮影を使って秒120コマで撮影した時の1コマです。
ローリングシャッター歪みはまったくありません。それどころか、対向車両に乗っている乗客の姿もバッチリ見えてしまうくらい。お客さんのお顔をここで出すわけにはいかないので空席になっているところを掲載しているんですが、これ、拡大して見ると向こうの席にある席番が見えるのわかるでしょうか?
かろうじてですが、A席とB席という文字が読めます。
こういうシチュエーションで撮影することってないと思いますが、対向車線の上り線にのっているE席の人を下り線のA席から狙って撮影する事ができるかも!?
それと、動画撮影も試しています。こちらもチャンスが一度だけあったのですが、那須塩原駅で追い越しがあり、駅に3分間停車するとのこと、そのときに下りと上りの1本ずつの駅通過シーンがあったので、車窓から動画撮影をしてみました。
わかりやすくするためにシャッタースピードは最高速にして撮っています。
↑こちらが”α7C”の動画です。動画撮影時にはメカシャッターは使えなくてすべて電子シャッターでの撮影時なります。300km/hで通過していく上り列車がこの歪みです。
初代”α9″の積層CMOSセンサーで撮影したものがこちらです。ほとんどローリングシャッター歪みがないように見えるんですが、よく見ると車体ナンバーが斜体になっているのがわかります。全体にやはり左倒れになっています。
新型デジタル一眼”α9 III”のグローバルシャッターで撮影した動画の切り出しがこちらです。
止まっている列車を撮影している感じになっていますが、300km/hで走行している車両です。
なお、これを実際に動画で見るとどんな映像になっているのか、動画をまとめたものがこちらになります。
グローバルシャッターですが、これは動画撮影にも威力満点かもしれません。
こうして斜めになった動画とか、普通に見ていましたがグローバルシャッターで撮影した映像を見た後だと、今までいかに不自然な映像を見ていたのかがわかります。
ということで、新白河駅までやってきました。大宮駅から1時間で福島県までやってきました。新幹線ってやっぱり速いなー。
で、この新白河駅でさらに速さを堪能できます。先ほどの動画撮影でローリングシャッターとグローバルシャッターの違いがおわかりになったかと思うんですが、こうした列車通過シーンでもそれを知ることができます。
どうも私の見込み違いで登り線は明らかに300km/h以上と思える、全力失そうな新幹線が見られるのですが、下り線はあまりやる気のないスピードになっていて、この日は減速して走っているのか、もともと減速区間だったのかもしれません。
ということで下り線だけしか狙って撮影ができないんですが、いやー、良い練習になりました。
ちなみに、上記の動画ですが、ローリングシャッターとグローバルシャッターの違い、おわかりになるでしょうか? 被写体が小さいとあまり歪みは気にならないんですが、よく見るとローリングシャッター方式のカメラではどれも車体が後ろ倒し気味になっていると思います。
知らず知らずのうちにこういうものだと思い込んでしまっていて不自然に感じないで見ることに慣れてしまっているんですが、これくらいのスピードで動くモノだとローリングシャッター歪みはわかってしまいます。”α9 III”のグローバルシャッターで撮影したモノだけ車体が直立している感じがします。この違いがわかってしまうと、もう今後は新幹線とかって”α9 III”以外のカメラで撮影ができなくなってしまうかも!?
さて、ここでそれぞれのカメラの連写速度なども比較してみます。
“α7C”+SELP1635G F4.0 1/8000秒 ISO5000
↑こちらは”α7C”で撮影したベストカットです。”α7C”は連写スピードが秒10コマ。300km/hで迫ってくる東北新幹線はあっという間に通り過ぎていき、一応、画面右側いっぱいに新幹線の鼻を入れたかったのですが、10コマ連写でこれくらいの隙間ができます。
なお、このときに連写したのは8枚だけ。前後のコマをみても選べる感じではなく、これ1枚しか選択できません。
“α9″+SELP1635G F4.0 1/16000秒 ISO6400
積層CMOSセンサー搭載の初代”α9″です。連写スピードは最高で秒20コマです。連写速度は”α7C”の倍あるのですが、運が悪いとこんな感じです。
それでも、前後のコマを見るとかなり近い感じの写真が撮れています。
これが16mmの超広角ワイドレンズではなく望遠レンズだったら、もっと写真選択の幅が持てるんでしょうけど、ちょっと極端な例ですね。
そして、グローバルシャッター方式の”α9 III”です。最高で秒120コマ撮影が可能、使っているレンズも秒120コマ対応のSELP1635Gです。
“α9 III”+SELP1635G F4.0 1/16000秒 ISO3200
↑こちらがベストショット。ギリギリまで鼻先がきています。これの前3~4枚くらいが候補になるかも。
秒120コマでの撮影だと、これくらい撮影間隔での移動距離が詰まります。
ちなみに、こういう撮影って私は全然慣れていなくて、”α9 III”の秒120コマ連写で192枚までしか撮影ができない(時間にして1.6秒)と、シャッターを切りはじめてからベストショットのところまでやってくるまでに打ち尽くしてしまい、肝心のシーンでコマが飛んでしまう、というのを数回やってしまっていました。
なので、このシーンは「プリ撮影」機能を使っています。頭の中で「ベストショット部分を通り過ぎてからシャッターを切っても間に合う!」という風に思うと、近くまで待ってからシャッターを切ることができます。
こちらの赤いコマがベストショット。黄色いマークがあるのはプリ撮影機能を使って実際にシャッターを切ったタイミングです。
これを繰り返したら、なんとか上手いこと撮れるようになってきました。
まるっきりド素人というか初心者みたいなコトを言っているかもしれませんが、普段、鉄道を撮り慣れていないというか、ここ一発の撮影と言うのに慣れていないモノで学習しながら撮影方法を学んでいます。
撮影シーンも、あとから考えるとここはイマイチで、ホーム内をいくら300km/hで駆け抜けていても、高速シャッターで映し止めてしまうと、駅に停車しているのと写真として変わりがないという。。。
ひとまず、ここで”α7C”、”α9″、”α9 III”の比較写真だけは撮りおわったので、ここからは自由時間です。
“α9 III”+SEL70200GM2 F2.8 1/16000秒 ISO6400 焦点距離200mm
午後になってから雪がチラホラ降ってきました。
なるほど、こういうシーンで望遠レンズを使うと雪煙が入るので、これで動きが出せますね。
だいぶコツがわかってきたので、撮影は「Hi+」モードの秒120コマにして、被写体認識は「車・列車」で良いみたいです。
撮影中はフォーカスをどこに置いているのかフォーカス枠が表示されるんですが、新幹線の場合はこうして運転席を正確にロックオンしてくれます。とにかくシャッタータイミングにだけ気を付ければ良さそうです。
ということで、ここで新白河駅を後にして那須塩原駅へ移動します。
新白河駅から新幹線で10分ちょっと。那須塩原駅までやってきました。雪の降りも一気に増えてきました。
那須塩原駅はホームの上り側がこうしてカーブしているためスピードを減速して走行するかと思いきや、新白河駅と違って登りも下りも全速力運転してくれていて、スピード感のある撮影ができます。
この日、東京都内も積雪がニュースになっていましたが、那須塩原は2時頃には真っ白な銀世界に変貌していました。さぁ、これは楽しい写真が撮れそう!
先に失敗例からご覧いただくと。。。
こちらはシャッタースピード1/320での撮影です。300km/hほどのスピードで目の前を通り過ぎると、普通の高速シャッターではご覧の通りです。1/4000秒くらいのスピードに設定しないと映し止めることはできません。
ならば!ということで流し撮りにも挑戦してみたのですが、300km/hの被写体をこの距離で撮影するには相当な訓練が必要そうです。2回ほどチャレンジして、全然追いつけそうもないので辞めました。
こちらは下りホームの一番上り側に行って、望遠レンズで撮影したものになります。”α9 III”の被写体認識はしっかりと新幹線を捕らえているモノの、どうやらここまで雪が多いと、新幹線の手前にある雪つぶでフォーカスをとってしまうみたいです。こういうときは置きピンで撮影する方が確率があがるようです。
しかし、こんな大雪の中の新幹線の爆走とか、青森とかまで行かないと撮れないモノと思っていたのに、雪が降ってくれれば那須塩原でも撮れることに感激です。
少し話が脱線しますが”α9 III”を使い始めて最初に困ったのが撮影データが激増して、その中からベストショットを探すのが大変になること。普通に”α7″シリーズを使っていた方で連写秒10コマとかで使っていた人からすると12倍もの写真データになるので、ベストショットを探すのだけでも一苦労です。
そんな”α9 III”での画像の再生方法ですが、いくつか見やすい方法が用意されています。
まずはグループ表示です。再生オプションの中にあり、この機能をオンにしておくと、連写撮影したデータをひとくくりにしてまとめてくれます。
こんな風に連写グループでまとめてくれて、これで次に送ると次の連写グループにが見られます。この1グループだけで大体150~190枚くらいあるのですが、これでかなり探しやすくなります。
野鳥撮影などで便利に使っていたのが、こちらの「プロテクト」機能です。画面上中央にカギのマークがありますが、”α9 III”の背面の左上にあるC3ボタンを再生中に押すと、これで画像にプロテクトがかかります。これで保存したいカットだけプロテクトマークをつけて、あとはグループごと画像を削除とすると、ベストショットだけを残してあとは全部消すことが可能。
これでかなりメモリー容量を節約することができます。
そして、こちらの画像送り設定も、かなり便利。再生オプションの中にあり、ダイヤルごとに写真送りの枚数を設定することができます。
通常はダイヤル1クリックで1枚ずつ送られますが、これを10枚、100枚に変更しておくとダイヤル1クリックで一気に10枚とか100枚飛ばせます。
これを使うとグループ表示を使わなくても一気に写真送りができるので、気の短い人はこちらの方が目的の画像を探しやすいかも。
この日、4000枚以上の写真を撮って、その中から写真選びをする必要があったんですが、これらの機能が非常にありがたかったです。
ということで、作品ではありませんが、こんな写真が撮れました、というサンプルをいくつか選びました。
“α9 III”+SEL70200GM2 F5.0 1/320秒 ISO250 焦点距離200mm
撮影は下りホームから撮っています。反対の登り線を全力でかけぬけていく「やまびこ63号」です。
雪だらけになっていますが、15分に1本くらいしかこない東北新幹線のレールの上に、15分も経つと結構な雪が積もるので、それを巻き上げて走行してくれるおかげで、スピード感が出ます。
“α9 III”+SEL70200GM2 F2.8 1/4000秒 ISO2500 焦点距離70mm
新白河駅では止まっているようにしか見えなかった300km/h走行の新幹線ですが、これなら走行中の迫力が伝わってきます。
実際にはすごいド迫力スピードで走り抜けていて、これは動画の方が伝えやすいか、とか思っていたんですが、写真でもそれが伝えることができる感じ。
なお、このカットも秒120コマ撮影のたまものです。画面隅ギリギリのところで映し止められました。気持ち良いです。
“α9 III”+SELP1635G F4.0 1/8000秒 ISO10000 焦点距離17mm
赤い車体の「こまち」と青の「はやぶさ」は連結されていることが多く、下り線では先頭がこまち、後方部分がはやぶさになります。「はやぶさ」車両はわりと多く走行しているので、この「こまち」がやってくるときは数少ないチャンス。
つい、シャッタースピードを上げて失敗率を下げたくなります。超広角での撮影だと近づいてからの画角で1コマごとに大きく動くので、まさに秒120コマ撮影で撮れた1枚ということになりそうです。(私の腕でも撮れました)
“α9 III”+SEL70200GM F5.6 1/400秒 ISO250 焦点距離70mm
ということで、雪の320km/h高速走行新幹線フォトでした。
写真とは別にグローバルシャッターが威力を発揮する動画撮影にもチャレンジしています。迫力の320km/h走行シーンはやはり動画の方が伝わりやすいかもしれません。秒120コマ撮影した連写データもタイムラプス風に編集してみましたので、こちらの動画も是非ご覧になってみてください。
☆YouTube「α9 IIIで撮った『320km/h走行の東北新幹線』」
動画は4K 60Pで撮影しています。手振れ補正をアクティブモードにしていたつもりがスタンダードになっていてやや手振れが多かったんですが、編集ソフトのスタビライザー機能で歪み無しで補正ができました。グローバルシャッターの恩恵は動画の場合もかなり大きいかもしれません。
慣れない鉄道撮影でしたが、これで勘所はなんとなくわかったので、もう一度、行きたいぞ。那須塩原駅なら大宮から新幹線往復でギリギリ1万円くらい。320km/hの世界は割と近いところにありました。
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