【レビュー】”α7C II”と『SEL70200G2』で撮る「冬支度するシマリスの秋」
少し日が経ってしまいましたが11月23日の勤労感謝のお休みに、久々に「りすの家」に行ってシマリス撮影を楽しませてもらってきました。
一度やってみたかった、コンパクトフルサイズ”α7C II”のAIプロセッシングユニットによる被写体認識と、ハーフマクロ撮影が可能な望遠レンズ「SEL70200G2」という、最強最小コンビでシマリス撮影です。今回も可愛いのが撮れたんですよ。レポートしたいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
「さいたま市りすの家」は大宮駅から宇都宮線で2駅の「土呂駅」から徒歩10分のところにある市の施設です。関東近県でシマリスを柵無しで見られるのはおそらくここだけ。しかも駐車料金、入場料金も無料という絶好の撮影スポットになっています。
近隣の小さなお子様にとっては動物園デビューの前に、まずは「りすの家」でシマリス体験をするというのがお約束らしいです。
毎週月曜日が休園日で、当店の定休日と重なってしまっているのが残念なんですが、こうして祝日、日曜日にお邪魔させてもらうことができます。
今回のお供は新発売の”α7C II”とこちらも発売から間もない望遠レンズの「SEL70200G2」です。
10月13日発売の”α7C II”は本体価格295,900円という価格でAIプロセッシングユニットを搭載したフルサイズセンサー搭載カメラとなっています。
従来、α7Cシリーズはフルサイズベーシックモデルの”α7″シリーズのコンパクト版という立ち位置のカメラなんですが、未だα7 IVシリーズにAIプロセッシングユニットが搭載されていないこともあり、AIプロセッシングユニット搭載のフルサイズカメラとしては最も安価に購入できるカメラとなっています。
今「ソニーのフルサイズセンサー搭載カメラを買いたいんですけど、どれがオススメですか?」とお問い合わせをいただいたら、まずは”α7 IV”よりも”α7C II”をオススメすることになってしまいます。
AIプロセッシングユニットによる被写体認識の性能ってそんなにスゴいんですか?というのは今も店頭で非搭載モデルをお使いの方からよく聞かれるんですが、かなり違います。
被写体認識がスゴいと言うよりは、被写体の追従性能が格段にあがっていて、従来のロックオンAFなどと比べると被写体を追うことを任せたときの信頼性が個人的な感覚では10倍くらい違う感じです。一度使ってしまうと、これなしには動体撮影などはしたくなくなってしまうかも。
レンズの「SEL70200G2」は現時点でもっとも新しいレンズになります。2013年発売のSEL70200Gが10年ぶりにモデルチェンジをして、小型軽量化はさほど進んでいないものの、最大撮影倍率0.5倍、最短撮影距離0.26m~0.42mというハーフマクロ撮影が可能。
小さな個体のシマリス撮影時には当然焦点距離の長い望遠レンズが有利なんですが、ここ、りすの家では間近までシマリスがやってきてくれるので、最短撮影距離の短さも重要なファクターです。最短撮影距離が3m近くある「SEL400F28GM」では、かなり撮影が難しくなり、最強レンズは約1mまで寄れる「SEL100400GM」では!?となるんですが、SEL70200G2はその半分の距離まで寄って撮影ができます。
しかもサイズはボディ、レンズともに超コンパクトで、こちらは私の通勤カバンですが、A4サイズのノートPCが入るバッグに対して、このサイズです。毎日の通勤に持ち歩いても苦にならないサイズの望遠撮影キットになります。
ということで、埼玉県見沼区の「りすの家」の様子からお伝えしたいと思います。
「りすの家」は常時、シマリスが放し飼いになっている施設です。植栽にも力を入れてくれていて、季節の花、果物などとシマリスの姿を撮影出来るので1年を通して楽しめる場所になっています。
とはいえ、さすがにこの秋の時期から春先にかけてはシマリスは冬眠シーズンになるため、かなりシマリスの数は減ります。一番活発に動いてくれるのがゴールデンウイーク後くらいで、子リスも生まれて賑やかになるのですが、今はもう活動しているシマリスの数は1/10くらいまで減っているかも。
いくらか咲いている花もあるし、実を付けている木もあるんですが、数は少ないのでそれらの木を中心にシマリスの出待ちをすることになります。
柑橘系の実がなっている木があることにはあるんですが、特にシマリスが興味をひくものではないようで、これらの木に登って実をかじったりはしてくれません。こうしてそれらの木の実を背景にした写真が撮れる位置を探して、ひょこっと出てきてくれたら連写撮影!ということになります。
“α7C II”+SEL70200G2+SEL20TC F8.0 1/1000 ISO10000
なんとかキンカンの実の前に顔を見せてくれたところで、連写撮影して撮れたのがこちらです。
シマリスは一瞬しか止まってくれないので、来た!と、思ったらすぐにファインダーをのぞいてシャッターを切り、そのまままだいてくれたら構図を考えたり撮影データを操作したりできるんですが、この時も一瞬切り株から顔をのぞがせただけなので数枚しかシャッターが切れませんでした。
フォーカスを合わせる時間などもないのでとりあえずシャッターを切るだけになるんですが、シマリス相手の動物瞳AFはAIプロセッシングユニットの搭載のおかげで3~4倍は認識しやすくなっている気がします。
こちらも張っていた木の実なんですが、ここは表側には来てくれなくて、木の中に入っていってしまうのでなかなか撮れません。それでも、これは木々の中にいるシマリスを撮影しているシーン。
さすがに、この状態で被写体認識はしてくれなくてマニュアルで合わせるんですが、SEL70200G2ではデフォルトの状態でマニュアルフォーカスがすぐ利用できます。
こちらにある「FULL TIME DMF」というスイッチで、これをオンにしてオートフォーカスを使い、フォーカスが合わないなーというときはフォーカスリングを回すとMF切り替えとかしないで、そのまますぐにマニュアルフォーカスが利用できます。
運が良ければ前に見える枝越しにシマリスをカメラが見つけてAFに切り替えて使うことも可能。
AFが被写体の奥に抜けてしまったりしたときに、レンズの前に手をかざしてAFを手前に戻すとかしたことがある方もいらっしゃると思いますが、DMFが付いていればフォーカスリングを回すだけで応急操作ができます。
シマリス撮影ではこれがスゴく助かります。
今回はAFエリアはワイドのままでシマリスを追って、それでAIプロセッシングユニットによる被写体認識だけで撮影しています。こうして手前に枝があったり、カメラが見つけにくいときはホイールの真ん中にあるセンターボタンを押すと、中央重点のAFに速攻で切り替わるので、これでシマリスを見つけてあげれば、シマリスを認識、あとはAIによる被写体追従をしていってくれる感じです。
特に特別な操作をしなくてもデフォルト設定のままで”α7C II”が使えます。
焦点距離200mmでは足りないかなー、ということで1.4倍と2.0倍のテレコンバージョンレンズも持っていって、一応2本とも装着して試したんですが、結果的には70-200mmの状態で使っていました。
“α7C II”の4K動画撮影ですが60pで撮るときはAPS-C画角にクロップされます。それのおかげで画角は焦点距離1.5倍分くらいまで狭まるのと、さらに手振れ補正アクティブを使うとさらに狭くなるんですが、見かけ上、300mm以上の焦点距離画角になるため、テレコンが必要なかったという感じです。
写真撮影ではテレコン無しだとちょっと遠い感じがするんですが、3300万画素あるので、多少のクロップもできます。結果、写真と動画を撮るのに、SEL70200G2のままで使うのがベストの様な。
「紅葉とシマリス」というのもしたかったんですが、園内にはまだ紅葉している木はありません。管理の方と話をしたらモミジはあるんですが12月になってからかな、という話をされています。
チャンスは少ないのですがシマリスのジャンプ撮影の機会などもあって、これは”α9 III”のプレ撮影機能を使ったらチャンスが広がる様な気がするんですよね。1月26日発売ですが、シマリスは1年でもっとも少ない時期になるかなー。
SEL70200G2のハーフマクロ撮影のチャンスも狙っていたんですが、さすがに食事中のシマリスにレンズ前15cmくらいまで寄ってはシマリスが気を悪くしてしまうので、そういう使い方はできませんでした。
春先に昼寝しているシマリスがいたらチャンスがあるかなー。
さて、今回のシマリス撮影ですが、大チャンスを与えてくれたのはこの子です。
ほとんどのシマリスはすでに冬支度を済ませて冬眠に入っているらしいのですが、少しで遅れてしまったみたいでこの日に一生懸命枯葉を集めては巣穴に持ち込むことをしていました。
大忙しで午後からずっと出たり入ったり。しかも巣穴が通路からすぐ近くのところなので、みんなに見られて作業がしにくそう。w
私も遠巻きにこの子の仕事ぶりを見学させてもらってきました。
とにかく枯葉を頬袋に詰めまくって、詰めまくって、持ち帰ることができる限界くらいまで葉っぱを口に詰めます。
“α7C II”+SEL70200G2 F4.0 1/1000 ISO6400
詰め終わったら、一目散に巣穴に戻って冬眠のための布団を作って、また材料を拾いに出て行ってを繰り返しています。
この枯れ葉集めをしている様子がとにかくコミカルで笑えます。今回は写真よりも動画撮影だな、ということで、3:7くらいで4K 60P撮影を。
午後2時を過ぎると太陽が傾いていき、園内ではこうした逆光での撮影がしやすくなります。この時間が冬場撮影のチャンスタイムで逆光狙いのポジションで撮影。
りすの家は16時で閉園になります。その前に今は暗くなってきてしまうので、これで撮影終了。シマリスのグータッチ写真も撮らせてもらえました。いつもありがとうと、彼らの勤労感謝の日でした。
撮ってきた動画がこちらです。シマリスの枯れ葉集めが可愛いので是非、ご覧になってみてください。
撮影してきた動画を今回はAdobe Premiere Proで編集しました。
なお、撮影時にHDMI出力をさせてXperiaをモニターに使っています。本当はファインダー撮影した方が映像も安定するんですが、AIプロセッシングユニットによる被写体追従の様子を記録してきています。
メイキングではありませんが、こちらの動画撮影の様子をカンタンに紹介します。どんな風に”α7C II”がシマリスを認識しているのか、これでわかります。
AIプロセッシングユニット搭載以前のモデルと比較すると「こんなに動物をしっかり捕捉し続けるの!?」と感動されると思います。
見つけられるときは瞳にAFを持って行き、瞳が見つけられないときは頭部、それも難しいときは胴体という感じで被写体をできるだけ正確に捕捉し続けようとしている様子がわかります。
コントラストAF特有のときたま、わざとフォーカスをずらしてビヨッ、ビヨッとフォーカスがずれてしまう現象もまったく起きないので、まるで自分の撮影テクニックがあがったかのような錯覚も覚えます。
なんか、いつもシマリスの撮影ばかりですが、これ、鉄道撮影とかでも威力を発揮するんですよね。次は別の広角レンズを持って試しにいこうかなー。
ということで、久々のシマリス撮影でした。
シマリスは全員冬眠に入ることはなくて、毎年、数匹は起きたまま越冬する子がいるみたいです。数は少ないですが、冬のシマリスも撮影チャンスがありますのでチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
なお現在、ソニーでは”α7C II”と”α7CR“ユーザーさん向けのレンズキャッシュバックキャンペーンを行っています。SEL2070Gなどの広角ズームレンズがラインナップされているなど嬉しいラインナップで、キャッシュバック額が15,000円~20,000円とやや大きめの金額設定になっているのも魅力です。
1月末まではソニーストアで60回分割払い手数料0%キャンペーンも期間限定で開催中。この機会に”α7C II”への乗り換えも是非!
デジタル一眼カメラ ILCE-7CM2 |
ソニーストア価格: 295,900 円~ |
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発売日 | 2023年10月13日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:29,700円(税込) 3年ワイド/5年ベーシック:15,400円(税込) 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア価格: 449,900 円 |
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発売日 | 2023年10月13日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:45,100円(税込) 3年ワイド/5年ベーシック:23,100円(税込) 3年ベーシック:無償 |
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望遠ズームレンズ SEL70200G2 |
ソニーストア価格: 249,700 円 |
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発売日 | 2023年7月28日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:25,300円(税込) 3年ワイド/5年ベーシック:13,200円(税込) 3年ベーシック:無償 |
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分割金利0% (10%オフ適用) |
24回:初回10,830円+月々9,300円×23回 36回:初回7,730円+月々6,200円×35回 60回:初回6,430円+月々3,700円×59回 |
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残価設定 クレジット |
24回:初回7,030円+月々5,900円×23回 25回目:82,000円(残価設定額 32.8%設定) |
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