テックスタッフの『楽しい時間~ソニー本社ツアー』イベントレポート
昨日、金曜日は店舗営業をお休みさせていただき、当店のVIPメンバーさんをお連れして『ソニー本社ツアー』へ行って参りました。
平日の開催と言うこともありご参加いただけなかったメルマガメンバーさんも多数いらしたと思いますが、開催したイベントを少しだけ紹介したいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
10年ほど前の『ソニースタイル』では、毎月「楽しい時間」イベントとして開発者トークショーや本社ツアーイベントなどを開催していました。ソニースタイルからソニーストアへ生まれ変わってからは、そうしたご招待イベントが少なくなってしまっていて、特に「ソニー本社ツアー」イベントは最近、見かけることがありません。
長くソニースタイル時代からおつきあいのある当店のお客様から「また行きたいなー」という声を聞いていて、それをなんとかウチのお店で再現できないかな?と、10月からウチのお店を担当しているセールス中村さんに相談したところ「それやりましょう! ちょっと僕もアイデアがあるんです!」ということで企画。
昨年12月にメールマガジン会員さん向けにご案内したのですが、開催出来るのが事情により平日開催しか出来ないため、人数が集まるかな?という募集企画になっていたのですが、なとかメンバーさんが集まり開催出来る運びになりました。
今回は内容てんこ盛り。「ソニーの歴史」から「今のソニー」、そして「未来のソニー」を知る拘束時間6時間に及ぶ大ツアーの敢行になりました。お付き合いくださった皆様に大感謝です。
さて、イベントの始まりは「ソニー歴史資料館」からです。
ここはどなたでも予約さえすれば無料で見学ができる施設となっています。駅から歩いて15分ほどのところにある閑静な住宅街の真ん中にソニーの博物館があるんです。
私もお邪魔したのは初めて。
ソニーの昔の製品がズラッと並んでいるのですが、あれですよね、昨年の春に銀座ソニービルで開催していた「It’s a Sony展」があったので、こういうのはそんなに盛り上がらないかな?と、思いきや、いやいや、ここはここでスゴいことになっていました。
「It’s a Sony展」と比べると展示スペースの面積が少ないので展示数量は絶対的に少ないはずなのですが、ここ最近の製品の展示などはあまりなくて歴史的なモデルを集中展示している感じ。40~50代の私にはドストライクな製品が多く、こちらはこちらで楽しめました。
考えてみたら展示がこうしたガラスケースに入って積み重なって展示されているため、展示数量もそれほど少なくもないんですよね。
AIBOが数匹「メンテナンス中」でいなくなっていましたが、たまたま今は新型aiboが発売になって全国で展示イベントがあるため、それでかり出されている感じなのかも!?
ソニーというと私にはハンディカムの会社、というイメージが実は強いんです。社会人になったときに8ミリビデオハンディカムが登場していて、社会人になって初めてのボーナスで買ったのはハンディカムだったんです。
「It’s a Sony展」ではそれほと多数の機種は展示されていなくて歴史的なモデルの展示に絞られていましたが、ここは普及モデルの展示もあり、あった!あった!こんなの!が多数見つかります。
サイバーショットというと初代の「DSC-F1」ばかり話に上りますが、私にとっては初のメモリースティックスロット搭載モデルの「DSC-F55」の方が代表的なモデルに思えます。当時、105,000円とかしたと思うのですが、これのブラックモデルを買ってデジタル写真を楽しませてもらいました。
レンズ部が回転するなど従来のフィルムカメラでは真似ができない様なアクションを織り込むなど、さすがソニーが作るカメラは違う!と思わせてくれたモデル。そのDNAは今もフルサイズミラーレス一眼というもっともデジタル時代にふさわしいスタイルの一眼カメラに受け継がれていると思います。
「Ruvi」なんていうカメラもありましたねー。これ、中に8ミリビデオテープが入っているデジタルカメラだったんです。写真をビデオテープに記録することで、当時はめちゃくちゃ高かったメモリーカードの撮影枚数の限界を安価に思い切り増やすアイデア。
面白いカメラでした。
こちらはUSBメモリーのポケットビットのソニー初代モデルです。デザインがスゴく素敵。今ほど合理的なデザインになっていませんが、まだUSBメモリーが一般化していなかったときに、これは新鮮でした。
捨てた覚えはないので、ウチのどこかにまだあるはず。懐かしい出会いでした。
ご参加くださったお客様も皆様一人一人にソニーストーリーがあって、そんな思い出を語ってくださる方も。
当店の長年のお客様かつぽんさんも「ここで飲み会をしたらかなり盛り上がるね!」とおっしゃっていましたが、確かに! これら展示台の前にテーブルを置いてもらえれば、永遠と語り合えそうです。
Noirさんにはこんものもあるよ、と教えていただきました。電熱マット、電気ざぶとんなんですが、ここのキャプションが面白いんです。
へー、そんな歴史があったんですね。とりあえずの現金収入を得るためにすぐに作れる製品を開発。ソニーの前身である「東京通信工業」の名前を隠して販売するなど、こんな黒歴史があるなんて。
終戦翌年の出来事です。当時の暮らしの大変さがわかるエピソードです。
見学時間は1時間とっていたのですが、あっという間に終了。そうか、もうちょっと時間をここで取っておけば良かったですね。
AIBOのマカロンに見送られて「ソニー歴史資料館」を後にします。
続いては「ソニー本社ツアー」です。内容はここだけはシークレットになっています。昨年5月にツアー内容が変更されていて、新しい「ソニー本社ツアー」になっていました。
店員よねっちは初めての「ソニー本社ツアー」だったのですが「会社の中にこんな空間があったなんて!」と、驚いていました。感動しますよね。
ソニー歴史資料館で昔のソニーを知り、ソニー本社ツアーで今と半歩先のソニーを知ることができます。
そして最後が「クリエイティブラウンジ」での「wena代表 對馬氏 懇親会」でした。後でご参加の皆様にお話しをうかがったところ、この第3ラウンドが一番衝撃だったとのこと。
場所はソニー本社ビル1Fの片隅にあるスペース「クリエイティブラウンジ」で開催。ここはソニーさんの社員でも社外の方でも自由に出入りができる空間で、ここで新規事業の開発、作業、ミーティングなどをしているんだそうです。
wena wristをはじめ、FES Watch、テレビリモコンのHUIS、AROMASTICなどもここから生まれて行きました。
新規事業として第一弾でスタートしたのが入社1年目だった新入社員だった對馬氏のプロジェクトだったそうで、今までの経緯からぶっちゃけて全部、お話しをしてくださいます。
タイミングもたまたま良かったみたいなのですが、新入社員の研修で自由な発想で新しい製品を企画してみてください、という課題があり、そのときにすでにwena wristの原型を作り上げていたとのこと。
最初に書いたスケッチを元に、実際に既存の製品をばらして時計のバンド部分に入れていき、それをフレキシブルケーブルでつないでなんとか動くものを製作。その研修が終わったタイミングでソニーさん全社に向けて、新規事業のオーディションを行い承認が出たらそのまま製品化に向かって動いて良い、ということが始まったそうです。
對馬氏が作りたかったのは全てをまとめたデバイス。私もそうですが左手にはスマートウォッチ、右手にはスマートバンドをつけて活動量を計っていますが、そういうのを一つにしたくないですか? というところが出発点なんだそうです。
だったらソニーとして製品として開発すれば良いのに、というところですが、それについても考えをざっくばらんに話してもらえました。
例えばの話ですが100万個の製品を作ったときに不良率が1%だとします。すると不良品が1万個も出てしまうのですが、この不良率を0.9%に出来れば不良品を9千個に減らせます。そのためのコストが100万円かかるとしても1000個の不良品を出さないで済むのなら、その方がコストがかからなくなる、という計算がしやすくて、それが大企業のものづくりになります。
ところが1万個の製品しか作れないときに不良率が1%だったものを0.9%にしてもたった100個しか不良品がでません。0.9%の不良率にするために100万円のコストがかかっても10個の不良品がでないようにしかできないんです。
これはものづくりの一つの側面だけの話ですが、こうして大きな会社の製品というのは大量生産をできるものしか作れないとなると、作れるものがドンドン限られて行ってしまうわけです。
1000人がかかって一つの製品を作るより、10人ずつ100個の製品を作った方が面白いモノが作れることもあるんじゃないの?というのも新規事業でのあり方でもあります。
對馬氏の話はもっと熱くてたたみかけるような話だったもので私の文章では上手いことそのニュアンスが伝わらないと思うんですが、こうして全力で何かに打ち込んでいる人の話って伝染するんですよね。参加された皆さんが、全員打ちのめされた感じで話を聞いていました。
トークショーが終わった後の質疑応答も予定より30分くらい延長して話してくださるなど、まさに懇親会みたいな講演会になりました。
對馬さん、ありがとうございました。對馬さんが話されていたソニー社内にあるソニースピリッツがしっかりとwena wristに刷り込まれている事も感じました。ソニーロゴが入っていなくても、これはしっかりとソニー製品です。
對馬さんのおかげで、すっかりファンになってしまいました。
12月21日にはwena wristの第2世代製品となる「wena wrist pro」が発売になっており2月にはGPSや心拍計も搭載された「wena wrist active」が発売になります。
wena wrist pro WB-11A |
ソニーストア価格: 34,880円~+税 |
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発売日 | 2017年12月21日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
送料無料 ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭入特典 |
開店4周年記念品プレゼント中 |
Xperiaブランドのスマートウォッチ「SWR50」がすでに販売を終了しているし、スマートバンドについても替えバンドが続々と販売終了になるなど、先が見えてきています。
修理対応ができなくなる日もくるだろうし、Xperiaからこの手の製品が出なくなったらどうしようかと思っていたのですが、wenaは乗り換え先にいいなぁ、とも思っていました。通常の製品だとコストの問題もあって一度販売して製品販売が終了するとソリューション自体がなくなりますが、wenaをはじめ、HUISなどを見ても発売以来、続々と開発が進んでいて平井CEOの新規事業創出プログラムがあるうちは安心して製品が使えそう。
對馬氏の最終的な夢もまだまだ先にあることを知って安心しました。「wena wrist active」が発売されたところで私もwenaに乗り換えようかな? それとも心拍計を考えなければ「wena wrist pro」もスマートなんですよね。
ヘッド部分もなにを装着しましょう。wenaで用意している以外にもいろいろな時計のヘッドが装着できます。昔から持っている機械巻きのタグホイヤーがあるんですが、それを付けてみようかな。
現在は「入荷次第出荷」と、納期未定状態になっていますが現時点で1月下旬頃の出荷目安だそうです。今回のイベントにご参加になった方々も全員、對馬氏のファンになってしまったみたいですし、皆さんでお揃いで装着してお会いできる日も近いかも♪
以上、当店の楽しい時間イベントのレポートでした。
当店のイベントは基本的にメールマガジン会員さんへ先行してご案内をして、それで満席にならなかったときにWEB公開して参加募集を行っています。今回もメールマガジン会員様へのご案内だけで満席になっていたため一般募集は行っていません。
メールマガジン会員の登録は当店店頭でのみ行っています。店頭にてソニーストア利用をいただいたお客様にお断りしてご入会いただいています。当店にてお買い物をされた方でメールマガジンが届いていない、という方はお手数ですがご連絡ください。ご注文履歴を確認させていただき、メールマガジン会員へ登録させていただいています。
今年最初の「テックスタッフ 楽しい時間」イベントは平日開催になってしまいましたが、また第2弾、第3弾の企画をしますので、是非、お付き合いくださいませ。
ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
当店店舗「ソニーショップ テックスタッフ」の住所はこちら |
東京都港区新橋5-12-6 ヴェルディ新橋1F 電話番号:03-6809-1868 営業時間:11~20時 定休日:毎週日・月曜および祝祭日 |