先週の金曜日にリリースされたSIMフリースマートフォン「Xperia 1 VI」のOS15アップデートの続報です。

メーカーサイトにアップデートの案内が掲載されたのとGoogleのホームページに掲載されているOS15の新機能について追加してご案内します。今回のOS15のアップデートとは違うんですがGoogleのAIアシスタント「Gemini」を使った画像解析などができるようになっているので紹介したいと思います。

 

☆ソニー公式「Xperia 1 VI XQ-EC44ソフトウェア更新のお知らせ」

こんにちは、店員佐藤です。

先週、ソフトバンク、ドコモに続いてソニーストアで販売するSIMフリーモデルの「Xperia 1 VI」のOS15のアップデートについてご案内をしていました。

速報版と言うことでソニーサイトなどで紹介されている機能を紹介していましたが、主な新機能は下記の通り。

• プライベートスペースの利用ができるようになった
• スクリーンレコードでアプリ限定機能がついた
• アプリのアーカイブ機能がついた
• カメラアプリに「プロ動画」機能が新搭載された

などの内容でご案内をしています。

プライベートスペースはアプリホーム画面に「プライベート」の枠を作って、あらたにGoogleアカウントを作って別のアカウントでないとアクセスできないエリアを作る機能です。

従来のアカウントとは別のアカウントで写真データなどの保存ができるので、まさに人には見られたくないモノ、家族には見せられないモノを保存するスペースなのかな？とか、やましい使い方しか思いつかなかったんですが、数日使ってみて「あ、こういう使い方すれば良いのか」というのが思いつきました。

これは一例ですが、ソニーの「Xperia Lounge」というアプリがあり、毎日アクセスすることでマイルが貯まり、会員特典が豪華になる、という仕組みが用意されているんですが、通常のアカウントと別にプライベートスペースにもうひとつのアカウントを登録しておくと、1台で2つのアカウントを使って「Xperia Lounge」にログインすることが出来る様になります。

私の場合はプライベートで使っているアカウントと、店頭デモ端末で別々にアカウントを管理しているのですが、これをプライベートスペースに置くことで1台のXperiaで両方にアクセスすることができるようになります。

また「フォト」アプリについても2つのアカウントのデータに別々にアクセスできるので、店頭デモ用の端末の写真とプライベートのモノを分けて整理することが可能。お店の場合はこういう使い方になりますが、ご家族で共用で使うGoogleアカウントをひとつ作って置いて、みんなでプライベートスペースのアカウントを共通して使うとデータの共有とかがしやすくなるかも。

 

さて、Googleのホームページで「Android 15」の新機能と検索してみると公式のOS15新機能の紹介ページが見つかります。正確にはAndroid OS 15についての新機能紹介ではなくGoogle PixelというGoogle純正のスマートフォンのOS15の新機能紹介となっていて、すべての機能がXperiaでは利用ができないのですが、大体は紹介された通りに使えます。

 

ソニーのサイトでは見つけられなかったのですが盗難時の保護機能の強化というものがあり、セキュリティ機能の詳細の中に、その設定項目が新設されています。（ちなみにOS14のXperia 1 VやXperia 5 Vにも現時点で搭載されています。）

「設定」＞「セキュリティ」＞「セキュリティの詳細設定」＞「保護機能」に設定があります。

デバイスが持ち出されたことを検知したり、デバイスがオフラインになったことを検知して画面をロックするとなっているのですが、元々、ホーム画面にロック機能を設定していればこれらの機能をオンにしなくても画面ロックされているわけですよね？

なのでホーム画面のロックをせずに、保護機能無しで運用している人が使う機能、という位置づけなのかもしれないですね。セキュリティの信頼エージェントとして、いつも持ち歩いているデバイスを登録すると、それがないときにロックがかかる、ということもできるみたいで、一応、ここにスマートウォッチのwena 3などを登録できるんですが、たまにwena 3を忘れて出かけることもあるしなぁ。。。(^^;)

 

こちらもソニーサイトでは案内がなかった機能で「かこって検索」というものが使える様になる、とあります。ですが、これはGoogle Pixelの限定機能の様でXperiaでは利用が出来ない様子。

手元にGoogle Pixel 7があるので機能を試してみるとこんな感じです。

ホームボタンを長押しすると画面下に検索窓と♪マークと翻訳マークが表示されます。ここで画像などを指を使って囲ってあげると、その部分の画像を画像検索してくれたり、♪マークをタップすると再生されている音楽の曲をYouTube検索してくれたりするそうです。

あいにく、この機能はXperia 1 VIには搭載されていません。

ですが、ホームボタンを長押しするとAIアシスタントの「Gemini」が使える様になり、この方が便利に使えるかも。

例えばですが、写真再生をしているときにホーム画面を長押ししてGeminiを呼び出します。ここで窓の上にある「この画像について質問する」をタップすると、画像を選択したことになり、そこでGeminiに「この花は何の花？」と語りかけると、画像から花の情報を検索してくれる、という仕組みになっています。

いままで「ハナノナ」というアプリを使って花の名前を調べたりしていましたが、これは強力ですね。正確さがどれくらいのものなのか、まだ全然試していませんが、すごい使えそう！

さらに意地悪してお雑煮とみかんを頭に乗せたpoiqの写真を出して「これはなに？」と話してみると「お椀にぜんざいが盛られ、その上にミカンを乗せたロボットが置かれている画像ですね。」というのがすぐに返ってきます。

江ノ島のシーキャンデルも知っている人は知っていますが、知らない人はなんのモニュメントなのか全然わからないはず。これはGeminiの知識にもあったようで、シーキャンドルについて具体的な説明をしてくれています。

熱海の花火大会の画像では、これだけでは場所や花火大会の特定はできない、という返事が返ってきたりするし、ロボットがソニーのエンタテインメントロボット「poiq」だということまでは判別はできないようですが、Geminiの知識にあるものであればこうして口語体で返事をくれるところが面白いですね。

これも、とても意地悪な質問ですが、年末に行った山形県・米沢市のビューーン！の時の画像です。駅舎の写真から駅名を探し出して、場所を教えてくれています。駅名がみにくいショットでは場所を特定できなかったのですが、写っている情報から探り当てている様はさすが。

 

なお、これもOS15の機能ではなく、OS14でも利用ができます。写真はXperia 1 V（現時点ではOS14）でGeminiを呼び出したところですが、これで画像についての質問ができました。

 

ということでOS15の新機能ではないのですが、AIアシスタントでの画像検索、いろいろ面白いかも。OS15にアップデートしていない「Xperia 1 V」や「Xperia 5 V」でも利用ができますので、お試しになってみてください。

 

時間がかかりましたがアプリ「PCmark」によるバッテリーベンチマークもやってみました。店頭展示で比較的使用頻度の少ないXperia 1 VIのスカーレットを使って計測しています。OS15にした方が若干ベンチマークの結果は下がるんですが、これは誤差の範囲内という風に思えます。

  

OSのアップデートが近かったので、Xperia の第V世代モデルからベンチマークを取り直しているんですが、Xperia 1 VIシリーズがOS14、OS15とかにかかわらず、シリーズ最高スタミナ性能を発揮することに変わりはありません。あくまでベンチマークの結果だけですが、Xperia 1 Vと比較して2倍近い性能を発揮するというのはすごいですね。

その他、OSアップデートに伴い一部設定が初期化されるみたいでQuick Shareの設定が元に戻ってしまっていたり、ワイヤレスイヤホンの接続許可を機種ごとにひとつひとつ、再設定しなくてはいけなかったりします。

すでにOS15へアップデートしているユーザーさんは体験されていることと思いますが、使いながら設定をしなおしていくしかないですね。

 

以上、Xperia 1 VIのOSアップデートレポートでした。

 

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