“α9″で撮る『ツアー・オブ・ジャパン 2017』観戦レポート
日曜日に東京・日比谷公園から大井ふ頭で開催された自転車レース「ツアー・オブ・ジャパン」の東京ステージを見学しに行ってきました。
相棒はもちろん、新発売の”α9″です。レース観戦レポートをお届けします。
こんにちは、店員佐藤です。
“α9″発売日の5月26日過ぎに、なにか良い撮影イベントがないかな?ということで情報集めをしているときに当店のお客様Kさんからお誘いいただきました。今年で20回目を迎えるレースだそうでKさんは毎年観戦されているとのこと。
自転車レースのシステムもよくわかっていない私ですが、Kさんのナビゲートで楽しんできました。
まずは9時頃から日比谷公園にサイクルチームのテントがオープンしているそうで、9時過ぎに公園に入りました。特に入場券などの必要もなく、言い方は悪いですが草レースのノリで各チームや選手達に接近することができます。
「ツール・ド・フランス」のレースは一度だけダイジェストで観戦したことがあるのですが、まさにあのテレビの世界だった各チームのアシストカーがズラッと並びます。すごーい、本物です。
選手達もポストカードを配ったり、記念写真を撮らせてもらったり、サインをしてくれたり、サービス旺盛。すごい身近なレースなんですね。これ。
レースマシンも自動車レースだったらピットの奥にしまわれて間近でみることもできませんが、これから本番を迎えるレース車両が目の前に普通に置かれています。もちろん触ってはいませんが、その気になれば触れてしまう距離。
まじまじと自分のロードバイクと比べてみると後輪のギア、小さいなぁ。こんなに歯数が少ないと言うことは相当スピード出るというか坂が大変そう。
ゆるキャラではなくしっかりと個性のあるマスコットもいます。
こちらは警視庁のチーム。。。ではなく、警備を選手と一緒にサイクリングしなから行うそうです。
ロードバイクではなくクロスバイクなんですが、ベネトンの自転車ですって。初めてみました。これは目立ちます。
こちらは日本のチームで元F1パイロットだった片山右京氏が監督を務める「Team UKYO」です。スタート前には右京氏も最前列にやってきてファンサービス。私も記念写真を撮らせてもらってきました。
今朝時点でチャンピオンジャージを着ているのがチーム右京のオスカル・プジョル選手。大阪から始まった1週間のレースで現在ポイントリーダーになっていて、このまま優勝を決められるか、というレースになるんだそうです。
カーレースで言うところのピット見学をさせてもらった感じでKさんにいろいろ教わりました。
パレードスタートの11時ちょっと前にスタート地点過ぎに移動し、選手達の出発を待ちます。スタート地点付近はすでに沿道はギャラリーで埋まっていたので交差点ひとつ超えた辺りで沿道最前列をゲット。
日比谷公園の中は人がぎっしりでしたが沿道の方は、その人数を考えるとあまり多くはない印象です。
11時になってパレードスタート。パトカーの先導で隊列がスタートします。ここから1.2kmはパレード走行をするそうで、その先からがレース区間になります。
大井ふ頭まで移動すると周回コースが用意されていて、そこを14周してゴールする、というルートになっています。ここのパレードスタートを見てから、JRとモノレールを使って大井ふ頭に移動する、という作戦です。
11時になりました。スタートして先頭にいるであろう有名選手を1枚に収めるぞ!と、気合いを入れていたのですが、どうやら先頭を走るのは選手達では無く、この世界のレジェンドの皆さんだったようです。
“α9″+SEL2470GM F6.3 1/200 ISO100
レジェンドの後ろにはチーム警視庁も見えます。
残念ながら先頭を追ってしまって選手達は撮れませんでした。一列目、二列目は見過ごしてからシャッターを切るべきなんですね。
まぁ、ここはテックスタッフのお店からも近いし、来年も撮影に来られると思います。こういう反省点を抑えておきましょう。
隊列の後ろからはチームのサポートカーがやってきます。こちらのクルマの後部座席には片山右京監督が乗って手を振っていました。
サイクリング業界の知識が全然なくて、有名選手などの名前も顔も知らないモノで、ミーハーな私は片山氏ばかり目で探してしまいます。
さて、パレードを見送ったらその足で大急ぎでJR新橋駅へ向かい、浜松町まで移動したらモノレールに乗り換え。大井競馬場前駅まで移動して、そこから徒歩20分ほどかけて大井ふ頭へ移動します。
まっすぐゴール地点に迎えるのですが途中で右折して、比較的人が少ない直角コーナーへやってきました。ここで裏のストレートをやってきてカーブするところを正面から撮影するわけです。
“α9″+SEL70200G F4.0 1/2500 ISO250
まずはファーストトライ。
“α9″スゴーい!というのをやりたかったんですが、途中でフォーカスがどこかに抜けてしまって後半はピンボケ写真ばかりに。
ロックオンAF:フレキシブルスポットを使っていたのですが、どうも先頭ではなく後続の選手を追ってしまったみたいです。フォーカスの食いつきは従来のカメラとはもう別次元でがっつりと追ってくれるししっかりと合わせてくれるのですが、被写体を自分の意識と違うところに持って行かれるとだめですね。
ここでAFエリアを「ワイド」にして使うのですが結果、それが一番安心して使えました。
私たちがやってきてから2周目です。8分で1周するくらいのペースみたいです。先頭が近づいてきたらそこから連写開始。レンズは「SEL70200G」を使っているので秒15コマの連写になります。
“α9″+SEL70200G F4.0 1/2500 ISO320
ずーっと連写しっぱなしですが、ここまで1枚もピントが外れること無くしっかりと追ってくれます。
カーブを抜けてここまで来てもしっかりとフォーカスが来ています。全幅の信頼をもって撮影できるというか、これだったら初心者でもカメラに頼ることで失敗写真なしで使えます。
続いてはコーナーをひとつ先まで移動します。ファミリマートがあるコーナーで、ここのコーナーの内側から撮影をします。
カーレースや東京マラソンだとレース中のコース横断とかできませんが自転車レースの場合、集団になって走るので一度通り過ぎると8分の間は基本的に競技車はやってきません。なので割と自由に横断歩道を渡ることが可能。
コーナーの外側に行ったり、内側に行ったりすることができます。
このコーナーの内側から選手達を撮ってみよう、ということなんですが、これがものすごいスピード。先日のリニアモーターカーを思わせるような近距離での猛スピード走行になります。
実際にどんなスピードなのかアクションカムで撮っておいたのでご覧になってみてください。
このスピードでやってくる選手達を撮影するんです。ちょっとスゴくないですか?
隊列が大きく二つに分かれていますが、これは逃げ集団と本隊だそうで、逃げ集団は少ない人数で集団を作り、本隊よりも先にゴールをしようという集団。本隊は大人数で集団で走ることにより空気抵抗がかかりにくく体力を温存しておいてゴール近くになってから全員でペースを上げていき逃げ集団を飲み込んでラストスパートをかける集団となるそうです。
このとき、その逃げ集団が作られ始めているところで、やや間を離れて集団ができているのもわかると思います。
なので、この集団がやってくる毎に撮影チャンスがやってくるんですが、こんなハイペースで撮影をするわけです。
“α9″+SEL2470GM F5.6 1/500 ISO100
こちらはシャッタースピードを速めにして失敗を防いで撮っているカットです。このシャッタースピードで撮ると、先ほどの動画の様に単にレンズを振り回しているだけに見えて、こうしてしっかりと写し止めることができます。
次のカットはKさんが撮影してくれたカットでシャッタースピードを1/60まで落としています。これで流し撮りをしたものがこちらです。
“α9″+SEL2470GM F18 1/60 ISO100
うわー、やったー。すごいスピード感になります。ここまでシャッタースピードが遅いと歩留まりもかなり落ちてしまいぶれずに撮れている物は連写した中でも数枚程度しかありません。ですが、こうしてブレが大きい写真だと引き延ばさなくてもblogでの小さい画面サイズで見てもブレが大きく見えるので高速移動している感がかなりでます。
レースの記録映像を撮る必要があるプロはこんな撮り方はしないんでしょうけど、私たち素人は別にこれをどこかに納品するわけでもありません。勇気をもってシャッタースピードを遅くして、ここぞという一発を狙うのもありです。
“α9″だとフォーカスがとにかく速く追従してくれるので、こういう撮影時でも歩留まりをかなり上げてくれます。”α9″+SEL2470GMの組み合わせなら秒20コマ撮影も可能なんですが、シャッタースピードが1/125よりも遅くなると、最高撮影コマ数も少なくなります。その兼ね合いを見ながらセッティングして使うですね。
横断歩道を渡って、今度はコーナーの外側から狙ってみます。
私も勇気をもってシャッタースピードを遅くするのですが、さすがに1/60まで遅くする勇気はもてませんでした。1/100が限界。
選手がやってくる前にサポートカーやバイクがやってくるので、そこでテストして流し撮りが決まりそうなシャッタースピードを試すのですが、クルマとかバイクはもっとシャッタースピードを遅くしてもブレ少なめで撮れます。ですが、本番の自転車になると人の動きがあるので、なかなか写し止めることができなくなるんです。歩留まりを上げる上で、私の腕だと1/100秒くらいまでですかねー。これ以上遅くすると失敗作品の山があっという間に出来てしまいます。
“α9″+SEL70200G F10 1/100 ISO100
この高速コーナーの最中に食事をしている選手を発見。すごいですね。このスピードでコーナーを曲がりながらエネルギーチャージができるなんて。。。やっぱりプロはすごい。
その後、メインストレートになっている通りまで移動します。ここから150mほどのところにゴールラインがあり、最終周のゴール直前のデッドヒートが見られるとのこと。
それまでも周回のたびに順位が変わる様子がわかります。
選手達がやってくるたびに流し撮りの練習大会みたいになります。
“α9″+SEL2470GM F10 1/200 ISO100
こちらの赤いジャージは山岳賞をとった初山翔選手です。基本的に皆さんチームジャージを着ているのですが特別な賞を取れるポイントリーダー的な人だけ、特別なジャージを着ることが許されています。
こちらは山の区間でポイントが一番高い選手が着るジャージです。
“α9″+SEL2470GM F6.3 1/320 ISO100
こちらはチーム右京のオスカル・プジョル選手です。Kさんから、この緑のジャージを探して撮っておくと良いですよ、というアドバイスをもらって一生懸命探しながら撮っています。
先ほどの動画でご覧になったとおり、ものすごいスピードで通り過ぎるのでそう言う判断をするのは本当に一瞬だけなんです。その一瞬できちんとフォーカスを合わせてくれる”α9″はまるで魔法のカメラです。
AFエリアをワイドとゾーン中央を使って撮っているのですが、これだけでほぼ思い通りのところにフォーカスが合ってくれます。しかもほとんど外すことがなく連写速度も早いもので、とにかく後から写真を選別するのが大変になります。
従来だったらピンボケのものを削除して、その後から構図などの個別の写真の選別をしていくのですが、その第一関門のピンボケがほとんど出てこないので、本当に構図やシャッターチャンスだけで選別ができます。今回はシャッターを抑え気味で撮っていたつもりではいたんですが、それでも1800枚撮ってきていました。
“α9″+SEL2470GM F3.5 1/1600 ISO100
ストレートだとこんな風景で切り取りをします。選手は道の中央分離帯に近いところを走るのかと思いきや、それがそうでもなく割とこちらの手前側までくることがあります。
“α9″+SEL2470GM F5.6 1/400 ISO100
併走するバイクから、こうしてインフォメーション表示されていることもあったんですね。後から写真をみて気がつきました。
“α9″+SEL70200GM F14 1/60 ISO100
ここのストレート部分は反対車線側もコースになっていて折り返してきた選手達が、やや遠いところですがみられます。ここは8分に一度ではなく2分、6分おきくらいに集団がやってきます。
撮影機会がここの方が多くていいですね。
“α9″+SEL70200G F4.0 1/32000 ISO5000
最後は1/32000秒でしっかりと写し止めました。ゴール前最後の150mダッシュをしている二人です。どちらが優勝されたのかはこのときは知りませんでした。
こんなあかるい炎天下でもシャッタースピードを1/32000まで上げるとISO感度は5000にも跳ね上がるんですね。でも、ノイズ感はまったくありません。”α9″はこうしたスポーツ撮影の常識を覆してくれそうです。
ということでゴールです。
ここの大井ふ頭にもチームピットエリアみたいなものが出来ています。
こちらがそのエリア。道の両脇にチームのサポートカーが止まってテントを出していたりして完走した選手達をねぎらいつつ、ファンサービスを再び行っています。
このあと、表彰式があるのですが、その前のクールダウンとマシンの整備、片付けをしているみたいです。これを毎日転戦してきているわけで、まるでサーカスみたいです。
こちらは運営側の片付け。ビデオ撮影や誘導のために使っていたバイクの装備を外していました。そうか、連戦も今日で最後ですからね。
運営スタッフの皆さんもお疲れ様でした。
みなとが丘ふ頭公園では表彰式が開催されます。人だかりでちょっと見られそうもないので焼きそばをいただいて帰ってきました。
帰りは無料のシャトルバスが14時半まで出ています。無料で乗せてもらえて品川駅まで送ってもらえました。
梅雨に入る直前の素敵なスポーツイベントですね。また来年も参加してみたいと思います。
以上、”α9″で撮影する『ツアー・オブ・ジャパン 2017』イベントレポートでした。都合がつきましたら、来年は一緒に参加してみませんか?
Kさん、ご案内いただき今日はありがとうございました。ご案内いただいたKさんは”α99 II”とSAL70400Gで撮影をされていました。Kさんのblog記事はこちらになります。
☆Kさんblog『サーチライト』17.5.28「今日のお散歩、ツアー・オブ・ジャパン観戦編。」
デジタル一眼カメラ 『α9』ボディ ILCE-9 |
ソニーストア価格: 498,880円+税 |
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発売日 | 2017年5月26日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
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☆当店blog 2017.5.29「”α9″で撮る『ツアー・オブ・ジャパン 2017』観戦レポート」
※自転車ロードレースを至近距離から高速連写で撮影してきました
☆当店blog 2017.5.27「”α9″で試し撮り!ナイト競馬「トゥインクルレース」撮影会レポート」
※高感度ISO12800でのスポーツ撮影に挑戦!条件の悪いナイトレースで試し撮り
☆当店blog 2017.5.27「”α9″で秒20コマ連写が可能なレンズと設定」
※秒20コマ連写が出来るEマウントレンズと秒15コマになるEマウントレンズが発表
☆当店blog 2017.5.26「フルサイズミラーレス一眼カメラ 『α9』開梱レポート」
※電子シャッター歪みがどの程度のものになるのかテストしました
☆当店blog 2017.5.26「”α9″の残価設定クレジット販売がスタートしました」
※支払い額を2/3に減らせる残価設定クレジットのご案内です
☆当店blog 2017.5.25「”α9″対応のレンズファームウェアアップデートが公開」
☆当店blog 2017.5.16「ゲームチェンジャー”α9″ショールーム展示レポート」
※秒20コマの連写撮影時の画面インフォメーションがどうなっているのかレポート
☆当店blog 2017.4.28「”α9″当店オーダーレポート&おすすめアクセサリー紹介」
☆当店blog 2017.4.27「ソニーストアにてデジタル一眼カメラ”α9″先行予約販売開始」
☆当店blog 2017.4.26「デジタル一眼”α9″発売直前情報のまとめレポート」
☆当店blog 2017.4.24「メモリー一体型積層CMOSのローリングシャッターの話」
※メカシャッターと電子シャッターのローリングシャッター歪みをサイバーショットで検証
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※”α7″シリーズとの違いはこれだ! ドロップした機能を一覧で紹介します
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