デジタル一眼”α9″発売直前情報のまとめレポート
いよいよ、明日10時から先行予約販売が開始になるデジタル一眼カメラ”α9″。結局発売日前日になっても日本向けの商品情報ページは開示にならず、先行展示もないまま、プレスリリース情報の開示のみでの販売となりました。
ここまでで判明している情報をまとめてご案内したいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
“α7R2″や”α7S2″が発売された2015年までは日本でのプレスリリースがあると受注開始が即始まっていたのですが、昨年からいろいろ方針が変わっていて現在は海外プレスリリースがあって、日本でのプレスリリースがあって、その数日後にソニーストアを含む全国の販売店が予約販売を開始する、というスタイルになっています。
今回も4月19日(日本時間の4月20日0時)に海外でのプレスリリースがあり、4月21日金曜日の11時に日本向けのプレスリリースがありました。発売は5月26日金曜日で、予約販売の開始は明日、4月27日10時からとなってます。日本向けのプレスリリースのあった21日から販売開始前日の26日の間になにかしらの情報公開があるかと思いきや結局、プレスリリース時点での情報だけで販売開始になるようです。
現時点で日本国内向けに発表されている情報は下記のものになります。
★プレスリリース「「光を捉え続ける」革新的なシステムにより新次元の高速性能を実現 新たな撮影表現の可能性を広げる フルサイズミラーレス一眼カメラ 『α9』発売~世界初メモリー内蔵35mmフルサイズ積層型CMOSイメージセンサー搭載~ 」
★PDFファイル資料「デジタル一眼カメラ『α9』(ILCE-9)主な特長」
★新商品『α9』『SEL100400GM』 発売前先行展示について
☆ソニーグローバル「Sony │ Photo Gallery」 ※静止画サンプル
☆ソニーブローバル「Sony │ Camera Channel」 ※動画サンプル
こちらが日本で発表されている公式サイトのリンクの全てです。発売前先行展示については今のところ未定となっています。先にプロサポート会員さんへの内覧会が予定されていて、それはゴールデンウイーク明けに各地のソニーストアにて会員さん限定で行われるそうです。
一般向けの展示は5月下旬以降になりそうな予想です。
「Sony │ Photo Gallery」ではカメラボディ>Eマウント>フルサイズ>α9での絞り込みをすることで作例サンプルが観られます。
写真表示されたあとに画像の下にある小さな「100%」の文字をクリックするとオリジナルサイズで観ることができます。上記のファイルは6000×4000ドットなんですがファイルサイズは3.72MBほどなので圧縮率は高め。JPEGスタンダード並の記録になると思われます。
一足早く公開になっているソニーUSAでは製品ページなども公開になっています。
日本で公開されるであろう製品情報ページもこれが和訳された形になると思います。ブラウザで開いて機械翻訳のプラグインなどを使うと雰囲気がわかると思いますが内容的には日本向けに公開されているPDFファイルの方が正確に意味を知ることができると思います。
面白いのはメーカーの公式サイトにYouTubeで公開されている実機のインプレッション動画が多数公開されているところ。
☆ソニーUSA「Sony α9 The First In-Hnad Reports」
英語がちんぷんかんぷんなものでナレーションが多い動画は正確な話がわからないのですが、最大60回/秒の演算によるAF/AE追従や秒20コマの連写の様子は動画だと非常にわかりやすいです。
いくつかわかりやすい動画をピックアップしてみました。
こちらの動画の11秒あたりから見ると、連写撮影した写真を1枚1枚プレビューしていて、AFが全て完璧に追従していることがわかります。PCで拡大して見てみると外しているモノがあるのかもしれませんが液晶モニターのプレビューを見る限りは全部当たっている様に見えます。これは歩留まりの高さが期待できそうです。
こちらはたった9秒の動画なんですがAF-Cで被写体をAFポイントが追っている様子がわかります。『最大60回/秒の演算によるAF/AE追従』とのことですが、従来モデルが何回の追従をしているのかわからないもので比較ができません。ですが、この映像を見ると顔認識のスピードが異常に速く、もしかして倍くらいのスピードで演算をしているの?と、思えます。
秒20コマ連写の様子がわかる動画がこちら。6分30秒過ぎあたりから見ていると秒20コマのシャッター音が聞こえます。実際にはサイレントシャッターで動作しているので、この音は電子音のはず。またその後にはライブビューの画面が表示されるのですが、連写中のインフォメーションがわかります。なんせブラックアウトレスになっているので動画撮影をしているみたいになってしまうのですが、シャッターが切れていることを知らせるために枠を点滅させたりしています。
それにしても、こちらもAFの追従がかなり速そう。
ソニーのデジタル一眼”α”が、これは一皮むけてついにデジタル一眼レフを超えた感じになってきましたかね。光学系のメカ設計と違って、電子パーツの進化はまだまだこれからも続くでしょうし、分岐点を過ぎた感じがしてきます。
さて、プロ向けのモデルとして登場する”α9″ですが、従来のフラッグシップモデル”α7R2″との主なスペックの違いを比較すると下記の様になります。
α9 | α7R II | |
ストア価格 | 500,000円前後 | 358,880円 |
発売日 | 2017.5.26 | 2015.8.7 |
撮像素子 | 35mmフルサイズ “ExmorRS”CMOSセンサー |
35mmフルサイズ “ExmorR”CMOSセンサー |
有効画素数 | 約2420万画素 | 約4240万画素 |
総画素数 | 約2830万画素 | 約4360万画素 |
14bit RAW 出力 | 〇 | 〇 |
非圧縮RAW | 〇 | 〇 |
ピクチャーエフェクト | 8種類 | 13種類 |
フォーカス検出方式 | ファストハイブリッドAF | ファストハイブリッドAF |
スマートフォン経由の 位置情報取得 |
〇 | × |
メモリースロット | スロット1:UHS-II対応SDカード スロット2:メモリースティックDuo/SD |
メモリースティックDuo/SD (UHS-I対応) |
測距点数 | 693点位相差 25点コントラスト |
399点位相差 25点コントラスト |
検出輝度範囲 | EV-3~20 (ISO100相当、F2.0レンズ使用) |
EV-2~20 (ISO100相当、F2.0レンズ使用) |
測光モード | マルチ測光、中央重点測光、スポット測光 画面全体平均測光、ハイライト重点測光 |
マルチ測光、中央重点測光、スポット測光 |
ISO |
メカシャッター時:ISO100-51200
(拡張):ISO50-204800 電子シャッター時:ISO100-25600 |
ISO100-25600 (拡張):ISO50-102400 |
ファインダー | 368万ドットOLED 倍率:0.78倍 |
235万ドットOLED 倍率:0.78倍 |
液晶モニター | 144万ドット タッチパネル |
122万ドット エクストラファイン液晶 WhiteMagicディスプレイ |
タッチパネル | 〇 | × |
カメラアプリ | × | 〇 |
4K動画記録 | 〇 | 〇 |
S-Log記録 | × | 〇 |
シャッター速度範囲 | 静止画撮影時:1/32000-30秒 | 静止画撮影時:1/8000-30秒 |
手振れ補正 | イメージセンサーシフト方式5軸補正 最大5.0段 |
イメージセンサーシフト方式5軸補正 最大4.5段 |
サイレント撮影 | 〇(電子シャッター) | 〇(入/切) |
ボディ内手振補正 | 〇 | 〇 |
USB給電 | 〇 | 〇(撮影時) |
使用電池 | NP-FZ100 | NP-FW50 |
静止画撮影可能枚数 | ファインダー使用時:約480枚 液晶モニター使用時:約650枚 |
ファインダー使用時:約290枚 液晶モニター使用時:約340枚 |
質量(本体のみ) | 588g | 582g |
質量(電池込み) | 673g | 625g |
外形寸法 (突起含まず) |
126.9×95.6×63.0mm | 126.9×95.7×60.3mm |
.
“α7R2″が発売になった2015年8月当時は販売価格は438,880円でした。そこからプライスダウンがあって現在の価格になっていますが、登場当時の価格で比較するとその差はそれほど大きくはありません。画素数は”α7R2″が圧倒していますが、それ以外の性能では多方面で”α9″の方が優れていることがわかります。
しかしプロフェッショナル向けのカメラと言うことでドロップしている機能も多数あります。まとめたのがこちらになります。
、”α7”シリーズと比べてドロップしている機能がいろいろあることを教わりましたので、それをまとめて紹介したいと思います。
・S-Log&S-Gamut/Picture Profile/ガンマ表示アシスト 非搭載
・フリッカーレス機能 非搭載
・AF-Aモードなし
・カメラアプリ PlayMemories Camera Apps 非搭載
・タッチパッド機能非搭載(タッチフォーカス機能のみ)
・パノラマ撮影機能 非搭載
・プレミアムおまかせオート 非搭載
・スマイルシャッター 非搭載
・マルチショットノイズリダクション 非搭載
・オートポートレートフレーミング 非搭載
・美肌効果 非搭載
・Picture Effect 一部機能非搭載(ソフトフォーカス/絵画調HDR/ミニチュア/水彩画調/イラスト調)
おそらくプロの方は「美肌効果」とか、オートポートレートフレーミングなどの機能は使われないでしょうし、プレミアムおまかせオートやスマイルシャッターも使わないでしょうね。
“α7″シリーズと”α9″シリーズの性格の一眼大きな違いはこういうところなのかもしれません。
さて、明日ですが朝10時からの販売開始となっています。
物流については今のところまったく販売店向けに正確な情報が入ってきていません。そういう時はたいてい物流が少なくて、争奪戦になることが多いのですが、そういう傾向になるかもしれない、などの情報も入ってきておりません。
発表されている情報が少ないので、まだ検討いただく状態で、先にプロフェッショナルユーザーさんの手に渡るようにしているのかも?と、勘ぐりたくなる部分もあるのですが、実際のところどうなるのか不明です。
ソニーストアのオーダーでは完全に早い者勝ちになります。朝の10時からオーダーを受け付けて受注が確定した順に発送されていきます。プロ向けのカメラで50万円もするボディなので、それほどオーダーが殺到するとは考えられないのですが、そう言いながら毎回最初は劇的な品薄になるので、今回も早めにオーダーをされた方が良いとは思います。
また、アクセサリー類も同時に発売されます。”α9″専用のアクセサリーについてはまだ安心なのですが(ボディ以上にはオーダーは入らないので)、グリップエクステンション「GP-X1EM」は”α7 II”シリーズでも利用ができるため、こちらは今回、一番の争奪戦になる可能性があります。
対応機種に”α99 II”がありますが、これは後に非対応ということが発表されています。利用できるのは”α7 II”と”α7R2″、”α7S2″と”α9″の4機種になります。”α7 II”シリーズのユーザーさんはかなり多いですし、これがまず最初に品薄になると思います。
“α9″本体と一緒に購入する際は決済時の配送オプションで「まとめて発送する」から「順次発送する」に切り替えておくことをオススメします。まとめて発送するにしてしまうと納期が一番遅いモノに合わせての発送になるので”α9″本体の到着も遅くなる可能性があります。※今回は”α99 II”の時と違い出荷予定日の記載があります。
当店も明日は朝9時30分より営業を開始して、店頭にて先行予約注文のお手伝いをさせていただきます。店頭には4台のVAIOがありますが販売ページが公開になったところからオーダーをしていただけるようにします。
”α9”のご購入も是非、当店にてご検討ください。
デジタル一眼カメラ 『α9』ボディ ILCE-9 |
ソニーストア価格: 498,880円+税 |
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発売日 | 2017年5月26日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 |
5年ワイド:50,000円+税
3年ワイド/5年ベーシック:25,000円+税 3年ベーシック:無償 |
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金利0%クレジット | 24回分割手数料0%+10%オフクーポン 月々20,200円 残価設定24回分割+10%オフクーポン 月々12,100円 |
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ソニーストア 購入特典 |
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☆当店blog 2017.4.26「デジタル一眼”α9″発売直前情報のまとめレポート」
☆当店blog 2017.4.25「”α9”で撮影したいイベントチェック」
☆当店blog 2017.4.24「メモリー一体型積層CMOSのローリングシャッターの話」
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