これがスマートフォン改革! ソニーストアのSIMフリー『Xperia 1 II』詳細レビューレポート
何度かに分けてご案内してきたソニーストアで購入できるようになったSIMフリースマートフォンのご案内ですがフラッグシップモデル『Xperia 1 II』の本体機能と、SIMフリーモデルを購入することのメリットについて、今回はまとめてご案内したいと思います。ここ2~3年、同じXperiaを使い続けている方向けに違いを紹介したいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
今年の8月に急遽販売が始まったソニーストアのSIMフリースマートフォンですが、おかげさまで当店では大ヒットプロダクツになっています。すでに11月と年末近いのでもう間違いはないと思いますが、当店の2020年のベストヒットソニープロダクツは「Xperia 1 II」になるようです。
以前にも「Xperia J1 Compact」というスマートフォンをソニーストアで販売していたことはありますが、あのときはミドルクラスのモデルで価格が安いのがウリ、というものでした。今回はそのときとは様子が違い、シリーズ最上位クラスのモデルをキャリア版よりもさらにパワーアップさせて販売。
ソニーストアで最強モデルが買える、というのと、今までは海外からの輸入モデルでしか買えなかった「SIMフリーモデル」を「デュアルSIM仕様」で購入できるというのも大きいと思います。
■そもそも「SIMフリーモデル」とか「デュアルSIM」ってどんなメリットがあるの?
「SIMフリーモデルと言っても、今はキャリア版で買ってきたスマートフォンもSIMロックを解除してSIMフリーモデルとして使えるんでしょう? 何が違うの?」という方も多いと思います。私もこの春まではそう思っていました。
4月から第4のキャリア「楽天モバイル」がサービスを始めて、最初の1年間は無料と聞き、だったら安く売っているSIMロックを解除して中古で販売している「白ロム」の「Xperia 1」を買ってみよう、と、よくわからないままにau版のSIMロックフリーモデルを買ってみてビックリしました。
買ったのがたまたま「au」モデルだったからよかったものの、これがドコモやソフトバンクのSIMロックフリーモデルだったら楽天モバイルは利用ができなかったんです。
なぜかというと「SIMロック」という販売したキャリアのSIMカードしか使えない、というロックは解除されていても対応する周波数がキャリアごとに違っていて、通信ができないことがあるからなんです。
docomo | au | SoftBank | Rakuten | |||
ドコモ、ソフバンのメインバンド | Band 1 | 2.1GHz | ◎ | ◎ | ◎ | |
楽天のメインバンド | Band 3 | 1.7GHz | ◎ | 〇 | ◎ | ◎ |
ソフバンのプラチナバンド | Band 8 | 900MHz | ◎ | |||
Band 11 | 1.5GHz | △ | △ | |||
auのメインバンド | Band 18/26 | 800MHz | ◎ | ◎ | ||
ドコモのプラチナバンド | Band 19 | 800MHz | ◎ | |||
Band 21 | 1.5GHz | △ | ||||
各社プラチナバンド | Band 28 | 700MHz | 〇 | 〇 | 〇 | |
Band 41 | 2.5GHz | △ | △ | |||
Band 42 | 3.5GHz | △ | △ | △ |
こちらの表はキャリア毎に使っている周波数をまとめたものになります。国から与えられた周波数を使って、各社ともサービスをしているのですが、楽天モバイルが使っているのはBand 3とBand 18/26だけ。
楽天モバイルが自社で提供しているのはBand 3だけで、ここの周波数で通信しているものは通信し放題にしていて、Band 18/26はauの回線を借りている形になっています。ローミング回線というのですが、ここの周波数を使えるのは月に5GBまで、という制限のある通信サービスをしています。この「Band 18/26」というのがミソで、この周波数を使っているのはauだけで、ドコモもソフトバンクも使っていません。
なので、ドコモとソフトバンクから販売されているXperiaについては「Band 18/26」に対応していないんです。私が3月に買ったのがたまたまauのSIMロックフリーモデルだったので楽天モバイルで使えたのですが、そうでなかったら楽天の基地局(ほぼ23区内の地上部分でしか使えません)しか使えないスマートフォンになってしまっていたんです。
キャリアを自由に使い分けることができるように、ということでMNPの手数料などもかからなくなってきていますが、キャリアで販売しているスマートフォンにはこうした対応周波数の壁というのもあるんです。
そこで登場するのがソニーストアから販売されるSIMフリーモデルです。こうしたキャリアごとの対応周波数の壁がなく、ほぼすべての周波数帯に対応したモデルの販売が始まったわけです。例えば、これは2019年モデルの「Xperia 1」の対応周波数になるのですが、こんなに対応周波数は増えているんです。
Xperia 1 | SO-03L | SOV40 | 802SO | J9110 | ||
docomo | au | SoftBank | ソニーストア SIMフリー |
|||
ドコモ、ソフバンの メインバンド |
Band 1 | 2.1GHz | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
楽天のメインバンド | Band 3 | 1.7GHz | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ソフバンの プラチナバンド |
Band 8 | 900MHz | 〇 | 〇 | ||
Band 11 | 1.5GHz | 〇 | 〇 | |||
auのメインバンド | Band18 /26 |
800MHz | 〇 | 〇 | ||
ドコモの プラチナバンド |
Band19 | 800MHz | 〇 | 〇 | ||
Band 21 | 1.5GHz | 〇 | ||||
各社プラチナバンド | Band28 | 700MHz | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Band 41 | 2.5GHz | 〇 | 〇 | |||
Band 42 | 3.5GHz | 〇 | 〇 | 〇 |
SIMロックを解除しても、キャリア版のスマートフォンで他社のサービスを利用しようとすると対応する周波数が少なくなってしまう=通信がつながりにくくなる、ということになります。
最上位モデルの「Xperia 1 II」ではさらに対応周波数が増えています。
Xperia 1 II | SO-51A | SOG01 | XQ-AT42 | ||
docomo | au | Sony SIMfree | |||
ドコモ、ソフバンのメインバンド | Band 1 | 2.1GHz | 〇 | 〇 | 〇 |
楽天のメインバンド | Band 3 | 1.7GHz | 〇 | 〇 | 〇 |
ソフバンのプラチナバンド | Band 8 | 900MHz | 〇 | ||
Band 11 | 1.5GHz | 〇 | |||
auのメインバンド | Band 18/26 | 800MHz | 〇 | 〇 | |
ドコモのプラチナバンド | Band 19 | 800MHz | 〇 | 〇 | |
Band 21 | 1.5GHz | 〇 | 〇 | ||
各社プラチナバンド | Band 28 | 700MHz | 〇 | 〇 | 〇 |
Band 41 | 2.5GHz | 〇 | 〇 | 〇 | |
Band 42 | 3.5GHz | 〇 | 〇 | 〇 | |
5G | n77 | 3.7GHz | 〇 | 〇 | 〇 |
n78 | 3.7GHz | 〇 | 〇 | 〇 | |
n79 | 4.5GHz | 〇※ | 〇※ | ||
n257 | 28GHz |
※後日、本体ソフトウェアアップデートにて対応
こちらが「Xperia 1 II」の周波数対応状況です。Xperia 1 IIはソニー初の5G通信対応モデルとなっていますが、auとソフトバンクについては製品出荷時より対応をしています。ドコモについては後日アップデートでの対応となっています。(楽天モバイルの5GについてはXperia 1 IIは対応をしていないことが判明しています。)
管総理が勧めている携帯電話料金の値下げ、キャリアに競争させる政策により来年の春以降はキャリアの変更がよりやりやすくなりそうですが、使っているスマートフォンの周波数対応がどうなっているのかも気にしないといけないわけです。
ですが、ソニーストアの「SIMフリーモデル」なら、それも安心ということで、これも人気のひとつになるかと思います。
そして「楽天モバイル」の利用についても、ソニーストアのXperiaは「デュアルSIM」対応になっています。
楽天モバイルについては、たびたびニュース、話題になっています。最後発のキャリアでまだまだ基地局が少なくつながりにくい、だけどau回線のローミングが使えるので実際には言われるほど使いにくくはない、データ使い放題&電話かけ放題で月額2,980円という驚きの低価格、さらに先着300万人までは1年間の通信料が無料になる、などで話題になっているかと思います。
都内に住んでいて、お勤め先も都内の方であればほとんど楽天回線だけで使えるので、本当にデータ通信使い放題が実現するんですが、地下や建物の中に入るとau回線でないと使えないというのもあります。自分の生活状況の中で実際にどれくらい使えるんだろう?という「お試し」をするのにソニーストアのデュアルSIM対応スマートフォンは便利。
私も今まで使っているのはドコモ回線で、キャリア最強の通信エリアを誇っています。ここからいきなり通信エリア最弱の「楽天モバイル」に移るのは心配すぎ。
通勤は都内なのでほぼ問題はないかと思いますが、年に何回かの山ハイキングや撮影旅行などで山間部に行くことがあり、ドコモ回線ですらつながりにくくなるのに楽天モバイル大丈夫?というときに、SIMを2枚差しにして使うことができます。
実際、どんな使い勝手になるのかというと、単純です。モバイルデータ通信、通話、SMSの3つの設定で、どちらのSIMを使うのかをあらかじめ設定しておけます。電話やSMSなどで向こうから送られてくる通信には両SIMとも対応するので肝心なのはモバイルデータをどちらのSIMで使うかどうかだけです。
あらかじめ設定をしておくことで、データ通信については片方のSIMしか使いません。楽天SIMが通信できないので勝手にドコモSIMに通信を切り替えてしまい、ドコモの通信料を使ってしまう、ということもありません。
モバイルデータの設定画面を見ると、2つのSIMカードごとに設定が用意されていて、それぞれの通信データ量もモニターしています。
楽天モバイルは当面1年間は代金無料ですので、今のうちに契約しておき、自分のメイン回線と合わせて使うと、メイン回線の通信量を抑えることができます。ドコモであれば「ギガホライト」で契約をしておき、普段の通信は楽天モバイル。通信しにくいときだけドコモに切り替えて使うことで月々の料金も相当抑えられるかも。
夏以降、月一くらいで遠出をするようになってきていますが、楽天回線が使えなくてドコモ回線に頼ったのは富士山の5合目と、中禅寺湖の山の中くらいでした。こういうのを試すことができるのは今だけ!
ソニーストアのデュアルSIM対応「Xperia 1 II」を買ったら、楽天モバイルもついでに使ってみるのをおすすめです。
さて「Xperia 1 II」はソニーのスマートフォンで初めて5G通信に対応したモデルになります。5G通信は今年の春から各キャリアがサービスを始めたばかりです。ソニーストアのSIMフリーモデル「Xperia 1 II」が出荷になる前は「ドコモでは本体購入の前提でないと5G契約ができないのでは?」というご質問もいただいていたのですが、ソニーストアの「Xperia 1 II」の発売直後にドコモショップで5G契約のための契約更新に行ったら、あっさりと「5Gギガホライト」に変更できました。
今まで使っていた4GのSIMのままで5G契約になっています。
ドコモショップに入る前までは4Gスマホだったものが出てきた時には5Gスマホにパワーアップしてる感じです。
で、その足で東京に向かい、まだエリアが超少ない5Gの通信スポットを探しに行きます。行ってみると東京駅や御徒町駅、新橋駅などで5G通信のアンテナを捕まえることには成功。上部のアンテナマークの脇には燦然と「5G」の文字が見えます。
ですが、ここでスピード計測をしても10~30Mbpsくらいのスピードしか出ません。あれれ?理論値3.9Gbpsとかものすごいスピードが出るのが5G通信じゃなかったっけ?
今月になってドコモから5G通信エリアのマップも公開になっています。新橋駅は5G通信の聖地と言えるくらいエリアが広く、この赤いエリアの真ん中に行ってテストもしてきたのですが、最高で200Mbpsくらいでした。これは4G通信のLTEと変わりません。
もしかするとドコモ5Gはカタログに書いてある通り、後日アップデートによる対応で今のところは5Gの基地局と通信はするけど5G通信はしていないのかも!?
こちらはもうちょっと検証を続けたいと思います。
■最新フラッグシップモデル『Xperia 1 II』の新機能紹介
当店ではスマートフォンは長らく取扱商品ではなかったので、あまりスマートフォンに詳しくはありません。今年の2月までは2年落ちの「Xperia XZ1」を使っていたくらいで、そこから今年は1年経たないうちに「Xperia 1」「Xperia 5」「Xperia 1 II」と3か月ごとに乗り換えてきて、浦島太郎状態になっているところです。
「Xperia 5」を使い始めたのが8月だったのですが、これは2019年モデル。ここから1年後のモデルが「Xperia 1 II」になります。たった一世代の違いではありますが、ここでも違いがあって、それがこちらです。
Wi-Fiのマークに数字がついているのがわかるでしょうか? これは今年から耳にするようになったWi-Fiの世代ナンバーみたいです。
詳しくはバッファローさんの公式ホームページなどで解説をご覧ください。
以前は「802.11n」とかで表記していたものは「Wi-Fi 4」。少し前に登場した「802.11ac」が「Wi-Fi 5」で、最新規格の「802.11ax」が「Wi-Fi 6」と表記が変わっているんですが、それがいち早く、Xperiaにも登場していました。
自宅は「Wi-Fi 5」で、最近無線ルーターを入れ替えたうちのお店では「Wi-Fi 6」になります。駅などのドコモの公衆無線LAN「0001docomo」は実は「Wi-Fi 4」というのが判明。新しいほど通信スピードも向上するのですが、なるほど、ここで見分けがつくようになるとは、やりますね。
超細かい話ですが、こんなところにまずは感動してしまいました。
こちらは「Xperia 1」にも搭載されていましたが「Game enhancer」というアプリです。最初はゲームアプリのランチャーアプリ(ショートカット集)みたいなものなのかと思ったらそうではなく、機能を知ってて使いこなすと、かなり便利に利用ができそうなアプリです。
本来の目的はゲームアプリをより快適に利用するためのアシストをするもので、ショートカットを呼び出すと、ご覧のように録画、スクリーンショットなどのボタンが見られます。
ですが、先ほどのランチャー画面で設定を呼び出して、登録したアプリごとに細かく動作設定をすることが可能。アプリを開くたびに「メモリー解放」をさせるとか、通知を非表示にするとかができます。
映画をみるとき、音楽を聴くときは誰にも邪魔されず没頭したい、ということであれば「Game enhancer」にアプリを登録して通知オフ設定にして使うこととかができます。
また、しょっちゅう使うアプリがあって、その時に「メモリー解放」をさせると、アプリを開くたびに無駄なメモリ領域を解放してくれます。安定してスマートフォンを使うのに便利です。
使い方がわかってからは積極的に使うようになりました。
21:9の超ワイド画面も今はお気に入りです。「Xperia 1」の購入前までは「こんなに大きなスマートフォンは必要ない」と、本気で思っていましたが、先にXperia 1ユーザーさんになった方からは「使ってみると気にならなくなるよ」という言葉通りでした。
横幅は従来モデルと変わらず縦が長くなっているだけで、使っているうちにメリットをどんどん知っていく、という感じです。
で、21:9の画面が一番生きるシーンって何かというと、やはりNetflixで映画ソフトを見ているときになるかと思います。「シネマスコープ」という超横長ワイド画角の映画ソフトだと自動で拡大してXperia 1 IIの画面いっぱいに映像を表示してくれます。
無駄がなく超快感が味わえます。
有機ELパネルのおかげもあり解像感や色域再現、ダイナミックレンジなども文句なし。昔はスマートフォンで映画を観るなんてもったいない、ブラビアで観ないと、とか思っていましたが、このクオリティなら通勤途中に小説を読むかのように映画をちょっとずつ見るのもアリと思えます。
ビスタサイズの映画だとこうして左右に黒味が出来てしまうんですが、ピンチズームすると一応画面いっぱいのサイズにすることも可能。可能だけど飛び出してしまって見えなくなる部分がありますので、そういう見方はしないかなー。
最近買ってきたワイヤレススピーカーとBluetooth通信で音を出すというのも良いんですが、本体のスピーカーの音質もまぁまぁというかサラウンド機能が搭載されているそうで、音の広がり感が味わえます。
ソニーの小型スピーカーは見かけ以上の音質を感じさせてくれますが、その集大成がXperia 1 IIで来た感じさえします。
さらに、21:9のワイド画面の恩恵と言えば、やはりゲームアプリなんでしょうね。画面内に操作ボタンを表示するものが多いゲームアプリですが、21:9の超ワイドのおかげで左右にスペースができます。
なのでセンター付近の視界を邪魔せずに操作ができるという、もっともメリットの大きな使い方ができるのかも。
こちらは「Call of Duty」というシューティングアプリなんですが、これ、私は大得意なんですよ。というか、この手のゲームはいつもだったらやられまくりのヨワヨワ野郎なんですけど、Xperia 1 IIでプレイするとすごい強いんです。反応速度が速いとか、操作がしやすいというのがあるのかも。
そして、21:9のマルチ画面を生かしたものとしては「マルチディスプレイ」という機能もあります。これは一部アプリは対応をしていないのですが、マルチディスプレイに対応しているアプリ同士であれば2画面同時に表示が可能。
たとえば、画面左の例では上にYouTubeアプリ、下にLINEアプリで動画を見ながらメッセージのやり取りができます。画面右は、先日本当にやってきたんですが上に「山ともGo!」で下がソニーの電子書籍による山ガイドを表示しているところです。
画面上で地図を見て自分の位置を確認しつつ、山のガイドブックでこの先の高低差とか時間を表示しているところです。
使い方は自分で見つける必要がありますが、最強の組み合わせが見つかると、かなり嬉しいかも。決まった組み合わせは3パターンまで登録しておいて一発で呼び出せるようになります。
これが設定できるようになったら「Xperia 1 II」を使いこなした感がかなりあります。
と、ここまでは「Xperia 1」から搭載されている機能なんですが、次がいよいよ「Xperia 1 II」ならではの新機能になります。「Photo Pro」です。
■これはまるでデジタル一眼“α”!?『Photo Pro』
これはアプリではなくXperia 1 IIに搭載された16mm、24mm、70mmの3眼カメラと連動した独自機能です。「Xperia 1 II」が発表になった時に、このアプリだけでも「Xperia 1」に移植して欲しい~!と、心から願っていたのですが、ハードウェアと連携した機能になっているらしく、他の機種にアプリとして委嘱されることはないそうです。
通常のカメラアプリの他に搭載された「Photo Pro」から呼び出して使いますが、観ての通り、その表示はデジタル一眼カメラ“α”そのものです。絞りは固定になっているためAモードこそないものの、Pモード、Sモード、Mモードとオートモードを搭載。
瞳AFも搭載されていて、なんと切替なしで動物瞳AFも行きます。お子さんとペットがいるご家庭でも切替なしで瞳AF撮影が可能。
露出補正なども表示されている項目をタップするだけで設定値を変更できます。さらに撮影についてはボディについている専用のシャッターボタンを使うんですが、半押しでのフォーカスオンも使えるんです。すごい、本格的。
撮影するときの縦横比が従来モデルでは「16:9」「4:3」「1:1」の選択しかなかったのに「Photo Pro」では“α”と同じ3:2が選べます。
まだ試していませんがJPEGの他にRAWでの撮影も可能。(RAW形式はソニー“α”と同じものではないそうですのでご注意を。)
ドライブモードの連続撮影は秒20コマの高速撮影がウリです。
実は私、苦手なんです。電車の撮影。ここという決まったところで撮りたいんですけど、ついつい焦ってしまって、超手前でシャッターを押すことしかできません。なので電車の撮影では必ず連写を使うんですが、秒20コマあるとこうですよ。
もう、絶対に決められます。
秒20コマ連写が使えるのは画角24mmの時だけという制約があるんですが、それでも十分。一番使うことが多いのが24mmでしょうからね。
さらには「Dレンジオプティマイザ」や最近の“α”には搭載がなくなってきた「オートHDR」も搭載されています。
これは「オートHDR」を使って撮影したカットです。高速な秒20コマ連写と合わせて使うので普通に撮影するのと変わらずに撮れます。実際には露出が違う3枚の写真を撮影して合成して明るいところから暗いところまで描写するんですが、見てください。太陽が向こうにある完全逆光状態なのに、これだけ空が青くて葉っぱにも色が付きます。
撮っているとどうやら明るいところに色を載せるのが得意みたいで、これだったら夜景撮影とかでも威力を発揮するかも。
まさに“α”です。
3連レンズの画角も幅が広がり、より使いやすくなりました。あまりいい作例ではないのですが、最初がノーマルの24mmレンズを使って撮影したもの。
こちらは70mmの望遠です。従来は52mmだったのですが、より焦点距離が長くなって特徴が出やすくなりました。
そして、これが一番驚く16mmの超ワイドです。
狭いところでも室内全体を撮れたり、いざというときに使いやすいんですよね。これがあればアクションカムも必要ないかも。
先週の日曜日には「横浜マラソンオンライン」でちょっと遠くまでランニングしに行ってきました。たくさんのカメラマンさんがいるということはカワセミがいるかな?と、見てみると、川の真ん中にいました。
これは24mmで撮影。
望遠の70mmで撮影したものがこちら。まー、それでも遠いですよね。これを見てカワセミを見つけられる方はいらっしゃらないと思います。
で、ここから3倍の電子ズームが使えます。
焦点距離200mm相当になると、ランニング中に見つけたカワセミまでスマートフォンで撮れてしまう、というわけです。
いやー、すごい時代になりました。
■そのほか、個人的に気に入ったこと
そろそろ、とりとめもない話になってきてしまうんですが、個人的にこれは良いな!と、思えるポイントをいくつか。
まずは搭載メモリーの話なんですが、キャリア版が「8GB/128GB」のところ、ソニーストアのSIMフリーモデルは「12GB/256GB」とパワーアップされたモデルが購入できます。
内蔵メモリの8GB→12GBはものすごい強力です。いくら同時にアプリを開いてもバックグランドで異常なく動作します。
2月まで使っていたXperia XZ1は内蔵メモリ4GBで、これだとマラソンアプリは3つまでしか安定して動作していなかったんですが、Xperia 1 IIでは、マラソンアプリ4つとマッピング、楽天モバイル電波測定アプリまで起動した上で、さらにドラクエウォークまで動作させることができます。
山アプリとかも4つ同時に使ったりするんですが、こうしてメモリーの大量消費をしてもボディが熱くならなかったり、メモリ増量の威力絶大です。
バッテリー消費を気にしてGPSとか無駄な機能をすべてオフにして使っている方にはあまり関係のない話かもしれませんが、なんでもログを取りたい私には最高の機種になっています。
それとワイヤレスチャージャーが使えるのも超便利です。手元に置いておく感覚で、ワイヤレスチャージャーにセンターを合わせて載せるだけで充電してくれます。
私が購入したエレコムのものはセンター合わせが簡単なんですが、お客さんがiPhone用のワイヤレスチャージドックを購入してそれで充電しようとしたら微妙に位置が合わないそうで充電が難しい、という話をしていました。
ワイヤレスチャージャーの購入時は対応機種をしっかりと選ぶ必要はありそうです。
ボディカラーはソニーストアオリジナルで「フロストブラック」(写真右)というのが一番人気になっています。写真左はXperia 1のパープルカラーですが、他のモデルはすべて光沢仕上げになっています。光沢仕上げの背面になっているとペタペタした感触で、それが滑り止めになるんですが、つや消し仕上げの「フロストブラック」はやや滑りやすいかも。
とはいえ、私もそうですがカバーを装着するとあまり関係がないという話もあります。裸で使われる方はここだけご注意を。
「Xperia 1 II」では、一度なくなったステレオミニジャックが復活しています。普通にウォークマンの様にヘッドホンを有線接続することができるようになりました。
ただし、接続できるのは通常販売されている3極のステレオミニプラグのみです。従来モデルではウォークマンと同じノイズキャンセリングヘッドホンの接続ができるものもありましたが、試してみたところXperia 1 IIでは対応をしていません。
ヘッドセットとの接続ではなく純粋にオーディオ用ヘッドホンとの接続に特化した端子を搭載させるあたりが漢気ありますね。
ストリーミング全盛期の今です。圧縮音源の再生が多いと思いますが、最新型のウォークマン「A50」ばりに「DSEE Ultimate」を搭載しているというのもすごい話です。
音質では、本家ウォークマンにはかなわないものの、それに迫る音質が楽しめるスマートフォンになっています。有線で接続するなら是非、高音質タイプのヘッドホンを使うのがお勧め。スカッと抜けた音質が楽しめます。
そして、これは製品レビューではないのですが、保証付きで販売されているというのも大きなニュースです。従来のSIMフリーモデル、デュアルSIM仕様のXperiaは海外から輸入して使うことしかできず、保証はなにも一切使えませんでした。それどころか修理窓口が日本国内にはないため、壊れたらそれまで。修理はあきらめるしかなかったんです。
ところが、今回はメーカー直販のソニーストアでの販売ということになり修理保証がつくし、それよりもなによりも修理窓口が日本国内にあるんです。壊れたらそれっきりではなく、普通にソニーの修理窓口い修理依頼ができます。
有償になりますが「Xperia ケアプラン」という安心サービスも用意されています。故障・水濡れ・全損など、いざというとき交換機を利用(負担金、回数条件あり)でき、また、ご負担金上限5,000円で何度でも修理に出せます。
Xperia ケアプランについて詳しくはこちら
輸入モデルを使わざるをえなかった状況から一転、ものすごい手厚い保証が用意されていて、まるで天国と地獄くらいの差があるかも。
ソニーストアの本気度が伝わってきます。
以上、最後は駆け足になりましたが、最新のSIMフリースマートフォン「Xperia 1 II」のレビューでした。
そういえば10年前にはソニーエリクソンから「Xperia X10」が発売になっていて、当時のソニースタイルでは販売はありませんでしたが、ソニースタイル銀座が開店1周年記念で販売していたのが吉田カバンのXperiaケースでした。
初代スマートフォンからソニースタイル(現在のソニーストアの前身です)は積極的に扱っていたんですよね。
「Xperia 1 II」が究極のモデルとしてソニーストアで取り扱いが始まった、というよりは、おそらく今後はキャリア版ではなく、SIMフリー機の販売が主流に切り替わっていくでしょうから、まさに今年からは新しいスマートフォンの販売方法、購入方法にシフトが始まるんだと思います。
スマートフォン改革は今、ソニーストアから始まりました。SIMフリーモデル、デュアルSIM仕様のフラッグシップモデルをメーカー保証付きで是非お買い求めください。
現在、フロストブラックは納期未定ですが、パープル、ホワイトはすぐにお買い求めいただけます。お気に入りのカラーでお選びいただくことをおすすめします。
【2021年3月1日にプライスダウンになりました】
Xperiaスマートフォン SIMフリー対応モデル Xperia 1 II |
ソニーストア価格: 108,000円+税 |
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発売日 | 2020年10月30日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 24回分割払手数料0%キャンペーン 「nuroモバイル」キャッシュバックキャンペーン Xperia乗り換えキャンペーン |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |
Xperia 1 II Style Cover with Stand XQZ-CBAT |
ソニーストア価格: 3,480円+税 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |
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名無し
2020年11月14日 @ PM 4:02
細かいことですけど、docomo版/au版もB41に対応してます。
Wimax 2+対応でB41非対応だと矛盾が生じてますよね。
tecstaff
2020年11月17日 @ PM 12:33
ご指摘ありがとうございます。
表を訂正いたしました。
お詫びして訂正させていただきます。