【Tips】WF-1000XM4とSIMフリースマホ『Xperia』をセットで使うメリット
発売から2週間経った完全ワイヤレス「WF-1000XM4」の追加レビューレポートです。今回はソニーのSIMフリースマートフォン「Xperia 1 II」などと接続して使うコトのメリットなどを中心に紹介したいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
プライベートで使っていたメインのヘッドホンを乗り換えて2週間。最近ではあまり出番がなかったWF-1000Xからの乗り換えで、今はWF-1000XM4をお供に通勤しています。先週までは比較レビューがあったのでWF-1000XM4をじっくりと使うコトがなかったんですが、今週はずーっとWF-1000XM4を利用。
電車の事故があり迂回して帰る必要があるときも、普段なら「あー、帰りが遅くなる(T_T)」と、ガッカリしていたところがWF-1000XM4があると特に腹立たしくも思わないというか、その分、音楽に浸れると思うと楽しくなってしまう自分がいます。
ノイズキャンセリング効果の高さ、音質面での向上については以前の記事でご案内していますが、今回はソニーのSIMフリースマートフォン「Xperia」シリーズと一緒に使うことのメリットを中心に機能面のご案内をしたいと思います。
さて、まずは最初の初期設定についてですが、WF-1000XM4にはタッチで接続設定ができるNFCが搭載されていません。ということは、いちいち、Bluetoothの接続設定で両耳長押しの接続設定をしなくてはいけないのかと思いきや、今はAndroid OSに「Fast Pair」という機能が搭載されていて、未接続のBluetooth機器をAndroid機の近くで電源を入れると、自動でペア設定が始まる仕組みになっています。
Xperia 1 IIとWF-1000XM4の接続もこれを利用すれば一発です。一度接続設定をしたら次からは自動で接続されるようになります。
WF-1000XM4は充電ケースに入れると自動で電源がオフになり、ケースから取り出すと自動で電源が入ってスマートフォンと接続されます。まるで有線ヘッドホンを使っているかのようにワイヤレスヘッドホンが使えるようになるので、普通のBluetoothヘッドホンから乗り換えると、この便利さが一番嬉しいかもしれません。
いちいち、Bluetoothヘッドホンの電源を入れたりオフにしたりがないですからね。
それとワイヤレス充電の「Qi」に対応しており、Xperia 1 IIで使っているワイヤレス充電器がWF-1000XM4でもそのまま使える、というのも便利ですね。
ワイヤレス充電器はXperia 1 IIを使うようになってから購入したんですが、使えるのがXperia 1 IIだけ(Xperia 5 IIは非対応)なので、他に使い道がなかったものが、ほぼ毎日のように使っているものが対応するとちょっとした時間でも載せておけば良いので、想像以上に便利です。
ヘッドホンを使っている時にケースだけ置いておけばケースに充電ができるし、自宅だけではなく事務所にも置いておこうかな、ということになりそうです。
あいにくXperai 1 IIではできませんが、今月キャリアから発売される新型のXperia 1 IIIを使うとスマートフォンからヘッドホンへのワイヤレス充電もできるようになるそうです。
充電中はWF-1000XM4のそこがちょびっとだけ熱をもつのですが、これも充電が出来ているかどうかが手触りでわかるメリット?かもしれません。
そして、WF-1000XM4とXperiaを使うコトの最大のメリットが伝送コーデックに「LDAC」が利用できる点です。iPhoneではこれができないのでXperia最大のメリットになるかもしれません。
なおLDACとは、Bluetooth信号を使って音声を伝送するときの圧縮フォーマットの一つです。標準ではSBCコーデックというものを使っていて、他にapt-XやAACというコーデックもあるのですが、どれも300kbpsくらいのビットレートで伝送をしています。
ソニーのLDACでは330kbps、660kbps、990kbpsという3段階で利用ができて接続状態が良いときは990kbpsを使ってCD音質を実現。接続状態が悪いときはビットレートを下げて利用する、というフレキシブルな使い方ができます。最高ビットレートの990kbpsでは96kHz/24bitの伝送までカバーできるのでまさに「ハイレゾ級」のワイヤレス伝送ができます。
このLDACを搭載した左右完全独立ヘッドホンというのがWF-1000XM4が世界で初となるんだと思います。(当店で全世界メーカーは未確認ですが、少なくともソニーでは初です)
Xperia 1 II、Xperia 5 IIと接続するとデバイス詳細に「HD オーディオ」というスイッチが表示され、これがオンになっているとLDACでの伝送になります。
ワイヤレス再生品質のところでは「自動」と「音質優先」というのがあり、これがおそらく「音質優先」にすると990kbpsの最高音質のビットレート固定になっていて「自動」の方が周りの状況を見て330kbps~990kbpsを切り替えて使うモノと思われます。
試しに「音質優先」モードにしてうちのお店から自宅まで使ってみると。。。なるほど、990kbpsのLDACというのはかなり使える条件が厳しいんですね。街中を歩いているときは1~2秒ごとに通信が切断されてしまい音楽を聴くどころではなくなります。というかほとんどの時間が接続と切断を繰り返しているだけで音らしい音がまったく聴けません。
電車に乗っているとそれが数秒間隔になり、途切れ途切れで音楽が聴ける感じです。
なんだ、それじゃLDACとか使い物にならないじゃん、というところですが、いやいや、990kbpsの通信ってこういうものなんだな、と実感できました。通常の伝送コーデックがどれも300kbpsくらいなのは接続が切れないようにするため。その3倍もの高速データ転送をするのはよほど条件が良くないとできないわけです。
他のLDAC対応ヘッドホンではこんなにひどくないよ、というのも思いつきますが、従来のLDAC対応ヘッドホンはスマートフォンとの伝送路は1本だけですからね。WF-1000XM4は左右独立ワイヤレスなのでスマートフォンとは左右それぞれで合計1800kbps相当の通信をしているわけです。左右独立ワイヤレスヘッドホンでLDAC搭載機がなかなか出てこなかったわけです。
これはかなり厳しいですね。山手線だけではなく県境を越えて京浜東北線や武蔵野線などでも状況はほぼ一緒。昔だったらワイヤレスヘッドホンを使っている人も少なく、2.4GHz帯もまだ空いていたと思うんですが、今は電車の中で見渡すとほとんどの方がワイヤレスヘッドホンを使っていますからね。
ということで「自動」モードにして使うわけですが、このとき、多分LDAC 990kbpsでブツブツ切れまくっていた場所では330kbps、電車の中でとどまっているときは660kbpsなどで接続されているんだろうな、というのが想像できるようになります。一度「音質優先」にして自分の導線を移動してみると通信状況がわかるようになると思います。これは一度設定をいじってみるのをオススメします。
ちなみにウォークマンA100シリーズでは、上記の項目は出てきません。Android OS 9の場合はLDAC(音質優先)かAAC(接続優先)かだけの切替になっていてLDACのビットレートは自動選択になります。
なお、LDACの990kbpsですが、自宅で使う分には音が途切れる事もなくずーっと安定して通信をし続けてくれます。HD オーディオの音質優先モード LDAC 990kbpsはこうしたプライベート空間で使うためのモードなんですね。
さて、ここからはちょっと脱線して、視覚的な話で新開発のノイズアイソレーションイヤーピースの紹介をしたいと思います。
新しい発泡ウレタンを使ったイヤーピースで本当の低反発素材を使っていてジワーッと広がってくる感じのものを使っています。
形状も従来イヤーピースとは違っていて円錐形だったものが円柱型になっていて、広がる力が側面に向かうので、キュッと止まってくれる感じがするのですが、これを視覚的に紹介したいと思います。
用意したのはタピオカミルクティーです。これのタピオカもミルクティーも使わないので、中身はなんでも良いのですが、これについてくる太いストローが目当てです。
この太い透明のストローをWF-1000XM4のイヤーピース(Mサイズ)にはめるとちょうど良いサイズで壁面に止まってくれているのがわかります。中を見ると接触面全てが密着しているのがわかります。
こちらは初代WF-1000Xのイヤーピースなんですが、わかりますかね。イヤーピース先端部分は密着していないしリング状に密着しているところがあるだけで、わりと密着している面積が少ないんです。
さらに、こうして半分だけ入れてみてもWF-1000XM4は外に押し出す力はとくになく、半分だけで壁面にとどまってくれています。
こちらは先代のWF-1000XM3のイヤーピースになりますが、こちらは外に逃げようとする力が加わってくるんですね。
さらに、こちらは通常のシリコンイヤーピースですが、こちらも密着している面積が少ないのと、この中身はウレタンが詰まっているわけではないので遮音性がそれほど高くないことも見て取れます。
スポーツタイプのWF-SP800Nではさらにそれが顕著に出ます。これだとすぐに外れてしまいそうなものですが、アーチがあるので、これで本体を保持しているんですね。スポーツタイプの場合は割り切って、こうした密閉度よりも装着感を重視しているのがわかります。
というのも、今朝ほど、WF-1000XM4をジョギングで使ってきたんですが、走り方にもよるんでしょうけど着地したときの振動でイヤホンから「ダムダム」という響きがWF-1000XM4は割と大きく伝わってきます。歩いているときはそうでもないのですが、重心がかかっている足のかかとが着地したときのショックの音はわりと大きく聞こえてきてしまうんですよね。
それと比べてスポーツタイプの[WF-SP800N」や販売が終了してしまいましたが完全防水の「WF-SP900」ではそこまで大きな音はしません。
イヤーピースの影響なのかな?と、思っていたんですが、どうやらこのアーチ状のアークサポーターがヘッドホンの重さを吸収してくれているんですね。これがあるおかげでダムダムという着地の音が吸収されてイヤーピースから伝わってこない、というのがあるようです。
スポーツタイプのヘッドホンのアークサポーターは外れにくくしているだけではなくて、こういう効果があるものなのか。というのを今朝、知りました。
ちなみに、そうした衝撃音がしなくなる一番のモデルがSmart B-Trainerの「SSE-BTR1」です。こちらは心拍数を検出するためのセンサーがついていて、これが耳にかかっているためイヤーピースにほとんど重量がかからないようです。
マラソンのトレーニング機能が搭載されているという奇抜な製品でしたが、こうしたスポーツ中の音楽再生についても先進的な製品だったんですね。もう復活することはないと思いますが、これの左右完全独立モデル、出てきてくれないかなー。
以上、WF-1000XM4の追加レビューレポートでした。
途中、脱線してしまいましたが、携帯電話の新料金プランへの乗り換えでSIMフリースマートフォン「Xperia」を手に入れたら、一緒に、最強ワイヤレスヘッドホン「WF-1000XM4」もどうぞ!というご案内でした。
WF-1000XM4の最新納期情報ですが、やはりマレーシアのロックダウン強化が効いているようで、これまで納期は約4週待ちで案内されていたモノが、このあとは約6週待ちでの案内になるという情報が販売店ルートで入ってきています。今からのオーダーだと8月中旬頃、うまくすれば8月上旬頃の目安で手に入るかもしれません。
東京●●●●●●2020の首都圏での競技が全て無観客開催になったというのが昨夜決定されましたが、ホント、早く収束して欲しいですね。
ワイヤレスノイズキャンセリング ステレオヘッドホン WF-1000XM4 |
ソニーストア価格: 33,000 円税込 |
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発売日 | 2021年6月25日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:3,300円 3年ワイド/5年ベーシック:2,200円 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 24回払いまで分割払手数料【0%】 |
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テックスタッフ 店頭入特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
ノイズアイソレーション イヤーピース EP-NI1000 |
ソニーストア価格: 1,980 円税込 |
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発売日 | 2021年6月25日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭入特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
★ソニー初 ハイレゾ音質完全ワイヤレス『WF-1000XM4』コンセプトサイトはこちらから
★開発者インタビュー『 業界最高クラスノイキャンとソニー初、ハイレゾ音質完全ワイヤレス さらなる静寂を実現する『WF-1000XM4』』はこちらから
★かつてない高い遮音性/密閉性、さらに快適な装着性を実現する、ノイズアイソレーションイヤーピース『EP-NI1000』
Xperiaスマートフォン SIMフリー対応モデル Xperia 1 II (XQ-AT42) |
ソニーストア価格: 118,800円税込 |
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発売日 | 2020年10月30日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |
Xperiaスマートフォン SIMフリー対応モデル Xperia 5 II (XQ-AS42) |
ソニーストア価格: 114,400円税込 |
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発売日 | 2021年5月28日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
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