【これを読めば全てわかる!】大型1.0型イメージセンサー搭載!高速・高画質処理を両立した5Gスマートフォン『Xperia PRO-I』総まとめレビュー
像面位相差AFを備える1.0型イメージセンサーを世界初搭載したスマートフォン「Xperia PRO-I」に関する当店の記事をまとめたページになります。機能や実機の様子、実際に”Xperia PRO-I”を使用したレビューなどをご覧いただけます。
5.「Xperia PRO-I」か「Xperia 1 III」か?!徹底比較
6.「Xperia PRO-I」と「Vlog Monitor」
■Xperia PRO-Iの機能まとめ
「Xperia PRO-I」はソニーのミラーレス一眼カメラ”α”から受け継ぐカメラのスピード性能とスマートフォンの高い処理能力を融合した高性能カメラに加えて、高精細な4K HDR対応有機ELディスプレイや即時データ伝送を行える5G通信機能を凝縮したモデルす。
ソニーストアのSIMフリーXperiaは、キャリア版が自社電波回線でしか使えないように対応周波数を減らしているのに対して、ほぼ全部の周波数に対応していたり、デュアルSIMに対応していたりなどストアならではのメリットが多数あります。
- 高速CPU Qualcomm Snapdragon 888 5G Mobile Platform搭載
- 12GB RAMと512GB ROMで1TBまでのmicroSDカードにも対応
- ソニー独自の大型1.0型イメージセンサーと高速性能でかつてない撮影品質を実現
- 動いている人物でも瞳にピントを合わせ続ける「リアルタイム瞳AF」
- 動いている被写体にピントを合わせる「リアルタイムトラッキング」
- “デジタル一眼カメラα”のようなUIで本格撮影
- 多彩な動画撮影機能を備えた「Videography Pro」
- Xperiaとして初めて動画撮影時の「瞳AF/オブジェクトトラッキング」にも対応
- 動画撮影をさらに楽しむ別売アクセサリー、Xperia PRO-I専用「Vlog Monitor」
- 「Cinematography Pro」で、映画品質の21:9シネマ撮影を堪能
- 本格撮影体験を生み出す精巧なデザイン
- SIMフリーで幅広い対応バンド
- デュアルSIMに対応
■ポイントとなる機能
■像面位相差AFを備える1.0型イメージセンサー「Exmor RS」
ソニーのプレミアムコンパクトカメラ『RX100 VII』で搭載した1.0型イメージセンサー「Exmor RS」をスマートフォン向けに最適化して搭載、またより多くの光を取り込めるピクセルピッチ(2.4μm)を実現しています。
高感度・低ノイズ性能と広いダイナミックレンジ、美しいぼけ味など、圧倒的な描写力を実現します。画像処理エンジンBIONZ X for mobileとスマートフォンならではの高い処理能力により、最大10フレーム以上の画像を統合しノイズリダクションを行うなど、低照度やダイナミックレンジが広いシーンでの画質を向上させます。
さらに、ミラーレス一眼カメラαで使われているフロントエンドLSIを備えており、暗所でのノイズを低減させます。また、12bitでのRAW形式撮影に対応し、滑らかで豊かな色調まで再現することができます。
■315点の像面位相差検出AFセンサー
高速性と追随性に優れた像面位相差AFを備える1.0型イメージセンサーを世界で初めて搭載。撮像エリアの約90%をカバーする315点の像面位相差検出AFセンサーによって、動きの予測が難しい被写体にも、高速・高精度に追従した撮影が可能です。
■高速・高精度・高追従オートフォーカス
またソニーのフルサイズミラーレス一眼カメラ『α1』にも搭載されている「リアルタイム瞳AF」や「リアルタイムトラッキング」は、AIにより動体を高精度に追従し続け、静止画撮影時に人や動物の瞳などに瞬時にフォーカスを合わせ続けます。また被写体が不規則・高速な動きをしていても、毎秒最大60回のAF/AE計算で被写体を追跡し、AF/AE追従最高20コマ/秒の高速連写が可能です。
今回、1.0型イメージセンサーの高速読み出しによって、動きの速い被写体を撮影する際に起きやすい動体歪み(ローリングシャッター現象)を大幅に低減する、「アンチディストーションシャッター」を搭載します。
■可変絞りとZEISS Tessar(ツァイス テッサー) レンズ
リアカメラには、焦点距離16mm(F2.2)の超広角レンズ、24mm(F2.0/F4.0)の広角レンズ、50mm(F2.4)の標準レンズのトリプルレンズカメラに加え、被写体までの距離を瞬時に測定する3D iToFセンサーを搭載しています。
広角レンズは、F2.0/F4.0の可変絞りに対応し被写界深度をコントロールすることで、大型センサーならではの自然なぼけ味から、解像感のある細部の再現まで、撮影の自由度を高めています。
また、階調、色再現、透明感、立体感など被写体の質感まで忠実に捉え、ぼけ味なども美しく再現するZEISSレンズを全てのレンズに採用。本レンズは、表面に光の反射を抑えるZEISS社独自のT*(ティースター)コーティングを施しており、画質低下の原因ともなるフレアやゴーストを最小限に抑え、クリアな描写を実現します。
さらに新たに開発した広角レンズは、ZEISS® Tessarレンズを採用しており、画像のすみずみまで歪みが少なく、高解像かつ高コントラストに表現します。今回、高級レンズなどで用いられるガラスモールド非球面レンズを採用することで、高い光学性能を実現しながらも薄型ボディを両立しています。
■本格撮影体験を実現する「Photography Pro」
「Photography Pro」では、ソニーのミラーレス一眼カメラαの使い勝手を踏襲した「プログラムオート(P)」などのモードやUIを搭載し、RAWフォーマットでも撮影できるなど、αと同様の本格的な撮影体験を実現します。また「ベーシック(BASIC)」モードでは、一般的なスマートフォンのようなUIで他モードと同様に高いAF性能や高機能を生かしながら、より簡単な操作で気軽に撮影を楽しめます。
今回、本体側面に搭載しているカメラ撮影で重要なシャッターボタンにもこだわり、RX100シリーズで使用されているスイッチ部品を用いることで、カメラ専用機のような使い心地を実現しました。半押しでの正確なAF操作を可能にする深いストロークや、安定してシャッターを押せる広いボタン面積を確保することで、本格撮影を体感できます。
画面消灯時でもシャッターボタンを長押しして「Photography Pro」を素早く起動することができ、専用機のようにすぐに撮影を開始することもできます。
■世界初4K 120fpsハイフレームレート撮影や新たな動画機能「Videography Pro」
世界初4K 120fpsのハイフレームレート撮影に対応し、より滑らかで印象的な映像制作が可能になりました。これにより、動きの速いシーンでも滑らかな4K120fps再生の映像や、高品位な画質で最大5倍の4Kスローモーション映像など、クリエイターの作品創りの自由度が高まっています。
また、「Videography Pro」では撮影環境に応じて、フォーカスや露出、ホワイトバランスなどの設定変更を、素早く直観的に、かつ正確に調整できます。また、本機に搭載する1台ずつ工場で補正した高精度な水準器を利用可能です。
さらに、すぐ利用したいアプリケーションを呼び出せる「ショートカットキー」を本体の側面に搭載しており、「Videography Pro」を割り当てることで、カメラ専用機のようにすぐに動画撮影を開始できます。
■Xperiaとして初めて動画撮影時の「瞳AF/オブジェクトトラッキング」にも対応
ソニーの高度な被写体認識と高速AF技術を活かし、動画撮影時にも「瞳AF/オブジェクトトラッキング」に対応することで、被写体に高精度でピントを合わせ続ける動画の撮影が可能になりました。瞳AFでは人間や動物の瞳を検出し、被写体が動いても焦点を合わせ続けることで、生き生きとした動画が撮影できます。
2つの被写体のフォーカスを切り替えて、前ぼけ後ろぼけを自在に駆使しした動画撮影もできます。
また、高速読み出しが可能な1.0型イメージセンサーとソニー独自のアルゴリズムを使うことで、光学式手ブレ補正を強化した「FlawlessEye対応のハイブリッド手ブレ補正」を搭載しています。シャッタースピードが伸びてブレやすい暗所での動画撮影時も、より手ブレを抑えた撮影が可能です。
■高速CPU・大容量メモリ
高速のCPU Qualcomm Snapdragon 888 5G Mobile Platformを搭載し、処理能力がアップ。5G対応で通信速度も飛躍的に向上しました。 また、Xperia PRO-Iは12GB RAMと512GB ROMを搭載。大容量の写真、映像などのファイルを充分に保管できます。1TBまでのmicroSDカードにも対応します。
■SIMフリー&デュアルSIMに対応
SIMフリーに対応。幅広い対応バンドで、現在お使いのスマートフォンから乗り換えても安心してご利用いただけことに加え、自分に合った回線プランを選んで利用することができます。
また、デュアルSIMに対応しているので、例えば仕事とプライベートで2つの電話番号を持ったり、音声通話とデータ通信でプランを使い分けたり、好みに合わせてカスタムが可能。DSDS、DSDVに対応しています。
■Wi-Fi 6 で最適化された接続性
ソニーのディープラーニング技術によって無線環境の変化を予測し、自動で4G/5G、Wi-Fiを最適に切り替える「スマートコネクティビティ」によりWi-Fiアクセスポイント接続前にネットワーク品質を予測することで、不安定なWi-Fi接続を回避できるようになり、より快適な通信環境を保ちます。
■防水と防塵性能と大容量&長寿命バッテリー
本体は水回りなどシーンを問わず安心して日常使い可能な防水(IPX5/8)、防塵(IP6X)性能を備えます。
また、4500mAhの大容量バッテリーを搭載。最短30分で約50%の急速充電が可能なほか、Xperia独自の充電最適化技術と「いたわり充電」により、充電時のバッテリーへの負荷を軽減し、3年使っても劣化しにくいバッテリーの長寿命化を実現します。
■立体的な音場を実現する音楽体験や充実した音響機能
本機は、独自のハードウェアデコード処理機能とスピーカーのバーチャライザーを搭載し、ソニーの「360立体音響技術」を活用した音楽体験「360 Reality Audio」を、ヘッドホンだけでなくスマートフォン本体内蔵のスピーカーでも楽しめます。
さらに音楽ストリーミングサービスなどの通常のステレオ音源から、臨場感ある立体的な音場を疑似的に作り出すことが可能な「360 Spatial Sound」にも対応します。
また、ハイレゾ・ハイレゾワイヤレスだけでなく、ハイレゾでない音源もハイレゾ級の高音質に変える、ソニー独自のAI技術を用いた「DSEE Ultimate」搭載。3.5mmオーディオジャックも搭載し、本格的な視聴体験を楽しむことができます。
■Xperia PRO-I 実機の様子
「Xperia PRO-I」はサイバーショットRXシリーズと同じ1型センサーを搭載し、さらにVlogモニターなど専用アクセサリーを使うことでVlogcamとしても使うことができる最新スマートフォンです。
こちらがXperia PRO-Iの大きなポイントともいえるカメラ部分。
NFCの位置はこんなところにあるんですね。カールツァイスのロゴマークの下にアンテナがあるみたいなので、ツァイスロゴがNFCタッチをするときの目安になります。
サイズはXperia 1 IIIと比較して縦横奥行きすべて1mm前後の増加となっているんですが、見た目にサイズの違いがわかる人はいないのでは?という感じです。
厚みに関しては分母が小さいだけあって、厚めに感じますが、Xperia 1 IIIや、Xperia 1シリーズをケースに入れて使っている人だとわからないかも。
このほんのちょっとした厚みがあるだけで、Xperia 1 PRO-Iはフルボードという本体全面に基板を入れることが可能になっています。従来のXperia 1 シリーズなどは本体の下半分はバッテリーだけで、上半分に基板を詰めており、そこが発熱すると放熱は半分で行うことになるのですが、PRO-Iは全面で放熱が行えます。
4K動画の撮影時などで熱を持つときだけではなく、ゲームプレイなどで負荷をかけているときも本体全面で放熱できるのは非常に大きなメリット、と考えて、それが個人的にXperia PRO-I購入の最大のきっかけになっています。
私は常にGPSログを取っているので、移動中は常時かなり負荷をかけた状態で持ち歩いているんです。
持った感じも、今使っているXperia 1とほぼ同じ。厚みがあるのは仕方がありませんが、デザイン的に薄く見えるし、これをシリコンケースに入れたら、どちらにせよもっと厚くなりますからね。
本体にはXperia 1シリーズにはないストラップホールもあります。昔の携帯電話みたいにアクセサリーをじゃらじゃらつけたいわけではなく、カメラとして考えると、なにかしらハンドストラップなどを装着したいところ。
ケースではなく本体にストラップホールがあるのは安心できます。
なお、このストラップホールですが、かなり細いです。ピークデザインのアンカーは太すぎて装着は無理でした。装着しているのはサイバーショットRX100シリーズに付属するアンカーです。これくらいの極細ストラップでないと通せないようです。
反対側の側面にはシャッターボタンとカメラボタンが付属します。細長いシャッターボタンは「Photography Pro」が割り当てられています。
静止画撮影のためのアプリが起動します。
■「Xperia PRO-I」カメラ機能レビュー
カメラ機能ですが、デフォルトでは「BASIC」モードが起動し、ここで静止画と動画を切り替えて基本的な撮影ができるようになっています。
左上の「BASIC」の文字をタップすると、モード切替になります。
モード切替ではプログラムオートの他、シャッタースピード優先、マニュアルモードなどでの撮影が可能。
操作部も露出補正が簡単にできるメーター表示があります。シャッターボタンは画面にありませんので、シャッターを切る際はボディのシャッターボタンを利用します。
シャッターはサイバーショットRXシリーズのものがスイッチとして使われていて、軽いタッチで押し込むことができます。
AFエリアは「ワイド」を使っていますが、これで被写体に猫を見つけてくれて、動物瞳AFが作動しているのがわかります。
1型センサー搭載で、絞りはF2.0とF4.0の切り替えで撮影が可能。35mm判換算で24mm画角での撮影ができるのですが、ちょっと試してみましょう。
こちらがF4.0での撮影です。動物瞳AFが作動しているので猫ちゃんの瞳にバッチリAFが合っています。
携帯のカメラにありがちな片ぼけもなく、画面全体に不自然な部分がありません。これはもう単焦点レンズ採用のRX0と同等の信頼感がありそう。
こちらは絞りF2.0です。猫ちゃんにもっと寄ると背景のぼけはもっと大きくなるんですが、実際の撮影で使う自然な撮影距離でもこれだけ背景をぼかせます。
こちらもF4.0での撮影です。ゆがみもなく全体にきちっとした映り。
F2.0に切り替えてみました。アスペクト比は4:3で撮影していますが、16:9、1:1、3:2も選べます。
個人所有のものが届いたら、自分は3:2に設定して使うつもりでいます。センサーサイズを4:3で使っているなら、このまま使った方が良いのかも!?
シャッターボタンの隣にある丸い形をした「カメラボタン」を押すと、新搭載の「Videography Pro」が起動します。
従来のXperia 1 から搭載している「Cinema Pro」が文字通り映画撮影の様な演出を行う作り込まれたシーンでの動画撮影をするのを目的にしているのに対して、「Videography Pro」はYouTuberさんみたいな撮って出し動画を撮影するためのソフトウェアとなっています。
追い込んだ映像を作るよりも、突発的に臨機応変な動画撮影を得意とするアプリです。
一番右にある上下方向のレバーはズームレバーになっていて、ポイントを上に持って行くと可変スピードで望遠ズームを行います。レンズ交換ではなくそのままデジタルズームを行うようになっていて、レンズ交換をするときは「MENU」ボタンから行います。
こちらが「MENU」を開いたところです。レンズ、絞り、HDR設定、フレーム数、解像度などが一覧で設定変更することができるようになっています。
絞り、ISO、露出補正、ホワイトバランスなどは画面下部に表示されている数値をタップすると直接操作できるようになっているなど、非常に直感的な操作ができるように設計されています。
驚異的なのはフレームレートです。撮影で120Pが選択できるんですが、よくあるハイフレームレート撮影の様なあとからスローモーション動画にするための無音録画ではありません。
これは4K 120Pでの音声のついた動画撮影をすることができるモード。Xperia シリーズで初めて実現しています。
撮影時は30Pくらいのフレームレートでのモニターになるのですが、撮影した動画を再生する際に、Xperia PRO-Iのディスプレイの「低残像設定」をオンにしておくことにより、通常スピード、1倍速での120P動画再生ができます。Xperia史上初の機能とのことですが、画面がかなりスムーズというか、現実の世界を見ているかのような感覚。
PlayStation 5+BRAVIA XRでしか楽しめなかった本当の120P動画がこんな手のひらサイズのスマートフォンで実現してしまいました。もう、アクションシーンはこれで撮らないともったいない、というぐらい凄いです。
長い目で見ると、今後、4Kテレビも120P化が進んで行くでしょうし、動画が60P、120Pへ進化していくとしたら、このXperia PRO-Iは未来のカメラ、ということになります。
120Pが標準化されたときにパタパタしない映像をこれなら撮っておけます。
「Videography Pro」での動画撮影時ですが、被写体をタップすると、デジタル一眼“α”でおなじみのトラッキングAFも使えます。フォーカスを合わせたいところを画面タップするだけで、AF追従が始まります。
動画でこれができるのもXperia初です。1型センサーの搭載だけではなく、こうして撮影ソフトの進化もうれしいですね。
「MENU」操作からレンズの切り替えもできます。こちらは50mmに切り替えたところ。トリプルカメラレンズですが、Xperia 1 IIまでは望遠レンズが他社製センサーだったという噂で、望遠レンズまで3つのカメラレンズがソニー製センサーになったのはXperia 1 IIIとXperia PRO-Iが初という話です。
70mm & 105mmの望遠レンズを搭載しているXperia 1 IIIと比較すると、50mmという標準レンズ画角なのがちょっと残念に思えていたんですが、映りはなかなか。
ここからズームレバーでテレ側にズームすると150mmまでデジタルズームで寄ることができました。150mmまで使えるなら、これはなかなか十分な性能です。
HDR撮影もMENUボタンから簡単に切り替え選択が可能。αと比較すると、ピクチャープロファイルだのなんだのという設定はいじる必要がなく、HDRのスイッチをオンにするだけです。
これでハイブリッドログガンマでのHDR撮影になっているですかね。(撮影した画像がHDR表示されているのですが、それほど大きく変わって見える感じはありません。)
上記はカメラレンズを超広角の16mmにしているところです。
手ぶれ補正をオフにすると、補正のためののりしろがなくなり、さらに広角になります。これが16mmの最広角での撮影になります。
16:9のアスペクト比にすると、レンズの焦点距離画角よりもやや狭く見えるので、本当に広い画が必要な時は手ぶれ補正をオフにする、という技が使えます。
なお、先述した120P撮影、60P撮影では手ぶれ補正機能は使えないようなのでご注意を。
「MENU」ボタンの右隣にある3本横線のボタンを押すと英字での表記になりますがSETTINGメニューが表示されます。その中に「Bluetooth remote control」という項目があり、ここから、オプションのシューティンググリップ「GP-VPT2BT」、Bluetoothリモコン「RMT-P1BT」とのペア設定をすることができます。
ここに「撮影持続モード」というのがあるのですが、これが撮影時に本体が加熱されてしまっても自動停止するまでの温度を上げる設定が可能。この「OFF」表示をオンにするためには、実際にBluetoothリモコンを接続する必要があるようで、本体だけでは操作ができませんでした。
一部の方は「熱暴走」と未だに呼んでいる過熱防止機能ですが、熱を持って本体が壊れてしまう、という限界はもっと上の方にあり、それよりも人間の手がやけどしてしまう恐れがあるため、高熱時には自動停止するようになっています。
グリップ装着をしており、本体を手で保持していないのであれば、という前提で「撮影持続モード」が用意されています。1型センサーを使い、さらに4K動画を120Pで撮影するという、今までにない負荷がかかるスマートフォンですが、フルボード基板+撮影持続モードがあるので、それなりの撮影が可能になりそうです。
こうしていろいろ4K動画撮影を試していたところ、本体はだいぶ熱を持ってきましたが、本体の一部だけがホットになっているのではなく、ボディ全体が暖かくなっているのは、かなり安心感があります。
一通り使っていて気になるのは、やはりこの1型センサーを内蔵したレンズ部の出っ張りです。角は落としてあるし引っかかることはないのですが、ボディを持って保持している人差し指がよく当たるな、という印象。
これは撮影時にクリーニングできるクロスなどを持ち歩く必要があるかも。とはいえ、ケースを装着してしまえば、それほど出っ張りは気にならないかもしれませんね。
■「Xperia PRO-I」か「Xperia 1 III」か?!徹底比較
SIMフリースマートフォン「Xperia 1 III」と「Xperia PRO-I」が同時期に発売されたこともあり、どちらにするかで迷われる方が多いようです。
16mm、24mm、70mm、105mmの3つのカメラで4つのレンズが使えるXperia 1 IIIはかなり魅力的なモデルで、ディスプレイが120Hz駆動するのと、なんと言ってもリアルタイムトラッキングAFが使える様になり、飛躍的にカメラ性能がパワーアップ。
楽天モバイルの5G通信にも対応したデュアルSIM、SIMフリーモデルなので、これでしばらくは通信環境が変わっていっても使い続けることができるスマートフォンが買える!と思っていたんですよね。
ところが同時発表になった「Xperia PRO-I」もこれまた魅力的なモデルで、以前発売された「Xperia PRO」が249,800円(税込)だったことから、当初はそのぐらいの価格帯で来るんだろうなと思っていたものの、蓋を開けてみれば198,000円(税込)と思ったよりXperia 1 IIIとの価格差が無かったことから比較検討モデルとして急上昇してきました。
Xperia PRO-I (XQ-BE42) |
Xperia 1 III (XQ-BC42) |
|
ストア価格(税込) | 198,000 円 | 159,500 円 |
24回分割価格 | 月8,200円(税込)~ 手数料0円 |
月6,600円(税込)~ 手数料0円 |
CPU | Snapdragon 888 | Snapdragon 888 |
5G Sub6対応 | 〇 | 〇 |
5G ミリ波対応 | × | × |
楽天モバイル5G | 確認中 | 〇 |
RAM/ROM | 12GB/512GB | 12GB/512GB |
カメラ | 16㎜超広角 50㎜標準 24㎜広角 1.0型イメージセンサー |
16㎜超広角 24㎜広角 70㎜-105㎜望遠 可変式望遠レンズ |
ディスプレイ | ||
バッテリー | 4500mAh | 4500mAh |
SIM | SIMフリー/デュアルSIM | SIMフリー/デュアルSIM |
オーディオジャック | 〇 | 〇 |
ワイヤレス充電 |
× | 〇 |
おサイフケータイ | 〇 | 〇 |
ストラップホール | 〇 | × |
Videographyアプリ | 〇 | × |
4K 120Pハイフレーム 撮影&再生 |
〇 | × |
センターマイク搭載 | 〇 | × |
Vlogモニター対応 | 〇 | 〇 |
Xperia View 対応 | × | 〇 |
.
上記の表は簡単に2モデルを比較した表です。基本性能はほぼ同じでカメラが違うだけかと思がちですが、詳細を見ていくと違いは多数あります。
因みに、ソニーストアのSIMフリースマートフォン「Xperia 1 III」のキャリア版との違いですが、SIMカードスロットが違っています。
通常のキャリア版はSIMカードとマイクロSDカードのトレーになっていますが、ソニーストアのSIMフリーモデルではSIMカードとマイクロSDの排他スロットがひとつついていて、SIMカード2枚か、SIMカード+マイクロSDカードの搭載ができます。
SIMカードを2枚差しておくと、通話とSMSは2回線で待ち受けを行い、データ通信については自分で切り替えをして利用することになります。
例えばメインを楽天モバイルにしておき、通信エリアが使い物にならないときだけサブ回線のpovoをトッピングして使うとか、サブ回線に月額980円の「LINEMO」を使うとかいった使い方が可能になります。
2モデルで特に大きな違いとなるカメラについてですが、「Xperia PRO-I」のカメラは24mm画角で1インチセンサーが採用されています。16mmの超広角カメラレンズはXperia 1 IIIと同じものを搭載しており、望遠レンズの70-105mmの代わりに標準レンズの50mmとなっています。
「Xperia 1 III」のセンサーサイズは1/1.7インチです。ピクセルピッチは1.8μmになります。「Xperia PRO-I」のピクセルピッチは2.4μmになるので1ピクセル当たりの面積は1.7倍ほどになります。暗所でのノイズ耐性などがあがっていることが期待できます。
ただ「Xperia 1 III」の望遠カメラも捨てがたいところ。
こちらが70mm望遠です。
「Xperia PRO-I」だと、これが50mmになります。そういえば最初のXperia 1では52mmでした。極端に望遠にするよりもポートレート撮影を主眼にしているんでしょうね。
そして望遠レンズを切り替えて105mmです。スマートフォンに望遠レンズって、夢のようです。散歩途中に珍しい野鳥を見つけたときに「あー、カメラ持ってきてない!」と悔しがらず、スマホで撮れますからね。
デジタルズームですが300mm相当画角です。これは楽しいですね。
「Xperia PRO-I」だからこその1型センサーの高画質さを味わいたくて、パネルに新聞紙を貼ってレンズの解像度などを試してみました。
1枚目がXperia 1 IIIで、2枚目がXperia PRO-Iです。メインカメラの24mmを絞り開放(って言ってもPRO-IはF2とF4しか選べないんですが)で撮影しています。
プラスチックレンズとガラスレンズの違い、というよりは精度の違いなんだと思いますが、これくらいの差があるわけです。ちなみにXperia 1 IIIは片ボケしているんじゃないかと思ってXperia 5 IIでも試しているんですけど、ほぼ同様でした。個体差もあるとは思います。
Xperia PRO-IはRAWでの撮影もできるので、RAWで撮影したものをXperiaにインストールしたAdobe Lightroomアプリで現像してみました。画面で現像したものがそのまま見られる感じですね。
こちらはJPEGで撮影したもの、そのままです。設定はアスペクト比「3:2」設定にしています。RAWだと4:3のデータが残るので、RAW+JPEGとかで撮っておくと良いかも。
内蔵メモリーは512GBもあるので、12Mサイズくらいの写真では製品寿命までに満杯になることはなさそうです。
現地で撮影しているときにモニターがやや暗めにしているのかな?と、思っていたら、ほぼそのまま撮れているんですね。
こちらもJPEG撮影のものなんですが、これをRAWであとから持ち上げてみました。
同じ写真ですがガラッと雰囲気がかわり、しかもノイズもあまり浮いていません。
撮影にはZIP SHOTという超軽量三脚と付属のホルダーを使っています。
こういう時にリモコンの「RMT-P1BT」をもってくれば良かったんですが、本体にセルフタイマー機能がついているので、それを使って撮影してきています。
これだけ撮れるんだったらαはともかく、サイバーショットは使わないかも!? いつも撮影の時にはαの予備機というか万一の事態用にRX100M7を持ち歩いているんですが、それをXperia PRO-Iに引き継げそうです。
■「Xperia PRO-I」と「Vlog Monitor」
Vlog Monitor『XQZ-IV01』はPRO-I専用アクセサリーです。Xperia PRO-I以外の製品では使えず、Xperia PRO-Iと接続した際も「Videography Pro」「Photography Pro」アプリでしか使えないことになっています。
製品としては液晶モニター本体と専用USBケーブル、そしてXperia PRO-I本体をホールドしてモニターをマグネット装着するホルダーの3点が入っています。
組み立ててシューティンググリップ「GP-VPT2BT」をセットしたところがこちらです。単なる板状のスマートフォンが見事Vlogcamに変身しました。
スマートフォンでの自撮りというとアウトカメラではなく、液晶モニター側にあるインカメラを使うのが普通ですが、インカメラの間に合わせみたいな画像ではなく、これだったら自慢の1型センサーを使った撮影が可能。
Vlog Monitor『XQZ-IV01』とXperia PRO-Iとの接続はUSB type Cケーブル1本で接続されています。モニター自体にはバッテリーは内蔵されていないため電力はXperia PRO-Iから映像信号と一緒にもらっています。
これだとスマートフォンのバッテリー消費が大きくなり長時間撮影が厳しく思えますが、モニターに「POWER」と書かれたUSB type C端子がもうひとつあり、ここに外部電源を接続すると、今度はモニター側からXperia PRO-Iに電力供給できるようギミックが搭載されています。
なので、この状態で外部電源をつないであげればスマートフォンのバッテリー残量を気にせずに撮影が続けられるというわけです。
液晶モニターの反対側にはモニター本体の電源スイッチがあり、これでモニター表示のオンオフを行います。その下にある「FLIP」は映像の左右反転、上下反転を行うボタンになります。後ほど紹介しますが、モニター設置の自由度がこれであがります。
Xperia PRO-I本体にヘッドホン端子はありますがマイク端子は搭載されていません。そのため外部マイクを使う際はモニターにあるマイク入力端子を使います。ここにマイクからの有線接続をすることで音声入力ができるようになります。
ホルダーの頭の所にはコールドシューがついているので、マイクはここに固定できます。写真のマイクケーブルは付属していないので別途購入する必要があります。長さ10cm程度あるステレオミニケーブルを適当に用意すると良いと思います。
手元にちょうど良い長さのものがなかったのですが、こうしてシューの足下にくるっと回して装着したのですが、本当はこうした邪魔なものはない方が良いんですよね。
ということで、Vlogcamスタイルが見事完成しましたが、ここで予想外のことが起こります。
なんと、液晶モニターを表示させているときはXperia 本体の画面には映像が映らないんです。なんだ、撮影者と演者の両方で画面が見られるモノと思っていたのに、それはできないんですね。ちょっとショックでした。
なんでしょうね。有機ELパネルなので映像を出すと電力消費があるため、節電のために画面を暗くしているのでしょうか?
で、これはちょっとした裏技になりますが、液晶モニターの裏にも三脚のネジ穴がついています。そこでアクセサリーシューに三脚ネジがついているアクセサリーを適当に用意して、これをホルダーのコールドシューの頭に付けてあげると。。。
なんと、Vlog Monitor『XQZ-IV01』がXperia PRO-Iのチルトモニターとして使える様になります。低い視点で撮影するときにスマートフォンの画面がチルトしないから見にくい、ということはたびたびあるんですが、こうすることによって、チルトモニター的に使うことが可能。
ちなみに外部マイクを使わなくてもXperia PRO-Iにはセンターマイクの搭載があり、撮影時にステレオマイクを使うか、ナレーションを収録するためのセンターマイク(モノラル)を使うか、選択して利用するコトができるようになっています。
センターマイクの位置はケースに入れるとわかります。カメラの脇のここの位置にリアマイク、センターマイクが搭載されています。
ステレオマイクはこの位置です。左右に小さな穴が空いていますが、ここがステレオマイクの位置です。上下というか左右についています。
ということで、システマチックに使える「Xperia PRO-I」です。せっかく本体を198,900円も出して買っているんです。ちょっと足すだけでフル装備になりますので、これらのアクセサリーも是非!
■Xperia PRO-I 作例(店員が撮影してきています)
Xperia PRO-I 24mmレンズ使用 F2.0 1/4000 ISO100
Xperia PRO-I 16mmレンズ使用 F2.2 1/50 ISO800
★当店blog 2021.12.30「【レビュー】『Xperia PRO-I』で4K HDR 120P 21:9動画を楽しむ方法」
■テックスタッフ店頭購入特典のご案内
東京、新橋にある当店テックスタッフでは、店頭にてソニー製品のご購入相談を頂いた方へ様々な特典をご用意しております。「Xperia PRO-I」を店頭にてお買い上げの方には店頭ご利用特典がございますので、ぜひご利用下さい。詳細は上記リンクにて。
時期によって特典内容も変わってきますので、ぜひお得にお買い求め下さい♪
Xperiaスマートフォン SIMフリー対応モデル Xperia PRO-I |
ソニーストア価格: 198,000 円税込 |
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発売日 | 2021年12月15日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 24回分割払手数料0%キャンペーン |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
発売日以降 店頭展示予定 ☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |
Vlog Monitor XQZ-IV01 |
ソニーストア価格: 24,200円税込 |
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発売日 | 2021年12月15日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 24回払いまで分割払手数料【0%】 |
Xperia PRO-I Style Cover Leather XQZ-CLBE |
ソニーストア価格: 8,800円税込 |
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発売日 | 2021年12月15日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
ワイヤレスリモートコマンダー機能付 シューティンググリップ GP-VPT2BT |
ソニーストア価格: 12,901 円 税込 |
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発売日 | 2020年1月31日 | メーカー商品情報ペーこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ | |||
テックスタッフ 店頭入特典 |
当店にて店頭展示しています テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
☆ソニーストアの提携カード「Sony Bank Wallet」のご案内はこちらから