“α”レンズ初の開放絞りF1.2を実現した小型・軽量の大口径標準単焦点レンズ『SEL50F12GM』総まとめレビュー!
“α”レンズ初の開放絞りF1.2を実現した単焦点レンズ「SEL50F12GM」に関する当店の記事をまとめたページになります。機能や実機の様子、実際に「SEL50F12GM」で撮影した店員による作例などをご覧いただけます。
■「SEL50F12GM」の機能まとめ
- 小型・軽量設計の鏡筒にソニーの最新技術を一切の妥協なく注ぎ込んだ、G Master初となる開放F値1.2の大口径標準単焦点レンズ
- 最新の光学技術とシミュレーション技術で、圧倒的な解像性能を小型・軽量設計で実現
- 3枚の超高度非球面XAレンズで、画面全域での高い解像性能を実現
- 最新の光学技術で色収差を最小限に抑制し、美しく自然な画像を実現
- 「ナノARコーティングII」による高い逆光耐性とヌケの良いクリアな画質
- G Masterならではの息をのむほど美しいぼけ味
- 11枚羽根円形絞りや超高度非球面XAレンズ、球面収差コントロールで、G Masterならではのとろけるようなぼけ味を実現
- 最短撮影距離0.4m、最大撮影倍率0.17倍の高い近接撮影能力
- 静止画・動画を問わず、高レベルな描写をサポートするAF性能
- フォーカスホールドボタンや絞りリング、クリック切り換えスイッチなどを搭載し、高い操作性を実現
- タイムラグが少なく応答性に優れたリニア・レスポンスMFを採用
- フッ素コーティングや防塵・防滴性能など、フィールドワークをサポートする信頼性を確保
■「SEL50F12GM」詳細
「SEL50F12GM」はプレミアムレンズシリーズのGマスターならではの高い設計基準による解像性能と、美しくやわらかなぼけ描写を両立し、開放F値1.2の浅い被写界深度の効果を最大限に引き出す優れた表現力を備えた小型軽量レンズになります。
高推力のXD(eXtreme Dynamic)リニアモーター搭載により、静止画・動画撮影の双方に適した、高速・高精度・高追従かつ静粛なオートフォーカスが可能です。また、使い勝手にもこだわり、最新の光学・メカニカル技術により、F1.2の大口径レンズながら機動力ある小型軽量サイズ(φ87x108mm、778g)など、高い操作性を実現しています。
■G Master初となる開放F値1.2の大口径標準単焦点レンズ
ソニーの最新の光学技術とシミュレーション技術で、開放F値1.2からG Masterならではの圧倒的な高解像性能と息をのむほど美しいぼけ描写、そして高性能なAFパフォーマンスを約778gの小型・軽量設計のレンズで実現。
携行性に優れており、静止画・動画を問わずさまざまな被写体の撮影において、G Masterならではの美しいぼけ表現ができます。
■最新の光学技術とシミュレーション技術による圧倒的な解像性能を小型・軽量設計で実現
0.01ミクロン単位という高い精度で表面を製造管理している超高度非球面XAレンズ3枚の採用など最新の光学技術で、画面全域で高い解像性能を実現しています。輪線ぼけを大幅に抑制し、設計と製造の両方で球面収差をコントロールすることでG Masterならではのとろけるようなぼけ味を実現。
また、11枚羽根の円形絞りの採用で、開放から少し絞ったところまでほぼ円形を保ちながら、自然なぼけ描写が可能です。人物をはじめとするさまざまな被写体を印象的に引き立てる、自然でやわらかなぼけ表現ができます。
■最短撮影距離0.4m、最大撮影倍率0.17倍の高い近接撮影能力
最短撮影距離0.4m、最大撮影倍率0.17倍の高い近接撮影能力を備えており、開放F値1.2の絞りと幅広い撮影距離をフレキシブルに組み合わせることで、静止画・動画を問わずさまざまな表現ができます。
■最新の光学技術で色収差を最小限に抑制し、美しく自然な画像を実現
最新のシミュレーション技術を用いた光学技術で、色収差を最小限に抑制し、美しく自然な画像を得られます。これにより、撮影後の質の高いワークフローを実現します。
■「ナノARコーティングII」による高い逆光耐性とヌケの良いクリアな画質
「ナノARコーティングII」の採用で、太陽光などの強い光が入りこむシーンでも、内面反射によるフレアやゴーストの発生を大幅に抑制し、ヌケの良いクリアな画質を実現します。
■静止画・動画を問わず、高レベルな描写をサポートするAF性能
高速駆動を実現するためにソニーが独自に開発したXDリニアモーターを4基搭載することで、大口径レンズながらも高速・高精度・高追随かつ静粛なAF駆動を実現。シビアなフォーカシングが求められるシーンでも、静止画・動画を問わずカメラボディのスピード性能を最大限に発揮し、被写体を正確に捉えて撮影することができます。
1. フォーカスリング 2. フォーカスホールドボタン 3. フォーカスモードスイッチ 4. 絞りリング 5. 絞りリングクリック切り換えスイッチ(レンズ右側面)
■撮影をサポートする高い操作性
フォーカスホールドボタン(側面と上面2カ所に配置)は、好みの機能を割り当ててカスタマイズできます。たとえば、風景撮影時に「グリッドライン」を割り当てれば、すばやく構図の確認をすることができるなど、快適な撮影をサポートします。
また、絞りリングの搭載で、即時性の高い操作を実現。クリックのON/OFFはスイッチで切り換えできます。ON時は、どのくらい絞りを動かしたかを体感できるので、静止画撮影に便利。OFF時は、絞りのクリック音を抑制するとともに、絞り値をシームレスに変化させることができるため、動画撮影に最適です。
さらにレンズ側のスイッチでのAF/MFの切り換えに対応。ファインダーから目を離すことなく瞬時に切り換えられ、撮影中も快適に操作できます。
加えてマニュアルフォーカス時の繊細なリング操作にもレスポンスよく反応する、リニア・レスポンスMFが採用されており、リング回転角度にリニアなフォーカス移動を実現し、撮影者の意図をダイレクトに反映した、精緻なピント合わせができます。
■フッ素コーティングや防塵・防滴性能など、フィールドワークをサポートする信頼性を確保
最前面のレンズにフッ素コーティングを施しており、レンズ表面に指紋、ほこり、水滴、油、泥などが付きにくく、付着しても簡単に取り除くことができます。さらに、防塵・防滴に配慮した設計で、屋外での過酷な撮影環境にも耐えられる信頼性を確保しています。
■「SEL50F12GM」開梱レビュー
こちらが「SEL50F12GM」の同梱品です。レンズ本体の他に専用のレンズケースと筒型レンズフード、レンズキャップなどが同梱されています。
フィルダー径は72mmとなっています。高額なレンズですのでMCプロテクターを装着して普段使いをして、ここぞと言うときは外して撮影されると良いと思います。
今回の「SEL50F12GM」の登場、そして5月28日発売の「SEL14F18GM」の登場にて、これで14mm、24mm、35mm、50mm。85mm、100mm、135mmの7本の単焦点レンズが最高グレードのG Masterレンズでラインナップされます。
8年前のフルサイズEマウントレンズ登場時はローンチレンズが4本だけしかなく、マウントアダプターを使ってAマウントレンズで補完していたモノが、ついにここまで来ました。現在は44本のフルサイズEマウントレンズから選べる様になり、こうした主要な焦点距離域ではズームレンズでも単焦点レンズでも選び放題です。
写真は85mm、50mm F1.2、35mm、24mmの4本です。どれも魅力のあるレンズなんですが、こうしたコレクションを楽しむことができるようになってきました。
新製品の「SEL50F12GM」(写真左)と、カールツァイス「SEL50F14Z」(写真右)を並べたところです。重量は2本とも同じ778gで、長さも108mmで一緒。レンズ径だけが87mm vs 83.5mmになり、G Masterレンズが数ミリ太い、ということになります。
開放F値の違いは1/2段でF1.2とF1.4になります。たった0.2の数字の違いですが、この付近の絞り値0.2の違いは非常に大きく、有効口径では約17%、口径の表面積では約36%もの違いになります。
レンズの違いで比較するとこれに厚みが重なるので、光学性能を優先するとサイズは大きく重くなり、AF速度は妥協せざるを得ず、他社レンズ2本はそうして大型化、AF速度の妥協をしたレンズで開発をしています。
レンズフードを装着したところがこちらです。
レンズは元々こうしてレンズフードを装着した状態で撮影する事を前提に設計されています。レンズフードを装着することにより、これが前玉のガードになり直接触ってしまうことも防げるし、なにか障害物にあたったときの緩衝材にもなります。
G Masterレンズに多く採用されているロックボタンも搭載されています。
レンズ左側面にはAFとMFの切替スイッチ、そしてフォーカスホールドボタンがあります。
SEL135F18GM同様、レンズ天面にもフォーカスホールドボタンが装備されていて縦位置での撮影時にも使いやすい配慮があります。
絞りリングの始まりの値は「1.2」という見慣れない数字になっているのが誇らしいですね。
絞りリングはカチカチとした感触があるのですが、CLICKスイッチでそれを消すこともできます。
動画撮影時にはオフにして使うコトで絞りの操作音が入らなくなります。
そしてレンズ底面ですが、絞りリングが直接床につかないようにガードがあります。これは全部の“α”レンズについているものではないのですが、レンズ径がちょうど、ボディーの底面と同じ高さになるようなレンズについています。
なにげない配慮がこんなところに隠れています。
■「SEL50F12GM」写り比較
「SEL50F12GM」のレンズ構成です。XAレンズ3枚を含む最新の光学設計により画面全域で高い解像性能を実現。極めて浅い被写界深度でも高速で精緻なAF駆動、機動性を妨げない小型軽量設計でレンズを完成させています。
ちょっと珍しい凹レンズは内面反射を抑える役目があると言われていますが、採用の目的は2枚目にある大きなXAレンズの性能を引き出すためとのこと。「SEL50F12GM」は超高度非球面のXAレンズを3枚も搭載しています。これにより小型軽量ボディでも高画素イメージセンサーの能力を最大限に活かせる高解像度を実現しています。
非球面レンズを利用するとレンズを小型設計できるのと引き換えに輪線ボケというタマネギの断面の様にモヤモヤした模様が点光源で出やすいデメリットがあるのですが、超高度非球面XAレンズでは研磨精度を飛躍的に向上させており輪線ボケが出にくく作られています。
上記の写真は“α1”+SEL50F12GMを使ってショールームで撮影してきたカットになりますが、ショールームのLED照明などでは輪線ボケが出たカットは1枚も確認できませんでした。
なお、気にされる方も多い口径食ですが、これもSEL50F12GMは出にくい作りになっています。
ちなみに、簡単に比較出来るMTF曲線が各社ホームページに掲載されているので、その縮尺を合わせて並べてみるとこんな感じ。すでに多くの方が自分でグラフを並べてらっしゃると思いますが、比較するとソニーの「SEL50F12GM」がもっとも高解像なレンズになっています。レンズ中央だけではなく周辺部まで全域にわたってリードしているのがわかります。
ちなみにサイズもソニー製とキヤノン製は全長108mmと同等、ニコン製は150mmと大型レンズになっています。重量はソニー:キヤノン:ニコンで778g:950g:1090gとソニーG Masterレンズが飛び抜けて軽量なレンズになっています。
解像度だけではなくボケのスムーズさ、AFスピードなども他社レンズを凌ぐべく徹底マークして開発された「SEL50F12GM」が登場し、今後のカメラ雑誌などで誌面対決企画などが繰り広げられると思いますが、どんな比較がされるのか楽しみなレンズです。
形をみていただくとおわかりの通りF2.0まで絞るとほぼ円形になっています。他社製レンズと同じ条件での比較をしないと「出にくい」という説明ができないのですが、F2.0での比較をすると若干ソニー「SEL50F12GM」が有利になると聞いています。
マウント径が小さいのはあまり関係ないというか、レンズ設計で性能を凌ぐことができるようです。
絞り羽根は「SEL50F12GM」では11枚を採用。開放絞りからF2.0まで点光源のボケを円形に保てる仕様になっています。キヤノン製が10枚、ニコン製が9枚となっており、F1.6から多角形のボケになるとのこと。
絞りバネの枚数が多いと1枚1枚の絞りバネを小さく設計できるメリットもあり、それによりレンズ径と小さくする事もできるそうです。こうした点でも徹底してレンズの小型軽量化が図られているのがG Masterレンズとなります。
■店員が実際に撮影した「SEL50F12GM」作例
☆当店blog 2021.3.19「【レビュー】ソニーのレンズ技術の集大成『SEL50F12GM』ショールーム展示実機レポート」
“α1”+SEL50F12GM F1.2 1/4000 ISO100
“α1”+SEL50F12GM F1.2 1/6400 ISO100
“α1”+SEL50F12GM F1.2 1/8000 ISO100
☆当店blog 2021.4.26「【レビュー】“α”レンズ初の開放絞りF1.2単焦点レンズ『SEL50F12GM』開梱レポート」
■レンズ購入前に!ソニーストアおすすめサービス
ソニーストアでαレンズを購入してみようか?という方に、ソニーストアで購入することのメリットをご案内したいと思います。
メーカー直販のソニーストアでのレンズ購入というと価格が高いのでは?と思われるかもしれませんが、実は保証まで計算に入れるとかなりお得な価格設定になっています。
というのもソニーストアではかなり強力な保証サービスを付けて購入する事ができます。ただ、レンズ購入時にはちょっとしたコツがあり、それを知らないと損をしてしまうことも。そこで簡単にその内容をご紹介致します。
ソニーストアではメーカー直販ならではの保証サービスがあります。
まず通常のメーカー保証は1年ですが、ソニーストアでは「3年ベーシック保証」というメーカー保証が最初から3年に延長されたものが無償で付いてきます。
そしてそこから有料になりますがソニーストアの保証をさらにアップグレードすることが可能。
5年ベーシックは通常1年のメーカー保証を5年にするものなんですが、魅力なのはこちらではなく、3年ワイド保証と5年ワイド保証になります。ワイド保証は落下破損や水没などの事故の際も全額保証をしてくれる動産保険の様な保証サービスです。
たとえば撮影時に誤って手を滑らせて落下させ、外傷が出来てしまった場合はメーカー保証もベーシック保証も効きませんが、ワイド保証ならそれが無料で直してもらえます。免責金額などの設定もありません。無料で修理してもらえます。
盗難や、日本海溝に水没させてしまうなど、本体がなくなってしまった場合は補償されませんが、これが魅力でソニーストアでソニー製品を購入される方はかなり多くいらっしゃいます。
こうしたワイド保険が3年で本体価格の5%、5年で本体価格の10%で用意されています。是非、こちらに入って購入していただきたいところ。カメラ本体もそうですが高額なレンズもワイド保証に入れて購入できるのがソニーストア最大の魅力なんです。
レンズ購入時に、お得にワイド保証に入るにはどうしたらよいのか、というところですが「αあんしんプログラム」というソニーストアの会員サービスに入ってからαレンズを購入する方法があります。
αあんしんプログラムは2017年3月1日からスタートしたサービスで、入会金が3,000円、月会費が500円かかるサービスです。最低契約期間が1年という設定があるので年会費として考えると6,000円がかかります。
しかし、入会すると4か月後に3,000円のお買物券がプレゼントされ、以降、1年ごとに3,000円クーポンがプレゼントされるため、実質半額の3,000円が年会費という計算ができます。
年会費3,000円で購入したレンズの3年ワイド保証が無料、もしくは5年ワイド保証が半額になります。
ワイド保証の価格はレンズ価格に対して3年ワイドで5%、5年ワイドで10%に相当するため、15万円のレンズだと3年ワイドでも7~8千円に設定されます。なのでレンズ購入時に5%のお得が毎回得られることになります。
そのため、20万円クラスのレンズを1本購入すると、その時点ですでに「αあんしんプログラム」年会費の元が取れてしまう計算。ソニーストアでαレンズを購入するなら絶対に入会しておいた方が良いシステムになっています。
αあんしんプログラムの利用ですが、すでに会員になっている方はワイド保証を選ぶだけ。まだ入会されていない方はレンズ購入時に同時入会すれば特典を最初から利用することができます。(以前はレンズ購入前に入会する必要がありましたがサービスのリニューアルがあり、今は同時入会ができるようになりました。)
これらの保証サービスも計算に入れて、お得にお買い求めいただくのがお勧めです。
■テックスタッフ店頭購入特典
また、東京、新橋にある当店テックスタッフでは、店頭にてソニー製品のご購入相談を頂いた方へ様々な特典をご用意しております。特典内容は上記リンクからご覧いただけます。
時期によって特典内容も変わってきますので、ぜひお得にお買い求め下さいませ!
50mm単焦点レンズ SEL50F12GM |
市場推価格: 279,400円 税込 |
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発売日 | 2021年4月23日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証 サービス |
5年ワイド:28,600円(税込) 3年ワイド/5年ベーシック:14,300円(税込) 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭入特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |