【レビュー】“α”レンズ初の開放絞りF1.2単焦点レンズ『SEL50F12GM』開梱レポート
ニュースなどで伝えられているとおり、東京都にコロナウイルス感染拡大により緊急事態宣言が4月25日から発出されています。
当店も会社方針により店舗営業を休止することになり今週は店舗休業をしています。スタッフはテレワークにより自宅からWEB更新を行います。今日は先週金曜日に発売になった新型G Masterレンズ、ソニー初の開放絞り値「F1.2」を実現した「SEL50F12GM」を紹介したいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
4月23日に発売日を迎えた「SEL50F12GM」ですが、ソニーではかなりのバックオーダーを抱えているようで、ソニーストアサイトにも上記の様な案内が掲載されています。
2週間前には6月上旬頃の出荷予定目安だったモノが発売日に近づくとさらに先に延びて、現在は6月下旬頃の出荷予定で案内されています。初めての焦点距離や絞り値のレンズが出ると、こうして品薄になることが多いのですが、今回は絞り値「F1.2」というソニーレンズとしてもっとも明るいレンズになっています。
キヤノンさんや、ニコンさんから新たに投入された大口径のフルサイズミラーレスマウントの特徴としてF1.2のレンズが発売されていますが、それに呼応するかの様な「ソニーのF1.2」レンズですが、超高度非球面XAレンズを3枚使用するなど、ソニーのレンズ最新技術をすべて投入。
MTF曲線をみてももっとも解像度の高い、しかもコンパクトな小型軽量サイズ(φ87mm x 108mm、778g)にて発売になっています。
後出しのメリット?もあって、開発の際には他メーカーのレンズをベンチマークに、それを超える描写を狙って開発されたようで、11枚羽根絞りを採用し、多少絞り込んでも点光源が円形を保つように設計されていたり、より柔らかいボケが出るようなレンズになっています。
品薄になる「はず」のレンズだったのかもしれません。
さらに、ソニーストアではメーカー直販ならではのサービスとして独自の長期保証サービスを用意しています。通常1年の保証を3年に延長する「3年ベーシック保証」が付属するのと、別途オプションで落下破損なども無償修理対応をしてくれる「ワイド保証」も用意しています。
ソニーストアでの購入時にしか申し込みができないのですが、+14,300円で27万円を超えるレンズを3年間、無敵の保証で保護してくれます。修理回数や修理代金に上限はなく、何度でも無償修理をしてもらえます。(修理不能で交換対応になった場合は一度だけ交換されてその時点で保証が終了しますのでご注意ください)
「“α”あんしんプログラム」というソニーストアの会員サービスに入会しておくと、この3年ワイド保証が無料になる特典もあります。年会費が6,000円かかるのですが、3,000円のお買い物クーポンがもらえるので実質年会費は3,000円です。3年ワイド保証が14,300円に設定されている「SEL50F12GM」を買うなら、“α”あんしんプログラムに同時入会をして購入した方がお得、という仕組みになっています。
こういうのもソニーストアで購入するコトのメリットです。
到着した商品には購入明細書が入っていますが、これが長期保証の保証書を兼ねていますので、これは捨てずにとっておくようにご注意ください。
量販店などの保証の様に「購入したお店に修理依頼しないと保証対象にならない」ということはなく、ソニーの正規修理窓口であればどこででも対応してもらえます。もちろん、メーカーの修理窓口に直接、修理依頼を行ってもOKです。
蛇足ですが、ソニー製品は現在、正規特約店で押印された保証書でないと修理対応をしないことになっています。上記の「Sony Authorized Dealer」の掲出がないお店で“α”レンズを購入すると、保証書の修理サービスを受けられませんのでご注意ください。
もちろん、当店は正規ソニー特約店ですので当店の押印があれば、修理保証サービスはご利用いただけますので安心してご利用ください。※正規ソニー特約店では購入日の記入などが義務づけられています。購入日を証明できない保証書も修理サービスが受けられなくなりますのでご注意を。
さて、到着した製品ですが、同梱品は上記のような内容になています。レンズ本体の他に専用のレンズケースと筒型レンズフード、レンズキャップなどが同梱されています。
フィルダー径は72mmとなっています。高額なレンズですのでMCプロテクターを装着して普段使いをして、ここぞと言うときは外して撮影されると良いと思います。
今回の「SEL50F12GM」の登場、そして5月28日発売の「SEL14F18GM」の登場にて、これで14mm、24mm、35mm、50mm。85mm、100mm、135mmの7本の単焦点レンズが最高グレードのG Masterレンズでラインナップされます。
8年前のフルサイズEマウントレンズ登場時はローンチレンズが4本だけしかなく、マウントアダプターを使ってAマウントレンズで補完していたモノが、ついにここまで来ました。現在は44本のフルサイズEマウントレンズから選べる様になり、こうした主要な焦点距離域ではズームレンズでも単焦点レンズでも選び放題です。
写真は85mm、50mm F1.2、35mm、24mmの4本です。どれも魅力のあるレンズなんですが、こうしたコレクションを楽しむことができるようになってきました。
早速、これらのレンズを持って試し撮りに行きたいところなのですが、緊急事態宣言が発出されており人流の抑制が呼びかけられています。なので、撮影に出るのも自粛せざるを得ないのですが、土曜日の最後の店舗営業のための出勤時に日比谷公園で試し撮りをさせてもらってきました。
この時期はどこの公園に行ってもたくさんの花が咲いていますが、日比谷公園ではネモフィラが最盛期を迎えています。
数枚ですが、通勤途中に使ってみました。カメラボディは“α1”です。
“α1”+SEL50F12GM F1.2 1/4000 ISO100
開放絞り値のF1.2が楽しみたくて、絞り優先で開放絞りでしか撮ってきていないのですが、当たり前ですがものすごいボケ量を楽しめます。まるでミニチュア写真を撮っているみたいになります。
“α1”+SEL50F12GM F1.2 1/5000 ISO100
絞り値が小さくなると、被写界深度も非常に浅くなります。F1.2のレンズは解像度をあげるのが難しいレンズなんだそうですが、実際に使ってみるとフォーカス面の解像度もすごいことになっています。
被写界深度は超浅いんですが、合えばキリッとした解像度を実現してくれています。
“α1”+SEL50F12GM F1.2 1/4000 ISO100
ボケの柔らかさも特徴でフワフワの描写ができます。
“α1”+SEL50F12GM F1.2 1/6400 ISO100
被写界深度の浅さはある程度距離があってもわかります。この場合は花壇の看板にフォーカスを合わせているのですが、その前はもちろん、後ろにある向こう側もボケてくれています。
“α1”+SEL50F12GM F1.2 1/8000 ISO100
これだけの大口径レンズなのでAFスピードが犠牲になっていそうなものですが、400mm F2.8から搭載されているXDリニアモーターのおかげでストレスなくAFがスッ、スッと合ってくれます。
すみません、感動的な見本写真は私には撮れませんが、ひとり、その場で感動して出勤しました。
お買い上げいただいた当店のお客様の手元にも先週末、SEL50F12GMが届いていると思いますが、まずはご近所でお試しになってみてください。
本来であれば今週から当店店頭でもハンズオンがはじめられるはずだったのですが、店舗営業の再開までしばしお待ちください。
50mm単焦点レンズ SEL50F12GM |
市場推価格: 279,400円 税込 |
|||
発売日 | 2021年4月23日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証 サービス |
5年ワイド:28,600円(税込) 3年ワイド/5年ベーシック:14,300円(税込) 3年ベーシック:無償 |
|||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
|||
テックスタッフ 店頭入特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |