【これを読めばすべて分かる!】世界最小・最軽量で単焦点に迫る高画質! 第2世代大口径F2.8標準ズームレンズ『SEL2470GM2』総まとめレビュー!
世界最小・最軽量、圧倒的進化を遂げた第2世代大口径F2.8標準ズームG Masterレンズ「SEL2470GM2」に関する当店の記事をまとめたページになります。機能や実機の様子、実際に「SEL2470GM2」で撮影した店員による作例などをご覧いただけます。
■「SEL2470GM2」の機能まとめ
- 世界最小・最軽量、単焦点に迫る高画質を実現。圧倒的進化を遂げた第2世代大口径F2.8標準ズームG Master
- クラス最小・最軽量、質量約695gを達成し、高い機動性・携行性を実現
- 高解像度時代のカメラボディ性能を極限まで引き出すため、さらに高めた描写性能
- 単焦点に迫る高い解像性能
- フレアやゴーストを抑制した高い逆光耐性
- G Masterならではの、美しく柔らかなぼけ描写
- 進化した近接撮影能力
- ボディの高速性能を引き出し快適な操作を実現
- 高速・高精度・高追随なAF駆動を実現
- 映像クリエイターに向けた動画性能の進化
- 動画撮影でも活躍する静粛でスムーズな高性能AF
- タイムラグが少なく応答性に優れた「リニア・レスポンスMF」を採用
- クリック音のON/OFF切り換えも可能な「絞りリング」を搭載
- アイリスロックスイッチ
- ズームリングの回転の重さを調整できる、「ズーム操作感切り換えスイッチ」搭載
- カスタマイズ可能な2つのフォーカスホールドボタン
- レンズフードフィルター窓
- 防塵・防滴性能やフッ素コーティングなど、フィールドワークをサポートする信頼性
■「SEL2470GM2」詳細
『SEL2470GM2』はクラス最小・最軽量の質量約695gを達成し、高い機動性・携行性を実現し、圧倒的進化を遂げた第2世代大口径F2.8標準ズームレンズになります。
2016年発売のI型レンズ「SEL2470GM」とのサイズ比較からしていくとII型レンズ「SEL2470GM2」は約20%の軽量化、全長も16mmの小型化をしています。
カメラメーカー各社でもこの24-70mmのプライムレンズはカメラメーカーの代表的なレンズになるのでものすごく気合いの入ったレンズをラインナップしているのですが、24-70mmの絞り開放F2.8のレンズで695gという軽さは他社では実現を出来ていません。
かなりのダウンサイジングと軽量化をしています。
ちなみに、ソニーのフルサイズEマウントレンズで24mmからのズームレンズを並べて見るとこんな感じになります。
おおよそ、こんなイメージです。SEL24105Gも使いやすく高画質な人気のあるGレンズですが、なんと、こうして並べて見るとほぼ同じくらいのサイズ&重量になります。
SEL24105Gくらいのサイズ&重量なのに、絞りF2.8通しで使えるとなると、かなり魅力的なレンズに見えてきます。
小さく軽いレンズで画質を良くするにはレンズの曲率をあげていくしかなく、そのために曲率の高いレンズ、非球面レンズを使い、EDガラス、スーパーEDガラスなどの高価な素材のガラスを使って画質を上げていくことになります。
大きくて重いけど高画質なレンズは当たり前。小型軽量化をしていくために、こうした最先端の技術を使ったレンズ構成にしていくというのは、いかにもソニーらしい挑戦です。
ILCE-7RM4A 70mm 1/1600秒 F2.8 ISO100
これは望遠端の70mmでの撮影によるものです。ただ、ズームレンズの解像度で望遠側は中央も周辺もそれほど差が出ないのが普通。
ILCE-7RM4A 24mm 1/20秒 F2.8 ISO100
問題は広角側ということで2枚目の作例がこちらになります。天王洲アイルにあるショールームで撮影された1コマだそうで、焦点距離24mmで撮影されています。
中央部分も周辺部分も収差もなく解像度の高い描写をしておりこれぞG マスターレンズ、という作例になります。
大口径標準ズームレンズとしては700gを切るとおいう驚くほどのコンパクト設計ながら、単焦点レンズに匹敵する光学品質、MTF曲線を実現しています。
こうした小型軽量ながらも高画質を実現するのに大きな威力を発揮しているのが「フローティングフォーカス機構」や高度なレンズ制御によるものとなります。
「フローティングフォーカス機構」というのは2つのレンズ群を連動させて別々の動きをさせるものになります。通常はひとつのレンズ群を動かしてフォーカスを合わせていくのですが、2つに分けることで大きなメリットが生まれて来ます。
大きなひとつのレンズ群を動かすのではなく、小さな2つのレンズ群にすることができるのでフォーカススピードを高速化することができるというのももちろんあるのですが、レンズの中で2つのレンズ群を自由に動かすことができるので、これで一番収差が抑えられるところ、解像度があがるところを使うことが可能。
これにより収差の抑えられた高解像度な画質を実現していて、特に近接撮影時に解像度をあげるのにも威力を発揮するとのこと。近接撮影ですが、メーカーによっては画像中央部分の解像度だけもって最短撮影距離を設定するそうですが「SEL2470GM2」は近接撮影時の周辺部も収差の出にくい設計になっています。
「フローティングフォーカス機構」は高速AFのためだけではなく、軽量化、高画質化のためにも無くてはならない技術なんです。
ILCE-7RM4A 70mm 1/200秒 F2.8 ISO400
この作例はまさにそうした性能をアピールするためのもので70mmのテレ端でどこまで寄れるのかをイメージできるカットになります。
なお、こちらはプロモーション動画に入っているワイド端での最短撮影距離です。テレ側の最短撮影距離がかなり短くなっていますが、ワイド端もかなりいけそうです。
SEL2470GM2 | SEL2470GM | |
24mm | 0.21m |
0.38m |
70mm | 0.3m 0.32倍 |
0.38m 0.24倍 |
.
テレ端70mmで0.38m→0.3mになり、撮影倍率が0.24倍→0.32倍にまでなっていますが、よく見ると24mmの最短撮影距離も短くなっていて、I型のSEL2470GMのテレ端並みに撮影倍率が上がっているように見えます。
ILCE-7RM4A 38mm 1/13秒 F9 ISO100
こちらの作例は「ナノARコーティングII」の説明で登場するカットです。
ナノARコーティングは画面内に太陽光や強い光源がある逆光時でも、高い逆光耐性によりフレアやゴーストを抑制してくれる技術です。
「II」に進化したポイントですが、特に光学的な進化があったわけではなく、より曲率の高い面にも均一に塗布することができる技術が使われているとのこと。
小型軽量化のためにEDガラスや非球面レンズが使われていて、曲率が高いレンズの採用もあるわけですが、そのために開発されたのが「ナノARコーティングII」ということになります。
コーティング技術さえも画質を損なわないで小型軽量化するために進化していくという、ソニーの小型軽量化への本気度の高さがうかがえます。
ILCE-7RM4A 70mm 1.6秒 F2.8 ISO100
そして、開放から2段絞っても高い円形形状を保つ、新開発の11枚羽根の絞りユニットを採用。さらに、超高度非球面XA(extreme aspherical)レンズ2枚をより高い面精度管理で生産することで、輪線ぼけを大幅に低減しました。
説明に使われているのがこちらの青い瓶のカットです。
見どころはフォーカスが近いところのボケで、背景の大きなボケのところはどんなレンズでも大きくボケるんですが、そこへ向かって行くまでの小ボケがキレイなボケ方をしているかどうかが重要とのこと。
そのほんのりボケているところ、微ボケにこだわっているのがGマスターレンズです。
輪線ボケについても大幅に低減していてI型ではシーンによっては出てしまうこともあったかもしれませんが、II型は抑制されていてほとんど出ることはなく、点光源のボケに線が見えることはありますが、それは強い光源のもので、同心円状に出るシワが見える事はほとんどないそうです。
ILCE-1 50mm 1/2500秒 F2.8 ISO1600
こちらのカットはSEL2470GM2のプロモーション動画を見ると意味がわかるんですが“α1”による秒30コマ連写でも使えるAF追従性の高さを表現するカットになります。
フォローティングフォーカス機構に加えて、ソニーご自慢のXDリニアモーターという力強く静かに駆動する直進モーターを4基搭載。フローティングフォーカス機構により2つのレンズ群を同期稼働させているのと、レンズ群を分けたことにより移動距離を短くすることもできるため、これらの仕組みにより高速AFを実現しています。
「フローティングフォーカス機構」と採用しているレンズは上記の4本となっています。SEL135F18GMを初めて使ったときは、これだけの大口径レンズなのになんでAFがこんなに速くて静かなの!?と驚かされましたが「SEL70200GM2」などはさらに別次元の速さになっています。
望遠域だとレンズ群の軽量化、移動距離の短縮化などがさらに有利に働くのかもしれません。
動画撮影時にもフローティングフォーカス機構は威力を発揮。むしろ動画撮影時の方がメリットが大きいかもしれません。
AF追従性が向上しますが、動画の場合、“α7S3”や“α1”だと4K 120Pでの撮影なども行えます。その際も瞳AFがバッチリと追従しますのでスローモーションに加工したときもフォーカス追従がより有利になります。
またズーミングしながらのAF追従もできるので、動画、写真どちらでもより高い歩留まりでの撮影ができます。(I型とくらべてズーム中のAF追従制度は約2倍になったとのことです。>ソニー内部測定)
写真撮影用とか、動画撮影用とかではなく、“α1”や“α7 IV”などはハイブリッドカメラに進化をしているので、そうしたハイブリッドカメラに対応するために進化して登場したレンズというのがII型のGマスターレンズになるのかもしれませんね。
フォーカスリングの回転速度ではなく回転角度でフォーカス位置が変わる「リニアレスポンスMF」もII型は採用。I型はリニアレスポンスMFではなかったので送りと戻しが違うスピードになってしまうとリングを元の位置に戻してもフォーカスはずれてしまっていました。
当時はそれが普通だったんですが、リニアに動作してくれた方が写真を撮るときも動画を撮るときも直感的に扱えると思います。
「SEL70200GM2」でも採用されていた3連リングはSEL2470GM2にもやってきました。フォーカス、ズーム、絞りの3つのリングが1本のレンズに装備されています。
どのリングがフォーカスだったっけ?と、誤操作をしないで済むようにそれぞれのリングの幅を変えていて、絞りリングについては特に細いものになっているため、これとズームリングを間違えて操作することはなさそう。
なお、カメラ側のダイヤルで絞りは今まで通り操作したい、という場合は絞りリングを「A」にしておくとカメラ側ダイヤルでの操作ができます。
「アイリスロック」というスイッチも用意されていて「A」にしてからロックすれば絞りリングは固定されます。数字のある側にしてからロックすると今度は「A」に入らなくなるようになっています。こういうところも実際の撮影時に誤操作しないような工夫で考えられているな、という印象です。
動画撮影でも静止画撮影でもこの機能は知ってほうが良さそうですよね。
I型にあってII型にないものというと、ズームロックスイッチがなくなりました。その代わりにSEL100400GMに搭載されていたズームリングの「タイト←→スムース」のトルクスイッチがついています。
ズームロックスイッチはカメラを下向きにしたときにズームレンズがズルッと下に落ちてこないようにロックするためのスイッチだったんですが、II型ではトルクスイッチにすることでタイトにしておけばズームレンズ筒が下に落ちてこないようになっています。
ジンバルスタビライザーに載せての動画撮影時にもタイトにしておくとズーム画角が変わらないので便利そうです。
ズームロックスイッチを使っていると、撮影時に「あ、今だ!」をカメラを構えると、望遠ズームできない問題というのが起こって、あ、そうだロックしてたんだ、と言いながらシャッターチャンスを逃すことがありましたが、これなら力任せに回せば望遠できますからね。
ちなみにこちらはSEL100400GMのトルクスイッチなんですが、100400GMの場合は中間地点が使えるんだそうです。話を聞くまではスムースとタイトを切替スイッチみたいにして使っていましたが、途中にしておくと中間の重さにして使う事ができます。
ズームリングが軽すぎる、とか、重すぎるとか思っていた方はこれで調整してみてはいかがでしょうか?
※SEL2470GM2は中間地点は使えず、切替スイッチになっていますのであしからず。
レンズフードは新しいものが用意されます。窓がついていて、ここからフィルターを回転させることが可能。
写真を撮られる方はPL(偏光)フィルターで乱反射を防ぐ撮影に使えるし、動画撮影時には可変NDフィルターを使ってシャッタースピードを遅くして撮影するのに使えます。
ハイブリッドカメラ向けの新機能です。
店頭の勉強会でこれを紹介したところ「可変NDフィルターもPLフィルターも高いから一番大きい径のフィルターを買って、それをステップダウンリングで使い回すので、結局レンズフードをつけられないんだよな」という話も出ていたんですが、SEL2470GM2は82mm径の大口径フィルターになっています。
おそらくお持ちのフィルター径の中でも最大サイズになると思うので、結局、このレンズフードの窓はありがたく使えるんじゃないかという結論になっています。
レンズの全長が短くなっていますが、レンズ筒自体も細くなっていて、“α7”ボディに装着したときにグリップ周りがやや広くなる、というメリットもあるそうです。(写真左がI型で写真右がII型です。)
Webサイトから画像をダウンロードして合成して作ったイメージカットなんですが、実機で握ってみると、大きな差に感じられそうです。
■「SEL2470GM2」実機レビュー
こちらがソニーストア銀座で展示されている「SEL2470GM2」です。α7 IVにが装着された状態でハンズオンができました。
隣に見えるレンズは従来モデルのSEL2470GMのI型です。持ち比べてみるとSEL70200GM2の時と同じ感動があります。
レンズ本体で886g→695gと約20%の軽量化の効果はかなりのものなので、ボディからレンズを一旦外して、重量感の違いを体感してみると良いかもしれません。
α7 IVボディを用意してSEL2470GMのI型(写真左)とII型(写真右)を並べてみました。
写真で見るとサイズ感の違いはあまりないかもしれませんが、II型はSEL24105Gを装着しているくらいの感じになります。実際の見た目としてはかなりのコンパクト感。
ズーム時のレンズの繰り出しは同じ長さになっています。レンズの先っちょの円錐型部分が短くなっているため胴体部分が長く見えてしまいますが、実際にはほぼ変わりません。
こちらはSEL2470GMを装着した図です。撮れる画はすごく良いんですが、重いんですよね。
こちらはSEL2470GM2を装着した図です。胴体部分が細くなっていることもあり、より小型感があります。
3連リングはSEL70200GM2と同様で、フォーカスリング、ズームリング、絞りリングが並びます。レンズ筒にスペースの余裕がないため防犯センサーが斜め部分に貼り付けられているほどです。
このコンパクトなズームレンズに装着できるだけスイッチを付けた感があるのですが、一周しながら全体を見ていきます。
AF/MFの切り替えスイッチがありました。ボディ本体の設定よりもこちらが優先されます。オートフォーカスが効かないときにマニュアルを使うことになるため、一番切り替えやすいところに位置している、って感じですね。
ぐるっと下を回ってくると手前側からみると右下部分に「SMOOTH – TIGHT」の切り替えスイッチがあります。ズームリングのトルクを替えるスイッチで、これの切り替えでズームの抵抗が3倍くらい重くなる感じがします。
SEL100400GMではスライドスイッチになっていてトルクを自由に無段階で変化させることができるのですが、SEL2470GM2では切り替え方式になっています。設定値を瞬時に切り替えて使えるように切り替え式にしたと、昨夜のスタイリストチャンネルで話をされていました。
このスイッチの代わりにI型には搭載されていたズームリングストッパーがドロップしています。タイト設定にしておくとズームレンズが延びることはほぼない、とのことでしたが、まだ新品だからなのかスムース側にしてもレンズが落ちてくることはありませんでした。
確かにタイト側で使うことは普通はなくて、ズームをするならスムース側にする必要があるし、持ち歩くときにタイト側にするくらいかな。切り替えスイッチにしているのは大正解に思えます。
絞りリングにはクリックスイッチとアイリスロックスイッチがあります。クリックスイッチは、絞りリングを回したときにカチカチというクリック感の有無を設定するスイッチです。動画撮影時にクリック音が入らないようにオフにすることも可能です。
アイリスロックは「A(オート)」か「数値(マニュアル)」かでロックするスイッチです。数値部分にしてロックするとオートにならないようになっていて、Aでロックするとそこから回らないようになっています。人間の誤操作を防ぐためのスイッチになります。
なお、フォーカスリングとズームリングはゴムの触感で、絞りリングは金属製です。触ったときの感触が幅も含めてそれぞれ違っているので、誤操作しないようなデザイン上の工夫がされています。慣れれば間違えて操作することはないかと思います。
レンズフードも新しいものになりました。窓が付くようになっていて、レンズフィルターの回転操作をやりやすいように改良されています。
こちらは円偏光PLフィルターです。82mmの大口径のものを私も1枚だけ持っていて、これをステップダウンリングという77mm、72mmのレンズに装着できるアダプターを使って、いろいろなレンズで使えるようにしています。なんせ、PLフィルターも高いですからね。
ステップダウンリングを使うとフードが付けられなくなるので窓があっても意味がないのでは?というところですが82mm径のフィルターは普通に考えると最大サイズくらいのフィルター径になります。
SEL2470GM2のレンズフードがこうした工夫をしてくれるのは理にかなっていますね。
写真撮影ではPLフィルターですが、動画撮影だと可変NDフィルターというものが最近はあるので、動画撮影時にもお世話になれます。
フィルターを装着してレンズフードの窓を開くと、なるほど、フィルターの先端側がうまいこと見えています。
レンズの軽量化もあって、これをジンバルスタビライザーに載せて動画撮影するケースもあると思いますが、そういうときにも活躍しそうです。
■「SEL2470GM2」「SEL2470GM」写り比較
近くまで寄れるレンズということで、いろいろ試してきましたが、特に広角側は凄いものがあります。
解像度を調べようと思って、新聞紙のパネルを持ち込んだんですが、広角側の最短撮影距離はこんなに近いものになります。まるでマクロレンズみたいです。
実際に、どれくらい寄れるものなのか、試してきました。中央重点のAFで一番近いところで合焦したところでシャッターを切っています。
まずはI型のSEL2470GMの広角側から。
SEL2470GMの24mm側で最短撮影距離は0.38mです。レンズの先端からではなく、デジタル一眼の場合はカメラの中にあるセンサー位置から被写体までの距離になります。
なので手元の液晶パネルくらいからの距離になります。
I型のSEL2470GMの70mmズーム側です。このときも最短撮影距離は0.38mのままです。撮影倍率は0.24倍になります。実際の被写体の大きさの0.24倍の大きさの像がセンサーに投影されている、ということになります。
レンズ交換をしました。II型のSEL2470GM2の24mm側です。これで最短撮影距離は0.21mまで寄れます。まるでI型のテレ側いっぱいくらいのサイズ。ワイド端でもこんなに寄れるってすごくないですか!?
70mmのテレ端です。0.3mが最短撮影距離で撮影倍率は0.32倍になります。
なるほど、これは本当に寄れるようになりました。この作例では差がわかりませんが、これで周辺部の解像度も高いままの描写が可能です。寄れるだけではなく画質も担保されているとなると、撮影シーンがますます増えそう。
せっかくパネルを持ってきていたので、アクティブ手ぶれ補正のクロップ率も比較してきました。
動画撮影時の話になってしまいますが、メーカーさんの公表値はないものの、アクティブ手ぶれ補正機能のクロップ率もI型よりII型の方が少ないそう。三脚を使っていないのでアバウトな測定になりますが、確かにII型とI型で手ぶれ補正アクティブにしたときの表示面積に違いがあって、微妙な差ではありますがII型の方が広いままで使えます。
さらに言うとα7 IVで使えるフォーカスブリージング使用時のクロップ率も上記と同様に若干ですがII型の方がクロップ率が少なくなっていて、動画撮影のための性能向上が随所に見られます。
展示エリアから可能な限り、試し撮りをしてきました。さすがF2.8 が使えるのでズームレンズなのに単焦点レンズみたいな写りになります。ちょっと距離があれば盛大にボケを作れます。
やや離れたところを狙っても、ちゃんと主題がわかり、そこからすぐにドバッとボケるのでは無く、じわじわとボケが広がっていく感じがします。
非球面レンズを使うと点光源に輪線ボケというタマネギ上の同心円の線が出てしまうことがありますが、それを防ぐのがXAレンズという超高精度レンズです。I型でも「輪線ボケはでない」というアナウンスはなく「でづらい」という言い方をしていて、II型でも同様なんですが、それでもI型よりも出にくくなったということです。
光源の方にしわがあって線が見えることはあるんですが、それはレンズ側で防ぎようはなく同心円の線を見るのですが、私が撮ってきた中では輪線ボケが出ているものはなさそうです。
これはMFで最短フォーカスにしてF2.8 で天井の明かりを撮ったところ。口径食が端の方で出ていますが、1段絞るとほぼなくなるとのこと。
1段絞ってF4にしました。これでほぼ口径食はなくなっています。
絞り羽根9枚→11枚にパワーアップしており2段絞っても円形絞りを保ったままとのことで、これがF5.6です。
F8にしました。ここまで玉ボケが小さくなると円形かどうかは気にならなくなりますね。
ということで、24mmから70mmまで全域でF2.8 が使えるズームレンズです。24mm、35mm、50mm、85mmくらいまでの単焦点レンズ4本を1本にまとめられて、レンズ交換の必要がなく、すべて1本で済ませられるというのは超魅力です。
20%の軽量化で、さらに単焦点レンズ持ち歩きよりも魅力的になるかも!?
■店員が実際に撮影した「SEL2470GM2」作例
“α1”+SEL2470GM2 F8 1/400 ISO100 焦点距離24mm
“α1”+SEL2470GM2 F8 1/80 ISO640 焦点距離70mm
☆当店blog 2022.6.13「新型αレンズ『SEL2470GM2』と『SELP1635G』で撮る「国立競技場スタジアムツアー」」
“α7 IV”+SEL2470GM2 F2.8 1/80 70mm
“α7 IV”+SEL2470GM2 F2.8 1/80 70mm
“α7 IV”+SEL2470GM2 F2.8 1/80 70mm
☆当店blog 2022.7.7「『SEL2470GM2』で撮る日光白根山」
■レンズ購入前に!ソニーストアおすすめサービス
ソニーストアでαレンズを購入してみようか?という方に、ソニーストアで購入することのメリットをご案内したいと思います。
メーカー直販のソニーストアでのレンズ購入というと価格が高いのでは?と思われるかもしれませんが、実は保証まで計算に入れるとかなりお得な価格設定になっています。
というのもソニーストアではかなり強力な保証サービスを付けて購入する事ができます。ただ、レンズ購入時にはちょっとしたコツがあり、それを知らないと損をしてしまうことも。そこで簡単にその内容をご紹介致します。
一番大きな魅力がレンズの長期保証のサービスで、3年ワイド保証/5年ベーシック保証が無料になります。
ワイド保証というのは通常のメーカー保証1年を3年に延長した上に、落下破損や水没などの事故の際も、無料で修理を受けられる保証サービスです。3年ワイド保証はレンズ本体価格の5%程度に設定されているのですが、それが無料。レンズが5%オフになる感覚で利用ができます。
で、レンズの価格ってわりと高いじゃないですか。3,710円が5%とすると74,200円以上のレンズを購入する時は、αあんしんプログラムに入会してからレンズを買った方がお得になる、というわけです。
まだSEL2470GM2の長期保証価格は発表になっていないのですが、おそらく本体価格が一番近いであろう「SEL1635GM」(294,250円)で下記の様な設定になっています。
盗難や、日本海溝に水没させてしまうなど、本体がなくなってしまった場合は補償されませんが、これが魅力でソニーストアでソニー製品を購入される方はかなり多くいらっしゃいます。
こうしたワイド保険が3年で本体価格の5%、5年で本体価格の10%で用意されています。是非、こちらに入って購入していただきたいところ。カメラ本体もそうですが高額なレンズもワイド保証に入れて購入できるのがソニーストア最大の魅力なんです。
レンズ購入時に、お得にワイド保証に入るにはどうしたらよいのか、というところですが「αあんしんプログラム」というソニーストアの会員サービスに入ってからαレンズを購入する方法があります。
αあんしんプログラムは2017年3月1日からスタートしたサービスで、入会金が3,000円、月会費が500円かかるサービスです。最低契約期間が1年という設定があるので年会費として考えると6,000円がかかります。
しかし、入会すると4か月後に3,000円のお買物券がプレゼントされ、以降、1年ごとに3,000円クーポンがプレゼントされるため、実質半額の3,000円が年会費という計算ができます。
年会費3,000円で購入したレンズの3年ワイド保証が無料、もしくは5年ワイド保証が半額になります。
ワイド保証の価格はレンズ価格に対して3年ワイドで5%、5年ワイドで10%に相当するため、15万円のレンズだと3年ワイドでも7~8千円に設定されます。なのでレンズ購入時に5%のお得が毎回得られることになります。
そのため、20万円クラスのレンズを1本購入すると、その時点ですでに「αあんしんプログラム」年会費の元が取れてしまう計算。ソニーストアでαレンズを購入するなら絶対に入会しておいた方が良いシステムになっています。
αあんしんプログラムの利用ですが、すでに会員になっている方はワイド保証を選ぶだけ。まだ入会されていない方はレンズ購入時に同時入会すれば特典を最初から利用することができます。(以前はレンズ購入前に入会する必要がありましたがサービスのリニューアルがあり、今は同時入会ができるようになりました。)
これらの保証サービスも計算に入れて、お得にお買い求めいただくのがお勧めです。
本体価格が一番近い「SEL1635GM」(294,250円)を例にとってみると、こちらが通常の長期保証の価格になります。3年ワイド保証で本体価格の5%、5年ワイド保証で10%相当に設定されています。
αあんしんプログラムに入会してから購入すると上記の価格になります。いきなり3年ワイド保証の15,400円が「無償」になりました。さらに延長した5年ワイド保証も半額で利用ができます。
高額なレンズ購入であれば、あるほどおトクになります。SEL2470GM2の購入だと一発で元が取れてしまいます。
ワイド保証を利用するためのαあんしんプログラムの入会はレンズ購入と同時にできますが、My Sony IDの取得は無料で事前に出来ます。なのでαあんしんプログラムは購入時に同時入会するとして、まずはMy Sony IDを登録して10%OFFクーポンの取得をどうぞ。
そしてSony Bank WALLETをお持ちの方は現金を普通預金口座にご用意ください。提携カードで3%値引きと、ポイントバック0.5%~2%でもっとも安く購入ができます。
Sony Bank WALLETの発行には最短でも10日ほどかかりますので、ご注意を。
Sony Bank WALLLETをお使いの方は300,000円×AV商品10%オフクーポン+5年ワイド保証で285,000円を講座に入れておきましょう。(3年ワイドなら270,000円ですね)
■テックスタッフ店頭購入特典
また、東京、新橋にある当店テックスタッフでは、店頭にてソニー製品のご購入相談を頂いた方へ様々な特典をご用意しております。特典内容は上記リンクからご覧いただけます。
時期によって特典内容も変わってきますので、ぜひお得にお買い求め下さいませ!
【2023年2月1日 価格改定になりました】
デジタル一眼カメラα [Eマウント]用レンズ SEL2470GM2 |
ソニーストア価格: 308,000円 税込 |
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発売日 | 2022年6月10日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証 サービス |
5年ワイド:29,700円(税込) 3年ワイド/5年ベーシック:15,400円(税込) 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭入特典 |
発売後 当店店頭にて展示予定 テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |