【レビュー】Xperia最強スタミナモデル『Xperia 1 VI』実機完全テストレポート 感動進化のカメラアプリと新アスペクトディスプレイ シリーズ最強スタミナ性能の話
いよいよ、明日、5月22日(水)10時より新製品「Xperia 1 VI」SIMフリーモデルのソニーストア予約販売が開始になります。
評価用に実機がすでに店頭へ到着していますので、今回は出来る限りの実機レポートをお届けしたいと思います。先週末から時間のかかるスタミナテストも行っています。選べるRAM/ROMの容量選択もご案内したいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
先週水曜日のプレスリリースからこれまで1週間、ほぼ「Xperia 1 VI」漬けになっています。特別体験会や店頭セミナーの他、裏では実機を使ったスタミナテストなども行っており、なんとか発売前にまとめられる内容を今回は記事にしたいと思います。
ありがたかったのは土曜日の店頭セミナーで、店頭へお越しいただいた方だけではなく連絡いただき、様々なご質問、ご不明点についてお話しをさせていただき、私自信もXperia 1 VIの理解が深まりました。まだ店頭で実機をお見せすることはできなかったのですが、いただいているご質問等にお答えする形で実機の様子を紹介をしたいと思います
製品の主な内容については店員よねっちが渾身の「5分でわかる」記事を書いていますので、そちらでチェックをお願いします。
ここではそうしたスペックや製品説明ではなく、実機が実際にはどんな様子なのかをまずはフォトレポートでお伝えにしたいと思います。
まず、今回はディスプレイのアスペクト比と解像度が変更になるというXperia 1シリーズとして大きな変更がありました。
写真左がXperia 1 Vで写真右が新型のXperia VIになります。21:9から19.5:9のアスペクト比になり縦持ちした際は横幅が少し増えて縦方向が短くなった形になります。解像度も4Kの3840×1644ドットから、FHD+の2340ドット×1080ドットになりました。
2.35:1のシネマスコープサイズの映画のアスペクト比に合わせ、映画コンテンツを最上級の画質で楽しめるディスプレイを今まで5世代にわたり搭載してきたXperia 1 シリーズですが、今回のXperia 1 VIではスタミナ性能の向上(4K解像度は消費電力が大きい)と、5年経って縦型表示のコンテンツが増えてきていることもあり、そうしたスマートフォンとしての使い勝手、見やすさを重視した結果、アスペクト比を変更したということになっています。
4Kの超ワイドディスプレイを今まで推してきたのに失敗だったのか?辞めたのか?とかいう話ではなく登場から5年経って、次の世代への進化という形で私は受け止めています。映画コンテンツを1番に求めるよりも、今回はカメラ機能を優先してのアスペクト比変化とも思えます。
左が21:9 アスペクト比のXperia 1 Vで、右が19.5:1のXperia 1 VIになります。こうして比較すると横幅が広がっていることによりアイコンや文字の表示サイズ自体は若干ですが大きくなっている印象。
正直、50を過ぎて老眼が入ってきている私には見やすく感じられてしまいます。
アイコンなどの並びを変更するアプリグリッドの数も変更になっています。21:9のXperia 1 Vでは7種類のアプリグリッドが選択できるのですが、新型Xperia 1 VIでは4種類になっています。もっとも4列表示とかアイコンを大きく表示できるようにしているのが従来モデルで、新型はアイコンがそもそも大きめになるので4列5行表示とかは必要がないのかも。
4列 | 5列 | |
4行 | V | |
5行 | V | |
6行 | V、VI | (V) |
7行 | V、VI | V、(VI) |
8行 | V、VI |
.
デフォルトではXperia Vが5列6行で、Xperia VIは5列7行になるため、初期設定のままで使う場合はXperia 1 VIの方がホーム画面に表示出来るアプリの数は多いということになりそうなんですが、実際には検索画面がホーム画面下に常時表示されずホーム画面側に入れなくてはいけなくなっています。
21:9画面の従来モデルのXperia 1 は超長いホーム画面のメリットを活かして、こういうことをしていたんですね。検索窓が画面下部にあるのでいつでもGoogle検索が使える仕様になっていたわけです。
なお、ボディの横幅は2019年モデルのXperia XZ1とほぼ同じです、ベゼルは狭くなっているので画面サイズは微妙に横幅が増えています。
こちらはYouTube動画を縦表示しているところ。比べて見るとわかりますが横幅が増えているので横長動画の場合は表示される映像が大きくなります。横位置で視聴する際も画面の縦サイズが大きくなり、16:9動画の場合は横にある黒みが狭くなるため、結果的に表示される画面サイズはどちらも大きくなる、というメリットがあります。
こちらは当店のblog記事を表示しているところですが、よく見ていただくと21:9画角と19.5:9画角で表示されているエリアに違いがありません。若干なんですが文字の表示サイズが小さくなるのか文字が詰まっ手同じ文字数でも行数が少なくなっているのがわかります。
16:9画角の画面と比べると情報量は多くなっているのもわかります。こういうのが縦長画面のメリットなんですよね。
なお、私が調べてみたところ、19.5:9というのはiPhoneの画角。iPhone X以降でSE以外のモデルはすべて19.5:1で統一されているようで、それでコンテンツを作る側でも19.5:9というのが半ばデフォルトになっているのかもしれません。Androidはメーカーによってバラバラで19.5:9を採用しているのはPixelの一部モデルのみ。これから19.5:9という画角が増えてくるのかも!?
こちらはFacebookを表示したところです。メインのコンテンツの他にもうひとつ読めるくらいの長さがあるんですが、大体、従来と同じ感じで見られますね。
ということで、微妙な差ではあるんですが19.5:9の方がコンテンツは大きく見える、というメリットはあるようです。
なお、こちらは原神のプレイ画面ですが、この場合も縦方向のサイズが大きくなるためキャラクターの表示は大きく感じます。ですが、この場合は21:9の画面の広さに割とメリットがあって、画面の左右に見える景色が広くこれはXperia 1 Vの方がプレイしやすいかも。Xperia 1 Vでずっとゲームをしてきたので、Xperia 1 VIにまだ慣れていないというのもあるとは思いますがVの方が、ゲームは良いかも。
一応、ダメ元でXperia Streamが使えないかと試してみようと思ったんですが、そもそもサイズが違っていてレールに入れるコトができません。Xperia Streamは使えないです。
とはいえ、Xperia 1 IVの時は確かに発熱が多かったのでXperia Streamの効果は高かったんですが、Xperia 1 Vでは放熱が本体だけで上手くいっていたのでXperia Streamを使わなくてもパフォーマンスが落ちることはなかったような。まだ、
長時間Xperia 1 VIでのゲームプレイは試していませんが、ベイパーチャンバーの効果はまた後日、試してみようと思います。(ゲームプレイでの発熱測定はこれまた時間がかかるんです)
そして肝心の4K解像度3840×1644ドットから、FHD+の2340ドット×1080ドットになる件。これはもう歴然とした差が出る。。。と言いたいところなんですけど、肉眼で見る分には違いを見分けるのは難しい感じ。
老眼に打ち勝つべく、ハンズフリールーペを使ってみても違いは微妙。映画アプリなどで4KとHD画質の映像を見比べるとシャープ感が違ってくる様には見えるんですが、写真コンテンツなどでも違いはさほどないかも。
それよりは横幅が増えるので写真コンテンツの表示が大きくなるので、そっちのメリットの方が大きいように感じます。
今、手元にRX100しかないもので、そのデジタルズームを使って画面を接写してみました。FHD+だと画素の大きさがちょうどRX100のセンサーと干渉してしまいモアレが出るんですが、写真の解像感を見ても大きな違いはないように感じます。
4倍の解像度があるので違いがないことはないんですが、6.5インチの画面サイズだと大きな差は感じられないかもしれないですね。ちなみに4K表示されるのはYouTubeの動画コンテンツと映画アプリ、写真アプリなどで、それ以外のゲームコンテンツ、テキストコンテンツなどはもともとFHD+解像度で表示されていました。対応しているアプリもあまり多くなかったようです。
先週金曜日に寺田倉庫で開催された特別体験会では26000luxの照明下で、画面輝度が1.5倍になり、見やすい画面表示を実現するサンライトビジョンのデモが行われていました。
Xperia 1 IIIよりも1.5倍明るくなったというXperia 1 Vがもはや画面が暗い対象になってしまっているのがすごいんですが、確かに表示には差があり、画面全体の明るさに加えて、暗部を持ち上げてくれるサンライトビジョンのおかげで色再現もよく見えます。
こちらは本当の直射日光下で試したサンライトビジョンの様子。当店店頭で土曜日の午前中に試しました。太陽の直射日光は10万luxとのことのですが、XperiaにインストールしたGPS Toolsで測定したところ測定上限の50000luxを超えていました。
その環境下で実際に撮影したものが上記のものになります。Xperia PRO-Iは保護ガラスを貼っていてその反射もあるため不利になっていますが、明るさ的の違い的にはこんな感じです。
ここで見ても中央のXperia 1 VIの画面表示の明るさと、花の赤や、写真などの露出が持ち上げられた感じがあります。画面表示の明るさは「自動」に設定しているため、明るさを検知して全モデル、明るさは全開になっているはずですが、それでこういう見え方になります。
なお、セミナーが終わって、これは16時頃になるかと思いますが、店頭で太陽を背にしてXperia 1 VIのディスプレイに直接、陽が当たるところでカメラアプリを使っているところがこの感じです。
まるでスマートフォンの画面をはめ込み映像にしているみたいですが、これ、なにも手を加えていません。写真で撮ったまま。こうしたシチュエーションでもカメラ撮影時の画面の暗さを気にせずに使えるというのもXperia 1 VIのメリットのひとつです。
さて、続いてはカメラアプリの紹介です。今までCinema Pro、Photo Pro、Video Proという3つのオリジナルカメラアプリを搭載していたXperiaなんですが、今回は3つのカメラアプリを統合してひとつのカメラアプリにしました。
大本になっているのはPhoto Proで、それにVideo ProとCinema Proが吸収された形になっている感じです。実際に使ってみると各種機能の呼び出し方が工夫されていて、画面はシンプルなんですが触ると機能表示が続々と表示されるという形です。ベーシックモードからマニュアルで操作したいときは機能がポンポン出てくるというUIになっていて、体験会で使い方をうかがったときは感動してしまいました。
ちなみに、Xperia 1 Vからapkを抜き出してインストールするとどうなるのかを最初に試してみました。Photo Proも、Cinema ProもVideo Proも3つともインストールはできるのですが、Photo ProとCinema Proは起動しません。Video Proは起動することはするんですが、画面が21:9ディスプレイ用に作られており、ご覧のように操作画面が外にはみ出してしまいます。使えないことはないんですが、機能としては新カメラアプリに内包されていますのえ、使う必要はないかな。
新カメラアプリの基本操作ですが画面一番下にタブがあり、これをスクロールさせて撮影モードを変更していきます。
被写体をタップするとAIトラッキングが始まり、同時に画面の左右に縦フィーダーが表示され、これで露出とホワイトバランスを調整するコトが可能。
画面下のタブで一つ左にある「ぼけ」を選ぶと、背景ぼかしの写真撮影ができます。ボケのエフェクトを選んで調整するというよりも、ボケモードにはいる、という感じで使います。
ボケ量の調整も可能。先週末の勉強会ではボケモードではボケ量の調整ができないと間違ったコトを言っていましたが、画面隅にアイコンがあり、これをタップすることでボケ量の調整ができます。
ぼけモードは写真だけではなく動画撮影でも可能。写真の場合は撮影後にエフェクトがかかり大きなボケが作れるんですが、動画の場合は撮影時にシミュレートしたボケ量のままで記録されます。それでも割と正確にぼけの範囲を作ってくれます。もうこうなるとスマートフォンでなんでも撮れるんじゃないかと錯覚してしまうほどです。
タブの一番左には「プロ」モードがあり、これが従来のPhoto Proみたいな感じ。Fnキーで”α”チックな操作画面などが出てきます。
一番右には「その他」というのがあり、そこに「テレマクロ」や「ライブ配信」「48MP」などがあります。ライブ配信ではVideo Proの如く、動画の生配信をすることができるんですが、呼び出したメニューには解像度とライトの設定、商品レビュー(顔認識をパスして手元のものにフォーカスを合わせる)機能など、よく使う機能がまとめられています。
大注目の「テレマクロ」はモード設定すると自動で焦点距離120mmの望遠レンズを使い、マニュアルフォーカスに切り替わって超近接撮影が可能になります。
画面中央が24mmレンズの最短撮影距離のものですが、テレマクロの最短撮影距離4cmまで近づくと、こんなに大きく寄ることが可能。
ここでメニューを呼び出すと「タイマー撮影」「ライト」などが出てきます。最短撮影距離での接写の場合、スマートフォン自体で影を作ってしまう可能性があるので、ライトを使って明るくすることができたり、シャッターを押す際の手振れを防ぐためにタイマー機能なども使えるようにしてくれています。
まさに、これはスマートフォンのカメラ機能を使い込んだ人が考えたメニューになっています。
Xperia 1 VI 「テレマクロ」モードにて撮影
これはVAIOに貼られているインテルのステッカーです。あの小さなステッカーが画面いっぱい以上に大きく拡大出来るんですが、これが最短撮影距離で撮影倍率2倍という、デジタル一眼”α”の2倍もの拡大マクロ写真です。
Xperia 1 VI 「テレマクロ」モードにて撮影
「テレマクロ」撮影はそうした接写撮影だけではなく、ある程度ひいたところからアクセサリー類の撮影もできます。これはキーホルダーですが割と小さなもの。身長4cmくらいのモモのキーホルダーですがこうした小さな小物撮影にも威力を発揮します。
ピーキング表示をしたマニュアルフォーカスでの撮影なのでピンボケになることもなく、ムチャクチャ綺麗に撮れます。
テレマクロ撮影はXperia 1 VIの武器ですね。
Xperia 1 Vでは4800万画素センサーを1200万画素相当にして使う「ピクセルビニング」技術を使っていました。新型のXperia 1 VIではピクセルビニングを開放して4800万画素センサーとして撮影に使うことを可能にしており、それが「48MP」モードとなっています。JPEGでのみの撮影になるのですが、それを試したものがこちらです。
Flickrにアップロードしましたが、ムチャクチャ綺麗じゃないですか! これで6000×8000ドットの写真が記録できます。
4800万画素といえば”α1″並みです。上の写真からお顔の部分だけ切り出したものがこちら。前髪とか潰れているところもないしレースの編み目も全部くっきりです。
ここぞというときに48MPモード、使えます。もうこれからは集合写真とかの「ここぞ」もXperia 1 VIの48MPモードでいけそうです。
ハードウェアの話も少々。シャッターボタンが大型化されているという話でしたが、横幅サイズはほぼ変わらず、縦方向にボタンが太くなる進化をしました。指の腹にあたる面積が増えて、より押しやすくなっています。
どこぞのメディアさんに「売れていない」と酷評されていたVlogモニターですが、元々、ニッチな製品なのでソニーさんの大ヒットするとは思っていないで販売していると思います。ちなみに当店ではわりと引き合いが多く、カメラ好きな方を中心にXperia PRO-IユーザーさんとXperia 1 IVユーザーさんに想定以上にご購入いただいています。
私も手元に”α”がなくても、Vlogモニターさえあれば自撮りYouTube撮影ができるので重宝しています。最近は自宅に置きっぱなしで緊急事態対応用デバイスになっています。
このVlogモニターもXperia 1 VIは完全対応。普通に使えました。
Xperiaで自撮りするときにVlogモニターさえあればメインカメラでの収録ができるのと、外部マイクを使って音声収録することができるようになります。
シューティンググリップもXperia 1 VIのカメラ新アプリで使えました。Xperia PRO-I購入時にVlog用品一式を購入された方はそのままXperia 1 VIに乗り換えて、引き続き使い続けることが可能です。
Xperiaならではの使い方で、このVlogモニターのおかげでXperia本体の商品価値はかなりあがっている気がします。
画質設定と音質設定はUIが変更になっています。特に音の設定に関しては、今までわかりにくかった「今、どっちのエフェクトが有効になってるの? DSEE Ultimate、Dolby Sound どっち!?」というのがなくなるように、よりわかりやすく表示される様になっています。
自動で切り替えをしてくれているのですが、ソニー側でアプリによって切り替わるようにしていて、動画再生アプリのときはドルビー系、音楽アプリ系はDSEE Ultimateが使われるようにしてあるそうで「おすすめ」のままで使っていただければ間違いないそうです。
ちなみに360 Reality Audioとドルビーアトモスと、amazon musicでは混在して配信されていますが、こうしたフォーマットに沿った音源の場合は自動で対応するデコードをするようになっているので安心してください、とのことでした。ドルビーアトモスを360RAで再生すること、とかはないそうです。
さて、新型のスマートフォンが出るたびに聞かれるのがSoCと呼ばれるCPU周りの性能です。どれくらい性能があがっているものなの?と、聞かれるんですが、正直いって私もよくわかっていません。
PCの場合はCPUとGPUなどが分かれていて、どれがどうなっているのか、というのがある程度わかるんですが、スマートフォンの場合はひとつのチップにCPUからGPUまでまとめられているため、よくわからないんですよね。
ただ、メーカーサイトをみるとそれなりのコトは書かれているのと「Device Info」というアプリを使うと、SoCに内蔵されているCPUやGPUなどのことはわかります。
Snapdragon 8 Gen 3 | Snapdragon 8 Gen 2 | Snapdragon 8 Gen 1 | Snapdragon 888 | |
ソニー搭載モデル | Xperia 1 VI | Xperia 1 V | Xperia 1 IV | Xperia 1 III |
プライムコア | 1 × 3.3GHz | 1 × 3.19GHz | 1 × 3.0GHz | 1 × 2.84GHz |
480-3302 MHz | 595-3187 MHz | 806-2995 MHz | 844-2841 MHz | |
パフォーマンスコア | 2 × 2.96GHz 3 × 3.15GHz |
4 × 2.8GHz | 3 × 2.5GHz | 3 × 2.42GHz |
499-2956 MHz 499-3148 MHz |
499-3803 MHz | 633-2496 MHz | 710-2419 MHz | |
高効率コア | 2 × 2.27GHz | 3 × 2.02GHz | 4 × 1.79GHz | 4 × 1.8GHz |
364-2265 MHz | 307-2016 MHz | 307-1785 MHz | 300-1804 MHz | |
L2キャッシュ | 2MB | |||
L3キャッシュ | 12MB | 8MB | 6MB | 8MB |
GPU | Adreno 750 | Adreno 740 | Adreno 730 | Adreno 660 |
製造プロセスルール | 4nm | 4nm | 4nm | 5nm |
.
見てみるとスマートフォンのSoCもWindows PCに搭載されているCoreプロセッサーみたいに、Pコア、Eコアというパフォーマンス重視のものと、省電力重視のプロセッサーが複数搭載されていて、これで負荷が少ないときはクロックを落として、負荷がかかったときはパフォーマンスコアでクロックを上げて処理して、ということをしているみたいですね。
具体的にどれくらい性能が変わってくるのか、というのまでは分からないのですが、同じアプリを使っていてもXperia 1とXperia 1 Vではかなり使用感が変わるので、そういう進化をし続けている、ということになるんだと思います。
そして気になるスタミナ性能。今回は初めて充電無しでも2日持ち、というのを公式に案内しています。バッテリーの1セル5000mAhというのは何かしらの規格で制約があり、これ以上増やすコトは当面出来なさそうという話なんですが、FHD+ディスプレイへの変更と独自の省エネ設計により、Xperiaシリーズ最長のスタミナ性能を実現したと説明されています。
今までのスタミナモンスターモデルとしては「Xperia 10 V」というモデルがあり、これがシリーズ最強スタミナモデルとなっていましたが、今回のXperia 1 VIはそれも超えているとのこと。さらに同時発表の「Xperia 10 VI」よりも省エネ設計のチューニングが進んでおり、10シリーズよりもバッテリーがもつ1シリーズになっているそうです。
寺田倉庫の体験会会場では大画面に映っているのはXperia 1 VとXperia 1 VIのタイムラプス動画で、実際に動画再生のスタミナテストをしているときの映像を早送りで表示しています。Xperia 1 Vが14時間26分、Xperia 1 VIは38時間もちました、ということになっています。
誤差が大きくなるのでWi-Fiなどの通信機能はオフにして音声ボリュームも絞ってテストをしているそうですが、それでも圧倒的なスタミナ性能です。
プレゼンテーションでも話していましたが4K表示にすることでバッテリー消費は大きくなるため、今回はスタミナ性能をとって4Kを廃止したそうです。4K解像度をやめた他に可変フレームレートで1~120Hz駆動を可能にしていて静止画表示の際は1Hz表示で電力消費を抑えることをしています。
その甲斐もあってか、今回のXperia 1 VIはXperia 1 シリーズ史上ではなく、Xperia史上、最高スタミナモデルになるとのこと。Xperia 1 VIの消費電力のためのチューニングを進めた結果、同時発表のXperia 10 Vよりも長いスタミナ性能を手に入れたという話です。
ならば、実機でもテストをしてみよう!ということで、今回も「PCmark」というベンチマークソフトを使って自宅でテストしてみました。画面の明るさで成績が左右されてしまうので、しっかりと200luxを計測して他の機種とばらつきがでないかテストしてからXperia 1 VIをベンチマークしています。
ベンチマーク中は誤差が出ないように、通信機能はすべてオフにして、画面の120Hz駆動もオフにしました。画面スクロールが多いベンチマークなので可変リフレッシュレートをせっかく積んでいるのにXperia 1 VI的には不利になるんですが、結果、21時間19分という新記録を樹立しました!(記事掲載後、スカーレットモデル発売時に再度計測した数値に変更しました)
昨年、Xperia 5 Vが登場した際に手持ちの機種を全部ベンチマークしたものがこちら。今回、いくつかの機種を測り直して記録更新したモデルはそれを掲載しています。
従来はスタミナモンスターXperia 10 Vがチャンピオンで、それに迫る性能を見せるXperia 5 Vという位置づけだったのですが、なんと、Xperia 1 VIは本当に10シリーズを超える性能になっています。
このベンチマークアプリは常時ブラウザでの画面スクロール、動画視聴、静止画表示&加工を繰り替える、かなり過酷なテストなんです。動画連続再生の38時間よりも負荷がかかっているはずで、それでこの成績はすごい。
というか、このテストが終わってから実際に使ってみるとXperia 5 Vとかってものすごいスタミナ性能で、使っても使ってもバッテリーが残っているので、東京マラソンのときも生配信中継端末として使ったりしています。
Xperia 1 VIはさらにそれよりもバッテリー持ちが良いとなると、デジタル一眼”α”の配信機器として使うのもありですね。
メモリ容量 (RAM/ROM) |
ボディカラー | 発売日 | ソニーストア価格 | |
キャリア モデル |
12GB/256GB | ブラック、 プラチナシルバー |
6月7日以降 | ドコモ:209,440円 au:214,800円 ソフトバンク:210,960円 |
SIMフリー モデル |
12GB/256GB (Low) |
ブラック、 プラチナシルバー カーキグリーン スカーレット |
6月21日 | 189,200円 |
12GB/512GB (Mid) |
204,600円 | |||
16GB/512GB (Hi) |
ブラック カーキグリーン |
8月23日 | 218,900円 |
.
ということで、明日の10時からソニーストアでの予約販売が開始になります。
Xperia 1 VIはメモリー容量を選んで購入することが出来るようになっています。キャリアモデルが12/256GBになっており、SIMフリーモデルでは同じ12/256GB仕様(Sサイズ)から16GB/512GB(Lサイズ)まで選択が可能。
悩ましいのはSIMフリー専用カラーとしてカーキグリーンとスカーレットが用意されているものの、スカーレットでのLサイズオーダーができない点です。Lサイズでオーダーができるのはブラックとカーキグリーンのみ。非常に悩ましい内容になってしまっています。
この写真はイベントの際に最後の最後に引き上げるときにお願いしてまとめて撮らせてもらったんですけど、赤人気がすごくて、なかなかスカーレット(レッドモデル)カラーの撮影が出来ませんでした。w 最初に言っておきますが、これ、今回はスカーレットに人気集中しそうです。
まずは定番のブラックモデルです。すみません、これは「Style Cover with Stand for Xperia 1 VI」を装着した図になります。
こちらはプラチナシルバーです。お気づきの方も多いと思いますが、レンズ周りのパーツがボディと同色になっています。Xperia 5 Vがこうした仕様になっていたのですが、Xperia 1シリーズもマークVIから同じ様にボディと同じカラーになっています。
こちらはSIMフリーモデル限定カラーになるカーキグリーンです。ほぼXperia 1 Vの時と同じ色味です。写真は少し露出を上げて色がわかりやすいようにしています。
そして、なぜか、ここだけレッドカーペットが用意されているスカーレットです。このレッドカーペットを見てもソニーレッドが特別な意味を持つモデルだというメッセージが込められていますね。
ディスプレイ周りのベゼル部分も正面から見ても赤いラインがわかるほどカラー主張が強く、特別感のあるモデルになっています。
レンズ周りも赤で着色されていて、統一感がありますね。
ここの体験会ではスカーレットに人気が集中していました。Xperia XZ Premiumの際には後からレッドカラーが追加投入されたこともあり、あとから16GBモデルのスカーレットが出てきたりしないよね?という声もあるようです。
レンズ周りですがXperia 1 Vから若干デザインも変更されていてツライチだったレンズとレンズ周りですが、今回はレンズ部だけすり鉢形状でレンズ面がヘコんでいます。
直接レンズが触れないように工夫されたデザインになっているみたいです。傾斜は少ないのでレンズの隅が拭き取れない、とかいう感じもなく、それでいて保護された感はあります。進化ってこういうところにもあるんですね。
スカーレットカラーのスタイルカバーを装着してみました。
あ、そうだ! そのてがあるじゃないですか! 本体RAM 16GBのスカーレットが選べないのなら、ブラックなりカーキグリーンのボディに、スカーレットカラーのスタイルカバーを装着すればいいわけですよ。
ということで、カーキグリーンにスカーレットのカバーを装着してみたところがこちら。うーん。レンズ周りもレッドカラーになっているスカーレットボディの様な一体感は出ないかー。
表からみるとこんな感じです。
これを受け入れられるならRAM 16GB仕様でスカーレットのスタイルカバー作戦でいきましょう!
やっぱり赤一色でないと!という方はRAM 12GB仕様のスカーレットモデルをどうぞ。
ちなみに内蔵RAM 12GBというのはXperia PRO-Iなどが12GBモデルでした。今回もキャリア版は12GBです。ソニーストアのSIMフリーモデルでだけ選べるのがRAM 16GB仕様です。
Xperia 1 VのSIMフリーモデルもRAM 16GB仕様だったのですが、違いは「ドラクエウォーク」などのゲームアプリを起動しておいて、そこから何か別のアプリを開いて作業して、もうひとつ別のアプリを使って、さらにもう一つ。。。で、その後に「ドラクエウォーク」に戻ったときにゲームアプリが再起動しているか、そのまま続きができるか、という様な違いです。
同時起動のアプリが多いと、Android OSがタスクを終わらせてしまうんですが、それをしにくくするのが内蔵RAMの多さです。ROMは単純にストレージで記録できるデータ量になります。
PCで言うところの内蔵メモリとストレージの関係と同じですね。同時起動するアプリ、バックグランドで動かすアプリが多い方は16GBメモリーの恩恵はかなりあります。Xperia PRO-IからXperia 1 Vに乗り換えたときにつくづくありがたさを感じました。
さて、スタイルカバーですが、今回のモデルからストラップホールがつくようになりました。場所はこちらです。スタンドのすぐ脇ですね。
ここに同梱のフィンガーリングがつけられるようになっています。
EVERINGの最大径でもまだ小さかった私の人差し指ですが、それでもこれくらいあまる様な直径です。指輪でいうところの13号くらいの指が入ってもまだゆとりがあります。どんなに指が太い人でも使えるサイズではないでしょうか?
なお、こちらのスタイルカバーですが、SIMフリーモデル本体よりも発売日は早く、キャリアモデルの発売日である6月7日に合わせてあるそうです。
購入時に本体とスタイルカバーを購入する際、発送を別々に指定しておくと、本体よりも先にスタイルカバーだけ手に入れるコトができそうです。スタイルカバーだけあってもどうしようもないのですが、持っている気分だけ味わえるかも。
★Xperia 1 VI 発売記念!エントリーでお得キャンペーン
Xperia 1 VIの発売記念としてキャッシュバックキャンペーンも開催されるのですが、こちらはエントリーが必要となっていて、エントリー期間が6月6日までと短い設定になっています。
実際の購入は9月9日までが対象になります。購入の予定がなくてもとりあえずなにが起こるかわかりませんので、エントリーだけはしておいた方が良いかも。
さらに別途「Xperia SIMフリーモデル発売記念キャンペーン」も開催しており、Xperia 1 VIの場合はこのふたつのキャンペーンに同時に申し込むことができます。
Xperia 10 IVは5000円のキャッシュバックですが、Xperia 1 VIでは2つのキャンペーンを合わせてなんと2万円のキャッシュバックにすることが出来ます。
Xperia 1 VIの発売記念キャンペーンはエントリー制になっているので、本当にご注意を♪
現在ソニーストアではラッキー抽選会が開催されており、このキャンペーンでは最大10万円、最低でも最大4,000円のお買物券がもれなくプレゼントされます。(キャンペーンの詳細は上記参照)
もっとも当選者が多いボリュームゾーンは「大ラッキー賞」で10万円のお買い物で使える5,000円クーポン、4万円で使える2,000円クーポン、2万円で使える1,000円クーポンのセットになるかと思います。
XperiaはAV10%OFFクーポンが利用できないのでこういった施策はお得に購入するために見逃せません。
注意点は抽選した翌日のクーポン発行になるため、お買い物する当日に抽選してもすぐには使えない点です。そのため、まだチャレンジされていない方は今すぐくじを引いて、明日購入されるのがおすすめです。
ということで、これらのキャンペーンを利用して購入する際の実質購入額を計算してみました。先週値下げになったXperia 1 Vも一緒に計算するとこんな感じです。
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これまた悩ましいというか、4Kの21:9ディスプレイのXperia 1 Vと、最新モデルのSサイズがほぼ同じ値段! 使い方がヘビーな方は最後の4KディスプレイモデルであるXperia 1 Vでも良いかもしれないですね。
キャンペーン込みでの計算ですが、Xperia 1 VとXperia 1 VIを同じ16/512GBで比較すると約3万円の差ということになります。4Kディスプレイを取るか、スタミナ+テレマクロなどの進化したカメラ機能を取るかですかね。
なお、今回のXperia 1 VIではOSのアップデートを最大3回行うとアナウンスしています。セキュリティアップデートも4年間行うそうですので、2028年までは最新モデルと同様のアップデート更新が期待できます。
2023年発売で、すでにOS14へ1回アップデートをしているXperia 1 Vは来年のアップデートまで。セキュリティ更新もそこから1年とすると2026年まで使えるスマートフォンということになります。2026年で使えなくなるわけではありませんが、そこからは耐久戦でいつまで使えるかな?というのが始まるわけです。
その差は2年あることになるので、これも考えどころ。
さらに、Wi-Fi規格については、Xperia 1 VIは次世代規格の「Wi-Fi 7」にも対応予定となっており、Device Infoでも規格上はすでに対応していることが判明しています。これから4年間使えて、その間にWi-Fiルーターも高速化された規格に対応できます。
Xperia 1 VIは長く使えるスマートフォンになりそうです。
ソニーストアでの予約販売開始は明日10時から。当店店頭も明日は10時から開店しています。実機も明日の朝10時から店頭で展示しています。ご成約記念品を用意してお待ちしています。
是非、ご検討くださいませ。
Xperiaスマートフォン SIMフリー対応モデル Xperia 1 VI (XQ-ES44) |
ソニーストア価格: 189,200円~ 税込 |
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発売日 | 2024年6月21日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ | |||
1年残価設定 クレジット |
月々のお支払い 7,900円(1回目のみ8,300円) 12回お支払い総額 95,200円 13回目 94,000円(※ 商品返却時はお支払いが不要) |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
ご成約記念品プレゼント ☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |
Style Cover with Stand for Xperia 1 VI XQZ-CBEC |
市場推定価格: 4,950円 |
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発売日 | 2024年6月7日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ | |||
テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |
★最大10万円クーポンがもらえる「ソニーストアご利用感謝ラッキー抽選会」はこちら
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家中どこでも快適Wi-Fi Buffaloルーターの「Wi-Fi EazyMesh」機能を試してみました
今回はソニーネタではないのですが、Xperiaなどのスマートフォンでお世話になる無線ルーターの話です。 家の中で複数の無線ルーターを使って、電波の弱いところをなくす「Wi-Fi EazyMesh」と言う機能を自宅で実際に […]
【Tips】SIMフリースマートフォン『Xperia 1 VI』ハイスペックモデル一斉出荷と超便利に使える「スマホチェッカー」ウィジェットの話
昨日、ソニーストアからSIMフリースマートフォン「Xperia 1 VI」のRAM 16GB/ROM 512GB搭載のハイスペックモデルが一斉出荷になりました。今日、明日、明後日で続々とオーダーされていた方のお手元に届く […]