【レビュー】着けていることを忘れる完全ワイヤレス『LinkBuds』実機レビューレポート
ソニーから、またまた新しいスタイルの完全ワイヤレスヘッドホンが発表になりました。新開発のリング型ドライバーを搭載し、耳を塞がない常時装着を可能にした「着けていることを忘れる完全ワイヤレス」モデルの登場です。
型番「WF-L900」となっていますがペットネームが別途用意され「LinkBuds(リンクバッズ)」という愛称で展開するモデルです。
実機の使い勝手、その音質について実機レポートをお届けします。
こんにちは、店員佐藤です。
3月6日に開催される東京マラソンに出走予定です。開催されれば6年ぶり2度目の東京マラソン出走になるのですが、私は好タイムを狙えるガチランナーにはなれずイベントを楽しむ制限時間ギリギリでの完走を目指すギリギリランナーです。大会を楽しむのに音楽とヘッドホンは欠かせない相棒になるんですが、開催直前に超強力なモデルが登場しました。
新製品「WF-L900」で、ペットネーム「LinkBuds」というモデルです。
中央に穴が空いたリング型ドライバーユニットを搭載し、アンプには大ヒットモデル「WF-1000XM4」に搭載されている「統合プロセッサーV1」を採用。MP3などの圧縮音楽をCD並の音質に保管する「DSEE」も搭載してます。
一時期、人気を博したオープンエヤモデル(Xperia Ear Duo等)が高音質モデルに生まれ変わって登場してきた感じです。主なスペックなどはソニーさんのサイトでご覧になっていると思いますので、早速、実機の様子を紹介していきたいと思います。
グレーとホワイトの2色展開をしていますが、今回当店で紹介できるのは「グレー」モデルになります。
ブラックカラーと比べるとやや明るめのカラーになっているのと、よく見ると本体に白のツブツブが配色されていて一見、石の様な質感に見えなくもないデザインになっています。
WF-1000XM3やWF-1000XM4などの完全ワイヤレスイヤホンの紹介の時にシルバーカラーだと耳垢などが目立たないけど、ブラックだとそれが結構目立つんですよね。なので手入れの目安などはブラックなどの方がわかりやすいかも、というネガティブなイメージにならないような案内をしてきたのですが、なるほど、こういうデザインだと、ブラックでも清潔感はそのままになるかも。
このイヤホンのキャビネットですが再生樹脂材を採用しているそうで本体の70%が再生樹脂なんだとか。パッケージもWF-1000XM4で始まったプラスチックフリーの環境配慮パッケージになっています。
同梱品は上記のものになります。イヤホン本体は充電ケースに収納されており、それに加えてUSB type Cケーブルと、5種類のフィッティングサポーターが付属します。
フィッティングサポーターが5種類ってやけに多くないですか? XSとSとMとLとXLで、そんなに耳のサイズって差があるんだっけ?というところですが、今回は耳のサイズというよりは形状に合わせるためのものになります。
なんせ、この「LinkBuds」ですが、装着方法がちょっと変わっています。これがキモというか、そんなに難しいモノではないのですが新しい装着方法なので、これを知っていないと正しい装着はできないと思います。
写真で紹介します。
これが正しい装着方法です。当店店員のよねっちにモデルになってもらいましたが、彼女の場合はSサイズがベストフィット。耳の穴に本体を押し込むことはなく入口に載せて、角みたいに生えているフィッティングサポーターが耳の上部の溝に上手く入れば、これがジャストフィットサイズになります。
ソニーロゴを外向きにしてリングを耳の穴にはめて、シリコンのフィッティングサポーターを溝に押し込む、という感じ。
やや不安定な感覚になるかもしれませんが、フィッティングサポーターがかかっているので、首を振っても何をしても外れることはない不思議感覚で使えます。
しかもリングが耳の中と外界を塞ぐことがないので通気するので蒸れないし、外の音も普通に聞こえます。
こちらはフィッティングサポーターのLサイズにしたところ。これだと耳の溝の中にフィッティングサポーターがハマらないので装着自体が困難になります。
こちらはフィッティングサポーターのXSサイズにしたところ。これだと溝にサポーターが届いていないので装着感はSサイズと変わらないのですが下を向いたときや、かかとでジャンプ着地をするなどの衝撃があったときにポロッと出てきてしまうことがあるかも。
ソニー公式のヘッドホン装着手法ビデオも公開になっていました。40秒ほどの動画になりますが、これを見ると一番わかりやすいと思います。
フィッティングサポーターをチョンと押し込むところでサイズが合えば、もうバッチリです。
ソニー的に意識しているのは骨伝導ヘッドホンらしく、耳を塞がないことによる長時間装着の快適さ、外耳炎等の健康リスクの軽減を狙っている製品になるとも聞いています。
骨伝導ヘッドホンによる耳を塞がないことによる外音の明瞭さというのは一長一短があって、会話が普通に行えることや、長時間利用が楽になるというメリットは大きいのですが、実際に使ってみたところ音質が良いとは言えなかったり、音量をあげると音漏れがひどく、電車内では使えるモノではありませんでした。
音質は高域も低域もほとんど出ないのですが会話については聞こえやすいので、騒音が一定に保たれている自宅でのテレワークなどには1日中装着ができるので使いやすいんですが、音楽用途にはちょっと。。。というところだったのですが、LinkBudsではそれらのデメリットを潰してきている感がします。
この新開発のリング型ドライバーですが、音質は骨伝導ヘッドホンと比べると雲泥の差だと思います。低域こそ、オープンイヤータイプなのでズンズンとな鳴らないモノの、全域にわたってクリアな音質で鳴らせるので、これなら音楽視聴も問題なし。
新開発のリング型ドライバーってどんな仕組みなのかと思っていたら、開発者インタービュー記事に紹介がありました。
通常はコイルが中央にある円形のドライバーになりますが、それをドーナツ状にし、ドーナツの芯の部分がコイル(写真右の黒い中央の円)で、周りの透明な部分が振動板になるそうです。
これが耳の穴の直上に位置するため、ダイレクトに音が届きくことでクリアな音質表現を実現しています。
音漏れについても最大音量にするとシャカシャカした音が若干聞こえるモノの、骨伝導ヘッドホンみたいな頭蓋骨の共鳴による派手な音漏れにはなりません。Xperia Ear Duoもこうした開放型のオープンイヤースタイルでしたが、音導管が内側を向いていたので、ほとんど音漏れはありませんでした。それと一緒ですね。
また骨伝導ヘッドホンの様に左右の音が混ざってしまうコトがないため、ステレオの分離感は普通にあります。
骨伝導のためにこめかみ辺りを左右から挟み込むような圧迫感も皆無で、フィッティングサポーターが上手くハマれば装着感ゼロでずっと使い続けることが可能。
骨伝導ヘッドホンの弱点をすべて無くしたような「音楽が聴ける」オープンイヤーイヤホンになっていると思います。
音量についてはちょっと説明が必要になります。実際に、骨伝導ヘッドホンを街歩きに使ったことがある方ならご存じだと思いますが、室内と違って、屋外はものすごい音の大小があります。特に電車に乗る際に感じるんですが、普通の街中と電車ホームでは全然ノイズの音量が違います。
一番音量が大きくなるのは電車がホームに入ってくるときで、まさに爆音状態。
WF-1000XM4などのノイズキャンセリングヘッドホンでは感じる事がないと思いますが、カナル型のイヤホンではそれらの外界のノイズ音をシャットアウトしているので、ヘッドホンの音量は一定に保てるんです。
骨伝導ヘッドホンではそれらの音がモロに耳にはいってくるので、平常時と電車の入線時では外音のレベルが全然違います。電車が入ってくるまでは普通に音楽が聴けていたのに電車がやってきたら音楽が一切聞こえなくなる、というアレです。
さらに、今はコロナ感染予防のため冬でも窓を開けて電車が走っているので電車内も爆音だったりします。車両のすれ違いの時とか車内では会話ができないほどの爆音になります。
そういうシーンではどこに音量を合わせておけばよいのか、通常時に合わせておくと爆音時には骨伝導では全然音が聞こえない、という事態になります。かといって、爆音状態に合わせて音量を上げておくと、骨伝導ヘッドホンだと音漏れがひどいので周りの方に迷惑でとても電車に乗れる感じではないし、そもそも骨というか接触している部分が派手に震えるので振動する部分の皮膚がかゆくなってくるんですよね。w
LinkBudsも音量調整をしないと、同じことが起こるんですが、ソニーの「HeadPhone Connnect」アプリを介することで音量を自動調整してくれます。
「アダプティブボリュームコントロール」という機能がそれで、周りのノイズが増えると、それに合わせて音楽や通話の音量を上げてくれる、ということをしてくれます。
この機能がなかなか秀逸で、電車乗車のシーンだけではなく普通に街歩きをしているときもトラックやバスなどの大きな音を出す自動車が通り過ぎるときに音量を上げてくれたり、自宅で使っているときも洗い物をしているときや洗濯機の近くに行くと音量があがったり、というのが体感できます。
周りの騒音に合わせてボリューム調整をフワッとしてくれるので、自然に外界の音と音楽が楽しめます。
ノイズキャンセリングヘッドホンの外音取り込みと違って、マイクで取り込んだ音を再生しているのではないので、外音も音楽も非常にリアルに聞こえるのもLinkBudsならでは。快適にその機能を味合わせてくれます。
単純に「音楽を楽しみたい」というときは音量をあげてLinkBudsを使うコトになると思います。LinkBudsは音楽に集中する使い方もできるけど、音量を下げて、日常空間で装着しっぱなしで過ごせることこそ真骨頂。
これからショールームに行って試聴される方も多いと思いますが、その際は音量を小さくして、それで周りの音が聞こえるかどうかなどを試していただくと良いかと思います。(というか、ショールームを始め、室内ではそんなに極端の騒音の発生はないので、実際に街歩きしないと真の実力は試せないと思いますが)
「HeadPhone Connnect」アプリですが、LinkBudsのために新しいメニューなども装備されます。「ステータス」「サウンド」「システム」のタブは今まで通りで「アダプティブボリュームコントロール」や「ワイドエリアタップ」などの新しい項目がいくつか増えていますが、その他はWF-1000XM4などの上位機種とほぼ一緒です。ノイズキャンセリング機能がついていないのと、接続にLDACが使えないくらいで、DSEEやイコライザーなども搭載されています。
さらに新しいタブとして「サービス」というものも用意されています。
「サービス」タブには「Locatone」と「Spotify Tap」という2つのサービスの設定が並びます。ソニーヘッドホンとしては新機軸の項目があるので紹介します。
「Locatone」は先月当店blogでも紹介をさせてもらいましたが、GPS機能と連動させたサウンドARを使ったコンテンツです。一言で説明しようとすると難しいんですが、用意されたマップに沿って歩いて行くと音声ストーリーが自動再生されて、それで物語を楽しむコンテンツです。
銀座でも3月31日までYOASOBIの「大正浪漫」ツアーが行われていて、スマートフォンとヘッドホンがあればどなたでも楽しめます。目の前の実際の風景とリンクして小説を楽しんでいる新感覚の遊びになるのですが、これをLinkBudsはさらに一歩進める機能が搭載されています。
サービス設定を行うことで、LinkBudsに内蔵されたジャイロ機能が使える様になり、サウンドARの音の方向を固定することができるようになります。
従来のLocatoneでは、スマートフォンを正面に持って歩くように案内があって、それはスマートフォンの正面が視聴者の向いている方角という設定をするためだったのですが、LinkBudsがそれをしてくれるので、スマートフォンは自由に持ち歩けるというか、物語の音の方向をより正確にしてくれる機能になっています。
あいにく試用機のレンタル期間に体験することができなかったんですが、製品版が到着したらすぐにムーミンバレーパークとかへ試しに行ってみたいと思います。
☆インプレス ケータイWatch『ソニーとナイアンティックが音声ARで協業、まずは「Ingress×LinkBuds」で』
それと、こちらは時を同じくして「Pokmemon Go!」でおなじみのナイアンティックからプレスリリースがあったんですが、「LinkBuds」とスマホゲームの「Ingress」の取り組みが年内に提供されるという発表がありました。
「Ingress」もポケモンGo!同様に街歩きして陣取りをする位置情報ゲームですが、これをスマホ画面の中だけの情報ではなく、サウンドARでリアル世界で音表現を加えてくれるようです。これが上手くいって、次はポケモンGo!とかでコラボがあったらすごいことになりそう♪
「Spotify Tap」は専用機能を用意してくれていて、どんな状態からでもいきなり音楽再生が楽しめる機能。
ちょっとどういう仕組みなのかわからないんですけど「Spotify」って無料で音楽が楽しめるんですね。30分に一度(って、本当はもっと多いと思うんですが)CMを聞くことで、自分の好きな曲を集めたプレイリストを再生して聞くことが可能。これ、本当に無料で良いんですか!?状態です。近々、ハイレゾ対応になるという予告もされているみたいなんですけど、すごいですね。無料なのにこんなことまでできるって。
さて、HeadPhone Connectアプリのサービスタブにある「Spotify Tap」の設定をする(Spotifyアプリのインストールとタップ設定)と、左耳のダブルタップだけで音楽再生がスタートできるようになります。
とりあえず「サザンオールスターズ」の曲を聴きたい、ってSpotifyアプリに設定をしておくと、次から次へとサザンと桑田佳祐さんの曲がジャンジャン流れてきます。
LinkBudsには「ワイドエリアタップ」という機能が搭載されており、これは本体ボディだけではなく、こめかみ辺りをタップしてもOKという機能。従来だとヘッドホン本体のタッチセンサーなどをタップしなくていけなかったものが、より広いエリアで、適当にこめかみ辺りをタップするのでも認識するようになる神機能です。
耳に装着しているイヤホンのキャビネットを一発で指で触るのって、見えないモノだから意外と難しく、慣れるまで時間がかかるんですが、こめかみタップは誰でもできますよね。ランニングなどで走っているときなどは特にそうで、これは助かるかも。
ちなみに30分に一度の広告というのはSpotifyの宣伝だったり、この時期だと映画「ウエストサイドストーリー」のコマーシャルだったり、嫌な感じのものでありません。全然無料で楽しめるんですが、月額980円払うと広告無しにできるのと、ダウンロード再生ができるようになるそうです。
音楽を聴く機会が多くなりそうな時期だけ有料プランに切り替えて利用、とかいいかも。
私も今、amazon musicとLINE MUSICを利用しています。最初は無料プランの期間だけとか思って利用していたんですけど、使っているうちにもうストリーミングサービス無しの生活には戻れなくなってしまって。。。こういうのが狙いで無料期間を設けていてまんまと術中にはまっている感はあるんですが、自分で曲選びをしないで済むコトって楽ですもんねー。
さて、では、実際の使い勝手についてレポートする前に、一言いっておきたいことがあります。
このLinkBudsですが、やたらと小さいんです。ソニー完全ワイヤレス史上、最小最軽量モデルになるそうです。
写真左から「WF-1000XM4」とLinkBuds、WF-C500になりますが、ケース単体のサイズでも小ささが際立ちます。
WF-1000XM4のケースから26%の小型化をしているそうです。
本体サイズもWF-1000XM4から51%の小型化をしているそうです。半分以下のサイズです。それはもう小さいこと、小さいこと。
この角度で見比べるとWF-1000XM4のイヤーピースと音導管の部分だけで、1000XM4本体の部分がついていないくらいのサイズに見えます。
ちなみに、気がつけば自宅にはスポーツタイプのイヤホンがご覧の数。知らない間にコレクターになってしまっているみたいに数が揃ってきてしまっているんですが、ネックバンドタイプのものばかりだったところに、左右独立完全ワイヤレスなので、こうしてスポーツイヤホンで比較しても劇的なサイズダウンになります。
本体サイズが小さいのでケースも小さく出来ます。小さなケースですが、これでもマグネットで本体が「カチャッと吸い寄せられるようにはまるギミックは用意されています。
ペアリング方法はちょっと変わっていて、本体にボタンがないため、Bluetoothペアリングを行う際は本体をケースに入れてフタを開けたまま、本体ケースの裏にあるペアリングボタンの長押しで始める、という作業になります。
その状態で数秒待つとXperia側で機器登録ができるようになるので、あとは通常の手続きで機器登録をするのみ。
HeadPhone Connectを使わなくてもペアリングができてしまうんですが、その場合は「アダプティブボリュームコントロール」や「ワイドエリアタップ」「イコライザ」「DSEE」他、サービス設定などもできなくなってしまうので、アプリの利用は必須です。
さて、ここからはいよいよ実使用の話です。試用期間中に一度だけオンライン会議もあったことはあったのですが、こちらに発言機会がなかったので、音声マイクの性能は試せずじまいだったのですが、AIを使った5億サンプルを超える学習アルゴリズムによるノイズリダクション機能を搭載しているとか。
よくあるビームフォーミングで自分の声だけを抽出するとかではなく、入力されたマイク音声からノイズと思われるものを除去して通話に利用しているそうです。
電話とかだと自分の声が聞こえないのでなにかに録音して試さないといけないんですが、製品版が来たら試してみようと思います。一番ありがたいのは話している人にこれを使ってもらいたいんですが、LinkBudsが大ヒットすると、そういう日が来るかも。
なお、長時間の装着については全く問題なし。耳の中はいつでも涼しいというか風通しがあるみたいで蒸れてきた不快感はないし、多分、24時間つけていても問題ないと思います。実際にはそんなにバッテリーが持たないため充電が必要になるんですが、そうだ、2セット持っておいても良いかも!?
ということで、東京マラソンに向けたトレーニングで1日だけ、LinkBudsをスポーツイヤホンとして使ってみました。
骨伝導ヘッドホンの様に直接耳に入れないタイプのモノではないので、走っているときの着地時にあるショック音がどれくらいするものなのか気になっていたんですが、それは皆無でした。
LinkBudsの着地衝撃音ですが、うまく低減されているとかいうレベルではなくゼロです。骨伝導ヘッドホンと一緒でした。耳の穴にはめてはいるんですが、なるほど、あの衝撃音はイヤホンが着地の衝撃で動いて、耳の中なの内圧が変化して聞こえていた音なのかも。
オープンイヤーで外気と素通しになっていれば着地衝撃音はしないものなんですね。
今、ジョギングするときはマスクの着用がマナーとなっています。私は専用のラグを使っていて、こうして耳の所にネックバンドをかけているんですが、骨伝導ヘッドホンなどのネックバンド式のヘッドホンだといちいち全部脱着する必要があるんですが、完全ワイヤレスだと気にせず使えます。
マスクにもメガネにも干渉しないので、装着についても快適そのもの。
こうした陸橋の下をジョギングするときは上の道路を走る車で周りの騒音が一時的に大きくなるんですが、その際も音楽の音量は上がるので聞きにくくなることはありません。
また「スピーク・トゥ・チャット」機能が使えるので、自分で声を発すると一時的に音楽再生を停止して、外音を聞き取りやすくしてくれます。
一緒に走っている人がいる場合は、先にこちらから声をかけていけば、会話が全部聴けます。さすがに音楽再生をしながらだと、音量が大きい場合は外の音は聞きにくくなりますからね。この辺りはバランスを自分で見つけていけば、快適な音量が見つけられるはず。
骨伝導ヘッドホンではこうはいきませんでした。
なお、コンビニのレジなどでの支払いの際もこれは利用ができて「レジ袋はいりません」を声を発すれば、そこで音楽再生が止まるので、レジ係さんとの会話もスムーズに行きます。
ただ、PayPayでの支払いをしたときに「ペイペイ!」という大きな音がしますが、それがLinkBudsから最大音量で鳴るのはご愛敬。これはなにかプログラムされているのか音量調整できる気がしませんでした。w
最後に、バッテリーの持ち時間の話なんですが、上記の通り「スピーク・トゥ・チャット」「イコライザー」「DSEE」「アダプティブボリュームコントロール」「音声アシスタント」などの機能を3つ以上有効にすると連続再生時間が短くなる、という案内がされます。
最大で5.5時間の連続再生時間(連続通話は約2.5時間)となっていますが、上記の機能を全部使うとどうなるのか試してきました。音声アシスタントは常時オンにしていないので、それ以外の4つの機能を全部入りにしています。
約2時間のジョギングをしてきました。最後までは保ちませんでした。
先に右のイヤホンだけバッテリー切れになったのですが、それが約1時間40分ほど、左イヤホンは1時間50分以上使えているので、状況次第ですが、全部機能を使うと2時間くらいまでと、最長スタミナの5.5時間よりもかなり短くなります。
なお、別の機会に「スピーク・トゥ・チャット」と「アダプティブボリュームコントロール」の2つの機能だけで使ったところ大体3時間半くらいの使用時間でした。5.5時間を達成するときは全部の機能をオフにしたとき、になるようです。
なのでスタミナ仕様で5時間、実使用だと3~4時間、使い方間違えると2時間程度という感じになるかと思います。
10分充電で90分再生可能な急速充電に対応しているそうなので、本当に1日中使うようであれば片方ずつ充電して使う、という方法もありそうです。(もしくは2セット用意するとか)
音質については、私が今まで使ってきたスポーツイヤホンの中ではナンバーワンだと思います。なんせ着地時の衝撃音がないので、音楽が聴きやすくなるし、それに加えて透明感のある高域の音がしっかりと聞こえます。さすがアンプがWF-1000XM4と同じチップを使っているだけのことはあります。
ということで、昨年の夏に大ヒットした「WF-1000XM4」ですが、あれはノイズキャンセリングの密閉型として最高峰イヤホン。新発売の「LinkBuds」はオープンイヤーヘッドホンの開放型最高峰モデルになるかと思います。
じっくりしっかりと音楽を集中して楽しむ「WF-1000XM4」と、長時間のながら聞きに使える「LinkBuds」という性格が正反対の2モデルになりますが、高音質がウリというのは共通項。
「ソニーの音が好き」という方は2つ揃えて使われても良いかも。
「LinkBuds」は発売日以降、当店店頭でも展示予定で、骨伝導ヘッドホンや他のソニーイヤホンとの比較試聴などもできるように用意いたします。
東京マラソンもこのイヤホンで参戦するつもりでいますので、制限時間7時間のレースでの使い勝手はまたそのときに追加レポートいたします♪
ソニーストアでは昨日から「PayPay」の支払い対応が始まり、2月いっぱいは「日本全国全額チャンス! 超ペイペイジャンボ」を開催しています。当店で試したところ、ソニーストアも対象店舗でした。
「LinkBuds」をPayPayで購入して全額バックのチャンスがありますよ。
これからソニーさんの怒濤のプロモーションがはじまるみたいですので、品薄になる前にご興味ある方はオーダーをどうぞ♪
ワイヤレスステレオヘッドホン WF-L900 LinkBuds |
ソニーストア価格: 23,100 円 税込 |
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発売日 | 2022年2月25日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:3,300円 3年ワイド/5年ベーシック:2,200円 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 24回払いまで分割払手数料【0%】 |
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テックスタッフ 店頭入特典 |
店頭にて実機展示しています テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
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