【レビュー】2年ぶりモデルチェンジ 穴あきイヤホン『LinkBuds Open』実機レポート
発売前に2度目の実機レビューレポートになります。前回はまだ未発表時点での記事作成で対応するアプリ「Sound Connect」も未公開だったもので機能面のテストができなかったのですが、今回は実際に街に出て試用しての体験レポートを加えてご案内したいと思います。
すでにソニーストアへご注文いただき、到着をお待ちになっている方も多いと思いますが、到着を楽しみにお待ちいただいている間に、使い方の予習にお役立てできれば幸いです。
こんにちは、店員佐藤です。
「LinkBuds Open」をすでにご予約注文いただいた皆様、ありがとうございます。蓋を開けてみるまでこういうのって私たちも分からないのですが、今のところ「LinkBuds Open」にオーダーが集中していて同時発表の「LinkBuds Fit」や「LinkBuds Speaker」を押しのけて、予約数ナンバーワンになっています。
オーダーされた方の本体カラーを見ると約8割がブラックで2割くらいの方がホワイト。そして驚異的なのが本体カバーを同時購入されている方が9割を超えているという異常事態?になっています。
待ちに待った「穴あきイヤホン」の2年半ぶりのモデルチェンジで「LinkBuds」からの乗り換えをされる方がとにかく多い様ですね。最初からこれだけ愛着をもったオーダーが集中しているあたり、「穴あきイヤホン」のファンの歓迎ぶりがうかがえます。
さて、おさらいになりますが、2022年に発売された先代の穴あきイヤホン「LinkBuds」との比較をしたものがこちらになります。
LinkBuds |
LinkBuds Open |
|
発売日 | 2022.2.25 | 2024.10.11 |
価格 | 25,300円 | 29,700円 |
カラー | ホワイト/グレー | ホワイト/ブラック |
形式 | 開放、ダイナミック | 解放、ダイナミック |
プロセッサー | 統合プロセッサーV1 | 統合プロセッサーV2 |
ドライバーユニット | 12 mm | 11 mm |
装着快適性 | △ | ◎ |
音質 | 〇 | ◎ |
音圧 | 〇 | ◎ |
高音質機能 | DSEE | DSEE |
マイク性能 | ◎ | ◎ |
マルチポイント | 〇 | 〇 |
連続再生時間 | 最大5.5時間 (ケース充電込:17.5時間) |
最大8時間 (ケース充電込:22時間) |
クイック充電 | 10分充電→60分再生 | 3分充電→60分再生 |
防水対応 | IPX4 | IPX4 |
対応コーデック | SBC/AAC | SBC/AAC/LC3 |
USBケーブル | USB Type-C | USB Type-C |
質量 | 約4.1 g ×2 (ケース:34.0g) |
約5.1 g ×2 (ケース:30.6g) |
.
スペック的にも多くの面でパワーアップしていて統合プロセッサーV2は、なんとフラッグシップモデルの「WF-1000XM5」と同じものを採用。ドライバーユニットは12mmから11mmに小さくなっているものの振動板形状と磁気回路の最適化があり、音質は中低域の音圧アップをしており、より自然な音質が楽しめる様にパワーアップ。
また、常時装着で泣き所だったスタミナ性能の短さも改善され5.5時間から8時間に大幅パワーアップしています。LinkBudsでは使っていると見る見るバッテリーが減っていく感じがあったんですが、あれ、まだそんなに減ってないな、という使い勝手になっています。
またクイック充電も10分充電→60分再生だったものが3分充電で60分再生が可能になっています。バッテリーが空になっていても3分あれば会議一本分くらいだったらなんとかなります。
そして、最新モデルだけにBluetoothの次世代規格「LE Audio」にも対応。今のところ、送出側のPCやスマートフォンにアプリが用意されていないのでメリットを感じるのはゲームプレイ時の超低遅延くらいしかないのですが、これから数年かけて、マルチキャストなどで使える場面が増えてくると思います。
今までは1台のスマートフォンには1台のワイヤレスイヤホンしか接続できませんでしたが、今後は1台のスマートフォンに複数台のワイヤレスイヤホンをLE Audioで簡単に接続する事が出来る様になっていきます。(操作は面倒ですが今でもやろうと思えばやれます)
そして、外見上で大きく変わったのがフィッティングサポーターです。以前のモデルでは輪っか状のフックを耳の内側にひっかける感じで、サイズは5種類同梱されていて、自分でサイズを選んでフィッティングさせる必要がありました。
新型の「LinkBuds Open」では角の生えた1サイズのみのフィッティングサポーターになっていて、これを耳の内側のシワにひっかける形で使います。5種類ものサイズがあったサポーターが、これひとつになって大丈夫?という不安もあるかと思いますが、引っ掛ける場所がやや変わっています。
以前のLinkBudsでは耳の下側の「対耳輪1」の部分にひっかける作りになっていたのですが、新型LinkBuds Openではより大きくて長いサポーターになっていてもっと上の方の対耳輪2の部分に引っ掛ける形になっています。
耳の小さな方は入らないんじゃないか?と、心配になる方もいらっしゃるかもしれませんが、この角の部分は空洞になっていて、とても柔らかい作りになっています。
簡単に折り曲げられるので、これを折って使う形になります。
触ってみるとわかりますが、ペコペコになっているので、これが長時間あたっても特に痛みなどはないくらい。
私などは耳はそれほど大きくないんですがシワの部分がやや遠いところにあったため、以前のモデルだとサポーターがひっかからなかったのですが、新型のLinkBuds Openなら余裕でひっかかります。
装着してからシワの中に角が入るように外側から内側に折り込むのがコツです。
リングドライバーは耳の中にスッポリ入るようなインナーイヤーヘッドホンみたいな使い方ではないので、こちらも外耳道の入口にひっかける感じなんですが、上下2カ所で抑える感じで、それほど不安な感じはないかも。
さて、リニューアルしたアプリ「Sound Connect」と連携して、各機能を試すことができるようになって、通勤時にいろいろ試させてもらっています。
新機能がいくつも投入されていてワクワクの連続なんですが、一番驚くのが「アダプティブボリュームコントロール」でした。
これは穴あきイヤホンには絶対に欲しい機能で、外の騒音が大きいとイヤホンからの音が聞こえなくなってしまうところを、自動でボリュームをコントロールして聞けるようにしてくれる、というもの。
私の通勤時に一番大きな騒音があるのはホームで待っているときに電車が入ってきたときです。冷静になってみるとものすごい大きな音がしていて、普段はイヤホンで耳を守っている感じになっています。
穴あきイヤホンの場合はその轟音がそのまま耳に入ってくるんですが、それに合わせてボリュームをコントロールしてくれて、聞けるようにしてくれます。アプリをみていると再生している時の音圧をリアルタイムに表示してくれていて、普段は70dB以下になるくらいのところで再生しているんですが、ホームで見ていると77dBくらいまで音圧が上がっているのが見られました。この値はボリュームによっても多少変わってきますが、相当な幅でコントロールをしてくれているようです。
イヤホンに穴が空いていて、外に音が漏れないか、という話ですがリングドライバーは内側を向いているので高域の指向性の高い音というのは外にはさほど漏れないようです。自分で試すことができないのですが、使っていて、周りの人から迷惑そうな視線を感じたことはありません。
最大音量とかで使っていると聞こえてしまうかもしれませんが、常識の範囲内で使っている分には大丈夫かと思います。アダプティブボリュームコントロールでボリュームが上がっているときは周りも騒音で聞こえにくくなっている状態なので、それも問題ないかと思います。
新機能で「BGMエフェクト」というのも搭載されました。これは360 Reality Audioみたいな感じで音楽や音声を離れたところから聞こえる様なエフェクトをかけてくれる機能です。「マイルーム」「リビング」「カフェ」の順で音源が遠くに離れていく様に聞こえる効果があります。
たまたま、なんですが、今日は午前中にテレビ会議があって、そのときに「LinkBuds Open」を使わせてもらったんですが、通話が始まると「BGMエフェクト」はオフになって、通話音声はダイレクトに聞こえる様になります。
上記はXperiaで音楽を聴いていたあとに通話が始まったときの画面なんですけど、通話中は音圧表示ってないんですね。(^^;) 接続中の機器もXperiaのままですが、テレビ会議はVAIOを使って行っています。
通話中は自動で音声が切り替わるようになっているんです。
焦ったのはそのあとで、通話が終わって、再びXperiaの音楽再生に戻ったら「あれ? この音って、スマートフォンのスピーカーから鳴っているんだっけ?なんかPCのスピーカーから聞こえている様な」という錯覚をしてしまうくらいの音質で遠くから聞こえてくるんです。
自分で切り替えて音の違いをチェックしているときは「ふむ、こんなもんか」とか思っていたんですけど、自動切り替えで「BGMエフェクト」の音を聴かされると、こんな見事に錯覚するくらいの高音質なのかと自分で驚いてしまいました。
これは使い勝手良さそうです。
そして、こちらもまだ使い始めて1日しか経っていないんですけど「Auto Play」という自動再生の機能。これ、超良いです。もう、コレ無しには使う気になれません。
Auto Playはアプリ「Sound Connect」で設定する機能になります。常時接続できるように設定して、イヤホンをケースから取り外して耳に装着したら、自動であらかじめ設定した音楽が再生される、というものになります。
設定できるのは今のところ「Spotify」と「Endel」だけなんですが「Spotify」の方は完全無料でも利用ができます。
これで本当にビジネスとして成り立っているのか?と、個人的には心配になってしまうんですが、シャッフル再生であれば無料でずっと音楽を聴き続けることが可能。たまに広告が流れますが変なものが流れることはないので安心して使っていられます。
Spotifyの設定で「トップ50 – 日本」とかに設定しておけば、常にそのときの流行が聞けるので、私はこれに設定しています。
最初にトップ50のソングがランダムに再生されるので、それを聞きながら気分に合わせて聞きたい曲に切り替えたり、曲を送っていったり、radikoに切り替えたり。
ヘッドホンを装着するだけで、スマートフォンの操作をなにもせずに音楽がとりあえず聴けるって素晴らしい。
こちらも新機能で「Auto Switch」です。現時点では新発売の「LinkBuds Speaker」しか対応しないのですが、イヤホンをケースに収納したときに再生していた音楽を引き続きスピーカーで再生してくれる、ということができます。
先にLinkBuds SpeakerをSound Connectに登録しておけば、あとからイヤホンを「Auto Switch」で連携させるだけです。
LinkBuds Speakerは電源オフにしてもスタンバイ状態になっていてスマートフォンと通信可能であればいつでもつながるようになっています。
実際にLinkBuds Openで音楽再生しているところからヘッドホンを収納すると数秒でLinkBuds Speakerに再生が移ります。
LinkBuds Speakerに再生が移るとSound Connectの接続画面もスピーカーの表示になります。
今まではヘッドホンをケースに収納すれば音楽再生も終える、という流れでしたが、そのつもりで収納してもスピーカーから音がするのが新鮮。スピーカーの電源ボタンを押すと再生が止まるし、Sound Connectアプリからの電源ボタン操作で再生を止めることができます。
LinkBuds Speakerしか今はつなげませんが、今後登場するワイヤレススピーカーはほぼ全て対応するようになるので、これは新しい音楽スタイルになるかもしれないですね。
フィッテイングサポーターは脱着が可能で、今回はメーカー純正のオプションも多数用意されていて着せ替えをすることができます。
サイトにシミュレーターが用意されていてフィッティングサポーターとケースのカバーを別々の色にして着せ替えをすることができます。
そして、通常はケースカバーは上下で同じ色のものになるんですが、ソニーストアではケースの上下で別の色を選択して購入するコトができます。
ケース上下が同色だと2,970円。別々の色で選択すると3,190円と200円加算になるんですが、普通はこうした買い方ができません。ケースをツートンカラーにして個性的な使い方をするというのも面白そう。
ケースの同時購入は現時点では9割の方がされていますが、上下別々の色の選択をされているのは1割程度なので、ほぼ皆さん全員、同色ケースにはしているんですけどね♪
以上「LinkBuds Open」の追加レビューレポートでした。今のところ、品薄な感じにはなっていませんが、ケース類のバリエーションがこれだけ多いので、このまま人気に火がつくと品切れになるパーツがあるかも!?
先代のLinkBudsからの乗り換えは是非、お早めに♪
ワイヤレス ステレオヘッドホン LinkBuds Open WF-L910 |
ソニーストア価格: 29,700 円税込 |
|||
発売日 | 2024年10月11日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | ヘッドホンケアプラン:3,300円 3年ベーシック:無償 |
|||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ My Sony ID取得でヘッドホンケアプラン初年度半額 |
|||
テックスタッフ 店頭入特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
ワイヤレス ポータブルスピーカー LinkBuds Speaker SRS-LS1 |
ソニーストア価格: 29,700 円税込 |
|||
発売日 | 2024年10月11日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:3,300円 3年ワイド/5年ベーシック:2,200円 3年ベーシック:無償 |
|||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
|||
テックスタッフ 店頭入特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
★最大10万円クーポンがもらえる「ソニーストアご利用感謝ラッキー抽選会」はこちら
【これを読めば全てわかる!】耳をふさがない開放的なリスニングスタイル! 圧迫感のない 穴あきイヤホン『LinkBuds Open』総まとめレビュー!
耳をふさがない開放的なリスニングスタイルが特徴のワイヤレスイヤホン「LinkBuds Open」に関する当店の記事をまとめたページになります。機能や実機の様子などをご覧いただけます。 1.「LinkBuds Open」の […]
『LinkBuds Open』のフィッティングサポーター「Lサイズ」の話
本日もたくさんのご来店ありがとうございました。先週に続き新発売の「LinkBuds Open」の試聴を店頭でたくさんしていただいています。 店頭にてご注文が可能だった「LinkBuds Open」用のLサイズフィッティン […]
『LinkBuds Open』のLサイズサポーターのご案内
先週末に発売された「LinkBuds Open」になんとLサイズのフィティングサポーターが用意されているということが正式に判明。早速、取り寄せてみましたのでご案内したいと思います。
【開梱レポート】『LinkBuds Open』製品版の新しくなった「デバイスを探す」となくなり次第終了の「フィッティングサポーター Lサイズ」の話
店頭展示用の穴あきイヤホン「LinkBuds Open」が到着しました。製品版パッケージを開梱して、いろいろセッティングをしてみるんですが、10月2日から配信が始まった「Sound Connect」とほぼ同時期にGoog […]