Xperiaで衛星通信に挑戦!「au Starlink Direct」を試してきました
「au Starlink Direct」という衛星通信のサービスはご存じですか? この春からスマートフォンだけで通信衛星と接続してデータ通信をすることができるサービスが始まっています。実際に衛星と通信ができるものなのか、試してきました。
☆au公式ホームページ「au Starlink Direct未来をつくる仲間とつながる」
こんにちは、店員佐藤です。
今年の4月10日からauさんが日本初の衛星とスマートフォンの直接通信サービス「au Starlink Direct」をはじめました。当初はau回線の契約がないと利用できなかったのですが5月7日からは他社回線を利用する方でも利用が可能になっています。さらに、6月4日からは対象機種として私の持っている「Google Pixel 7(SIMフリーモデル)」も対象モデルに加わっています。
Google PixelはウルトラHDRの実験用に購入した中古のスマートフォンだったのですが、ここでまた役に立つとは。私はauユーザーではありませんでしたが、対象機種を私も持っていたので、「au Starlink Direct」の利用ができることがわかりました。
「au Starlink Direct」の公式ホームページには衛星と接続できた地点のマップも公開されていて4月から5月に通信がおこなわれた地点のマークが観られる様になっています。
通常の4Gと5G回線が使えなくて、空が見えるところなら通信可能という衛星通信。私も真っ先に思いついたのが尾瀬でした。尾瀬ヶ原はところどころ、au回線であれば通信ができる地点があるんですが、全域ではありません。
山の中でも山頂とかだと、意外と通信できてしまったりすることが多いんですが、尾瀬は盆地形状になっていて周りが高い山に囲まれています。ここはかなり電波状況に厳しいところなんですが、これを見ると尾瀬ヶ原や尾瀬沼で通信できてしまっているみたいですね。
こちらがauさんのエリアマップなんですがなるほど、鳩待峠と尾瀬小屋の周りは電波が届くみたいですね。東電小屋とか竜宮小屋が厳しそうで、このあたりで衛星通信できるんですかね。
衛星通信ができるのは4G、5Gのエリア外でWi-Fi通信もできないところで、そうした場所で衛星モードに入るとのこと。都内では衛星モードの利用はまずできないので、こうした山の中に行くしかないようです。
衛星通信、と言っても、現時点では通常の通話やデータ通信はできなくて、SMSによるテキストデータの送受信ができるのみ。山の中からSMSで緊急連絡ができるだけというものになるんですが、いやー、一度、それはやってみたいです!
衛星通信に必要なのは、auさんでの「au Starlink Direct」の契約で、月額1,650円のサービスに加入する必要があります。6月30日までの申し込みだと半年間は月額料金を0円にしてくれるとのことなので、早速、サービスに加入することにしました。
そして通信に必要な端末なんですが、基本的にはauさんで購入したスマートフォンが対象になっています。ソニー「Xperia 1 VII」も6月5日からauで販売されたモデルについては対象モデルになったのですが、SIMフリーモデルについては記載がありません。
他社製スマートフォンとしてはGoogle Pixel 7が6月4日から対象機種になったとのことです。
Pixel 7で衛星通信を試して、その後、SIMフリーモデルの「Xperia 1 VII」でももしかしたら通信できないかな?というのを試すには絶好のチャンスです。(たぶん無理ですが)
ということで、6月1日にauさんに回線を申し込みしました。SIMカードタイプと、e-SIMの2種類から選べるんですが、その場でスマートフォンの差し替えをする都合上、SIMカードで申し込み。6月4日に到着しました。
ちなみに回線の申し込みは通常のpovo回線などと同じで免許証、もしくはマイナンバーカードの写真撮影と自撮りなどを行う必要があるのでPCよりもスマートフォンで申し込んだ方が写真撮影などが楽にできるかと思います。
到着したキットの中に入っているのはSIMカードが1枚と、接続方法を案内してくれるチラシが入っています。
SIMカードはナノサイズのものです。Xperia 1 VIIの場合は、SIMカードトレイを引き出して、ここに入れるだけです。
「au Starlink Direct」の通信サービスには衛星通信の他に4G回線での月間1GBの通信サービスもついてきます。SIMカードを挿しただけで4G回線の方の利用はできるようになりました。
その後、衛星通信のための設定を行います。SIMカードの設定を開き「ローミング」をONにします。
それともうひとつ、デフォルトでONになっていましたが「RCSチャット」をONにする必要があり、これで準備完了です。
au回線の4G/5Gの電波がないところで、Wi-Fi接続もできない条件で、空が見える場所だったら、これで衛星通信をすることが可能になりました。
ということで、早速日曜日に尾瀬に行ってきました。梅雨入り前の最後?のお天気の日に、今年もまた水芭蕉シーズンに行ってくることができました。
日本最大の高層湿原をひたすら22km歩いてきました。片手にはStarlinkのSIMを挿したGoogle Pixel 7を持って、ひたすら電波の入らないところを探して歩きます。
衛星通信が出来たら、そこですかさずSIMフリーモデルもXperia 1 VIIにSIMを差し替えてテストです。
こちらは「nPerf」というアプリの画面です。全世界のユーザーが電測ログを取得して、それをサーバーにアップロードして、全世界の電波状況をマップに表示するということをやっています。楽天モバイルが登場した頃から私も参加して電測マップ作りをしていたのですが、このログが2年で消えることが判明。直近2年間の電測マップにしかならないので、今は使っていなかったのですが、久々の登場です。
歩きながら見ていると5G通信が確立すると紫、4G+というキャリアアグリゲーションが使えると赤、単なる4Gのときはオレンジ、信号が繋がらないとグレーでピンが表示されます。
この日は尾瀬もかなり人が多くて、木道でむやみに立ち止まることはできないので、信号を失ったところでベンチが近くにあれば、そこで休憩しつつ、衛星通信にチャレンジする、という感じです。
nPerfアプリでグレーのピンになったところでPixelをチェックすると、こうして電波がないのが確認できます。
ここでメッセンジャーアプリを使ってショートメッセージを送信。ドキドキしながら「接続を待機しています。」の文字が消えるのを待つわけです。
ですが、衛星マークが出てほしいところに、4Gのマークが出てしまい、結局、LTE通信してしまう、というのを繰り返してきました。
結論から言うと、尾瀬では衛星通信は確立できませんでした。
画面左は私が今回行く前のnPerfのカバレッジマップです。画面右は私が今回電測した結果が反映されたマップです。
ということで、見ての通り、尾瀬の電波環境が改善されていて、尾瀬ヶ原のほぼ全域で4G通信ができてしまうようになっていました。
StarLink Directの衛星通信は5G、4Gの通信ができないところでないと発動しないらしいので、もう、尾瀬ではStarlinkの衛星通信は必要ないということに。(^^;)
昔の話ですが、中越地震があったときに、私は尾瀬ヶ原にいたんです。当時はiモードケータイを使っていた頃なんですけど、全然、通信ができなくてどこで起こった地震なのかもさっぱりわからず、下山するまで情報がつかめずにいたことがありました。今なら、なんとかなるかも。(見晴のあたりは普通に4Gでの通信ができます)
ということで、尾瀬から下山しての帰り道なんですが、わざわざ、山の中を通る道を探して帰ることにして、なんとか電波の届かないところがないか探してきました。
尾瀬の玄関口がある尾瀬戸倉がある片品村からは普通は120号線を通って沼田ICに向かうのですが、そこから赤城山の裏側を通っていくというルートを選択。
いくつかの集落を通っていきますが、ここは完全に山の中。Pixel 7の電測画面を見ながら電波の途切れたところで衛星通信にチャレンジするわけです。
結果、これもうまくいかず、途切れたところで頑張っても4G通信が復活してしまうんです。
よく見ると、道沿いにちゃんと携帯電話の基地局らしき電柱が立っていて、これくらいの山道では通信ができなくなることは内容に、電波が網羅されているみたいです。
ということで「au Starlink Direct」ですが、私みたいな初級ハイカーが歩くようなところでは利用ができず、もっともっと山奥に行ける人でないと利用ができないのかも。(^^;)
かくなる上は、もう海に行くしかないですね。
auさんのエリアマップを見ると、三宅島から八丈島の間は完全にエリア外になるみたいなので、ここで挑戦するのが良いかも。次回「Xperiaで衛星通信に挑戦!「au Starlink Direct」を試してきました(海編)」にご期待ください。
なお、調べて見たところ、auさんの端末に衛星受信のためのチャンネルが使えるように信号を送っているようですので、対象モデルになっていないSIMフリーモデルの「Xperia 1 VII」では「au Starlink Direct」は利用ができないようです。ただ、サービスを利用すると半年間無料なのと、月間1GBの4G通信サービスがついてきます。
デュアルSIM仕様になっていますので、これから半年間は、万一通信ができないかということで試してみようと思います。
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