【レビュー】究極ウォークマン誕生『NW-WM1ZM2 & WM1AM2』実機レビューレポート
5年ぶりのウォークマン・フラッグシップモデルのモデルチェンジ。ソニーのサウンド技術を結集した究極のウォークマンが発表になりました。
Signature Seriesの『NW-WM1ZM2』と兄弟機ウォークマン『NW-WM1AM2』の実機レビューレポートを早速ですがお届けしたいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
金色の30万円ウォークマン、黒の12万円ウォークマンが「Signature Series」として発表されたのは2016年でした。発表された際にソニービルから銀座PLACEへソニーショールームが引越をしている最中で、わざわざソニーストア大阪まで実機取材にお邪魔させてもらったのを思い出します。あれから早くも5年半経つんですね。
時代は変わって2022年になり、当時はダウンロード購入しかなかったハイレゾ音源の入手先が、今はストリーミングサービス主流に移っています。ハイレゾストリーミングオーディオに対応すべく、Android OSを採用し、さらに、当時はヘッドホンアンプ「TA-ZH1ES」にしか搭載されていなかった「DSDリマスタリング・エンジン」を内蔵したウォークマンが登場。
USB-PD対応、USB 3.2 Gen1という最新規格に対応して最新・最強のポータブルオーディオプレーヤーとして、ついにソニーから発表されました。
実機の音を聴かせていただきましたが、その音質はさらにパワーアップ。手の平に入るこのサイズで、これだけの音質を実現している製品は今までになかったはずです。
価格も税別で金色が36万円、黒が15万円になるので2割の価格アップになっていますが、内容的にはお買い得な設定になっているのかも。モデルの詳細をご案内していきたいと思います。
まずは新旧比較からしていきたいと思います。先代モデルでは兄弟機を含めてSignature Seriesとしてラインナップされていましたが、今回は金色の「WM1ZM2」のみがSignature Seriesとなっています。新たに1カテゴリーで1製品というルールが出来たそうで兄弟機種の「WM1AM2」はSignature Seriesとは数えられないそうです。
ここでは「Signature Series」同士の比較と言うことで、写真左が先代の「WM-WM1Z」、写真右が新型の「NW-WM1ZM2」になります。
ボディサイズでは65.3×123.4×19.9mm と 75.6×141.4×20.8mmになるのでサイズ寸法的にはそれぞれ約10%アップ、体積では約39%アップというビッグサイズになっています。
ただし重量は初代が455g、新型M2が490gと大きな差はなく持った感じはちょっと軽くなった?と、勘違いしてしまうほど。(密度が下がっているので)
ちなみに黒ボディの「WM-WM1AM2」は299gと約6割ほどの重量になるので比較するとかなり軽く感じます。初代の時と同様ですが、WM1ZM2だと「これ、本当に持ち歩けるか?」と、やや勇気が必要になっていましたが、WM1AM2は「これならいける」と思える差だと思います。
外観デザインは先代を踏襲しており本体上部に4.4mmバランス標準端子と3.5mmステレオミニ端子が配置されているのも同じです。ただ、基板からジャックへの配線は同じキンバーケーブルを使っていながらも、先代はインナーイヤー用のケーブル、新型M2はオーバーヘッド用のケーブルを使うなど太さが違っているそうです。
NW-WM1Z | NW-WM1ZM2 | |
発売日 | 2016.10.29 | 2022.3.25 |
ストア価格(税込) | 329,868円 | 396,000円 |
搭載OS | Linux OS | Android 11 |
内蔵メモリ | 256GB+microSD | 256GB+microSD |
搭載アンプ | S-Master HX Sony CXD3778GF |
S-Master HX Sony CXD3778GF |
シャーシ | 無酸素銅 99.96% | 無酸素銅 99.99% |
ディスプレイ | 4.0インチ 854×480 |
5.0インチ 1280×720 |
バッテリー | 最大33時間 MP3/128kbps |
最大40時間 MP3/128kbps |
対応フォーマット | PCM 384kHz DSD 11.2MHz Native |
PCM 384kHz DSD 11.2MHz Native |
アップスケーリング | DSEE HX | DSEE Ultimate DSD リマスタリング |
接続端子 | WM-Port USB 2.0 |
USB type C USB 3.2 Gen1 |
質量 | 約455g | 約490g |
主なスペックの違いは上記の通りとなります。
搭載アンプは変わりませんが、オーディオブロックの電源のバイパスコンデンサーには6.3mmの大型なFTCAP3を採用。コンデンサ内部構造のチューニングを実施し、ホーム用据え置きオーディオ機での開発ノウハウを活かし、耐振動性を向上させることで音質向上に寄与。
背面はフラットだった先代のWM1Zでしたが、新型WM1ZM2ではぼっこりと膨らみがあり、これはFTCAP3らの搭載があったからとなります。
そういえば、初代うーパーウォークマンのNW-ZX1も高音質コンデンサー「OS-CON」の搭載があって下部がぼっこりと膨らんでいました。音質をデザインよりも優先させているところがらしいといえばらしさです。
シャーシも無酸素銅の金メッキシャーシを採用したおかげで、とんでもない重量感があった初代NW-WM1Zですが、純度を99.96%から99.99%へあげて使っています。これにより不純物は1/4に減少。
アルミの1.5倍の加工時間がかかるという切削加工が困難な無酸素銅を音質最優先で採用した上に純度99.7%の高純度金メッキ(下地には非磁性体の三元合金メッキ)を施し音質効果と高剛性を両立。大幅な抵抗値の低減と、接触抵抗低減、酸化防止、磁気による影響低減を同時に行っています。
背面にはリアカバーがつくのですが、ここもWM1ZM2とWM1AM2では違いがあり、WM1ZM2ではリアカバーも削り出しのアルミシャーシを使用し高剛性を実現しているとのこと。
WM1AM2も従来は樹脂を使った2分割リアカバーだったものを一体型アルミに変更しており高剛性化と、伸びのある透明感を実現したとなっています。
観てみるとカラーの違いだけに見えてしまう外観でしたが、リアカバーはそれぞれデザインが違っていることが見て取れます。
なお、先代のWM1ZとWM1Aでは搭載しているコンデンサーなどに違いがあり、音質についてもチューニングを変えていたそうですが、今回のWM1ZM2とWM1AM2ではコンデンサーなどの内部パーツ違いはなく、違いがあるのはシャーシ素材と、端子と基板との接続ケーブル部のみとなっています。
いずれも素材だけの違いになるんですが、これで音質に違いが本当に出るのか?というところですが、これがかなり出ます。
圧倒的な違いが感じられるのですが、音のバランスが違うとかそういうモノではなく、音の厚さ、透明感などに違いがあるだけなので「価格と重量」と「音質」を引き換えにWM1ZM2にするか、WM1AM2を持ち歩くか、という選択をされる方は多いと思います。
ここではオーバーヘッドホンの「MDR-Z1R(ストア価格:219,868円)」と「IER-Z1R(ストア価格:219,868円)」をバランスケーブルで接続して試聴をさせていただきました。
画面の一番左がホーム画面です。「amazon music」アプリとバッテリーベンチアプリを追加でインストールしています。画面中央が付属のウォークマンアプリです。画面右はamazon musicにてストリーミングサービスを再生しているところになります。
まずはウォークマンアプリから手持ちのハイレゾオーディオファイルを再生するのですが、なるほど,面白いギミックが用意されていました。
こちらは今回試聴していた楽曲なんですが、アルバムジャケットに合わせてアプリの背景色が変化します。アルバム全体の色を反映させているのかというとそうでもなくて、例えばマイケル・ジャクソンのBADですが、オリジナルと25周年記念エディションで、微妙にデザインが違うだけなのにカラーが大きく変わっていたりします。
操作方法は従来の「NW-ZX507」や「NW-A100」シリーズと同じで、ジャケット映像を下にフリックすると、ライブラリーメニューが出てきて、上にフリックすると下から音質調整の画面が表示されます。
その中でも今回のNW-WM1ZM2、NW-WM1AM2でもっとも特徴的なのは「DSDリマスタリング」機能です。
これはすごいです。
初代Signatureシリーズではヘッドホンアンプの「TA-ZH1ES」だけ搭載していた機能で、2018年発売の「DMP-Z1」でようやく持ち歩けるサイズ?にまで落とし込んだ機能が、ついに手の平サイズ(と言っても最大サイズではありますが)のウォークマンに内蔵されました。
量子化されて階段状の信号になるPCM信号を、すべてベクトルで表すDSD信号に変換して再生してくれる機能になります。
聞き慣れてくるとPCMの音だとどこか乾いた印象の音が聞こえてくることがあるんですが、それが一切なくなり完全に自然な音として聞こえます。
単にマイルドになるとかいうものではなく、設定画面にはDSD再生時のフィルターがあり、デフォルトでは「スローロールオフ」とはなっているんですが、これを「シャープロールオフ」にしても、マイルド感はないままにシャープな音質のままで自然な音を再生してくれます。
これは威力がでかいです。
なお、この機能は「ソースダイレクト」機能に似ていて、DSDリマスタリングを使うと、他のフィルターはすべてオフになります。
TA-ZH1ESの時はDSDリマスタリング機能を使ったままでDSEE HXなどを利用するコトができたのですが、ウォークマンWM1ZM2では単独でないと同載しないようです。
あとで実測してみてわかるのですが、どうやらDSDリマスタリングを使うとバッテリー消費が3~4倍ほどかかるみたいで、電力の問題なのかもしれません。
以前、ソニーVAIOにもDSDリマスタリング機能が搭載されていたことがありましたが、あのときもプロセッサーパワーが足りないとリアルタイムでの変換はできなかったので、相当なパワーを使うんでしょう。
なおDMP-Z1では5.6MHzのDSD信号変換となっていました。NW-WM1ZM2/WM1AM2では11.2MHzのDSD信号に進化しています。
使えるのはウォークマンアプリのみでバランス接続での出力となっています。ストリーミングミュージックアプリでは利用ができないのでご注意を。
こちらは音質調整項目の数々です。これら以外に「DCフェーズリニアライザー」「ダイナミックノーマライザー」が用意されています。
イコライザーでは通常「プリセット」としてブライトとかメロウ、リラックスなど、あらかじめ設定されたものが用意されていますがWM1ZM2ではそれらの設定値の用意は無くいわば「カスタム」がただひとつあるだけになっています。
あくまで絶対的な音質が決まっていて、それを補正する様な作りになっています。
「ソースダイレクト」はDSDリマスタリングよりも上位にある機能になり、ソースダイレクトをオンにするとDSDリマスタリングもキャンセルされます。
ソースダイレクト>DSDリマスタリング>その他の項目、という優先順位です。
これはウォークマンA100シリーズも同じですがBluetoothでオーディオ出力している際はバイナルプロセッサーやDCフェーズリニアライザー、DSEE Ultimateは利用不能になります。同様にDSDリマスタリング機能も使えなくなります。
ウォークマンアプリの設定の中には「カセットテープ画面で再生」という、ウォークマン40周年記念機能も引き続き搭載されています。
これは狙っていたわけではないそうですが5インチディスプレイで表示すると、ほぼ実寸大のカセットになるそうで、本物のカセットテープと並べても寸分違わぬサイズになります。
これはサードパーティー製でTPS-L2デザインのWM1ZM2/WM1AM2専用ケースとかの登場が期待できるかも!?
ウォークマンアプリのチュートリアルでは高音質モデルでおなじみの「高音質ガイド」が用意されており「エージング」と呼ばれるアンプ部の慣らし運転について説明されています。
4.4mmバランス標準と3.5mmステレオミニ端子それぞれで別々のアンプを使っており、それぞれの端子で約200時間程度使ったあとから本来の音質が楽しめるとなっています。
エージングをしないとどうなるかというと、妙に高域の音が強調されたりドンドンする音が強調されたりして聞こえるそうですが、これが200時間を超えると落ち着いてくるそうです。200時間使わないと音が鳴らないとかではないんですが、本番はそこから、ということになります。
このエージング時間についてはウォークマンアプリにタイムカウンターが用意されていて、ウォークマンアプリの設定項目から確認ができます。
あいにく、ストリーミングミュージックアプリなどの、他のアプリを使って音楽再生をさせた場合はカウントされないのと、ウォークマンアプリを初期化してしまうと再生時間もリセットされてしまってゼロになってしまいます。
なので、購入後に4.4mmバランス標準端子と3.5mmステレオミニ端子をそれぞれ200時間慣らしきってしまうのが良いかも。エージング中はヘッドホンをつなぐ必要があり、音量も通常通りの鳴らし方をする必要があります。ヘッドホンを劣化させてしまうことになるので、使い古したヘッドホンなどエージングすると良いと思います。(こういうところでMDR-Z1RとかIER-Z1Rを使ってしまうのはもったいない。)
バッテリーについて公表値はありませんが、バッテリーペンチマークを使ったところ3,000mAhと表示されています。NW-A105が1650mAhなので、Android OSとして倍のバッテリー容量を搭載しています。
ちなみにXperia 1 IIIなどは4500mAhというさらに大きなバッテリーを内蔵していますが、モバイル通信というのはそれくらい電力消費が大きいんですね。
NW-WM1Z | NW-WM1ZM2 | |
MP3(128kbps) | 33時間 | 40時間 |
FLAC(96kHz/24bit) | 30時間 | 40時間 |
FLAC(192kHz/24bit) | 26時間 | 35時間 |
DSD(2.8MHz/1bit) | 15時間 | 15時間 |
当店スタミナテスト ファイル混在ソースダイレクト |
約35時間 | |
当店スタミナテスト ファイル混在DSDマスタリング |
約9.4時間 |
Android OSを採用しているにもかかわらず、連続再生可能時間が格段に伸びているのはこの大容量バッテリーのおかげですね。
なお、当店でもエージングしながらハイレゾ楽曲のランダム再生をさせて、スタミナ計測しています。FLACファイルをランダム再生させてみたところ、30~36時間くらいの再生ができていたのでほぼ、カタログ数値通りという感覚です。
ですが、同じ楽曲でDSDマスタリング機能を使うと約9.4時間前後の再生時間になっているので、DSDマスタリング機能のおかげで電力消費がかなり大きくなることもわかります。
先代のウォークマンWM1Zが登場する前年の2015年にはメモリーカードで音が変わる、というプレミアムサウンドのmicroSDカードも発売になっています。
当時は64GBモデルが1種類登場したのみだったのですが、あれから7年経ってメモリーカードの大容量化も進んでいるし、時代に合わせたプレミアムメモリーカードの発売なども期待されるところなんですが、そうした音質の違いもバッテリーの大容量化でカバーできていると思うとの話でした。
手元にある最大容量のカードが512GBカードなんですが、こちらももちろん再生可能。microSDHCの規格では2TBまで規定されていて、お互いに規定沿ったスロット&カードであれば理論上2TBまでは使えるというのが外部メモリースロット。
なるほど、音質を決定づけるのはバッテリー容量なんじゃないかという気は私もしているんですが、こうしたメモリーカードの差は吸収できてしまうくらいの差でもあるんですね。
そういえばプレミアムメモリーカードの開発者さんも本当は64GBではなく32GBの試作カードの方が音が良かった、ということもおっしゃっていたのですが、その方が電力的に有利だったとかもあったのかも。
amazon musicアプリでのハイレゾストリーミングサービスも試聴しています。
amazon musicでは昨秋から360 Reality Audioの配信サービスも行っており、対応曲なら360 Reality Audioも楽しめます。自分の耳型に合わせて個別チューニングされた音ではありませんが、これもWM1ZM2で聴くと、より定位感が増して聞こえます。
空間に広がって音像定位するので、ややスカスカになった音に聞こえなくもないんですが、そういえばハイレゾやスーパーオーディオCDを初めて体験したときもこんな感覚でした。
好き嫌いがあると思うのですが、360 Reality Audioではなく普通にハイレゾ音源で聴きたい、という場合はamazon musicアプリの設定で変更ができます。
サンプルの楽曲を聴いていると「ALAC」という表示があり、これを再生して見ると「Apple Lossless」というコーデックのものだというのがわかりました。
Apple版のFLACみたいなものなんですかね。
それと、最近というかonkyoさんなどでは「MQA」というコーデックのハイレゾ音源も配信しています。サンプル楽曲があったのでダウンロードして試してみたところ、MQAフォーマットの再生にも対応。
サンプル曲はクラシックミュージックのものしかなかったのですが、なんていうか、心洗われるような音質が楽しめます。FLACよりも圧縮が効くそうで、今後の普及が期待できそうなコーデックですが、こちらにも対応しています。
昨年の東京●●●●●●2020開会式で度肝を抜かれたドラゴンクエストの交響曲も聴いてみたくて、久々にmoraでダウンロード購入をしてみました。(ストリーミングで配信していなかったというのもあります)
こうした交響曲などを聴くと、NW-WM1ZM2の良さが一番引き立つかも。
なお、WM1ZM2/WM1AM2ではGPSアンテナを搭載していません。位置情報はGPSで取得できませんがドラゴンクエストウォークのインストール&プレイは可能。位置情報はWi-Fiなどから割り出しているようです。
Xperiaの様なパワフルなプロセッサーを搭載しているわけではないので、こうしたゲームアプリのプレイはかなり苦しいかも。全体に動作がもっさりした感じはないのですが、ゲームアプリを使うのはしんどいと思います。
メモリーを大量に消費するゲームアプリは起動するだけでもかなり待たされるので、こうした向きには、普通にXperiaなどを使われることをお勧めします。
5インチディスプレイに大型化された画面のおかげでYouTubeなどの映像配信に使うのには良いかも。
YouTubeのミュージックビデオがDSEE Ultimateを使った周波数特性、ダイナミックレンジの補正をされた音で楽しめます。
PCなどからの音声信号を再生する「USB DAC」機能も復活搭載。ウォークマンアプリのライブラリーメニューから選んでPC接続をしてUSB DACとして使える様になっています。
PC側のソフトウェアはすでにソニーサイトに用意があり「USB-DAC機能用ドライバー」をダウンロードして使います。
通常のドライバーのインストールとは違い、ソフトウェアのインストール後、Windows Updateのオプション更新プログラムの更新によるインストールなどを行います。
これはちゃんと説明を読まないとインストール出来ないタイプのドライバーになっています。(読めば全部日本語で説明されているのでわかります)
実際の再生はMusic Cneter for PCから出力先にASIOを選んで再生。
使える様になるまで面倒なんですが、ま、これも最初だけですからね。重量級モデルのWM1ZM2をお使いの方だと、こうした使い方をされるケースも多そうですね。
シャーシ素材とオーディオ端子と基板を接続するケーブルの違いの他、あとは内蔵メモリーが256GB→128GBになるWM1AM2なんですが、逆に今回の違いはそれくらい。
先代モデルでは搭載するコンデンサーの種類も違っていたため音質のチューニングも変えていたそうですが、今回はそれらの素材の違いによる音質の変化があるだけです。
基本的な音質は同等ということになるんですが。。。ま、それでも素材の違いによる音質の違いはちゃんと出ています。前回もそうですが、これは聴き比べをして、どちらにするか選択する必要があります。
ただ、本体重量が499gと299gとなっておりWM1AM2の方が4割も軽くなっています。購入価格についても約4割で購入できることもあり、相当悩ましいはず。
据え置きで聴くことが多いならWM1ZM2、モバイルでの利用が多いならWM1AM2と簡単には割り切れないと思うので、試聴してから決められるのが良いかと思います。
蛇足ながらウォークマンアプリにも実は違いがあって、DSDマスタリング機能のスライドスイッチの色などがゴールドとシルバーなど、演出にちょっとした違いがあったりします。
ボリュームつまみのエフェクトもご覧の通りです。好みの問題ではあるんですが、表示の切り替え設定などは見つからなかったので、この違いもWM1ZM2とWM1AM2の違いになりそうです。
このクラスのプレーヤーになると、接続するヘッドホンの質などもそれなりのものが必要になってくるかと思います。
おそらく開発段階ではMDR-Z1RやIER-Z1Rを使って試聴を繰り返していてターゲットもこれらのクラスのヘッドホンに合わせてあると思いますが、これらのヘッドホンも20万円します。IER-M7やIER-M9などで楽しまれている方はNW-WM1AM2を組み合わせても良いかと思います。
なんせNW-WM1AM2も中身はほとんどWM1ZM2と同じパーツで構成されていて、それが6割も安く買えるので、こちらはこちらで超お買い得モデルになっていると思います。
DSDマスタリング機能の搭載や大容量バッテリー、大型パスコン「FTCAP3」の採用により、大幅に音質強化された新型フラッグシップウォークマンですが、これからあちこちのニュースサイトで評価記事が出てくると思いますが、どれもおそらく高評価のものばかりになると思います。
残念ながらSignatureシリーズのヘッドホンが軒並み品切れになっていてソニーストアでは「入荷次第出荷」ステータスばかりなんですが、まずは手持ちのヘッドホンで新型フラッグシップウォークマンを楽しんでみてはいかがでしょうか?
手持ちのハイレゾ楽曲だけではなく、知っている曲をストリーミングサービスで全部聴き直して観たくなる衝動に駆られると思います。
★ソニーショールーム/ソニーストア 発売前先行体験・展示について
※2月9日より展示開始 銀座・札幌・福岡天神では2月末まで事前予約制での体験となります
実機の展示は本日より行われていますが、ソニーストア銀座の初日の分は速攻で受付が終了になっています。今週中の試聴には早めの予約が必要になりそうです。体験時間は25分と、長めにとられていますので、ある程度ゆっくりと体験ができるかと思います。
内容が充実している新型ウォークマンWM1M2シリーズなんですが、絶対価格は安くはありません。ですがソニーストアでは「残価設定クレジット」という2年後に下取りをすることを前提とした分割払いが用意されており、こちらを利用することで支払額を抑えて2年間使うことができます。
上記のソニーストアのページでは月々の支払額が11,900円と4,800円に設定されていますが、実際の購入時にはAV商品10%オフクーポンが利用できるので、それぞれ10,200円と4,100円まで抑えることができます。※2023年2月1日の価格改定に伴い残価設定額なども見直されています。記事作成時の価格とは変わっていますのでご注意ください。
残価設定額は時間の経過とともに安く設定変更されていく傾向にあるので、残価設定クレジットを使うのはこうした発売日購入に向いている購入方法とも言えます。
初めてソニーストアをご利用になる方も、購入前に「My Sony ID」を取得することで本体価格を10%割引するクーポンがもらえますので、購入前にソニーストアで会員登録手続きを忘れずにどうぞ。
当店店頭ではもっともおトクな購入ができるよう、ソニーストアへのオーダーをアシストすることができます。発売日以降は2機種とも店頭にて実機展示を予定しています。試聴しながらの購入検討をどうぞ。ご来店をお待ちしています。
【2023年2月1日に価格改定になりました】
ウォークマンWM1シリーズ NW-WM1ZM2 |
ソニーストア価格: 440,000円 税込 |
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発売日 | 2022年3月25日 | メーカー商品情報ページはこちら | ||
延長保証 |
5年ワイド:39,600円(税込)
3年ワイド/5年ベーシック:19,800円(税込) 3年ベーシック:無償 |
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金利0% クレジット |
24回分割手数料0%+10%オフクーポン 月々14,800円 残価設定24回分割+10%オフクーポン 月々10,200円 ※2年後の残価設定額は110,000円設定 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 24回払いまで分割払手数料【0%】 残価設定クレジットの分割払手数料が【0%】 |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
発売後 当店店頭にて実機展示予定
テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
【2023年2月1日に価格改定になりました】
ウォークマンWM1シリーズ NW-WM1AM2 |
ソニーストア価格: 187,000円 税込 |
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発売日 | 2022年3月25日 | メーカー商品情報ページはこちら | ||
延長保証 |
5年ワイド:16,500円(税込)
3年ワイド/5年ベーシック:8,800円(税込) 3年ベーシック:無償 |
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金利0% クレジット |
24回分割手数料0%+10%オフクーポン 月々5,900円 残価設定24回分割+10%オフクーポン 月々4,100円 ※2年後の残価設定額は44,000円設定 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 24回払いまで分割払手数料【0%】 残価設定クレジットの分割払手数料が【0%】 |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
発売後 当店店頭にて実機展示予定
テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
★開発者ストーリー記事『一聴して分かるレベルのさらなる高みへ「音」に込められた想いまで届ける。NW-WM1ZM2 / NW-WM1AM2 』
【NW-WM1ZM2と合わせて使いたいSignature Series製品のご案内】
【2023年2月1日に価格改定になりました】
ステレオヘッドホン IER-Z1R |
ソニーストア価格: 253,000円 税込 |
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発売日 | 2019年3月23日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
5年ワイド:22,000円 3年ワイド/5年ベーシック:11,000円 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 残価設定クレジットの分割払手数料が【0%】 24回払いまで分割払手数料【0%】 |
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テックスタッフ 店頭入特典 |
店頭にて実機を展示中です テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
【2023年2月1日に価格改定になりました】
ステレオヘッドホン MDR-Z1R |
ソニーストア価格: 253,000円 税込 |
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発売日 | 2016年10月29日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
5年ワイド:22,000円 3年ワイド/5年ベーシック:11,000円 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 残価設定クレジットの分割払手数料が【0%】 期間限定:24回払いまで分割払手数料【0%】 |
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テックスタッフ 店頭入特典 |
店頭にて実機を展示中です テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
☆ソニーストアの提携カード「Sony Bank Wallet」のご案内はこちらから