不具合のある『WF-1000XM4』の修理対応について
ソニーのワイヤレスヘッドホン「WF-1000XM4」のバッテリー不具合について、数回にわたってお知らせしていましたが、ついに私物のヘッドホンでも不具合が起こり、修理依頼をしていたものが本日、戻ってきました。
ソフトウェアのアップデート後に初めて不具合による修理依頼をした「WF-1000XM4」だったのですが、今までとちょっと対応が変わったので紹介したいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
2021年発売のソニーの完全ワイヤレスイヤホンの最上位モデル「WF-1000XM4」で、ある日突然、片方だけバッテリーの減りが速くなってしまうという不具合がありました。当店店頭での受付件数もやや多めで、どうやら同様の症状が発売から1年経ったあたりから起こっていたようです。
不具合のあった「WF-1000XM4」は「原因調査のため、無料修理を行いました」という対応になります。ソニーのワイド保証の加入の有無や、メーカー保証書の有無にかかわらず交換対応になっていて、戻ってきた修理品には上記の様な注意書きが添付されていました。
※「原因調査のための無料修理」は2023年12月5日をもって終了した模様です。
ヘッドホン電池を長持ちさせるためのワイヤレス充電のご注意ということで、ワイヤレス充電で満タンになっても発熱を続けることがあるので充電が終わったら充電器から下ろすように、それとシリコンケースなどに入れている場合は、ケースから出して充電するように案内されています。
どうやら原因はワイヤレス充電時の発熱のようで、当店でもこれを検証したことがあります。
非接触式の温度計を使って、充電時のイヤホン本体の温度とバッテリーの充電量を計測。素人がそれほど精度の高くない温度計で測定しているのであまりアテにはならないのですが、確かにシリコンケースに入れてワイヤレスチャージをすると、かなり早い段階で温度があがり、高熱状態のままで充電をしていることがわかりました。
ワイヤレス充電とUSB充電の場合の温度の上がり方、充電スピードの違いなども検証できました。ワイヤレス充電はだめ、というわけではないのですが、温度の上がり方の遅さからいっても、WF-1000XM4を大事に使うならシリコンケースには入れずにUSB type Cの有線接続での充電の方が明らかに有利に思えます。
12月5日にはソニーからWF-1000XM4の本体ソフトウェアアップデートが発表になり、これによると「バッテリーへの負荷を軽減し、長期間ご使用によるバッテリー容量の減少を抑制するための本体ソフトウェアを提供いたします。」となっています。
動作についての詳細は記載されていませんが、使用状況によっては電池持続時間が短くなるケースがあるとのことなので、VAIOやXperiaにある「いたわり充電」の様なことをしている可能性もありますが、当店でソフトウェアアップデート前後での充電状況を見てみると、イヤホン本体の充電温度による充電管理の変更をしているというのもわかりました。
これはUSB充電での充電状況をモニターしたモノになりますが、38度前後まで温度があがってもイヤホンへの充電を続けていたものがアップデート後はケースのみの充電でイヤホンは充電を行っていないのがわかります。
高温でのイヤホン自体への充電がバッテリーを傷める原因だとすると、こうしてバッテリーに負荷がかからないようにソフトウェアアップデートで対応した、ということのようです。
これらの充電実験を繰り返していた私の「WF-1000XM4」が最後の実験で急にバッテリーの減りが急激になり、不具合を発症したのですが、それも、実験のためにシリコンケースに入れてワイヤレスチャージを繰り返していたせいかもしれません。一連の実験をしたあとで修理依頼をしたのですが、それが本日、戻ってきた、というわけです。
戻ってきた私物のWF-1000XM4には、従来のワイヤレスチャージについての注意書きはなくなり、WF-1000XM4のサポートの案内に差し替わっていました。案内されていたのは下記の4項目です。
以上の4項目がQRコードとともに案内されています。
12月5日のソフトウェアアップデートにて、ワイヤレス充電時の不具合などについても解決できた、ということになるようです。
とはいえ、当店で検証したところではワイヤレス充電の方が発熱は大きく、またシリコンケースを装着している際はワイヤレス充電、有線充電、ケース内充電などの全ての充電方法で温度上昇が大きい結果になっていました。
「WF-1000XM4」を長く使えるようにするためにはワイヤレス充電は避けて、シリコンケースも持ち歩くときだけの使用にした方が良さそうです。
昨年は当店の人気製品第1位を記録し、今年も5位にランクインしているほどの大ヒットモデルです。音質についてもLinkBuds Sを超える高音質とノイズキャンセリング性能を誇る最上位モデルでたくさんのユーザーさんがいらっしゃると思います。
長くお使いいただける様、充電方法については気を付けてご利用ください。
※WF-1000XM4本体のバッテリーの不具合については当店店頭でも修理受付をしています。お気軽にご相談ください。
※海外仕向け製品については日本のソニーマーケティングの窓口では対応ができません。当店店頭でも同様です。購入された国の修理窓口へご相談ください。
なお、来年春にはマルチポイント接続を可能にするソフトウェアアップデートが予告されています。WF-1000XM4はまだまだ進化しますよ。
【2023年2月1日 価格改定になりました】
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ワイヤレスノイズキャンセリング ステレオヘッドホン WF-1000XM4 |
ソニーストア価格: 38,500 円税込 |
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発売日 | 2021年6月25日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:3,300円 3年ワイド/5年ベーシック:2,200円 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 24回払いまで分割払手数料【0%】 |
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テックスタッフ 店頭入特典 |
テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
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アップデートした世界最高クラスのノイズキャンセリングワイヤレスイヤホン『WF-1000XM5』の話
一昨日、7月17日に本体ソフトウェアのアップデートがあり、動作安定性が改善されたという「WF-1000XM5」の紹介です。 私もアップデートして通勤に使っていますが、今回は確かに動作安定性が改善されたかも。
2023年2月19日 @ AM 6:46
私のMX4もまったく同じ症状で使い物にならなくなってしまいました。
《ソニーのワイド保証の加入の有無や、メーカー保証書の有無にかかわらず交換対応になってる》と知り、ソニーさんへ直接修理に出しましたが、私の場合、受付てもらえませんでした。
理由は海外仕様だからとのことでした。確かに発売当時、外地赴任しており外地で購入したものですが、今回の不具合について、ソニーさんは製造者責任としての対応をとっておられるようですから、購入国によらず対応頂いても良いように思います。購入した国まで持ち戻れば対応してもらえるのかもしれませんが、費用的に現実的ではありません。
ソニーさんにその旨交渉を試みましたが、修理窓口からはSMSで修理不可である旨の定型文が送られてくるばかりでとりつく島もなく、未修理のまま送り返されて来ました。
決して安い買い物ではなかったので、こんなに早く使い物にならなくなってしまいとても残念です。とても気に入ってたのですがね、、
御社では同ケースの事例ありますか?
御社経由で依頼しても同じ結果でしょうか?
2023年2月19日 @ AM 11:53
残念ながら海外で購入された製品は日本で取り扱いを行っているソニーマーケティングでは対応ができません。
当店にお持ち込みいただいても同様で受付はできません。お力になれず申し訳有りません。
2024年2月13日 @ PM 12:20
2022年5月に購入したWF-1000XM4ですが、半年前ぐらいから同じ症状が出て、放置していたところ、貴社の記事が検索で引っ掛かり、安いものではないので、修理しようかと思いました。購入はQ10ですが、貴社で修理依頼することは可能なのでしょうか?可能な場合、持ち込みでなく、貴社へ郵送でのご対応も可能でしょうか?正式な引取りですと、1600円あまりの送料が取られるとのことでおご相談させていただきました。宜しくお願い致します。
2024年2月15日 @ AM 10:09
お問い合わせの「WF-1000XM4」ですが、昨年12月5日をもって原因調査のための無料交換対応は終了しています。現在は修理保証期間外の場合は有償での修理対応となっています。目安としては税込みで12,100円で、引き取りの場合は輸送量として2,200円がかかります。
あいにく当店では郵送での修理対応は行っておりません。メーカーの修理サービスをご利用くださいますよう、お願いします。
下記のURLよりお申し込みいただけます。
https://www.sony.jp/support/repair/repair_price_online.html