飛行機で試す最強ノイキャンヘッドホン『MDR-1000X』の話
昨年10月に発売され今年に入っても品薄になっていたハイレゾ対応のノイズキャンセリング機能搭載ワイヤレスヘッドホン「MDR-1000X」ですが、先週、札幌まで飛行機に乗る機会がようやくできたので機内に持ち込んで試してきました。
実際に飛行機機内で試す「MDR-1000X」レビューレポートです。
こんにちは、店員佐藤です。
いやー、久々の飛行機です。最後に乗ったのはいつだったかな? 確か和歌山にパンダを見に行ったときも高速バスだったし本当に思い出せなくて、blogをずーっとたどってみたらわかりました。2009年のトワイライトエキスプレスで札幌へ行った帰りに乗った時以来でした。実に8年ぶりの飛行機乗りです。
8年の間に空港も進化していて、なんと、今は荷物を預けるのもこんな風に自動化されているんですね。手荷物はいくつまで持ち込めるのかとか、事前に心配になって調べていて、小さめのリュックと肩掛け出来るカメラバッグでやってきたのですが、なんとか全部手荷物として持ち込めることになりました。
この8年の間に、飛行機には乗らないものの写真撮影にはよく来ています。飛行機は乗るモノではなく撮るモノになりつつあったんですが、久々の乗機体験です。やってみたかったことがひとつあります。
それはなにかというと。。。
2009年にはまだ「アクションカム」がなかったんですよね。当時はGPS-CS3KなどのGPSユニットはあったので、それで飛行経路の記録などはできましたが、今は、アクションカムのGPS記録であとから移動速度などを見ることもできます。
飛行機の機器利用の制限も変わっていて、今は離陸、着陸時に電波を発信しなければデジタルカメラの撮影などもOKとなっています。離陸シーンのGPS記録付きの動画撮影と飛行中のタイムラプス撮影もしてみたかったんです。
行きは窓際席は取れませんでしたが、帰りは最後の一席を取れたので念願のアクションカム飛行機撮影も成功。その映像がこちらです。
あいにく帰りは夜便だったため外は真っ暗で離着陸のシーンしか楽しめませんが、あれですね、映り込みが激しく、しかも二重窓なので映り込みの像も二重になります。
日中の撮影だったとしてもカメラ自体の映り込みがあってなかなか難しそうです。また、次回、機会がありましたら方法を考えてアクションカム撮影に挑戦してみます。
そんなわけで8年ぶりの飛行機ですが、昔と違ってワイヤレス通信機器も普通に使うことができます。MDR-1000XとXperiaのBluetooth通信も問題なし。
それどころか、今は飛行機の中でWi-Fiサービスが用意されていて機内でインターネットができるじゃないですか。ま、知り合いで飛行機の中からツイートしてくれたりskypeでチャットしていたりするので、できることは知っているのですが、どんな仕組みになっているのかわかりませんでした。
ANAの機内ではご覧の様な案内があって、40分で550円。離陸の5分後~着陸の5分前までで1,050円で、クレジットカードでの決済でインターネットアクセスできるそうです。
なるほど、やっぱり有料なんですね。
今や富士山の山頂でも電波がつながるので、完全なオフラインになれるところって尾瀬くらいしかないものと思っていたんですが、ここで貴重なオフラインタイムを過ごすことにしました。
ということで、前置きが超長くなってしまいましたが、持ってきた「MDR-1000X」を試します。
付属のケースに入れてもってきたのですが、ヘッドホンのハウジングが横に90度開店するおかげで、こうして薄型のケースに収納することができます。「あれ?どの向きにしまうんだっけ?」というのもケースの内側にヘッドホンのイラストがあるのでしまい方を忘れることはありません。
飛行機機内プラグのアダプターも付属しているのですが、別に機内のラジオ番組とか聞かなくてもワイヤレスでXperiaの音が楽しめますからね。
スマートフォン「Xperia XZ」とのBluetooth接続はハイレゾ相当の音質を伝送できるLDACでつながります。ワイヤレスで、ノイズキャンセリング機能付きで、ハイレゾですよ。最強ヘッドホンです。
その効果は高く、飛行機内の爆音もすっきり消音してくれます。
と、言いたいところですが、ま、ある程度は「ゴー」という空調の音みたいなのが聞こえてはきます。完全に音が聞こえなくなるわけではないのですが、体感的に1/20くらいになる感じでしょうか?
普段使っている山手線の車内でもかなり消音してくれているのですが、それよりはやはり飛行機内の音の方が全然大きかったという感じです。
ちなみにヘッドホンを装着した直後はそんな感じで「むむ、こんなものか?」とか、思ってしまったのですが、着陸時にヘッドホンを外したら、そのときの方が効果の高さを実感しました。低域の音をほぼ全部カットしてくれていて中高域の音が漏れてきてるだけ、って感じだったんですね。
反位相の音を出して音を打ち消すという性格上、低域の音は消音しやすいのですが高域の音は位相を合わせるのが難しく物理的に効果が薄くなるのは仕方がないところ。これが機械的な限界なんでしょうね。
「MDR-1000X」には「アンビエントサウンド」という機能がついています。ボイスモードとノーマルモードの二つがあるのですが、これは外部マイクを使ってヘッドホンの外の音をわざと中で鳴らしてくれるというもの。
ボイスモードでは人の声の帯域の音だけを拾って中のヘッドホンスピーカーで鳴らしてくれます。機内アナウンスを聞きたい、ということであればアンビエントサウンドのボイスモードにしておきます。
試してみると、これで機長のご挨拶も聞けたし、シートベルトを外して良いですよ、というアナウンスも聞けました。
完全なノイズキャンセリング全開モードよりもやや雑音は多めになるのはなるんですが、ヘッドホンを外して機内アナウンスを聞くよりも、聞き取りやすくなります。このあたりの聞こえ方は山手線と一緒なんですが、爆音ノイズが飛行機の方がはるかに大きい分、ありがたさは倍増します。
この状態でクラシック音楽も楽しめるかというと。。。楽しめることは楽しめるんですが、普段の山手線車内よりもやはりノイズは大きくなるので、ちょっとボリュームを上げたくなるかも。
それくらいで充分クラシック音楽も楽しめると思います。
なお、NW-A25HNに付属のインナーイヤータイプのノイズキャンセリングヘッドホンも比較用に持ってきました。
これも単体で試すと「おお!ノイズが消える!」と、感動するんですがMDR-1000Xと比較すると圧倒的に差がでます。MDR-1000Xが1/20くらいに減音してくれている感じだとすると、こちらは1/10くらいですかね。MDR-1000Xの方が倍くらい効果がある、という感じがします。
先週木曜日22時にラジオNIKKEIで「VAIO Phone A」の特集が放送されていて、それをradikoで録音しておきました。これも機内でMDR-1000Xで拝聴させてもらってきました。
すんごい音が良い! さすがハイレゾ相当で聞かせてくれる「DSEE HX」内蔵モデルだ!と、言いたいところですが、Xperia側ではBluetooth接続の時はDSEE HXが働かないのと、MDR-1000XはLDACと有線接続の時はDSEE HXが働かないそうです。
ハイレゾにはなっていませんが、ヘッドホンの素性が良いのでそれなりに良い音で聞けました。
そんなわけで1時間10分の空の旅は終了。出発がやや遅れたためいそいでJR線に乗り換えてギリギリセーフでソニーストア札幌へ飛び込んだ次第です。
最高気温8度と聞いていたので、寒かった東京と同じくらいの気温かと思いきや、札幌の街はお昼すぎでも気温4度。東京よりも1段、寒さが強く、軽く風邪をひいて帰ってくることになりました。
☆当店blog 17.4.3「『ソニーストア 札幌』オープン初日イベント&市内観光レポート」
☆当店blog 17.3.31「『ソニーストア 札幌』プレオープンイベントレポート」
大きくてお土産屋さんがいっぱいの新千歳空港から、帰路につきます。
帰りは、大量に撮影してきた写真と動画ファイルの整理をするため、VAIOとMDR-1000Xをつないで、写真選びの時は音楽を聴きながら、動画再生の時にはモニターヘッドホンとして使い、またまたノイズキャンセリング機能のお世話になってきました。
こういうのも忘れていたんですが、飛行機の機内には小さなお子さんも多数乗っていて、初めての飛行機で恐怖を感じているのと、狭い空間に長時間置かれるので、ぐずってしまう子もいます。
彼ら、彼女らなりに戦っているわけで心の中では応援をしているのですが、なんの力にもなれない私はせめて無反応でいてあげないとなー、というところで、このMDR-1000Xは見事に彼ら、彼女らの声を消してくれました。
ほぼ完全に消してくれていて、途中、完全に私はお子さん達の存在を忘れていました。着陸時にVAIOをしまってヘッドホンを外した時に、離陸の時からずーっと頑張っている彼らの存在を思い出した次第です。1時間、よく頑張りました。
MDR-1000Xのバッテリーは約20時間もちますので、札幌と羽田の往復くらいだったら10回くらいできます。
快適な空の旅を実現してくれた「MDR-1000X」。これで飛行機旅の相談で店頭にお越しになったお客様にも全力で、このモデルをオススメすることができそうです。
ワイヤレスノイズキャンセリング テレオヘッドセット MDR-1000X |
ソニーストア価格: 39,880円+税 |
|||
発売日 | 2016年10月29日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:4,000円 3年ワイド/5年ベーシック:2,000円 3年ベーシック:無償 |
|||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 送料無料 3年ベーシック無償 同時購入でヘッドホンスタンドが2,000円お得 |
|||
当店店頭入特典 | 開店3周年記念品プレゼント中 |
.
☆当店blog 17.3.23「音で読む新感覚マンガ「シオリ エクスペリエンス」×「ソニーヘッドホン」」
☆当店blog 16.12.12「PS Vitaと使う『MDR-1000X』試用レポート」
☆当店blog 16.11.9「Xperia XZと使う『MDR-1000X』の話」
☆当店blog 16.10.27「『MDR-1000X』開梱レポート&ファーストインプレッション」
☆当店blog 16.10.18「ハイレゾ新コンテンツ「アーティストが語るソニーの音」公開」
☆当店blog 16.10.5「【レビュー】ワイヤレスノイキャンハイレゾヘッドホン『MDR-1000X』展示機レポート
☆当店blog 16.10.4「『MDR-1000X』『PHA-2A』他、ヘッドホン7機種プレスリリース」
☆当店ホームページ『Sony Bank WALLET』のご案内はこちらから