【レビュー】激安ノイキャンワイヤレス『WF-C700N』実機レビューレポート
ソニーの完全ワイヤレスイヤホンに新製品が登場しました。「WF-C700N」という低価格帯のモデルながらノイズキャンセリング機能を搭載したモデルが登場。
完全ワイヤレスイヤホンのエントリーモデルとして初めてノイズキャンセリング機能を搭載したモデルの発売となります。実機の様子を早速レポートいたします。
こんにちは、店員佐藤です。
なんか、ソニーからワイヤレスイヤホンが続々と発売されててどれだどれだか分からないんだけど、という声が聞こえてきそうですが、続々と発売されてはディスコンになっていくので現行モデルだけ整理してみると現時点で販売されているモデルとしては5機種になるかと思います。
簡単に機種の特徴と性能、価格でラインナップを整理すると下記の様になります。
WF-C500 | WF-C700N | LinkBuds | LinkBuds S | WF-1000XM4 | |
ストア価格 | 10,450円 | 17,600円 | 26,400円 | 26,400円 | 38,500円 |
発売日 | 2021.10.8 | 2023.4.21 | 2022.2.25 | 2022.11.4 | 2021.6.25 |
ノイキャン | - | ★★★ | - | ★★★★ | ★★★★★ |
高音質 | ★★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★★ | ★★★★★ |
ハイレゾ | - | - | - | 対応 | 対応 |
小型軽量 | 5.4g | 4.6g | 4.1g | 4.8g | 7.1g |
外音取込 | - | ★★★★ | 満点 | ★★★★★ | ★★★★ |
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現在はそれほど複雑なラインナップになっているわけではなく、高音質モデルの「WF-1000XM4」があり、その系統のエントリーモデルが「WF-C500」となるだけ。
長時間装着を目指した「LinkBuds」シリーズは穴あきタイプとノイキャン搭載モデルがあり、いずれも外音取込みに重きを置いた製品となっています。
「WF-C700N」は「WF-C500」の上位機種としてノイズキャンセリング機能を搭載したエントリーモデルとして発売になります。
では、実機の様子を写真を中心にご案内いたします。発売前の試用機のため一部、製品版とは仕様が異なる可能性がありますのでご了承ください。
同じノイズキャンセリング機能搭載モデル「LinkBuds S」(写真左)と非常に似ている製品ですが、よく見ていただくとLinkBuds Sには装着/非装着を検知するセンサーが搭載されているところが「WF-C700N」にはなかったりします。
外音取込及び、ノイズキャンセリング機能で使うマイクはご覧の通り網目状になっており、これで風切り音の低減を行っているのは一緒です。
キャビネットの外装がタッチパネルになっているLinkBuds Sに対して、WF-C700Nはボタン操作になっています。操作したときにカチッという音が聞こえるのですが、これはちゃんとスイッチ操作をしたかどうかがわかるので個人的には好感が持てます。
充電できるケースにイヤホンを装着する際はマグネットの力で吸い込まれるようにハマるのはおなじみです。
以前はカチッというまで自分で押し込むスタイルでしたが、それだとドアの半ロックみたいな感じで、はめたつもりがちゃんとハマっていなくて次回使う時に充電されていない、ということがたまに起こっていたのですが、マグネット吸着仕様になってからはそういうことはなくなりました。
非常に安心感のある仕様です。
WF-C500(写真左)と比較すると、シースルーだったケースフラップがWF-C700N(写真右)ではスケルトンではない仕様になっています。
WF-C500ではイヤホン本体にLEDランプが搭載されていて充電時はこのランプが点灯していたためシースルケース越しにイヤホンの充電状態が確認できたのですが、WF-C700NにはLEDランプがなくなっています。
イヤホンの充電状態はわかりませんが、ケースのLEDランプが残っていて、ケースの充電時にはここがオレンジに点灯します。ま、確かにケースに入れれば充電をしていることに変わりは無いのでこれで充分役割は果たしている感じです。
なお、スタミナ性能ですがノイズキャンセリング機能入りで7.5時間の連続再生が可能というのはすごいですね。最上位モデルのWF-1000XM4並み(NCオンで最大8時間)のスタミナ性能となっています。
充電ケース背面にはLinkBudsシリーズ同様にペアリングボタンが装備されました。
ソニーのワイヤレスイヤホンはモデルによってペアリング方法が違っていて、こうしてケースにボタンがある場合はケースにイヤホンを入れてケースのボタンを長押しすることでペアリングモードにはいります。ケースにボタンがない場合はイヤホンのタッチパネルもしくはボタンを両耳長押しする必要があるんですが、これがわかりにくかったかも。
ペアリングモードに入ったイヤホンをAndroidスマートフォンやPCの近くにもっていくと、これでペアリングが始まります。Androidの場合は「Fast Pair」機能をつかっていて、これでペアリングするとスマートフォンアプリ「デバイスを探す」で「WF-C700N」と最後に通信したところを地図上に表示する機能などが使えます。
WF-C700Nが手元にない、どこかに忘れてきた!?という時に便利です。
装着感をチェックしてみます。
↑こちらは下位モデルになる「WF-C500」です。LinkBuds Sシリーズが出てくるまではもっとも小型軽量な左右完全独立イヤホンで、このコンパクトさが売りでした。
「WF-C700N」は重量で5.4g→4.6gの軽量化をしているのと、体積で15%の小型化をしています。より内側にイヤホン本体が入ってくる感じで安定感がますますあがっている感じがします。
実際に使わせてもらいましたが、風切り音の低減機能はかなりのもので、ノイズキャンセリングを使っている時、外音取込時にボコボコという風の音が聞こえることはほぼありませんでした。ゼロではありませんが、LinkBuds S並みの快適さです。
ちなみに高音質モデルの「WF-1000XM4を装着したところがこちら。この耳型は医療用の施術練習用のものらしく、サイズがやや小さめにできています。実際にはもっと人の耳は大きいと思いますので参考までに。(^^)
WF-C700N実機の比較視聴もしてみました。ボキャブラリーの少ない私が音質を語っても貧相な感想しか出てこないのですが、良い意味で音質は「WF-C500」同様の素直な音質で、それに加えて「LinkBuds S」の様なノイズキャンセリング機能が使える感じです。
ただ、LinkBuds Sのノイズキャンセリング機能はデュアルマイクで音声処理を統合プロセッサーV1を使っており、その差は歴然。ちょっと聞いただけでは差は感じられないのですが、2~3曲聞いているうちに、LinkBuds Sとの差は出てきます。
電車内での走行音のついての減衰はLinkBuds Sに比べると7~8割くらいになるかな?という印象です。
その代わり、外音取込性能はそこまで差はないかもしれません。LinkBuds Sで感じる「外音取込にしているときにイヤホンしているんだっけどうだっけ?」と、イヤホンを外したときに外と同じ音量で聞こえている感じはWF-C700N も同クラスの威力。電車に乗っていたり、座っているときはノイズキャンセリングで静かにしていたいですが、歩行中は自動車やバイク、周りの音が聞こえないと不安ですからね。
そうそう、WF-C700Nをスマートフォンと連携して使っている時の操作感もお伝えしないといけません。
「WF-C700N」はソニーのアプリ「Headphones Connect」に対応しており、単にBluetooth接続だけして使うよりも、アプリをインストールして設定操作をすることで真価を発揮します。
中でも最も重宝するのが「アダプティブサウンドコントロール」という自動でノイズキャンセリングと外音取り込みの機能を切り替えてくれる機能。スマートフォンがユーザーの行動を検知して、止まっている時、乗り物に乗っているときはノイズキャンセリング。歩いているとき、走っているときは外音取り込みモードに自動で切り替える事ができます。
さらに一歩進んだ使い方として「マイプレイスでの自動切り替え」という機能もついています。
これは使っているうちに自動で場所を学習してくれるのですが、よく利用する駅や場所をスポットとして記憶してくれて、その場所での外音コントロールをあらかじめ設定しておくことができます。
例えば、通勤で使っている駅で「外音取り込み」を設定しておくと、電車に乗っているときに降りる駅に近づくと、そこで自動で外音取り込みに切り替わるので、乗り過ごしを防止することができます。
ノイズキャンセリングヘッドホンの使い始めでよくあることなんですが、映画ソフトを観ている時とか本当に没頭してしまって、降りるべき駅を過ぎてしまう、ということを私も数え切れないくらいやっています。
マイプレイスの使い方を覚えて設定をしてからは、今のところ一度もこれはありません。なんせ、ストーリーに没頭していても突然「間もなくしんばし~、しんばし~」というアナウンスが大きな声で聞こえてきます。超強力な乗り過ごし防止装置になってくれます。
WF-C700Nでもこの機能は使えます。単にノイズキャンセリング機能が搭載されているだけではなく、自然にこういうインフォメーションが聴ける機能というのも重宝します。
その他、イコライザー機能を搭載しているのと、圧縮音源をCD音源並みに補正してくれる「DSEE」も搭載されています。Bluetoothの接続品質は「音質優先」と「接続優先」があり、Xperia PRO-Iで試したところ、いずれもAACコーデックでの接続で使えました。
Bluetoothの電波強度をアプリで測定してみると、一番近くで使っている「WF-C700N」が最強状態の電波でつながってくれているし、私が試用しているところでは音声の途切れはまったくありませんでした。「LinkBuds S」は省電力のためか、電波状況は常時弱く、通信ができるギリギリの電波の強さで通信することによりスタミナ性能を延ばしているのかな?という動作をするんですが「WF-C700N」は強力につながります。
通勤通学に電車を使う人でも音質優先で使えると思います。
その他、上位機種のように装着の有無を判断するセンサーがついていませんが、スマートフォンとのBluetooth接続が切れたところで15分経過すると電源がオフになるタイマー機能があります。自分の部屋で使っている時に、ヘッドホンを充電ケースに入れずにそのまま置いてどこかへ行ってしまったとしても、15分経ったら電源が切れるので、次回使用時にバッテリーが全然ない!ということは起こりにくくなっています。
その他、イヤホンのスイッチで左イヤホンのボタンが外音コントロールになっていますので、イヤホンを使っている時にとっさに外の音を聴きたいときは左イヤホンのボタンを一度押し込めば手動で外音コントロールを切り替えられます。
電車に乗っているときに異様な雰囲気を感じたときに使うと「後の電車が遅れているため、この駅で時間調整をします」などのアナウンスが聞こえてくるかも。
その他「アクティビティー」というログを取ってくれる機能がついています。これは使い始めた「WF-C700N」を累計でな時間使ったのか記録を取ってくれるもの。
使用時間だけではなく、登録済みの場所や行動別に何時間使ったのかという時間ログを取ってくれるので、どこで音楽を聴いている時間が多いか=自分がどこで過ごしていることが多いかがわかります。
バッジシステムもあり、イヤホンの利用履歴に応じてレベルが上がって、いろいろな種類のバッジをプレゼントしてくれるので、これでWF-C700Nの愛着度合いが測れるかも♪
アプリ「Headphones Connect」はインストールして使わないともったいないです。(というか、イコライザー設定などはこれがないとできません)
カラーバリエーションは4色です。「ホワイト」はスマートフォン本体と合わせるとシックな感じになります。
「セージグリーン」カラーですが、Xperia 1 IIIなど最近のモデルではフロストグリーンなどのグリーンカラーのモデルが多いので、こうしたモデルとカラーを合わせると良い感じになりそうです。
WF-C700Nのヒーローカラーがこちらの「ラベンダー」カラーでしょうか。特徴的なカラーで、Xperiaのパープルカラーとあわせてみたいところ。ブルーカラー、レッドカラーのものでもマッチしそうですね。
そして、なんだかんだと言っても一番人気なのがブラックカラーで、これが数としては一番オーダーが多くなると思います。
製品にはワイヤレスイヤホン本体の他、USB type CケーブルとS、M、Lサイズのイヤーピースが付属します。パッケージはサステナブルなプラスチックフリーの梱包になっています。
そういえば、発売当初は機能搭載していませんが、2023年夏にアップデートを予定していて、後から「マルチポイント対応」になるとなっています。マルチポイント対応というのは2つの機器と同時に接続することで、例えばPCとスマートフォン。2台のスマートフォンと常時接続して、着信があったほうに自動で音声が切り替わる、という使い方ができます。
自宅にあるPC、職場、学校にあるPCと自動でつながりつつ、持っている自分のスマートフォンとも常時つながっている、という使い方が可能です。
選べる4色モデルから自分の色を見つけてお使いいただいてみてはいかがでしょうか?
【2023年9月4日 プライスダウンになりました】
ワイヤレスノイズキャンセリング ヘッドセット WF-C700N |
ソニーストア価格: 16,500円 税込 |
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発売日 | 2023年4月21日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:2,200円(税込) 3年ワイド/5年ベーシック:1,100円(税込) 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 紛失あんしんサービス 対象製品 |
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