【レビュー】音楽の中へ誘う 豪華フル装備『WH-CH720N』実機レポート
本日プレスリリースになった新型ヘッドホン「WH-CH720N」の実機レビューレポートをお届けします。ソニーのノイズキャンセリングヘッドホン史上最軽量モデルになるのですが、それだけではなく統合プロセッサーV1を搭載し、現行のソニーヘッドホンの最新機能をほぼ全部搭載しているスゴいモデルになっています。
こんにちは、店員佐藤です。
新橋にある小さなソニーショップのレビュー記事になります。いろいろ検索してたどり着くのが大変な弱小ショップの記事になりますので、割と記事をご覧になる方もマニアックな方が多く、こうしたミドルクラスのヘッドホン製品はあまり当店ではお買い上げいただくことが少ないのですが、今回の「WH-CH720N」はかなり注目のモデルだと思います。
ミドルクラスのヘッドホンとはいえ、最上位モデルで搭載している統合プロセッサーV1を搭載し、デュアルノイズセンサー搭載でノイズキャンセリング性能も高く、ビームフォーミングを使って通話品質も高く、そしてソニーのノイズキャンセリングヘッドホンとして史上最軽量モデルとなっています。
ハイレゾ対応にはなっていないのですが、圧縮音源をCD音源並みに補完する「DSEE」はしっかりと搭載しています。最高音質にこだわらなければ、ソニーヘッドホンの最新機能を搭載したヘッドホンになっています。
また、ソニーオリジナルのヘッドホン制御アプリ「Headphones Conncet」にも対応。スマートフォンからい子ライザー操作ができたり、ノイズキャンセリング機能の切替、外音取り込みの調整ができるなど、ほぼWH-1000Xシリーズみたいな使い方ができるモデルになっています。
先代モデルと比べるとものすごい進化をしていて、新旧比較をすると下記の様になります。
WH-CH720N |
WH-CH710N |
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ストア価格 | 22,000円 | 17,600円 |
発売日 | 2023.3.3 | 2020.6.6 |
ノイズキャンセリング | ★★ | ★ |
外音取り込み機能 | ● | ● |
音質 | 統合プロセッサーV1 DSEE 360RA認定 |
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通話品質 | ボイスピックアップ ビームフォーミング |
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最大駆動時間 | 35時間(NC ON) 50時間(NC OFF) |
35時間(NC ON) |
クイック充電 | 3分で1時間 | 10分で1時間 |
本体重量 | 192g | 223g |
専用アプリ | Headphones Conncet | |
マルチポイント接続 | 2台同時接続 |
「WH-CH710N」はノイズキャンセリングヘッドホンとしてはもっとも安価なモデルになっていた機種なんですが、そこに上位機種の機能をガッツリと載せてきた様なモデルになっています。
重量192gというのはソニーのノイズキャンセリングヘッドホンとしては史上最軽量のモデルになるそうです。
パッケージはプラスチック未使用のサステナブルなものになっています。こうした紙製のパッケージになったのは2021年6月発売のイヤホン「WF-1000XM4」からで、それ以降に発売されたソニー製品を購入されていない方は、初めてこうした紙パッケージをご覧になることになります。
これからの世の中はこうしたパッケージの製品になっていくのか、と、きっと未来を感じられるはず。
ヘッドホン本体の他に付属品としてステレオミニのヘッドホンケーブルと、本体を充電するためのUSB type Cケーブルが付属します。充電用のケーブルなので長めのケーブルが付属しそうなものですが、これもサステナブルな観点からなのか短めのケーブルになっているようです。ACアダプターは付属しませんが、スマートフォンでUSB type Cケーブルを使って充電しているようでしたら、それを流用できるかと思います。
ヘッドホンケーブルも付属しているので、バッテリー充電を忘れたときも有線接続で使うコトができるという安心感があります。
こちらは左耳のハウジングです。こちらの充電用端子があるのと、イヤホン端子も装備されています。電源ボタンも左側にあり、電源ボタンを5秒間長押しするとBluetoothのペアリングモードに入ります。
右側ハウジングにはノイズキャンセリング切り替えボタンの他、音量のプラスマイナスボタン、再生・停止ボタンがあります。曲送りや曲戻しは再生ボタンのダブルクリック、トリプルクリックで行います。
音質はなかなかのもので。。。とか言うと生意気な感じになってしまいますが、ハイレゾ対応とはなっていないものの伸びやかな高音、低域の音も充分鳴っていてナチュラルにどんなジャンルの音楽も楽しめる感じです。
装着感が非常に軽く、こんな軽いヘッドホンでこんなに重低音って聞こえたっけ?とさえ思えてしまいます。
上位機種の「WH-1000XM5」と比較してしまうとダイナミックレンジの違いやノイズキャンセリング性能の違いもしっかりと差別化された感じで存在するのですが、それを知らなければ「WH-CH720N」ってかなり良い感じのヘッドホンなのでは。
たまたま風の強い日もあったので屋外でのノイズキャンセリングや外音取り込みも試してみました。ノイズキャンセリングは外の音をマイクで取り込んで、逆位相の音を鳴らしてノイズを打ち消すということをしています。外音を取り込むマイクは2カ所ついているのですが外の音を取り込んでいるのがこちらのマイクで、メッシュがついていますが、これで風切り音を低減させています。
効果的に風切り音を低減させていて、ゼロではありませんが「ゴボゴボ」という音はだいぶ抑制されています。
また、外音取り込みについては2022年発売の「LinkBuds S」というイヤホンから、ソニーさん内部での基準がなにかかわったのか劇的に性能アップしていて「WH-CH720N」も外の音は超聞きやすくなっています。
駅のホームなどで外音取り込みモードにしておくと、まるでヘッドホンをしていないかのような生の音に聞こえるのでは? コンビニなどのカウンターで会計のための会話をするときもヘッドホンを外さずにそのまま会話ができるレベルです。
それらのノイズキャンセリング、外音取り込みの機能を自動で切り替えてくれる機能があり、それがソニーの専用アプリ「Headphones Conncet」を使うと実現します。
こちらが専用アプリHeadphones Conncetです。(※発売前の仕様で製品版の使用時の画面とは異なる場合がありますのでご了承ください)
多数の設定項目がありますが画面一番左がホーム画面になっていて、ここで機器の様子がわかるようになっています。
「アダプティブサウンドコントロール」という項目がありますが、これがスゴいんです。
「アダプティブサウンドコントロール」はスマートフォンと連動してヘッドホンの動作を制御する仕組みで、簡単な機能としては歩いているとき、走っているときは「外音取り込み」になって、止まっているときや乗り物に乗っているときは「ノイズキャンセリング」に自動で切り替わる、ということをしてくれます。
乗り物に乗っているときも「外音取り込み」にしたいというときは自分で動作設定を変更して外音取り込みにすることが可能です。
そして、一番下に「マイプレイスで自動切り替え」というのがありますが、これがまたさらにスゴい。
特定の場所を登録しておき、そこに行くと行動状態にかかわらず、ヘッドホンの状態を切り替える、という設定をすることができます。
例えばですが、通勤、通学で乗り降りする駅をマイプレイスに設定しておくと電車が到着するときにノイズキャンセリングから外音取り込みに自動で切り替わる、ということをしてくれます。
映画をスマートフォンで観ているとよくあるんですが、ストーリーに夢中になってしまい、降りるべき駅を乗り過ごしてしまい、気がついたら数駅先まで行っていてしまった、という経験はないでしょうか? そういうことが防げます。私の場合は職場に行くために新橋駅で降りる必要があるんですが一つ手前の駅を出発して、半分くらいのところまで来ると、外音取り込みになり「間もなく新橋、新橋に到着します」というアナウンスが大きな声で聞こえてくる、ということができます。
止まっているときはノイズキャンセリングなんだけど、自宅では外音取り込みにしておきたい、というときも自宅で外音取り込みになるように設定しておけば、宅急便などのインターホンからの音が聞こえる状態で、自宅でヘッドホン利用ができます。
自分で場所を設定しなくても「よく行く場所の学習」というのをしていて、一番認識しやすそうな場所をピックアップして設定の提案をしてくれます。
ノイズキャンセリングヘッドホンでアプリ「Headphones Connect」に対応していれば、この機能は利用ができます。先代のWH-CH710Nではこれが出来なかったのですが、アプリ対応になったおかげで、これが利用できるようになったというのは大きいと思います。
この設定をしてから、今のところ電車の乗り過ごしを私はしたことがありません(以前は月に1~2度はやっていました)
それともうひとつ「マルチポイント接続」というのもできるようになりました。これも上位機種にしかなかった機能なんですが、WH-CH720Nに新搭載です。
WH-CH710Nには「マルチペアリング」という機能がついていて8台までの機器とのペアリングを記憶してくれている、というものだったんですが新型WH-CH720Nの「マルチポイント接続」は2台同時に接続ができるというもの。
PCとスマートフォン、ウォークマンとスマートフォン、2台のスマートフォンなどと同時に接続することができます。
こちらが2台同時接続をしているところで、左の画面ではスマートフォンの音声を聞いている状態になっています。画面右ではPCの音声がなっているところです。
同時に2台の音が聞こえることはなく、何かしらの再生をしているアプリの音声を先に再生した機器を優先して鳴らしています。電話がかかってくるとそれを優先して着信のあった機器に切り替えてくれるので、スマートフォンで音楽を聴いているときに、PCでズーム会議が始まるとPC音声に自動で切り替わる、という使い方が可能。
再生機器を固定したり、接続機器を変更することもアプリ上からできます。
一度接続設定をしておくと、ヘッドホンの電源を入れたときに2台同時に接続してくれるのでほとんど意識することなく2台の機器とヘッドホンの接続をして使うコトが可能です。
音声品質も高く、ヘッドホンを装着した時に自分の口の位置が、ノイズキャンセリング用のマイクと、通話用のマイクが直線上にあるようにデザインされていて、これによりビームフォーミングという正位相の音をピックアップして拾うようになっています。
自分の声は自分で聴けないんですが、2台のスマートフォンを用意して通話してみたところでは、かなり高音質に聞こえました。
ソニーのノイズキャンセリングヘッドホン最上位モデルの機能をそのまま搭載している様なオーバーヘッドバンドタイプのヘッドホンで、軽量モデルとして仕上がられていて長時間の装着も苦にならないところはノイズキャンセリングイヤホンの大ヒットモデル「LinkBuds S」みたいな製品という印象です。
発売日は3月3日となっています。今日からソニーストアで予約販売がスタートしています。今日からスタートした「 友だち登録で全員に!新生活応援キャンペーン 2023春 」の対象製品になっています。ご家族、お友達でヘッドホンやスピーカーを購入予定の方がいらしたら、一緒に購入するとお得になりますよ
ワイヤレスステレオヘッドホン WH-CH720N |
ソニーストア価格: 22,000 円 税込 |
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発売日 | 2023年3月3日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
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