フルサイズEマウントレンズ「SEL100F28GM」に関する当店の記事をまとめたページになります。機能や実機の様子、実際に「SEL100F28GM」で撮影した店員による作例などをご覧いただけます。
3.STFレンズとは
■「SEL100F28GM」の機能まとめ
- シャープな描写と息をのむ柔らかなぼけ味を追求した、中望遠単焦点STFレンズ
- G Masterならではの、極めて高い解像性能
- アポダイゼーション光学エレメントで高めた、洗練されたぼけ描写
- 口径食の発生を抑えた設計と11枚羽根の円形絞り
- 作品づくりに集中できる、高速・高精度AF対応
- ぼけを生かした近接撮影に対応する、マクロ域切り換え機能搭載
- 低速シャッター時に威力を発揮する、光学式手ブレ補正機構搭載
- 撮影者をサポートする、操作性と信頼性
- STFレンズのTナンバー
■「SEL100F28GM」詳細
こちらが「SEL100F28GM」の製品パッケージを開いたところです。本体の他にソフトケース、フード、フロントキャップ、リアキャップが付属します。
本体にはフォーカスモードスイッチをはじめ、フォーカスホールドボタンや絞りリング、絞りリングクリック切り換えスイッチなどを搭載し、高い操作性を備えています。さらに、屋外の厳しい環境下での使用を考慮し、ほこりや水滴の浸入を防ぐ設計を採用しています。
レンズ本体のリングを使って、マクロ域への切り換えが可能な「マクロ域切り換え機能」を搭載。これにより高い解像性能を維持しつつ、最短撮影距離0.57m、最大撮影倍率0.25倍の近接撮影が可能です。
STFレンズはアポダイゼーション効果により透過光量が減少するため、絞りリングには、レンズ口径と焦点距離によって決まるFナンバーではなく、Tナンバーを表記しています。また、カメラに表示・記録されるF値もTナンバーの数値となります。
レンズには非球面レンズを1枚使用。さらに、ナノARコーティング、ED(特殊低分散)ガラスの採用により、画面全体に渡り鋭く切れのある描写が特長です。G Masterとしての高い設計基準をクリアしており、画面周辺まで高いシャープネス感を得られます。
コントラストAFと像面位相差AFの両方に対応した「SEL100F28GM」はフォーカス駆動に圧電素子の超音波伸縮運動を用いてフォーカスレンズを駆動する「ダイレクトドライブSSM(DDSSM)」を搭載しています。高い停止位置精度により、通常撮影だけでなく近接撮影においても高速・高精度なピント合わせが可能です。
また、光学式手ブレ補正機構を搭載しており、薄暗い場所での撮影でも手ブレを効果的に補正します。重い防振レンズの駆動には、即応性に優れたリニアモーターを使用し、素早く高精度に手ブレを補正。5軸ボディ内手ブレ補正機構搭載のαボディに装着すれば、ボディ内蔵の手ブレ補正の効果も得られるため、さらに撮影領域が広がります。
■STFレンズとは
「SEL100F28GM」は優れた解像力と美しいぼけ味を誇るソニーのG Masterの中でも、ワンランク上の美しいぼけ描写を実現した100mm中望遠単焦点STF(Smooth Trans Focus)レンズになります。
その特徴はやはりその洗練された史上最高のボケ描写にあります。というのも、このレンズには「アポタイゼーション光学エレメンツ」という周辺光量を落とすフィルターが使われており、それがフォーカスが合っていないところの「ボケ」を柔らかくソフトにしてくれるのです。
「CP+2017」ではアポタイゼーション光学エレメントの実物も技術展示として用意されていました。これが「世界で一番ボケの綺麗なレンズ」と言われる秘密です。
レンズの周辺にいくほど通る光の量(透過光量)が少なくなるこの特殊効果フィルターは絞り機構の近くに配置されており、点像の輪郭を柔らかくすると同時に、二線ぼけの発生を抑制。結果として、ピント面は非常にシャープでありながら、前ぼけ・後ぼけの両方で滑らかで美しいぼけ味が得られます。
通常だと球面収差を使ってボケ味をコントロールするわけですが、そのおかげでレンズというのは前ボケと後ボケのどちらかに味があると、反対側は2線ボケが起こりやすくなります。
しかしSTFレンズはフィルターでぼかすので前後ともに理想的なボケ像が造れる、というわけです。
“α7 II”+SEL24240 F6.3 1/250 焦点距離240mm
こちらは高倍率ズームレンズの「SEL24240」のものになります。梅の花自体ではなく背景の点光源に注目です。このレンズも綺麗なボケを作ってくれていますが・・・
“α7 II”+SEL70200G F4.0 1/250 焦点距離200mm
Gレンズだとさらに点光源の輪郭が薄くなっています。2線ボケまではいきませんが、SEL24240だとややボケが硬いところ、SEL70200Gはより柔らかくボケを作ってくれる感じです。
同じ被写体をAマウントのSTFレンズ「SAL135F28」で撮影したものがこちらです。レンズの焦点距離が違うので似た構図になるように被写体に近づいて撮影しています。(フルサイズEマウントレンズの前に2006年発売でAマウントレンズにSTFレンズが発売されています。)
“α7 II”+LA-EA3+SAL135F28 F4.5 1/160 焦点距離135mm
点光源の輪郭がまったくなくなってしまいます。しかも中心から外に向かってどれも絵の具で描いたような理想的なじわーっとしたボケになります。
これがSTFレンズのボケになります。
このボケ味を楽しむためにソニーのαレンズを使いたい!というユーザーさんもいらっしゃるほど。Aマウントレンズではマニュアルフォーカス専用レンズとなっていましたが、2017年発売のフルサイズEマウント用のSTFレンズ「SEL100F28GM」では待望のオートフォーカス機能が使えるようになっています。
α6500+SEL100F28GM T5.6 1/160 ISO640
フルサイズEマウントレンズのボケの効果も絶大で、前ボケも後ろボケも綺麗に絵の具でにじませたような理想のボケが表現できます。
α7R2+SEL100F28GM T5.6 1/100 ISO500
一つ気になっていたのが、メーカーページにある作例写真。その中でボケにリングがついているものがあり、どういうシチュエーションで出るのかな?と思っていたのですが、試してみたところ前ボケに点光源があるとそうなることがあるようです。
フィルターを使って光量を落としてボケを柔らかくするのですが、ここでは電球を点光源にしているため、やや光量が多くてフィルターで落としきれず、そうするとボケのリングが出来てしまうみたいです。光量が多いとAマウントのSAL135F28でも同様にリングボケが出来るそうで、これがSTFレンズの使いこなしテクになりそうです。
α7R2+SEL100F28GM T5.6 1/100 ISO500
AマウントのSTFレンズではマニュアルフォーカスでしか使えなかったのですが、EマウントのSTFレンズ「SEL100F28GM」ではオートフォーカスが使えます。
その恩恵をもっとも大きく受けられるのがポートレート撮影の時かもしれません。α7II以降に搭載された『瞳AF』を使えば、バッチリと瞳にフォーカスがあったポートレート写真が量産できます。
G Masterレンズならではの解像感の高さもあり、美しいポートレート撮影が可能になります。
絞りをF8まで絞ってしまうとSTFレンズとしての効果はなくなってしまい普通のレンズになってしまいます。絞りを絞ってしまうと中心の光しか使わなくなってしまうため、絞り開放で使うのがSTFレンズの基本です。
なお通常のレンズと比べると半分の明るさになるためF2.8相当の絞りになっていてもTナンバーと言ってT5.6という表示をします。絞りはT5.6で使うのが基本です。
また「SEL135F28GM」にはマクロリングが搭載されています。距離によって、このリングを回して使います。花などを寄って大きく写したいときは「0.57m-1.0m」を使い、それ以上離れて撮影するときは「0.85m-∞」に切り替えて使います。
これを忘れてしまうと、全然寄れないレンズとか、ピントが合わないレンズになってしまうのでご注意を。
■店員が実際に撮影した「SEL100F28GM」作例
“α7R3″+SEL100F28GM T5.6 1/800 ISO100
“α7R3″+SEL100F28GM T5.6 1/500 ISO100
☆当店blog 2018.3.15「STFレンズ『SEL100F28GM』で撮る春の浜離宮・菜の花畑
☆当店blog 2017.3.27「STFレンズ『SEL100F28GM』で撮る雨の六義園「しだれ桜」 」
SEL1635Zやアクションカムの広角撮影をしている部分はVEGAS Pro 14で編集上で手振れ補正もしていますが、STFレンズの部分は一切、手振れ補正のエフェクトは使っていません。
α7R2+SEL100F28GM T5.6 1/100 ISO640
■レンズ購入前に!ソニーストアおすすめサービス
ソニーストアでαレンズを購入してみようか?という方に、ソニーストアで購入することのメリットをご案内したいと思います。
メーカー直販のソニーストアでのレンズ購入というと価格が高いのでは?と思われるかもしれませんが、実は保証を視野に入れると、そうでもありません。
というのもソニーストアではかなり強力な保証サービスを付けて購入する事ができます。ただ、レンズ購入時にはちょっとしたコツがあり、それを知らないと損をしてしまうことも。そこで簡単にその内容をご紹介致します。
ソニーストアではメーカー直販ならではの保証サービスがあります。
まず通常のメーカー保証は1年ですが、ソニーストアでは「3年ベーシック保証」というメーカー保証が最初から3年に延長されたものが付いてきます。
そしてそこから有料でソニーストアの保証をさらにアップグレードすることが可能。
5年ベーシックは通常1年のメーカー保証を5年にするものなんですが、魅力なのはこちらではなく、3年ワイド保証と5年ワイド保証になります。ワイド保証は落下破損や水没などの事故の際も全額保証をしてくれる動産保険の様な保証サービスです。
たとえば撮影時に誤って手を滑らせて落下させ、外傷が出来てしまった場合はメーカー保証もベーシック保証も効きませんが、ワイド保証ならそれが無料で直してもらえます。免責金額などの設定もありません。無料で修理してもらえます。
盗難や、日本海溝に水没させてしまうなど、本体がなくなってしまった場合は補償されませんが、これが魅力でソニーストアでソニー製品を購入される方はかなり多くいらっしゃいます。
こうしたワイド保険が3年で本体価格の5%、5年で本体価格の10%で用意されています。是非、こちらに入って購入していただきたいところ。カメラ本体もそうですが高額なレンズもワイド保証に入れて購入できるのがソニーストア最大の魅力なんです。
初めてソニーストアをご利用になる方は保証のアップグレード料金を払ってワイド保障にすることになりますが、実は当店店頭で購入いただくと、3年ワイド保証を半額にするクーポンがプレゼントできます。
店頭クーポンは残念ながらレンズが対象外になりますが、レンズと一緒にカメラボディを購入したいという方は店頭にお越しになるとよりお得にすることが出来ます。
ではレンズ購入時に、お得にワイド保証に入るにはどうしたらよいのか、というところですが、「αあんしんプログラム」というソニーストアの会員サービスに入ってからαレンズを購入する方法があります。
αあんしんプログラムは2017年3月1日からスタートしたサービスで、入会金が3,000円、年会費が6,000円かかるサービスです。入会すると5つの特典がもらえます。
4月1日~3月31日の期間、切れ目無く会員になっていると翌年の6月に3,000円分のお買い物券がもらえるため年会費は実質3,000円。それでレンズの3年ワイド保証、5年ベーシック保証が無料になり、5年ワイド保証も半額になるのです。
ワイド保証の価格はレンズ価格に対して3年ワイドで5%、5年ワイドで10%に相当するため、15万円のレンズだと3年ワイドでも7~8千円に設定されます。
SEL100F28GM などの17万円クラスのレンズを1本購入すると、その時点ですでに「αあんしんプログラム」年会費の元が取れてしまう計算。ソニーストアでαレンズを購入するなら絶対に入会しておいた方が良いシステムになっています。
αあんしんプログラムの年会費は月払いと年払いの2種類が用意されているのですが、オススメは年払いです。
というのも、月払いにしても最低契約期間は1年なので12ヶ月分払うことになります。1年の会費は同額なのですが、1年経ったときに月払いでは自動継続になってしまうところ、年払いでは1年後に継続手続きをしないと更新にはなりません。1年経ったときに簡単に退会できるのが年払いの方ですので、当店ではこちらをオススメしています。
レンズ購入前に先に「αあんしんプログラム」に入会していただくと、月払いの場合は翌日正午以降、年払いの場合は2時間ほどで会員専用ページにアクセス出来る様になります。館員限定ページでαレンズを購入すると3年ワイドが無料、5年ワイドは半額で購入できます。
SEL100F28GM は3年ワイド保証が9,000円、5年ワイド保証が18,000円に設定されていますので、これ1本で元が取れてしまいます。
■テックスタッフ店頭購入特典
また、東京、新橋にある当店テックスタッフでは、店頭にてソニー製品のご購入相談を頂いた方へ様々な特典をご用意しております。特典内容は上記リンクからご覧いただけます。
時期によって特典内容も変わってきますので、ぜひお得にお買い求め下さいませ!
デジタル一眼カメラα [Eマウント]用レンズ SEL100F28GM |
ソニーストア価格: 172,500円+税 |
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発売日 | 2017年3月24日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:18,000円+税 3年ワイド/5年ベーシック:9,000円+税 3年ベーシック:無償 |
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