STFレンズ『SEL100F28GM』で撮る高尾山のスミレ
日曜日のお休みに、またまた高尾山へ行ってきました。2周連続です。
今回は陣馬山縦走とかの無理はせず、高尾山からヤマザクラが咲く一丁平までの往復でスミレ探しをしてきました。今回はスミレ探しの準備万端でバッチリとたくさんの種類のスミレを見つけてこられました。
4月からゴールデンウイークにかけての今の時期は高尾山のベストシーズンだと思います。春の高尾山の散策レポートをお届けします。
こんにちは、店員佐藤です。
前回はあまり下調べせずに見つけた花を撮ってきて、それをあとから花の図鑑で調べればいいや、という形でスミレ探しをしてきたのですが、それをやると似たような花を見逃してしまうのと、花だけでは種類を特定できず、葉だったり根元だったりも調べないと特定が困難ということを学びました。
☆当店blog 17.4.14「『SEL100F28GM』と行く陣馬~高尾縦走 スミレ探しの旅」
で、いろいろ探してみたところ良さそうな本をみつけて来ました。
- 作者: ピッキオ
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2001/03
- メディア: 単行本
この本はカバーする種類は多くないというかちょっとマイナーな花の扱いはせずに、それで主な花を色から検索することができるようになっています。また、難しい専門用語を使わずにわかりやすい言葉で種別を特定できるようにしているのと、花に関する予備知識を読みやすく紹介してくれています。
これを読むと種類の特定のコツがあらかじめわかります。スミレはかなり種類が多く判別が難しいのですがあらかじめ「日本海側に多い」とか「太平洋側に多い」などの記述があると、これだけで「日本海側」の花に関しては可能性が少なくなるので候補からはずすことが出来たりします。
これと、高尾の植物図鑑の2冊があれば、判別に難しい例があったときに多角的に判断ができます。今回はこの花図鑑をもって出発。
まずはふもとからケーブルカーを使わずに1号路を歩きます。高尾山のスミレはここが一番種類が豊富で、特に「タカオスミレ」は私はここでしか見つけた事がありません。ケーブルカーを使うのはもったいない。この時期は1号路を歩きながら、左側の斜面でスミレ探しがオススメです。
ちなみに、こちらが「タチツボスミレ」です。葉っぱがハート型になっていて先がちょっとだけとんがっています。このスミレが基本で、スミレを見つけると大抵はこの「タチツボスミレ」になります。
このスミレとの微妙な違いがあったら、それが撮りどころです。
α6500+SEL100F28GM T5.6 1/160 ISO800
こちらはスミレではありません。「ニリンソウ」という、やはりこの時期、あちこちで多数見られる花。群生しているのですぐに見つけられますが、どうやらこの花は時間によって形が変わるみたいですね。
上のものは歩き始めたばかりの時間の様子。8時半すぎくらいです。
α6500+SEL100F28GM T5.6 1/160 ISO640
しばらくするとこうして花が開いたモノが見つかりました。群生しているのでSTFレンズを低く構えると幻想的な写真にするこができます。
ニリンソウは1つの茎から2本の花が咲きます。仲よさそうな花で私も大好きです。
α6500+SEL100F28GM T5.6 1/160 ISO400
色が白く、葉の二十歳がちょっと違っているスミレが見つかりました。これは「マルバスミレ」と、言うようです。葉っぱが見るからに幅がひろく先が丸くなっています。
これも割とたくさん見つけられるスミレです。
α6500+SEL100F28GM T5.6 1/320 ISO100
「ミヤマキケマン」です。形はスミレっぽく、黄色いスミレもあるらしいのですが、これはスミレの仲間ではありませんでした。葉の形もスミレっぽくないですしね。これも葉の形まで写っていたのであとから判別することができました。葉っぱ、重要です。
α6500+SEL100F28GM T5.6 1/400 ISO2000
「ナガバノスミレサイシン」です。葉の形が長細くなっています。「スミレサイシン」という花もあるそうですが、それは日本海側に主に生息するそうで、そういうことでも見分けができます。
α6500+SEL100F28GM T6.3 1/250 ISO100
「ツクバキンモンソウ」です。花はスミレっぽいのですが葉っぱが紫の筋になっていて、あとから、これだったらすぐに見分けがつきそう、とか思っていたのですがスミレではありませんでした。シソ科の花だそうです。
α6500+SEL100F28GM T5.6 1/160 ISO250
「フモトスミレ」です。マルバスミレと見分けがつきませんが、咲いている場所がちょっと違っているのと葉の色が違っているので判別。
α6500+SEL100F28GM T5.6 1/160 ISO800
そして、大人気の「タカオスミレ」です。今回も元気なタカオスミレがなかなか見つけられず、もっと頑張ってもらいたいところなんですが、これはもうちょっとしてゴールデンウイークくらいの方が元気な姿を見せてくれるのかも?
1号路のスミレゾーンを通り過ぎて金比羅台まで登ってきました。1号路でちょっと脇道に逸れて登る展望台ですが、天気が良いと埼玉~東京~横浜まで見渡せる、もしかしたらもっとも見晴らしの良い展望台かもしれません。
大宮の新都心から、横浜のランドマークタワーまで見渡せます。
この日は雨上がりだったこともあって見通しが本当によく、東京スカイツリーもこんなによく見えました。
リフト乗り場まで登ってきました。ここまで徒歩40分ほどの目安。480円を稼いだ計算になります。その分、あとでなにか美味しいモノをいただきましょう。
1号路をそのまま山頂まで向かって行きます。参道に入ると右と左で森の色が違う、というのを見ることができます。ブラタモリでタモリさんが行っていましたが、この高尾山は北と南の植物の境目、キワになる地形でその境目がここの参道にあります。
ブラタモリで解説を見て以来、ここは見どころの一つ。
薬王院を通り過ぎて山頂に向かいます。
ワゴンRと、ロードバイク2台分のお守りを買ってきました。
ふもとの清滝駅の桜はすっかり終わっていましたが、高尾山の上の方にくるとまだ桜や桃の花があちこちに残っています。
今年は長い期間、お花見が楽しめます。
薬王院をすぎて山頂に向かっているところですが、ここも昔は土の道で、2013年に雪が降ったときに撮影会に来たことがありますが、そのときはここ、雪でツルツルだったんですよね。あそこの道も今はコンクリートで舗装されています。
山頂までハイヒールでも行けるようになっちゃいましたね。
高尾山の山頂に到着。まだ朝の10時過ぎですが人がいっぱい。みんなここで持ってきたお弁当でお昼にしようとするのですが、絶対にそれは避けた方がよいと思います。ここからあと10分歩けば、全然、人が少ないところで、しかも眺めの良いところで食事ができます。
高尾山山頂に「陣馬山まで徒歩5時間」という看板があるのですが、そこまで行かなくてもちょっと歩くとそこは「奥高尾」です。山頂までの道中はたくさんの人がいますが、ここから先に足を伸ばす人は1割以下。
とても空いているところに行けます。
10分ほど歩くともみじ平にある「細田屋」さんに到着。
いつもはこの先の方まで歩くので通り過ぎるだけなんですが、今回の目的地はあと20分くらいのところになるので、ここでお昼にします。細田屋さんはいつも見かけているのですが利用をするのはこれが初めて。
おそばを中心にしたメニューになっています。ほとんどの方は「なめこ汁」をオーダーして、持ってきたお弁当を食べているのですが、今日は身軽に食事の用意をせずにきました。
とろろそば(950円)を堪能。外で食べる温かいモノって、なんでこんなに美味しくなっちゃうんでしょうね。アウトドアで食事をするとなぜ美味しいのかを以前、テレビ番組で科学していましたが、野鳥の声を聞くと人間は本能的に食欲が増すそうで、それで美味しく感じるんだとか。
α6500+SEL70300G F5.6 1/640 ISO100 焦点距離300mm トリミングあり
それを言うと、この時期は夏鳥がやってくる頃で、さらに野鳥たちには恋の季節でもあり1年でももっとも賑やかになる時期なんです。
こちらのヤマガラも一生懸命歌っていてくれたおかげで、葉っぱが増えてきて見つけにくい視界ではあるんですが見つけることができました。
ここからはSTFレンズを望遠レンズ「SEL70300G」に付け替えて野鳥探しの旅にスイッチです。
食事をしていたもみじ平からの景色がこちら。この景色でおそばをいただいてました。目の前は砂利道に整備されています。高尾山山頂から10分くらいでこられますので、是非、ここでの食事をオススメ。
さらに奥に足を伸ばします。高尾山山頂からものすごい下って行くので、帰りはこれを登らないといけないのか、と、不安になるところですが、ご安心ください。巻き道があって、こんな急な下りを登らなくても緩い上り道で帰ってくることができます。
一度下りきってから、また少し登り始めます。ここを登ると「一丁平」というヤマザクラがたくさん咲いているエリアになります。
10日前に来たときはまだチラホラしか咲いていませんでしたが、今回は満開過ぎの散り始めという感じです。
α6500+SEL70300G F5.6 1/500 ISO200 焦点距離300mm トリミングあり
桜の木があって、野鳥の声が聞こえたら野鳥探し。この写真のどこかにメジロがいますが見つけられますか?
α6500+SEL70300G F5.6 1/500 ISO160 焦点距離300mm
ヒヨドリです。人間が桜の花や枝を折ると大変なクレームになりますが、彼らは遠慮なく花を食べるし枝を折るし。マナーが悪いんですが生きていくためには仕方がありませんね。(^^)
一丁平の広場です。ここからもうちょっと登ると展望台があるのですが、今日は富士山は見られそうもないのでここで折り返します。
一丁平からの下りです。下りきったところで巻き道が用意されているので、そちらに行くと緩い上り坂で高尾山へ戻れます。
ちょうどお昼頃の高尾山山頂に戻ってきて、ものすごい人出を見てから、今度は6号路で下ります。沢歩きができるワイルドな道なんですが、ゴールデンウイーク中の4月29日~5月7日までは14時まで登り専用ルートになるそうですのでご注意ください。
1号路と違って道もこちらはワイルドです。途中でこけている人も見かけたので注意して下山します。
α6500+SEL70300G F5.6 1/500 ISO640 焦点距離300mm
沢沿いということもあって「キセキレイ」を見ることができました。この鳥は水生昆虫が好物なので沢沿いにしか見かけることはできません。最後に見送りにきてくれた感じですね。
α6500+SEL70300G F6.3 1/25 ISO100 焦点距離70mm トリミングあり
6号路の最後はケーブルカーのルートの脇を歩きます。新緑に囲まれたケーブルカーがちょうど見られました。いつもと違って、この日は時刻表とは関係なく最短時間での発車を繰り返していたので、撮影チャンスはいくらでもあります。
α6500+SEL100F28GM T5.6 1/160 ISO500
ニリンソウです。午後になって開ききっています。
だいぶ早く下山してこられたので、最後にお茶して休憩。お土産屋さん街からちょっと入ったところに「高尾599ミュージアム」がありますので、こちらのお邪魔します。
植物と動物の博物館みたいになっているのですが、中に喫茶コーナーがあります。
+100円でサイフォンコーヒーにしてくれるので、これとケーキで打ち上げです。
ハイキングして最後にこういうお茶とケーキで締める、というのは我が家のレジャーには今までなかったスタイルです。うん。これは良いですね。
ここも割と空いているのでオススメです。
富士山が最後まで見られなかったのが心残りでしたが、帰ってきてから夕やけ越しに見ることができました。
また、来年も行こーっと。
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ソニーストア価格: 172,500円+税 |
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発売日 | 2017年3月24日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
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