STFレンズ『SEL100F28GM』で撮る春の浜離宮・菜の花畑
“α7R3″+SEL100F28GM T5.6 1/640 ISO100
当店から歩いて10分ちょっとのところに浜離宮恩賜庭園があります。都心のど真ん中にこんな広大な自然が残っているの!?と、初めて訪れる方は皆さん驚かれます。江戸時代には徳川将軍の庭園だったとのことですが、こちらの菜の花畑がいま、一番の見ごろを迎えています。
ここでSTFレンズを持って行ってやりたかった事があったんです。”α7R3″とSTFの合わせ技に挑戦してきました。
こんにちは、店員佐藤です。
浜離宮恩賜庭園は入場料300円がかかる都立公園です。都立公園は通常、再入場ができないシステムになっているのですが、ここだけは特例で再入場が認められています。なぜかというと、ここは公園内にレストランがないからなんです。
お食事処がないので、朝から夕方まで見学したい、という方も一度外に出ないといけない、ということで再入場が認められています。「昼食のため、一旦外に出たいのですが」と、受付で申し出ると手続きしてくれますので、必要な際にはご利用になってみてください。
さて、浜離宮恩賜庭園ですが、まだソメイヨシノは咲いていないのですがウメとナノハナが見ごろを迎えています。
梅園は菜の花畑の奥にあります。一緒に回れますので、こちらも是非、見るべしです。
菜の花畑も現在の伸び具合はこれくらいです。ちょうど子供の背の高さくらいです。これがドンドン成長していき大人の胸くらいまでの高さになると自重が支えきれないのかバタバタと倒れていってしまうんですよね。
今はそうやって倒れている菜の花も見つからないし、良い具合だと思います。この日も菜の花畑の中にいる我が子、という図でインスタ投稿するため?の写真撮影会を開催しているママさんが多数。天気も良いし、これはテンションあがりますね。
さて、私がここでSTFレンズを持ってきてやりたかったのは中井精也氏の「CP+2018」でのスペシャルトークショーの真似です。
CP+2018では今年は2つのセミナーを拝聴させていただくことができたのですが、中井精也氏の「残しておきたい風景」はとても楽しいセミナーでした。
最新の”α”システムでの作例を多数披露してくださり、その撮影テクニックを解説してくださるわけですが、鉄道をあえて画面の隅にもっていって小さく移して「旅情」「風情」を演出する、というテクニック。
話をされているその場ですぐに試してみたくて仕方がありませんでした。話の途中で「もう、わかった!わかったから、俺にも撮らせてくれ!」状態が2週間ほど続いてしまっていて、ようやく、この日、自分で試すことができたというわけです。
鉄道写真を撮るときに鉄道の顔、そのものを主体にして写してしまうと、見る人の目はすぐに列車の顔に目が行ってしまうため、それだけで話が終わってしまう。列車の顔はどうせ探してくれるわけだから、それを控えめにしてそれ以外のところで情緒を演出するんだよ、という話だったと思います。
特に鉄道好きというわけではないのですが、中井精也氏の話を聞いていると、すぐにでも鉄道写真を撮りに行きたくなってしまいます。
が、いきなり本番に行くと大抵失敗する私です。その前に浜離宮で菜の花畑が見ごろになったらここで練習してみよう、と心に決めていた、というわけです。
今回用意したのは”α7R3″とSTFレンズの「SEL100F28GM」です。カメラは”α7III”でも良いのですが、まだ発売になっていないですからね。”α7III”の発売日は3月23日(金)です。
まずは、STFレンズ「SEL100F28GM」の話から。
このレンズはかなり特殊なレンズです。昨年の3月に発売になりちょうど去年の今ごろはみなさん、こぞってSTFレンズを使っていたかと思います。
このレンズがどういう風に特殊かというと、アポダイゼーション光学エレメントという、周辺光量を落とすフィルターが入っている点です。これはフォーカスが合っていないボケが出たときに周辺光量がじわっと落ちる理想的なボケを作るために設計されています。
中井精也氏の様なプロのカメラマンであればレンズのクセを知って、一番良いボケのところを使って撮影されるんでしょうけど、私みたいにあまり慣れていないものは、こういう誰が撮ってもボケの綺麗なレンズを使うことで腕をカバーしてもらう、というわけです。
絞りを絞ってしまうと中心の光しか使わなくなってしまうため、絞り開放で使うのが基本。絞りF8まで絞ってしまうとSTFレンズとしての効果はなくなってしまい普通のレンズになってしまいます。
なお通常のレンズと比べると半分の暗さになるためF2.8相当の絞りになっていてもTナンバーと言ってT5.6という表示をします。T5.6で使うのが基本です。
なお、このレンズにはマクロリングがついています。距離によって、このリングを回して使います。花などを寄って大きく写したいときは「0.57m-1.0m」を使い、それ以上離れて撮影するときは「0.85m-∞」に切り替えて使います。
これを忘れてしまうと、全然寄れないレンズとか、ピントが合わないレンズになってしまうのでご注意を。
そして、”α7III”もしくは”α7R3″で使いたい理由はこれです。
“α7R3″だと、ちょっと狭くなるのですが、それでもここまでスポットAFのエリアをもって行くことができます。”α9″や”α7III”だと撮像エリアの93%をカバーするという693点の像面位相差AFが使えます。
ながらく”α”をお使いの方だとSTFレンズはマニュアルフォーカスでしか使えない、という思いがあるのですが、フルサイズEマウントで登場した「SEL100F28GM」はAFも使えるし、被写体をこんな隅っこに持ってきてもAFが使えるし、まさに魔法のカメラ&レンズなわけです。
試してみると、この状態で本当に画面の隅にフォーカスが合いますからね。
これで主題を超隅っこに置いた、中井精也風ゆる浜離宮撮影をするわけです。”α7III”にもなんとか桜の開花時期に合わせて、STFレンズでこの機能を使ってみたいですねー。
ということで、浜離宮に話を戻します。
こちらが中の御門前の桜並木の様子です。まだ咲いていません。
東京の開花予想ですが当初3月24日だったものがちょっとずつ早まってきていて最新情報では3月18日~19日頃となっています。今週末に開花するとして満開になるまで約1週間です。来週末はここで満開の桜が見られそうです。
“α7R3″+SEL100F28GM T5.6 1/250 ISO250
ちょっと早めに咲くオオシマザクラでこんな様子。来週です、桜は来週。マクロモードにすればSTFレンズでもここまで寄れます。最短撮影距離は28cmです。
こちらは浜離宮恩賜庭園の中央あたりにある花木園の様子です。たくさんの種類の植物が集められていて、桃や梅の花が咲いています。こちらも今は見ごろかも。
中井精也氏のトークショーの通りに、手前に障害物のある被写体を探して、その障害物を前ボケに使います。
“α7R3″+SEL100F28GM T5.6 1/800 ISO100
普通は被写体までの視界をクリアにしてシャッターを切るのにわざわざ別の花を手前に置くというのは慣れないとすごく大変です。しかもAFポイントはスポットフォーカスにして完全に構図を作っておいてピンポイントでAFポイントを設定する必要があります。
“α7R3″のジョイスティックを使うと、そういうのも楽勝ですね。
価格の高い高機能カメラは腕の立つベテランの方のためにあるのではなく、私みたいな下手っぴのためにあるような気がします。
“α7R3″+SEL100F28GM T5.6 1/320 ISO100
菜の花畑で遊んだあとに、今度は奥にある梅園へ移動。こちらに借景できる被写体さんがこないかなー、と、待っていたらスペシャルゲストがやってきてくれました。
“α7R3″+SEL100F28GM T5.6 1/250 ISO100
野鳥の「メジロ」です。わーい、夢の「ウメジロー」が撮れます。
普段、野鳥を撮るときはフォーカスを中央重点にして、日の丸写真でとにかく撮りまくる!構図はとでトリミングでどうにかする!という撮影法なんですが、焦点距離100mmのSTFレンズではそれほど大きく野鳥を写すことはできません。
ここでもSTFレンズ+フレキシブルスポットAFを使って、風情のある写真を狙っていきます。
実際にそれをやってみると手前に別の梅の枝が必要になるので、私自身の体を梅の木で隠して撮影する、という感じになります。それがあってか、このときのメジロは長時間私の周りで梅を味わっていました。
“α7R3″+SEL100F28GM T5.6 1/500 ISO100
背景になる枝が特定の距離になってしまうと二線ボケとかになってしまって背景がうるさくなることがあるのですが、STFレンズだとなんでもかんでも綺麗にぼかしてくれます。前ボケ(被写体の手前)も後ボケ(被写体の奥)もどっちも綺麗にぼかしてくれます。
100mmほどの焦点距離でもウメジロ、上手く撮れました♪
“α7R3″+SEL100F28GM T5.6 1/800 ISO100
菜の花畑の方でもミツバチが全力デリバリー中です。探すまでもなくどこにでもいるので、こちらの方も連写で撮りまくっておくと浮遊感のある写真が撮れそう。(今回はこういうのも前ボケを徹底して入れています。)
ということで、中井精也氏のトークショーからずっとやりたかったSTFレンズ+”α7R3″の前ボケ+被写体端っこ写真を思う存分撮ってきて大満足の浜離宮の春でした。
天気予報によると土曜日は晴れ時々曇り予想となっているようです。当店では13時から”α”ショップセミナー「春の写真」撮り方教室を予定しています。こちらのセミナーに参加してから浜離宮へ行くも良し、午前中に浜離宮を楽しんでからご来店になるのも良しです。
13時からの”α”ショップセミナーの後、お客様が少なかったら皆さんと一緒に浜離宮へ繰り出したいのですが、なんせ今月はご来店のお客様が多く(月間ご来客数はおそらく過去最高になると思います)、ちょっとお出かけが出来ない可能性が。。。
小さなお子様がいらっしゃるご家族も記念写真撮影にいかがでしょう?
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☆当店blog 2017.4.24「STFレンズ『SEL100F28GM』で撮る高尾山のスミレ」
☆当店blog 2017.4.14「『SEL100F28GM』と行く陣馬~高尾縦走 スミレ探しの旅」
☆当店blog 2017.4.11「”α7S2″とSTFレンズで撮る『満開の東京・桜人気スポット巡り』」
☆当店blog 2017.3.27「『SEL100F28GM』で撮る雨の六義園「しだれ桜」」
☆当店blog 2017.3.24「本日発売 STFレンズ『SEL100F28GM』開梱レポート」
☆当店blog 2017.3.17「『SEL100F28GM』ソニーショールームにて展示開始」
☆当店blog 2017.2.23「STFレンズ初公開『CP+2017』ソニーブースレポート」
☆当店blog 2017.2.13「STFレンズ『SAL135F28』の話」
※AマウントのSTFレンズを改めて紹介。STFレンズの仕組みを説明しています。
☆当店blog 2017.2.8「新型”α”レンズが日本国内向けにプレスリリース」
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☆当店blog 2018.3.9「品薄”α”レンズのソニーショップ店頭ルートの納期情報 」
☆当店blog 2018.3.7「デジタル一眼カメラ”α7III”ショールーム展示レポート α7IIと比較してきました」
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☆当店blog 2018.2.27「AF性能2倍!3分でわかる新型カメラ”α7III”プレスリリース発表