Xperia 1 VIIで楽しむ「Ultra HDR」最新情報まとめ ~Android 16で進化したUltra HDRの仕組み

先日、Android 16にアップデートした「Xperia 1 VII」ですが、今回は「Ultra HDR」関連の情報を収集してみました。
Android 16になって一部進化した機能があれば、サードパーティ製のアプリの対応はまだだったり、新たに対応するアプリがあったりします。そもそも「Ultra HDR」ってなに?という方もまだまだ多いので、今回はXperia 1 VIIのUltra HDR対応について最新情報をお届けしたいと思います。


こんにちは、店員佐藤です。
「Xperia 1 VII」のUltra HDR、楽しんでいますか? 先日、Android 16にアップデートした「Xperia 1 VII」ですが、Ultra HDRについて新機能が追加されました。シャッターボタンの短押しでスクリーンショットが撮れる機能が追加されましたが、そのスクリーンショットでUltra HDRの記録ができるようになったんです。
記録できるのはpngファイルで、JPEGではありません。ゲインレイヤーというHDR成分を重ねて記録する仕組みが、JPEGだけでなくPNGファイルにも拡張されたようです。
ゲインレイヤーが記録されたpngファイルの編集の仕方がわからないので、上記はLightroomで読み込んでUltra HDRのJPEGで書き出した画像になるんですが、どうでしょう? Ultra HDR対応端末でご覧になっている方はキラキラ画像でご覧になれているでしょうか?
■「Ultra HDR」ってなんのことですか?

さて「Ultra HDR」ってなんですか? という方のために説明をさせていただくんですが「Ultra HDR」というのはAndroid 14からはじまった新しい画像フォーマットの規格です。Googleが推進している画像フォーマットで、通常のJPEGに「ゲインレイヤー」というHDR成分を重ねて記録をするフォーマットになっています。
対応するデバイスで再生すると輝度差の大きな本当のHDR画像がご覧になれます。非対応デバイスの場合はゲインレイヤーを読まずに通常のSDR画像として開きます。非常に対応しやすい画像フォーマットになっています。
今まで「HDR画像」というと、暗部と明部を圧縮して大げさにやりすぎると塗り絵みたいな写真になってしまう画像をHDR画像と呼んでいましたが、Ultra HDRではHDR対応ディスプレイの性能を生かして、もっと輝度差のある画像を表示することができます。
まさに上にある東京駅の画像はUltra HDRの写真でXperia 1 VIIにて撮影した写真になります。(Lightroomで画質調整はしています)
■「Ultra HDR」を見るのに必要なデバイスの話

こちらの曼珠沙華公園の写真もXperia 1 VIIにてUltra HDRで撮影してきた写真です。対応デバイスでご覧になると陽の当たる場所が判別できる輝度差のある写真に見えるかと思います。
「対応デバイス」というのはなにかというと、Androidの場合はOS 14以降が対応していて、ディスプレイがHDR対応になっているとUltra HDRでの表示ができます。対応するアプリも必要でGoogleが提供するChromeブラウザ、Googleフォトが対応しているので、当店のblogをXperia 1 IV以降のモデルでChromeを使ってご覧になっている方はUltra HDRでご覧になれていると思います。
他にWindows 11も対応しており、HDR対応ディスプレイに接続してHDR表示をさせている場合は、Chromeブラウザ、もしくはMicrosoft Edgeブラウザを使うとUltra HDRの表示ができます。
■「Ultra HDR」を撮影するための設定

Xperia 1 VIIのカメラアプリの設定をみると「ウルトラHDR」という項目があります。デフォルトでオンになっているので、Xperia 1 VIIを使いの方は存在を知らなくても「Ultra HDR」で撮影していることになります。
Googleの端末では「Pixel 7」からカメラアプリが対応していましたが、ソニーのXperiaシリーズでは「Xperia 1 VII」のカメラアプリがはじめて「Ultra HDR」に対応しました。Android 15からはプレミアムモデルについてカメラアプリのUltra HDR対応が義務づけられているそうで、インカメラもUltra HDR対応になっています。
■「Ultra HDR」で表示ができているかどうか確認する方法があります

こちらは夏に撮影会を開催した宝徳寺です。夏の日差しのまぶしさが屋外の庭園の白い壁から入ってくる様子がわかります。
こうしたUltra HDRの写真ですが、本当に自分のXperiaで表示出来ているのかわからない、という方は設定でHDRの数値を表示させることができます。

「開発者向けオプション」という隠れ設定項目を表示する必要があるので「設定」>「デバイス情報」>「ビルド番号」を表示してビルド番号を連打します。これで「設定」>「システム」の中に「開発者向けオプション」が表示されるので、その中にある「HDR/SDR比を表示する」という機能をオンにします。

スクリーンショットには表示されないのですが、これで画面の右上にスコアが表示されます。SDR表示になっているときは「1.00」という数値から動かないのですが、Ultra HDRの写真を表示すると数値が変わります。
ディスプレイの輝度が低いとこの数値は大きくなり、輝度が高いと数値が低くなるので、SDRの表示に比べて最大輝度がどのくらい明るくなっているのか、を表示しているものと思われます。
Xperiaの場合はこれでUltra HDRで表示されているかどうかを確認できます。

こちらは一昨日、行ってきたジャパンモビリティショー2025のときの写真です。輝度の高い部分だけではなく、暗い部分の階調もより情報量が増えているのがわかります。

こちらはレクサスのグランツーリスモ実車VRの様子です。こうした輝度差の大きなところだとUltra HDRは威力を発揮します。これ普通に撮るとスクリーンは白く飛ぶし、車のテールランプは薄い赤になると思いますが、そのままの色で輝度を高く表現しています。(SDRだと普通に圧縮されているだけに見えるんですが)

高輪ゲートウェイでの夜景撮影です。左手前のビルの反射がやばいですよね。ダイナミックレンジが広いとこういう表現ができます。
撮影会を行う際は大体私は”α”ではなくてXperiaで撮影する事になるので、こうしたUltra HDRの写真が撮れると、これだけで、かなりやる気になります。
HDR対応デバイスでご覧になった方は、新しい写真の見え方が楽しめたと思いますが、そうでない方も普通にJPEGフォトとしてご覧になれたかと思います。通常のJPEG画像として扱えるのでUltra HDRフォーマットの扱いは非常に手軽です。これから徐々に浸透していくと思います。
■「Ultra HDR」対応アプリ Google フォトは編集までできる!

「Google フォト」で写真を閲覧した場合、写真の詳細データを確認するとファイル名のところに「Ultra HDR」という記載があるので、これでUltra HDRということがわかります。
また、表示をさせるだけではなく、最近になって編集もできるようになりました。写真の編集ボタンを押して「照明」を選択するとそこに「ウルトラHDR」という項目があり、これでHDR編集が可能。

この機能は昔撮影したSDRの写真からでもUltra HDRフォトにすることができます。単純に輝度を上げるだけなので、Ultra HDRフォーマットで撮影したみたいな階調の豊かさみたいなのはイマイチなんですが、こうして光源がフレームの中にある写真では、そのまぶしさの演出が可能。
Xperia 1 VIIで撮影した写真だけではなく、昔の機種で撮影した写真でもUltra HDRにして楽しむことができます。
■「Instagram 」のUltra HDR対応状況
Google フォトの他にサードパーティ製アプリもいくつかUltra HDRに対応したものがあり、中でも一番有名なアプリが「Instagram」になります。インスタはUltra HDRに対応したアプリになっていて、私も最初に「Ultra HDR」の存在に気づいたのはインスタでした。
仕組みを調べて、XperiaからUltra HDRのデータをアップロードするというのを何度か試しましたが、それが全然アップロード出来ず、結論から言うとInstagramアプリ側でアップロード出来る機種を絞っていることが判明。Google Pixel 7以降のモデルとiPhone 16 Proなどがそれにあたります。
Android 15のプレミアム機種ならばInstagramのUltra HDR対応もしてくれると思っていたのですが、発売から半年経っても、未だにXperia 1 VIIからのUltra HDRフォトのアップロードは実現していません。なんらかの理由があるんでしょうね。(プロモーション契約とか規約などで)

なお、こちらはまだ検証中なんですけど、Android 16にしてから、Xperia 1 VIIではInstagramのUltra HDR表示ができなくなっています。写真左はAndroid 16、写真右はAndroid 15のXperia 1 VIIなんですが、インスタのUltra HDR写真がHDRで表示されなくなってしまったんです。
その後、OS15のXperia 1 VIIをOS16にアップデートして試しているんですが、それもHDR表示出来なくなっています。(引き続き検証中です)
いずれにせよ、自分のUltra HDRフォトのアップロードに対応していない状況は変わっていません。このあたりはソニーさんの働きかけではなく、Instagramを運営するMeta社の意向だけなので、Pixelだけのプレミアム機能という位置づけだと、当分実現しないかもしれないですね。
なお、当店のInstagramアカウントにはGoogle Pixel 7でアップロードしたUltra HDRの投稿があります。お試しになってみたい方はこちらでご覧ください。
■「Adobe Lightroom モバイル」のUltra HDR対応状況

Instagramに並び、もうひとつメジャーアプリがあります。「Adobe Lightroom モバイル」です。残念ながら、こちらもXperia 1 VIIには完全対応していないため編集中のHDR表示ができません。データがありませんが、こちらもおそらくGoogle Pixelシリーズだけの対応なのかもしれません。
とはいえ、表示に対応していないだけでUltra HDRの編集はできます。しかも、このアプリはソニーのデジタル一眼”α”に対応しているので、デジタル一眼”α”で撮影したRAWデータを読み込んで、Xperia 1 VIIでUltra HDRフォトにすることができるんです。”α”での撮影データはUltra HDRではありませんが、より広い輝度信号で記録されているRAWデータがあれば、輝度差のあるUltra HDRフォトが生成できます。
上記はLightroomアプリの編集画面なんですけど「編集」>「ライト」>「HDRモードで編集」とすれば、これでUltra HDR編集ができます。画面上部に黄色い枠で囲っているヒストグラムなんですが、完全対応になっていると右側のHDR領域もレッドアウトせずホワイトで描写されます。XperiaではHDR部分の表示がされていないため、レッドアウトしてSDR画面での編集になる、ということが示されています。

Lightroomモバイルで書き出した”α1 II”でRAW撮影した写真がこちらです。
水槽の中で照明が当たってキラキラした感じが見られます。カクレクマノミの白い帯も反射しているのがUltra HDRだとわかりますね。

モビショーで撮影してきたSUVのコンセプトモデル「Honda 0 α」です。こういう微妙なカラーの展示なども映えますね。ヘッドライトのところがSDRだと単なる白で表現されていますが、Ultra HDRだとちゃんとここだけLEDでビッカビカに光っているのがわかるはずです。

レクサスの6輪車です。αで撮影し、Ultra HDR化したフォトです。今のところはXperia 1 VIIのディスプレイで見るのみになってしまうんですが。。。(Windows 11に大画面のHDR対応ディスプレイを接続して見るのが現時点でのUltra HDRの最大表示になります)

11月3日の入間基地航空祭で撮影したブルーインパルスです。Ultra HDRで見るとスモークの立体感がすごいことになっていると思います。こうした描写もUltra HDRならではの写真になります。
ということで、InstagramとLightroomモバイルについては、今のところ進捗がないのですが、Ultra HDRに対応したアプリを見つけてきました。こちらはXperia 1 VIIに対応しています。
■Xperia 1 VIIも完全対応のUltra HDR編集アプリ「Glow HDR」

☆Google Play「Glow HDR: Ultra HDR converter」
Ultra HDR対応の編集アプリを見つけました! こちらは2025年4月14日にリリースされたアプリだそうです。
アプリ内課金ありとのことですが、今のところは無料で使えています。

アプリをインストールして起動するとホーム画面に「Ultra HDR test」というものがあります。これをタップすると黄色枠の画面が表示されてHDR表示に対応しているかどうかをチェックしてくれます。
Xperia 1 VIIは対応OKでした。HDR表示に対応していないXperia 10 VIIの場合はリストのすべてにチェックがつかず、非対応ということになります。
赤枠のところをタップして画像を読み込ませれば、SDR画像だろうがなんだろうが、一瞬でUltra HDR画像にしてくれます。

8年ほど前に、まだお菓子の『カール』を埼玉の坂戸工場で製造していた頃の工場見学のショット。もちろん、まだUltra HDRフォーマットは出来る前に撮影している写真です。これを読み込むと最初からUltra HDRフォトになります。これで露出やコントラスト、ガンマカーブなどを調整することができます。
画面の右上にはヒストグラムがありますがHDR領域のグラフも見えるし、そもそも、表示されている画像がHDR表示になっています。
これは素晴らしい! これでαのRAWファイルが読み込めるならLightroomがなくても十分かも!と、思ったんですが、残念ながらソニー”α”のRAWファイルには対応していない模様です。
画像をちゃんと見ながら編集できるのは良いですよね。「Glow HDR」で書き出したファイルがこちらです。(リサイズはLightroomで行いました)

SDRで見ると、やや白っぽく見えてしまいます。これはUltra HDRだけで編集しているためで、LightroomだとSDRでどうやって見えるのかのシミュレートまでしてくれます。それがないので、いざUltra HDRで出力するとこういうことになってしまいます。(Ultra HDR対応端末では通常の明るさで見えているはずです)
■編集機能もついたUltra HDR対応アルバムアプリ「Fossify Gallery」
こちらもUltra HDR対応のアプリです。Xperia 1 VIIで使う際も特に制限はなく、広告もなく、課金もありません。
一見、普通のアルバムアプリなんですがいろいろな編集機能が搭載されていて、しかもUltra HDR対応です。

個人的にとてもありがたいのが、リサイズできる機能が搭載されているということ。スマートフォン利用では画像サイズを意識することは少ないと思いますが当店のblogに画像を貼り付ける際に、Ultra HDRフォトをblogの機能でリサイズさせてしまうと、ゲインマップがなくなってしまうんです。なので,掲載するUltra HDRはリサイズされないようにサイズを変更しておく必要があり、記事を作るたびにリサイズしまくることになるんですけど、このアプリはリサイズ機能があるので、完成したUltra HDRフォトをこのアプリに読み込ませればリサイズすることができます。嬉しい。

画像の編集機能も充実していて、こうしたフィルター類も使えるんですが、フィルターを使ってもUltra HDRのままで書き出してくれます。
写真のイメージを一気に変えたいときとかに、このアプリは便利です。

上記のフィルターをかけた上でリサイズしてUltra HDRで書き出しました。HDR対応デバイスでご覧いただければ、フィルターのかかったHDRフォトがご覧になれると思います。水面の反射までUltra HDRになっています。
■Ultra HDRが変えるスマホ写真の未来
以上が、今回の当店のUltra HDRレポートになります。
Ultra HDRは今まで白で表現していた部分に光を載せることができる写真フォーマットです。印刷はできないし、限られたデバイスでしか再生ができないのですが、今までにない写真表現ができるフォーマットです。
Xperia 1 VIIの発売のおかげで、今はスマートフォンで撮影する写真はすべてUltra HDRになりました。ランチのお弁当の写真も、夜景撮影も、旅先の写真もすべてUltra HDRです。編集であとから輝度のあるHDRフォトを生成することもできますが、その際もデジタル一眼”α”のRAWデータがあれば、再現性がかなりあがります。
おかげで今年は写欲がかなりあがって、いろいろなところに行ってきました。デジタル一眼”α”での写真遠足と言いつつ、同じカットをXperia 1 VIIのUltra HDRで撮影するというのも目的のひとつでした。(悔やまれるのは佐渡の旅がXperia 10 VIIのレビュー旅だったのでUltra HDRで撮れなかったんですよね(^^;))

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10月31日からは「Xperia スタミナ祭り」としてXperia 1 VIIの1万円キャッシュバックキャンペーンが行われています。
このチャンスに、あなたもXperia 1 VIIに乗り換えて、Ultra HDRフォトに切り替えてみてはいかがでしょう?
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