Xperia 1 VIIで搭載のWi-Fi 7の威力を『Wi-Fi ミレル』アプリで可視化! WiFi中継器でパワーアップ
以前もレポートしたことがあるんですが、アプリ「Wi-Fi ミレル」を使うと電波強度などが可視化できて、自宅や職場のWi-Fi環境の様子がわかるんです。
Xperiaの最新モデル「Xperia 1 VII」はWi-Fi 7に対応したスマートフォンになっているんですが、2年前のモデル「Xperia 1 V」のWi-Fi 6Eと比較するとどんな違いがあるのかを「Wi-Fi ミレル」で試してみました。
比較をしつつ自宅のWi-Fi環境もパワーアップしてみたのでそのレポートです。
こんにちは、店員佐藤です。
昨年モデルのXperia 1 VIがアップデートでWi-Fi 7に対応するというので、昨年、当店のWi-Fiルーターを入れ替えました。当店はWi-Fi 7環境になっています。
Wi-Fi 7対応ルーターについて話をすると、これまた長くなるので上記リンクにて詳細はご覧いただくとして、Wi-Fi 6とWi-Fi 7ってどう違うんだっけ?というのをまとめたモノがこちら。
名称 | プロトコル | 利用周波数帯 | 最大転送レート | |
802.11b | 2.4GHz | 11Mbps | ||
802.11a | 5GHz | 54Mbps | ||
2003年 | 802.11g | 2.4GHz | 54Mbps | |
2009年 | Wi-Fi 4 | 802.11n | 2.4GHz/5GHz | 600Mbps |
2013年 | Wi-Fi 5 | 802.11ac | 5GHz | 1.5Gbps |
2019年 | Wi-Fi 6 | 802.11ax | 2.4GHz/5GHz | 9.6Gbps |
2022年 | Wi-Fi 6E | 802.11ax | 2.4GHz/5GHz/6GHz | 9.6Gbps |
2024年 | Wi-Fi 7 | 802.11be | 2.4GHz/5GHz/6GHz | 36Gbps |
.
ややこしいんですが、Wi-Fi 6までは2.4GHzと5GHzしかなかった利用周波数帯ですが、Wi-Fi 6Eで6GHz帯が使えるようになり、Wi-Fi 7になってからはマルチリンクといって2つの周波数帯を同時に利用することがはじまり、通信速度が一気に上がった、というのがあります。
それほど時間を空けずに新規格が出てきていて、これから買い換えるならWi-Fi 7だよねー、と、いう感じなんですが、Wi-Fi 7のルーターというのがまちまちで、6GHzを使っていなくてもマルチリンクだけできればWi-Fi 7対応ルーターとして売っているみたいなんです。そういうルーターは1万円前後で販売されていることがあって、フル機能を搭載したモデルはそれなりにお高い価格設定になっています。価格次第で性能があがるというのがWi-Fi 7ルーターなんです。
通信速度があがるのと、マルチリンクで同時利用する周波数が増えるため安定性もあがると言われています。同じ6GHz帯を使えるんですがWi-Fi 6EとWi-Fi 7では違いがあるというのがわかります。
![]() ![]() (XQ-FS44) |
![]() Xperia 1 VI (XQ-ES44) |
![]() Xperia 1 V (XQ-DQ44) |
![]() Xperia 1 IV (XQ-CT44) |
|
CPU | Snapdragon 8 Elite | Snapdragon 8 Gen 3 | Snapdragon 8 Gen 2 | Snapdragon 8 Gen 1 |
Wi-Fi | Wi-Fi 7 2周波数帯同時利用 |
Wi-Fi 6E (アップデートで 現在はWi-Fi 7対応) |
Wi-Fi 6 | Wi-Fi 6 |
Bluetooth | ver.6.0 LE Audio Auracast |
ver.5.4 LE Audio |
ver.5.3 LE Audio |
ver.5.2 LE Audio |
.
XperiaのWi-Fiってどうなっているんだっけ?を表にしたモノがこちらです。Wi-Fiの規格策定中に製品として発売されてしまうので、Xperia 1 VIなどはギリギリのせめぎ合いというかハードウェアは対応させておいて、後日、アップデートでWi-Fi 7の性能が使えるように機能をアンロックするなど、結構、頑張っているんです。
それでも2年前のモデルXperia 1 Vや3年前のモデルXperia 1 IVなどはWi-Fi 6対応止まりで6GHzは使えなくなっていたりします。乗り換えるとWi-Fi 7利用ができるようになる、というわけです。(対応するルーターがないとWi-Fi 7利用はできませんが)
さて、そんなわけで晴れて、Wi-Fi 7に発売時から対応しているXperia 1 VIIで久々に電波状況確認です。ちょっと試したいことがあったので。
☆Google Play アプリ「Wi-Fiミレル」はこちらから
まず、利用するのはこちらのアプリです。IO DATAさんのアプリで「Wi-Fi ミレル」というとても便利なWi-Fiのアナライザーアプリがあるので、これを利用します。
単純に通信スピードを計測するだけではなくて、自分でマップを読みこませて、計測場所をタップしていくことで、電波の強弱をヒートマップ表示させることができるんです。
アプリを触ってみましょう。今回はXperia 1 VIIと、2023年発売のXperia 1 VのWi-Fi6との違いを比較します。通信速度は2.4GHz帯だけ遅くなるので、断りがないものはすべて、使える最高周波数で計測しています。つまりXperia 1 VIIは6GHz、Xperia 1 Vは5GHzで計測しています。
職場のWi-Fi 7ルーターの前で速度を測ってみました。うちのお店のLAN回線ですが、結構速いんです。
これがVAIO SX14-Rなどで大量データのダウンロードをする必要があるとかだと、通信速度の差が大きく出そうなものですが、スマートフォンで大容量のデータを送受信するということはあまりないので、これくらいスピードが出ていれば快適さに差はないかと思います。
こちらは周波数ごとの混雑度をみたところなんですけど、さすが新橋のオフィス街です。2.4GHz帯ってほぼ全部、使われている感じで5GHz帯も全域に渡って利用はされているみたいです。
しかし、まだ普及が進んでいないWi-Fi 6EとWi-Fi 7でしか利用ができない6GHz帯はうちのお店しか使っていない感じですね。スカスカです。
こちらはウチのお店の間取りです。ご来店になった方はご存じのとおりですが、お店の入口側が店舗になっていて、奥にスタッフルームというか作業デスクがあり、裏口の近くにキッチン、トイレがあるという作りになっています。
Wi-FiルータはBRAVIAの隣にあり、ここから店内に電波を飛ばしています。Wi-Fiに接続する機器はVAIOもあるしXperiaもあるしウォークマンもあるし、今や”α”も繋がるしなので、かなり機器としては密集しているんですが、店頭デモで困るようなことはない感じです。
Xperia 1 VIIとXperia 1 Vを持って「Wi-Fi ミレル」でポチポチしてみた結果がこちらです。
これを見るとWi-Fi 6のXperia 1 Vの方がバックルームの奥の方の電波強度が良さそうに見えますが、誤差の範囲だと思います。
もしかすると5GHzの方が周波数は低いので遮蔽物があったときの電波の通りが若干良いのかもしれません。6GHzの方が周波数は高いので、やや電波強度が弱くなるのかも。違いは電波強度だけなので比較するとWi-Fi 7の方がスピードは速いんですけどね。
さて、今回、問題なのはお店の方ではなくて、私の自宅の方なんです。
うちは1LDKでリビングの他には寝室しかない狭いながらも楽しい我が家なんですが、お店よりもやや距離があるので寝室の電波環境が結構悪いんです。
自宅のWi-FiルーターはWi-Fi 6E対応のモノを使っています。本当はWi-Fi 7ルーターの登場まで待ちたかったんですが、前に使っていたルーターが故障してしまってやむなく6Eに入れ替えました。6GHzは使えます。
Wi-Fiルーターを見えないところに隠すように設置される方がいらっしゃるようですが、Wi-Fiルーターはそのボディがアンテナになっています。できるだけ見通しの良い、高いところで遮蔽物がないところに設置した方が電波の飛びが良い、とのことなので、ウチではリビングの高いところに壁掛けで設置しています。
リビングで過ごす時間が長いので、これでほとんどの時間はWi-Fi利用に問題はないし、私はテレワークもリビングでやっているので、VAIOの通信状態も問題なしです。
困るのは寝室でこちらは極端に電波状況が悪く、Wi-Fiがたまに切れて通信できませんメッセージが出たりすることがあるんです。
計測してみました。
こちらがWi-Fiミレルでポチポチした結果なんですが、ふむふむ、Xperia 1 VIIの方が電波状況が良いのはマルチリンクしているからなんですかね? 以前、測ったときよりもかなり電波状況が改善していて、これがもしかするとWi-Fi 7の威力なのかも。
それでも、寝室の電波状況が悪いことには変わりはありません。これくらいの電波強度でも途切れるんですね。
ということで、こちらはリビングと寝室のスピード差を計測してみたところです。Wi-Fi速度が1/10くらいまで落ちてます。
そんなに広いウチではないんですが間にキッチンやトイレなどがあるとこれくらいスピードが下がるみたいですね。
Xperia 1 Vで計測してみたらさらにスピードが落ちていました。こんなに差が出るか。Wi-Fi 6でこんな状態なので、妻が使っているXperia 10 IVとかはWi-Fi 5になるので、もっと状況がわるいんだろうな。
Xperia 1 VIIに乗り換えさせてあげたいところですが、今回はもうちょっと安く手軽に問題を解決する方法を試してみました。
Buffaloさんから出ている無線LAN中継器というものです。すんごい安いんです。2,380円で買えました。
Wi-Fiルーターの親機の電波を中継してくれるというもので無線LANだけで繋がるので、家のどこかのコンセントにこれだけ挿せばOKというものになります。
見た目よりもやや厚みはあるので、廊下とかのコンセントに挿すと、すこし出っ張り気味にはなるんですが、これをリビングと寝室の途中のどこかに挿すだけでOKです。
本当はもう1台無線ルーターを買って、Mesh接続をすると良いんだとは思いますが、これ、2,380円ですよ。
試してみたいと思います。
せっかくなので、まずはお店で実験してみました。親機になるWi-Fiルーターの近くに持って行って電源を入れてWPSボタンで同期を取ります。
これだけで親機のWi-Fiアクセスポイントの情報をコピーして、同じSSIDでアクセスできるようにしてくれます。
LAN中継器のコントロールパネルにアクセスしてみました。ここでは2.4GHz帯で親機に繋がって、5GHzをPCにつないでくれています。
親機と同じSSIDだと、どっちにつながっているのかわからなくなるんですが、意図を持って中継器にアクセスするときは中継器用のSSIDがあるので、これでつなげばOKです。
規格としてはWi-Fi 5になり、WPA3には非対応ということで、少し昔の機器になるんですけど、これ、メインで使うルーターではないですからね。寝室で使うだけならこれで良いかな。
お店で試してみました。ビフォーアフターですが、キッチン付近に中継器を置いてみたら、もう、これで電波の弱いところはなくなりました。スムーズに繋がってくれるみたいだし、電波強度的にはなかなかいいかも。
ただし、通信スピードはWi-Fi 5で2.4GHzを使うのでだだ下がりです。それでも安定して接続できれば良いか。
ということで自宅へ持ち込みます。
自宅では玄関近くの廊下に足元灯付きのコンセントがあるので、そこに設置しました。コードレスでコンセントにつなぐだけでOKです。やや出っ張るのと掃除機をかけるときに使うコンセントだったんですが、掃除機を使うときは抜いてしまって、掃除が終わったら挿し直してもらえばOKです。
こちらが設置前と設置後の電波強度の様子です。すごいです。寝室の電波状況が大幅に改善されました。玄関出たところでも強度が充分あるので玄関ポーチでなにか作業をしているときでも調べごとにスマホを使う際にWi-Fi接続でいけそうです。
こちらは寝室での電波状況です。電波強度は倍くらいの数値になっているし、Wi-Fi速度も倍くらいになりました。途中が2.4GHz帯での通信になり、Wi-Fi 5のおかげでスピードがグッと落ちてしまうんですが、寝室で大量ファイルの高速ダウンロードとかはしないので大丈夫。
それよりも接続安定性があがり、快適に天気予報を見ることができるようになりました。(^^;)
たった2,380円の出費で、これだけ電波状況が良くなるならOKです。ちなみに8,000円くらい出すとWi-Fi 6の中継器とかもあって、そっちだとかなりスピードが出るようになるかと思います。
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