『Xperia 1 VI』の外部モニターアプリで、デジタル一眼”α”のモニターに使ってみよう
今週、店員佐藤不在の際に店頭へ起こしいただき、Xperia 1 VIの外部モニター機能についてblog記事で紹介してください、というリクエストをいただいていたのでXperia 1 VI実機で試してみました。
特に機能としてはXperia 1 V以前のモデルと変わっていないのですが、改めてどんなコトができるのかレポートしたいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
本当は?製品版実機がきたところで試したかったのですが、今回は店頭展示試用機で室内で機能を試してみます。
Xperia 1 VIは画面輝度が従来より1.5倍になり、さらにサンライトビジョンにより明るいところでの視認性を高める画像処理もしています。このサンライトビジョンはアプリによる機能のオンオフはないので、今回使う「外部モニター」アプリでも、画面の明るさ調整が自動になっていればサンライトビジョンでのモニター機能を使うことができます。
先週、尾瀬で試した時は屋外晴天モードにしているα7C IIの液晶モニターよりも見やすい感じだったので、画面輝度が明るい+サンライトビジョン搭載のXperia 1 VIはデジタル一眼”α”のモニター代わりに使うという利用方法も、視認性を考えるとナンバーワンのモデルになるかも。
ということで、接続を試してみます。
今回、接続で試すのは2022年発売の『α7R V』です。このモデルはUSB端子からライブストリーミングができるモデルになっていて、”α”とXperia 1 VIの接続を両端がUSB Type Cになっているケーブルで接続することで、これで外部モニター機能が利用できます。
”α”側はUSB接続した際に表示される「ライブストリーミング(USBストリーミング)」を選び、Xperia 1 VIは「外部モニター」というアプリを起動すればこれで自動で接続されます。
「外部モニター」アプリでできるコトは主に2つで、ひとつは”α”の外部モニターとして利用する方法。”α”搭載の液晶モニターよりも大きな6.5型の大画面で映像が確認できるのと、ピンチインアウトで画像を拡大することができるので、フォーカスのチェックなどにも使えます。
また波形モニターやゼブラ表示、ピーキング表示も現在はできるようになっています。
もうひとつの機能がライブストリーミングです。
外部カメラの映像をモニターしながらXperia 1 VIの通信機能を使ってYouTubeデライブ配信をすることが可能。Xpeira 1 VI内蔵のカメラからでもライブストリーミングは可能ですが、外部モニターアプリを使えば、デジタル一眼”α”のより高画質なカメラセンサー&レンズを使うことが可能になります。
ライブ配信の設定はXperia 1 VIが内蔵するカメラアプリでのストリーミング配信の設定と同じです。YouTubeアカウントを設定してチャンネルを作り、live eventの設定をすればライブ配信できるようになります。
チャンネル登録者数が50人以上必要などの条件もあるんですが、どうやらXperiaアプリからの配信の場合はパソコン扱いになるのか、そうした制約はなく誰でも配信ができるようになっています。
やったことがない方にはハードルが高く見えますが、実際にやってみると割と簡単です。電波さえつながればどこからでもストリーミング配信ができるって、夢の様な時代がやってきています。
↑店員佐藤の今年の春のライブ配信です。このときはCinema Lineの「FX30」とXperia 5 Vを使ってライブ配信をしています。電波状況が悪く苦戦していますが、別途4K/60P録画しているので、それを追加でアップロードしています。
↑こちらは昨年の6月に木曽駒ヶ岳からストリーミング配信を試してみたところです。まだシーズン前ということでキャンプ場には管理人さんを含めて誰もいなかったので急遽やってみました。木曽駒ヶ岳というのは中央アルプスの山で山奥な山頂なんですけど、こんなところからもXperiaがあればライブ配信ができてしまうんですねー。
ストリーミングライブイベントの設定は事前にPCなどでしなくても、スマートフォンから設定することができます。いきなり本番を迎えるとたいていの場合は失敗するので、事前にテストをしてから望まれるのが良いかと思います。
USBストリーミング中はつねに”α”は動画モードで動作することになります。USBストリーミング機能が最初に登場したときはメーカーさんの勉強会でもPCと接続してビデオ会議の時のカメラとして使うのが良いですよー、というスタンスだったんですが、今はスマートフォンのライブ配信ですからねー。
さて、ここで問題発生です。接続しているUSBケーブルがどうやら「USB 2.0」規格のものだったようで「USB 3.2」以上のケーブルを使ってください。という表示が出ています。
わかりにくいんですが両端がUSB Type C形状になっていても、ケーブル自体がハイスピード接続に対応したものかどうかがわからないんですよね。
長さ的に50cmくらいのケーブルだったので、これを使ったんですが制限が出るようです。
なお、USB 2.0ケーブルでも映像入力することはできて、この際は720p/30pという解像度とフレームレトに固定されるものの、ストリーミング接続はできます。
確かUSB 3.2のL字ケーブルは持っていたはずなんですが、近くに見当たらないので、とりあえずデータ転送用に使っているUSB 3.2ケーブルを使って接続し直します。
これで制約なしで”α”が対応する出力解像度/フレームレートが試せます。
”α7R V”でストリーミングできる出力解像度/フレームレートは上記の通り。ほとんどのカメラがこれで利用ができます。
フルサイズセンサー搭載のVlogcam『ZV-E1』だと、4K/30pでのストリーミング接続が可能になります。
カメラによって、利用できる解像度、フレームレートが変わりますのでカメラ側のチェックをどうぞ。
こちらはXperia 1 VIでの「外部モニター」アプリの表示画面です。
”α7R V”による4K/15pでの入力ができました。
こちらはゼブラ表示とピーキング表示と、RGBの波形モニターを表示したところ。このような形でXperia 1 VIをカメラのモニター代わりとして使うことができます。
そして、ここからは蛇足というかうちのお店で使っている方法になるのですがUVCコンバーターを使ってカメラのHDMI出力からUSB出力に変換してXperia 1 VIに信号入力することもできます。
USBストリーミングだと、カメラはビデオモードでしか動作しなくなるのですが、HDMI出力からの映像であれば静止画撮影の際のモニターにすることもできます。
それと、当店ではこれはなくてはならない機能なんですけどHDMI情報表示をオンにすることで、カメラの動作状況、モニター画面自体を撮影する事ができるようになるんです。
カメラ設定の外部出力にあるHDMI情報表示というのを「あり」にすると、カメラ本体の液晶モニターには表示が出なくなるんですが、モニターの映像がそのままXperiaに出力されるようになります。
こちらは静止画撮影で絞り優先にしているところ。なんてことはないのですがカメラの情報表示が全部Xperiaで取り込めるので、今回の記事作成の際もモニター画面の撮影に利用をしています。
こちらは動画モードの際の映像です。
AFポイントなどもどこにあるのかわかるかと思います。
なお、ソニーの「外部モニター」アプリには入力された画面の録画機能などはないのでスクリーンショットやスクリーンレコーディングをして表示画面を記録する必要があります。
より簡単に記録を撮るために私は「USB Camera Pro」というアプリを使っています。860円で広告のない有料版が利用できます。この方法を見つける前まではVAIO A12をもっていってビデオキャプチャーしていたので、今は取材が本当にラクになりました。
HDMI情報表示をオンにするとカメラ本体のディスプレイは消画してしまうんですが、オフにしておくと、素のHDMI出力と、情報表示のある背面画像が出ます。さらにここでUSBストリーミングを使えば、なんと3画面の同時表示もできるようになります。
こういう使い方をするシチュエーションが思いつきませんが、こんなことまではできます。
演者さんにモニターを出しながら、撮影者さんも大きな画面でモニターしつつ、コントロールのための表示はカメラ本体を使う、とかですかね。
それと蛇足ながら、Xperia 1 VとXperia 1 VIで比較すると、やはりディスプレイが21:9→19.5:9になることでモニター映像の表示面積は増えます。アスペクト比の優位製もありますが、横置き時の縦の長さが増えることでより大きな画面として表示が可能。
デジタル一眼”α”のモニターとしての使い方でもXpeira 1 VIは優れたモデルになるかと思います。
店員佐藤出勤時(水・金・土)なら取材用のケーブルセットがありますので店頭でデモンストーレションできます。実機でご覧になってみてください。
なお、新橋にあるテックスタッフ店頭にてXperia 1 VIをお買い上げくださった方にはご成約記念品を用意しています。当店blogを経由してオンラインで購入された方も後日ご来店いただければ、おもてなしさせていただきますので、お気軽に店頭まで遊びにお越しください。
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