ソニー”α”を「写ルンです」にできる『GIZMON Utulens』レビューレポート
ソニー製品ではありませんが、ネットで紹介されていた面白いレンズがあったので試してみました。
GIZMONさんブランドの「Utulens」(写レンズ)という単焦点レンズです。なんと、あのフィルムカメラの「写ルンです」のレンズを再利用したレンズだそうで、あのなつかしの使い捨てカメラ「使い切りカメラ」の映りを”α”で再現できます。【追記:使い捨てではなくリサイクルして使っている事から「使い切りカメラ」と呼ばれるようになっています】
どんなものなのか開梱レポートと試し撮りをしてみましたので、その映りを紹介します。
なお、今回のレポートですが「Utulens」のソニー製品での利用をメーカー、ショップとして推奨、保証するものではありません。ご了承ください。
こんにちは、店員佐藤です。
カメラ付きフィルムの「写ルンです」は私も中学、高校時代にお世話になりました。まだカメラも持っていなかったので、旅行に行くとかイベントがあると「写ルンです」を確か1,000円くらいで購入して、27枚とか36枚撮影。それを2,000円くらいで現像して記録を残しています。
みんなと記念写真を撮るときは人数分の写真を撮影しておくと、あとで焼き増しをしないで済む、とかいう技が編み出されていたりしましたが、今思えばもったいなかった気もするんですが、全部撮り終わらないと現像に出せないという不便さもあって、フィルムを使いきらないで現像に出すことを考えれば、ま、そういうのもアリだったのかな?
しかし、30枚くらいの写真を撮るたびに3,000円くらいの出費になるわけです。初めて沖縄に行ったときとかフィルム現像だけで2万円近く払うことになり涙が出たことがあります。(^_-)
さて、そんなわけで、青春の思い出とも言える「写ルンです」のレンズが、今、このデジタル時代に使えるということで週末にamazonで5,170円で購入しました。現像2回分弱で、デジタルカメラならあとはもう撮り放題で現像代もかかりません。安い、安い。
購入した翌日には到着して、店頭で開梱してみました。
こちらが円筒形のパッケージから取り出した同梱品です。
「写レンズ」自体はLマウントのレンズになっていて、それをソニーのEマウントに装着するためのマウントアダプターが同梱され、レンズ前面枠に貼ることができるスキンシールが4週、それに取説とポーチ、細い六角レンチが入っていました。
Lマウントはねじ込み式のマウントになっていて、きっちりと装着して使うのが普通なんですが、ネジを緩めると最短撮影距離が短くなる、という裏技があるようです。
「写ルンです」にはオートフォーカスはついていないし、固定焦点の単焦点レンズでしたが、若干、便利に使える様になっているかも。
4種のスキンシールは貼らなくても使えるんですけど、この緑と金色に赤いラインのもっともそれらしいスキンは貼ってみたくなります。
ということで、スキンシールを貼って準備します。なお、Lマウントはライカなどで使われていたマウントで、当店にもオールドレンズを使うためのマウントアダプターなどがあり、互換性はあるようです。(メーカー、及び当店で互換性の保証をするものではありません。)
六角レンチも同梱されているんですが、このねじ込み式のLマウントの回転位置を変更する際に使うとなっています。ライカなどのオールドレンズの調整には必要ですが「写レンズ」では回転調整は不要ですね。
ということで、”α7C”に装着してみました。感覚的には「NEX-5」シリーズなどのもっと小型ボディのカメラに装着したいところなんですがAPS-Cセンサーになってしまいますからね。この「写レンズ」も「写ルンです」も35mmフィルムのフルサイズ仕様になっているので、もっとも小型の”α7C”で使うのが良いですかね?
試してみたところ、49mm径のレンズキャップが使えます。製品にはレンズキャップなどはついていないので、ソニー製のレンズキャップをひとつ、用意すると良いかも。
さて、このレンズを使うためにカメラの設定が一部必要になります。デフォルトでは許可になっていると思うのですが、設定の中に「レンズなしレリーズ」という項目があり、これを「許可」にしておく必要があります。「禁止」になっているとシャッターが切れなくなります。
それと「写ルンです」の本物の雰囲気を味わうのであれば「手振れ補正」機能などはオフにするところなんですけど、”α7C”なら便利にボディ内手振れ補正が使えます。
手振れ補正設定を開き、焦点距離を32mmに設定すると良いかと思います。
ふだん、こんなところの設定を操作することはないと思いますが、レンズデータないオールドレンズを使うときのために、こうして手振れ補正のレンズの焦点距離をマニュアルで設定することができるようになっている、というわけです。
「写レンズ」のレンズのスペックとしては焦点距離は32mmで、絞りはF10になるとのこと。調べて見るとフィルムのISO感度は400で、シャッタースピードは1/140になっていたそうです。
「写ルンです」もバリエーションが増えて高感度モデルなどもありましたが、最も売れていたモデルのスペックがこれなんでしょうね。
こちらはBIONZ XR搭載モデルの場合のメニュー画面です。同様に「レンズなしレリーズ」を許可にします。
手振れ補正の焦点距離も32mmに設定すればOKです。
レンズを装着して電源を入れるとレンズ情報がないため、F値は不明表示になります。Aモード、Pモードではシャッタースピードは1/30になっていますが、焦点距離32mmの入力があるので、それでこのシャッタースピードになっているんですかね?
手振れせずに撮影出来る目安が「1/焦点距離」より速いスピードとなっているので、これで理にかなっているかも。
「写ルンです」オリジナルを目指してシャッタースピード1/140、ISO感度400にするとかなり映像は暗くなり、室内では使い物にならなくなるので、プログラムオートで1/30秒にしてISO感度オートで利用するか、Sモードにして1/140秒にしてISO感度オートで使うのが良いかも。
では、近所で撮影してみます。私はプログラムオートで撮影しています。
“α9″ 1/30秒 ISO感度320 クリエイティブスタイル:スタンダード DRO:オフ
お店の写真です。
なるほど、これはエモい写真が撮れますねー! いきなりですが、ファインダーをのぞいている瞬間から「おお!これは写ルンですの映りだ!」と感動しました。
クリエイティブスタイルなどもいじっていないのに、フィルムっぽい映りになるというか、フレアが盛大に入って、色味がフィルムというか「写ルンです」っぽくなるものですね。
しかもよく見ると看板のところの歪みがすごい。プラスチックレンズ1枚だけで収差補正などがないとこんな風になっちゃうんですねー。
光源を入れるとさらにわかりやすくなります。
うわー、写ルンですっぽくなりますねー。昔は背面液晶で映りを確認しながらシャッターを切るなんてことは出来なくて、直にのぞき穴のファインダーから被写体を見てフレーミングして、その映りを確認できるのは最短でも翌日、みたいな感じで撮っていたんでした。
最短撮影距離は1mくらいになるでしょうか? 近くのモノを撮るとこんな感じです。まだ試していませんがLマウントのネジを緩めて、ファインダーをのぞきながらフォーカスを合わせるようにするとそれっぽく撮れますかね。
「写ルンです」で撮った写真を現像すると、シャッターを切った覚えがないこんな写真が入ってたりしますねー。
お店の外で数枚撮ってきました。露出はカメラ任せにしているのでフレーミングにだけ注意を払って撮影をするコトができます。
フィルムルックとか使わなくてもフィルムっぽくなるのがすごい。
歪曲収差で糸巻き型歪みは盛大に出ます。補正しなくてもこのままの方が写ルンですっぽいということになるんですが、そうか、当時は気にしていませんでしたが、こんなに歪んでいたとは。
【追記2:当時の使い切りカメラでは非球面のプラスチックレンズを使い、収差を抑えるためにフィルムを湾曲させて写してしたそうです。現在の平面センサーでは歪みが出るので、当時の映りを再現するのであれば、歪曲収差をソフトウェア上で行う必要があるそうです】
ソニーの社外製品ですが、なつかしの画質が楽しめるレンズの紹介でした。店頭にしばらく展示していますので、お試しになってみたい方は店頭でお声がけください。
このレンズだけではなく、ソニー”α”レンズを当店は多数ご用意して、店頭でお試しいただけるようにしています。
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