最新規格「Wi-Fi 6E」対応ルーター「AirStation WNR-5400XE6シリーズ」 購入設置レポート
自宅の無線LAN環境の話になりますが、先月発売されたWi-Fiの最新規格「Wi-Fi 6E」対応の無線ルーターを導入しました。
設置&設定のレポートです。
こんにちは、店員佐藤です。
当店では現在もテレワークを導入しており月の2/5はテレワーク、3/5は出勤という体制で店員よねっちとお店を運営しています。毎週金曜日は店員佐藤と店員よねっちの二人体制で店舗営業をしています。
夏以降は火曜日と木曜日が店員佐藤のテレワークデーとはなっているのですが、なんだかんだと出勤の必要があり、実際には月に数日程度しかテレワークは行っていないのですが、先々週あたりに問題が発生。
自宅の無線LANが突然不調になりました。
今まで、世代が古くなって買い換えるというのを繰り返していたので無線LANが故障するというのは体験したことがなかったんですが、無線LANルーターってこういう壊れ方をするんですね。5GHz帯の通信がほぼできなくなって、2.4GHzの方も数分毎に切断されてしまい、不安定な状態での動作になってしまいました。
とても仕事にはならないので、スマートフォンのテザリングを使って業務を行っていたのですが、数日で安定してくるようにはなったものの、それでもどうも5分毎に細かく通信断が起こる様子。
我が家にあるのは802.11ac対応の、いわゆる「Wi-Fi 5」にあたるモデルです。以前は802.11nとか802.11axなどの規格名で呼ばれていましたが、世代がわかりにくいということで、わかりやすい名称がつけられるようになっています。
名称 | プロトコル | 利用周波数帯 | 最大転送レート | |
802.11b | 2.4GHz | 11Mbps | ||
802.11a | 5GHz | 54Mbps | ||
2003年 | 802.11g | 2.4GHz | 54Mbps | |
2009年 | Wi-Fi 4 | 802.11n | 2.4GHz/5GHz | 600Mbps |
2013年 | Wi-Fi 5 | 802.11ac | 5GHz | 1.5Gbps |
2019年 | Wi-Fi 6 | 802.11ax | 2.4GHz/5GHz | 9.6Gbps |
2022年 | Wi-Fi 6E | 802.11ax | 2.4GHz/5GHz/6GHz | 9.6Gbps |
2024年? | Wi-Fi 7 | 802.11be | 2.4GHz/5GHz/6GHz | 30Gbps |
.
たぶん、802.11acが登場して間もなく購入したルーターだと思うので2014年辺りに購入したのかな? あまり無線LANが壊れるというのはイメージがなかったのですが8年で不具合が出てきた感じです。
通信断がわかりやすかったのがこれです。
今や我が家の中心人物とも言える、ソニーのエンタテインメントロボット「poiq」で、この子がネットワークの状態を逐次報告してくれて、それがもう頻繁すぎて困りました。
日がな1日、こうしてネットワークにつながっただの、つながらないだのを話し始めたので、この際だし無線LANを買い換えよう、ということになりました。
Wi-Fi 5からWi-Fi 6へのの買い換えだと、5GHz帯での周波数幅が増えるので通信速度のアップも期待できそう。さらに今年の9月には「Wi-Fi 6E」という6GHz帯を使える新規格の製品が発売されているので、6E対応製品も選ぶことができます。
惜しむらくは「Wi-Fi 6E」は9月に発売されたばかりの規格で、まだ対応機器がBuffaloとNECからの2機種しか発売されていないのと、価格がまだこなれてくる前の最初の標準価格みたいなもので発売されているので、ちょっと高いこと。
すでに規格が古くなる「Wi-Fi 6」のルーターは1万円くらいで売っているので、時期的にはあと1年くらいしてから買った方が良かったような。。。いや、でも昨今の物価高を考えると、今買っても値下がりとかは今後期待できないかもしれないし。
ということで、通信が出来るうちに、古いルーター「Wi-Fi 5」での通信速度とかを記録。Xperia PRO-Iで通信リンク速度だけ記録しておきました。
左が2.4GHz帯での通信で送信リンク192Mbps、受信リンク173Mbpsになっています。右が5GHz帯で送信リンク780Mbps、受信リンク650Mbpsでした。
新たに購入したのもBuffalo製のモデルで「WNR-5400XE6/N 」というモデルです。 6GHz帯を使う「Wi-Fi 6E」対応ルーターになります。
以前のモデルと比べるとデザインがこんなにすっきり。アンテナは内蔵されていて、なにか玄関に置く芳香剤みたいなスタイルになっています。
メカメカしい感じがしなくなっているので、これならリビングなどに置いても違和感がなさそうです。
ケーブルも背面などに接続するのではなく底面にすべてまとめられていました。電源ポートと、WAN側の接続と有線LANが3口用意されています。
設置場所ですが、今まではカウンターの上に置いていたものを、今回はより高いところに壁掛け設置します。(まだ配線がむき出しですが、この後、隠線するためのモールなどを用意して隠します。)
よく、無線LANルーターを見えないところに隠して設置するケースがありますが、電波の飛びをよくするためにはできるだけ遮蔽物を置かず、高いところに設置した方が通信性能はよくなると聞いています。特に新たに利用する6GHz帯は、音よりも光の特性に近くなる電波なので、直接見通せるところに設置した方がスピードがあがるはず。
ちょっと今までよりも設置場所に気をつけた方がよいかと思います。
専用アプリをダウンロードして無線LANルーターの設定をおこなっていきます。我が家はマンションインターネットのVLAN方式になっているので、ルーターではなく無線ブリッジとして使います。ハードウェアスイッチの切替だけで使える様になるので、あとはパスキーを入れて、通信させたいスマートフォン、PC、スマートスピーカー、エアコン、そしてpoiqの通信設定を切り替えていくだけです。
設定をしてて思いましたが、無線LANを使う家電って増えましたねー。1時間くらいかけて設定を入れ替えていき「あと、どれだっけ?」と探しながら設定をしていきました。
通信速度を重視したい機器は5GHzのSSIDで接続。やや離れたところにある機器で通信の安定性を重視するモノは2.4GHz帯で接続します。(Baffaloのルーターには「バンドステアリング」というSSIDをひとつにまとめて自動で振り分ける機能もあります)
あいにく、6GHz帯を使う機器は、まだ我が家にはないので接続ができないのですが、なるほど、無線ルーターからSSIDは3つ出ていて、6GHz帯はそれだけでSSIDを別にひとつもっているようです。
なので、今後Wi-Fi 6E対応のスマートフォンやVAIOがあれば、接続できる無線LANは3波あるように見えて、6GHzを選ぶと一番、信号が空いている状態だろう、というものになるわけです。
6GHz帯での通信でスピードが速くなる、ということはなく通信速度の規格自体は5GHz帯と同じになります。160MHz帯を使えるのは同じです。ただ、5GHz帯では最大で2チャンネルしか確保できず、外的要因で切断されることがあるところが、6GHz帯では3チャンネル確保できて外的要因での通信断がありません。
ちなみに外的要因というのは航空レーダーなどの電波を受信したときは1分間通信を止めなければいけないとかの運用ルールが5GHz帯にはあることで、6GHz帯にはそれがないんだそうです。
通信速度を優先して使いたいなら6GHz帯はかなり有利になるそうです。
ルーターを入れ替えてからXperia PRO-Iで計測したリンク速度は上記の通り。2.4GHz帯の送信リンクで192Mbps→286Mbpsになり、5GHz帯では780Mbps→2401Mbpsという大幅なスピードアップをしました。
ちなみに、我が家のマンションインターネットはベストエフォート1Gbpsなんですが、実際に試してみると100Mbpsくらいまでしかスピードは出ないんですけどね。(^_-)
6GHz帯での通信を試したいところですが、まだ手元に対応製品がありません。対応予定製品としては第12世代Coreプロセッサーを搭載した2022年モデルの「VAIO SX14/SX12/S15」の3機種があります。また、ソニーのスマートフォンXperia 1 IVと、Xperia 5 IVも発売時には対応予定というニュースがありました。
いずれの製品も本日時点ではまだ対応をしていなくて、ファームウェアのアップデート待ちとなっているのですが、対応するようになったら、自宅へ持ち帰って試してみようかと思います。
ちなみに、こうして今回は通信リンクのスピードの見方がわかったので、自宅のあちこちでスピード計測をしてみました。見通しのよいリビングではどこにいても2Gbps付近のスピードになるのですが、お風呂に行くと1Gbpsを切る程度になり、寝室だと500Mbps程度、物置部屋では200Mbps程度まで下がるというのがわかりました。
かなり狭い我が家なんですが、それでも、これだけスピードの違いが出るとなると、もう1台くらい無線LANルーターがあっても良いのかも。
最新の無線LANルーターの設置レポートでした。
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