超広角レンズ『SEL14F18GM』で撮る「絶メシロード+α」富士吉田の旅
5月28日発売の超広角単焦点レンズ『SEL14F18GM』を持って「小さな大冒険」に行って参りました。このレンズを手に入れたら、まずは星景写真でしょう!ということで、1人、富士山を目指して旅してきましたので、そのレポートです。
こんにちは、店員佐藤です。
昨年放送されていたドラマ「絶メシロード」が大好きで「今年は車中泊であちこちに写真を撮りに行くぞ!」と、装備を揃えたのが昨年の冬でした。その直後にコロナウイルスの感染拡大が始まり、自由に旅行に行くことができないまま、夏を迎え、秋を迎え、冬を越えて、春になり、またまた夏がやってきます。
「絶メシロード」の前から車中泊をすることは何度かあったんですが、寒いのは対策すればなんとかなるんですけど、暑さだけはどうにもなりません。間もなく梅雨に入ってしまうし、このタイミングを逃すとまた1年行けなくなる!ということで、不要不急ではない旅と言うことで、新型コロナウイルス感染予防対策をしっかりと行った上で、出かけさせてもらってきました。
不要不急ではない用事はいくつも重なっていて「SEL14F18GM」についてもそうです。
新発売の「SEL14F18GM」ですが、ゴールデンウイーク前の4月23日に予約販売が開始になり、それから1ヶ月後に無事発売になりました。
発売日までソニーストアの在庫が切れることはなく即納状態で持ちこたえていたのですが、今日、一瞬「入荷次第出荷」になっていたみたいです。先ほど在庫は復活していましたが、出荷直後のこのタイミングでは、新しい焦点距離のレンズはやはり品薄になるみたいです。
関東では今週末から梅雨に入る見込みで、星景写真を撮る方にズバリど真ん中のストライクなレンズになる「SEL14F18GM」です。なんとか梅雨入り前に星景写真を撮りたい!ということで、行って参りました。
超広角14mmの焦点距離ですが、従来のソニーの”α”レンズでは「SEL1224G」とか「SEL1224GM」などがラインナップされていました。
「SEL1224G」が発売された時にソニーフェアでαレンズセミナーで登壇された馬場信幸先生が「どうせ12mmしかみんな使わないんだからズームにせず、単焦点レンズで出せば良いのにね」と、おっしゃっていましたが、まさにそういうレンズが出てきました。
しかも見ての通り超小型コンパクト。
こうした超ワイドレンズは「ここぞ」というところでしか使うコトがなく、スナップ撮影に使うコトはあまりないので「持ち歩くだけ」になることが多いレンズとも言えます。山岳写真などでも目的の場所まで持っていくだけになることが多いので、とにかく軽い広角レンズというのは超便利。荷物を小さくしたいときはAPS-C用の「SEL1018」を使うコトも多い私なんですが、待ちに待ったレンズが登場しました。
今回はこれをメインに、一応24-70mmの標準的なズームレンズも持って遊びに行かせてもらってきました。
「SEL14F18GM」を使って撮ってきたスナップ写真をところどころで紹介しながら、旅の様子をレポートしたいと思います。
さて、ドラマを知らない方も多いと思うのですが、説明させてください。(ドラマをご覧になりたい方はNetflixでも配信をしています)
今回はドラマの第1話で登場した「たかちゃんうどん」をいただきに、富士吉田へ行ってきました。
山中湖の湖畔にある「長池親水公園」というところに駐車して泊まらせてもらってきました。
ここから見える富士山は絶景になるポイントだそうで、検索して見るといろいろピックアップされているし、天気予報では晴れ一時曇りということだったので、日曜日の午後に出発を決めて、3時間かけて一般道を走ってきたのですが、ついてみたら雨が降っているのでびっくりでした。
おそらく、ここの正面に富士山があり、それを入れて星景写真&タイムラプス撮影を予定していたのですが、玉砕です。
ま、予報は良かったし、山の天気は変わりやすいので、ちょっと待てば雲が取れてくるかもしれません。
それまでちょっと時間をつぶします。
さて、出発はその日の夕方~夜で、夜に目的地に到着して車中泊をする旅の場合、初めての土地だと、どんなところに自分がいるのかわからないことが多々あります。
朝になって明るくなると「ああ、こんなところだったのか」ということに大抵なるんですが、そのギャップが面白く、出来る限り夜のうちに周りを散策します。「長池親水公園」は湖畔沿いにある細長い公園で道路に面している側が駐車場で山中湖に面するところが遊歩道になっているだけの公園です。
遊具などはなにもなく富士山を眺めるのが主目的の公園みたいです。
お手洗いは公園のほぼ中央になるところに道路を挟んで反対側にあります。車中泊ができるかどうかは、このトイレの有無にかかっています。さすがにトイレがないところでは車中泊をすることはできないので、これが必須。
ドラマ「絶メシロード」では、そうした諸条件をクリアした場所を紹介してくれているので私みたいな車中泊初心者にも安心して出かけることができるロケ地になっていて助かります。
この日は日曜日の夜ということもあるし、雨も降っているし、そもそも緊急事態宣言が出ていて外出自粛要請も出ているので駐車場はガラガラです。私の車を含めて3台が駐まっているだけでした。みなさん、車中泊みたいです。
晴れる見込みがなさそうなので、12時に就寝。
途中、何度か目を覚ますたびに空を見上げていましたが、星が見えることはありませんでした。
朝になりました。
こんなところだったのか、というのが徐々に見えてきます。富士山は相変わらず厚い雲の向こうです。
さて、ここで私の車中泊グッズを紹介してみたいと思います。
これで4回目の車中泊になります。だいぶ旅慣れてきたというか、車の中の荷物の置き場所とか使い勝手が固定されてきました。
写真を撮るための車中泊の場合、カメラの撮影機材は運転席側の一番後部に確定です。ここにカメラ機材があれば、車での移動中、どこででもすぐにカメラを取り出したりレンズ交換をすることが可能。ここ以外は考えられません。
それと、誰もいなくてロケーションが良かったらドローンも飛ばしてみよう、ということで、リュックに入ったドローンセットも持ってきていて、これも後部ゲートの手前側に置いています。これも思い立ったらいつでも使える様にする場所。
あとは寝具ですが、最初は寝袋とかもってきていたんですけど、車移動の場合、それほど荷物をコンパクトにする必要もないので、最近は普通に布団とかタオルケット、いつも使っている枕とかもってきています。
あとは食料と飲料。
車中泊はキャンプではないので、料理はしない、というのが私の定義です。車中泊はキャンプではなくて、私にとってはハイキングなので調理禁止で持ってきたものを食べたり、飲んだりするだけ。あと、車をいつ移動しなくてはいけなくなるかわからないので、当然ではありますが飲酒は厳禁です。
我が家のワゴンRは後部座席はフラットになるんですが前席までフルフラットにはなりません。最初はでこぼこの所にシートを敷いて寝てみたんですが、超寝づらかったので専用のボードというかクッションシートを買って使っています。
全席の背中の所に厚めのボードを乗せて、これでほぼフラットになります。若干、前方の方があがっていて水平にはなっていません。慣れていないと寝るときに水平が出ていないと、寝にくいのですが、それを言ったら駐車場がそもそも水平ではない場合があります。
そういうときは車が前下がりになるように駐車するとちょうど良くなったりします。わずかな傾斜を見極めて駐車方向で調整すると、この若干ななめっているのが逆に使いやすかったりします。
そして、これも必須。窓の目隠しです。
公共の駐車場は防犯の意味もあるんでしょうけど、街灯がちゃんと用意されているところがほとんどで、意外にも明るいんです。明るすぎて寝るのには全然適していません。
プライバシーを守る意味もありますが、これは必須でした。通販で車に合わせた窓枠にあった目隠しをしています。
あとはフルフラットシートの上で寝るだけ。助手席側に封筒型のシェラフを敷いて、寒いときはこれを掛け布団にします。暑いときはタオルケットを掛けてこの上に寝ます。
使わない荷物はすべて運転席側に寄せて、これで寝床が完成です。
枕は着替えを丸めたりいろいろ試しましたが、家からいつも使っているモノを持ってくるのが一番快適です。これさえあれば普通に寝られます。
カメラリュックは先日、新しいモノを買いました。リュックタイプのものなんですが、背中側から開くことができることができて、これでカメラ本体とレンズ3~4本を持ち歩くことが可能。ここでレンズ交換などを行っています。
雨天時もテールゲートが傘になってくれるので機材が濡れることもありません。
停車中はアイドリング状態で駐めるのはルール違反となっています。車中泊をしていて、エンジンを掛けっぱなしで寝ている人は見たことがありません。
騒音もそうですが一酸化中毒の心配もあるので寝るときはエンジンを止めて、ということになっています。なので、スマートフォンのチャージや灯りはすべてバッテリーで駆動するモノを別途持ち込みます。
安いランタンをいくつか買ったんですが、使うのはひとつあれば大丈夫。壊れないので、写真のものを使い続けていますが、これはちょっと明るすぎるので出来れば明るさを調整できるものがあると良いと思います。
こちらは横から見たところ。軽自動車のサイドからのぞいて、全体が見えるって、SEL14F18GMの画角の広さのすごさがわかります。お気に入りの「SEL20F18G」を上回る狭いところでの使いやすさです。
なお、こうして完璧な環境ができた私の車中泊スタイルですが、いざ、寝ようとしたときに困るのが「クツ」です。
リアゲートから乗り込んで寝ようとするとクツだけ車外に置いてきてしまうことになります。
結局、運転席に座ってそこにクツを脱いで上がり込むことになります。寝るときには使わないので運転席に荷物を置きがちなんですが、運転席はいつでも空けておく必要があります。(夜中に車を移動する必要があるかもしれません)
そして、朝、起きたら最後に荷物を元に戻していくわけですが、どうしても必要になるのが窓拭きグッズです。
人間が一晩で吐き出す水分はすごいものがあって、内側の窓は水滴がびっしりとついているはずです。なので、その水分を全部ふきとってガラスの曇り止めクリーナーでキレイにする必要があります。
普通、車に載せているとは思いますが水分の拭き取りように余計にもって行った方がよいと思います。
ということで、片付けが済んだら、これでまた出発します。
普通車のバンとかであれば2人で車中泊とかもできるかと思いますが、軽自動車ではこれだけの荷物があるので1人が限界ですね。運転席側と助手席側と両方を寝床にすると荷物を置く場所がなくなります。
さて、富士山はあいかわらず見えませんが、ここから車中泊最大の魅力、ゴールデンタイムがやってきます。
なにがスゴいって、観光地に朝5時とか6時からいるわけです。まだ人が動き始める前の超空いている状態で観光地巡りができるんです。
まずは山中湖から車で20分ほどのところにある「忍野八海」です。この日は出遅れて朝の7時くらいになっていますが、誰もいません。
駐車場なども無人で、料金箱があるので、そこに300円入れてください、という案内があるだけの状態です。
以前来たときは人だかりだったお土産街がご覧の状態です。ま、それはそうです。観光のお客さんはまだホテルや旅館で朝食を食べている時間ですからね。
ぎっしりと人がいて、普段だったら人が写り込まない池の写真を撮るのは奇跡でも起こらないと無理なんですが、ゴーストタウンみたいな画が撮れます。
こんなカットの写真を撮っても、いつもなら人だかりが映り込むんですが、無人です。しかも富士山は見えませんが天気は良いし。これは来て良かった。
ちなみに無人ではありますが、出勤されてきたお店の方とかとすれ違うことはあるので、ちゃんとマスクはしているし、車から乗り降りるたびに持ってきた消毒液で手を拭いています。
ここも昼間はたくさんの人がいたんですけどね。最後に来たのは2019年の大晦日で、あのときは海外からのお客さんもたくさんいました。
↑こちらは24-70mmズームでの焦点距離24mmの撮影。
こちらは「SEL14F18GM」での焦点距離14mmでの撮影です。たった10mmの違いですが広角側ではものすごく大きく画角がかわります。
しかし、この写真を見ても端までくっきりと描写されています。気持ち良いレンズですねー。
続いてはドラマできていた「北口本宮冨士浅間神社」です。富士山駅から歩いて富士山に登ろうとすると、ここを経由して登山道を歩いて行くことになります。一度、ここから五合目まで歩いて登ったことがある想い出の地です。
巨大な夫婦杉があるのが印象的なんですが、さすがにこれは24mmで撮影しようとしても全景は入りません。なんせ高さがすごいんです。
SEL14F18GMだと、ちょっと後ろに下がったところで全景が入りました。
写真だと縦位置使いができますが、こうしたblogの挿絵とかは基本横位置だし、あと動画撮影でも普通は横位置でしかも16:9画角にするので縦方向はもっと狭くなります。
そういう撮影シーンでも重宝しますね。
北口本宮冨士浅間神社に続く参道です。遠近感がものすごく強調されて映ります。
ですが、こういうシーンでは望遠撮影した方が圧縮効果で数が強調できるかも。
超広角単焦点レンズ1本での旅は、やはりちょっと厳しいですね。ズームレンズと一緒に持ち歩いて使い分けるのが良さそうです。
道の駅「富士吉田」にやってきました。ここもドラマでやってきたところです。ここにはアウトドアブランドのモンベルのショップもあります。
富士登山にきて、忘れ物があったらここで買えるんですから便利ですよね。
ここで富士の銘水が組み放題です。ペットボトルなら10本まで、タンクは3個までと注意書きがあるのと、感染予防で蛇口はひとつおきしか使えないように制限されていました。
効果があるのかどうかはわかりませんが、人が密接にならないようにあらゆる工夫をしているんですね。
私もペットボトルに入れて持ち帰らせてもらいました。自宅でコーヒーを飲むときに使います。
こちらがドーム館です。2回ほど来たことがあるので、今日は入口まで。
中では期間限定で「ゆるキャン△ Season 2」の特別展示をしています。お土産を4000円くらい買うと、リンちゃんのバイクに乗って写真を撮ってもらうことができるそうです。
「ゆるキャン△」も「ヤマノススメ」もそうですが、自分の行ったことがある風景が見られると嬉しいので、普段はアニメは見ないんですが、これは見てしまった。
ということで、最終目的地の「たかちゃんうどん」に到着しました。これだけ観光してもまだ朝の10時過ぎで、10時半開店まで時間を持て余していました。
「孤独のグルメ」の聖地巡礼もそうですが、テレビと同じ風景を見ると、感動してしまうのはなんなんでしょうね。
店内もドラマで見たとおり。テーブルの配置もそのままでした。「孤独のグルメ」はちょっと演出が入っていたりするんですが「絶メシロード」はほぼそのまま。
このポスターを見るのもこれで4回目です。シーズン2の話題がなかなか出てきませんね。(特番は1度だけやっていましたがスポンサーが変わるたびに愛車が変わるのはちょっと厳しいぞ)
ドラマのとおり、注文は自分でメニューに記入します。「ここは肉うどん一択だから」とのことなので、ここは「肉うどん」の大盛りにするんですが、値段をよく見ると、普通は下位ランクになっている「山菜うどん」が最高額に位置しているのに気づきました。
「山菜うどん」が気になります。
ということで出てきたのが「肉うどん 大盛り」(500円)です。太くて硬い麺とキャベツが載っているのが特徴の「吉田うどん」
たかちゃんうどんは味噌味なんですが、さっぱりと塩味が強いのが特徴。ドラマで想像していた味がそのままやってきました。見た目通りの味です。
ごちそう様でした。
その後、まだ帰るのには時間が早いので、そのまま登山道脇の林道をドライブ。なんと、これで5号目近くまで行けました。
途中からは一般車両は進入禁止になりUターンするしかないのですが、滅多に来られる場所ではないし、ちょっと面白かったね。
林道だと景色のよい駐車場とかは作られていないので、ただただ山道が続くだけでしたが、今回はたくさんの愛車の写真が撮れました。
不要不急ではないかもしれませんが、車を手放すことになったので、これがワゴンRとの最後のドライブになります。感触を忘れないように今回は一般道をひたすら走って過ごしました。5年の付き合いでしたが、まだこれからも元気にがんばるんだよー。
「SEL14F18GM」については、まだ星景写真が撮れていないので、また挑戦します。
もうちょっとお時間をください♪
14mm超広角単焦点レンズ SEL14F18GM |
ソニーストア価格: 199,100 円税込 |
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発売日 | 2021年5月28日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証 サービス |
5年ワイド:20,900円(税込) 3年ワイド/5年ベーシック:11,000円(税込) 3年ベーシック:無償 |
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