【レビュー】星景写真家さんには絶対!『SEL14F18GM』実機ショールーム展示レポート
本日10時よりソニーストアにて予約販売が開始になった超広角ズームレンズ「SEL14F18GM」が11時よりソニーショールーム/ソニーストア銀座にて先行展示もスタートしています。
待望の最広角14mm単焦点レンズの実機の様子をショールームからレポートいたします。
こんにちは、店員佐藤です。
SEL50F12GMが登場した時に「記念すべきEマウントレンズ60本目の記念モデル」という話をしていましたが、そのSEL50F12GMも本日から出荷になっています。大変な品薄状態になっていて、現在は約2ヶ月待ちという、まさに記念レンズにふさわしい大ヒットレンズになっているんですが、その後、フルサイズEマウントレンズは3本発表になり、今回の「SEL14F18GM」で実にフルサイズレンズは44本目になるそうです。
単焦点のG Masterレンズだけで14mm、24mm、35mm、50mm、85mm、100mm、135mmとラインナップが揃った感じがします。G Masterレンズをすべてコンプリートしようとすると400mmとか600mmという破壊力満点な天文学的価格のレンズが入ってしまいますが、憧れのG Master単焦点レンズを選んで揃える、というのであれば、なんとか手が届きそう。
ただ、今回の14mmは画角的にもかなり広く、やや特殊用途のレンズにはなると思います。
まずはショールームでの展示の様子からお伝えします。
今回、展示があるのは1本だけでα7R4に装着されて展示されていました。比較用に展示されているレンズはGレンズの「SEL20F18G」です。画角的には一番近いレンズになります。
SEL14F18GMが装着されたαボディを持ってみて最初の一言は皆さん「軽っ!」になると思います。
サイズも14mmという画角を考えると驚異的に小さく、同じ14mm単焦点ではシグマさんからレンズが出ていますが、シグマ製では152mm×95.4mm 1230gなのに対してSEL14F18GMは117.4mm×87mm 460gになります。
どうやってこんなレンズ作ったの!?というところですね。ちなみにα1のボディ重量がバッテリー込みで737gなのでα1+SEL14F18GMの重量がシグマ14mm F1.8と同じくらいになります。
レンズ筒は見慣れたSEL35F14GMやSEL24F14GMと比べるとやや太めには感じますが、レンズの軽さも驚異的な仕上がりになっています。
画角的に比較検討すると、ズームレンズの「SEL1224GM」とか「SEL1224G」などが比較対象になります。なんせ14mmというと、もうアクションカムよりも広い画角になります。こんなスーパー広角撮影ができるのは1224くらいしか今までありませんでした。
巨大なズームレンズを持ち運べれば「SEL1224GM」という選択肢もありますが、価格も400mmとか600mmを除くと一番高いG Masterレンズです。いろいろな意味で破壊力満点なレンズなのですが、これが199,100円(税込)という安価で軽量コンパクトでしかも開放F値は1.8と、もっとも明るいレンズになります。
これは星景写真を撮影される方は放っておきません。これから星景写真を撮影する方には必須のレンズになるかも。
サイズ比較ですが、もっとも近いレンズを揃えてみました。写真左からF4通しで使えるズームレンズ「SEL1224G」と、新製品「SEL14F18GM」、そして昨年発売の大ヒット広角レンズ「SEL20F18G」を並べたところがこちらです。
レンズフードまで含めるとSEL20F18GよりもSEL14F18GMの方が短いレンズになりますね。
ただし、レンズの前玉については「SEL1224G」同様に「SEL14F18GM」も大きく飛び出ており、フィルター装着などはできません。レンズフードもレンズと一体型になっているため外す事ができません。
NDフィルターの装着は前面フィルターではなく自分でカットして入れる「リアフィルターホルダー」方式になっています。
市販のシートタイプのフィルターを付属のフィルターテンプレートで線引きをして切り取って使います。
これ、どこかでカット済みのものを販売してくれないですかね。w
さて、星景写真を撮るときに必須になるアイテムがレンズヒーターです。これだけコンパクトなレンズなので、ヒーターをつけるところがないというか、フォーカシングリングの上に巻くしかありません。
熱が逃げないように私の場合はこうして綿タオルのリストバンドを外から巻いて使うんですが、こうなるとフォーカスリングを触ることはできません。どうやってフォーカスを合わせるかというと。。。そう、デジタル一眼αにはBluetoothリモコンがあります。
これを使ってコントロール1ボタンなどを「ピント拡大表示」に設定しておけば、拡大フォーカスの状態でフォーカスを「+」「-」ボタンで調整可能。
私も先日の木星と土星の接近撮影の時はこれを使って土星のわっかを拡大してフォーカス合わせしていました。
ヒーターを使う、使わないは別にしてBluetoothリモコンも星景写真撮影にオススメです。
そして、こちらも注目度が高いと思います。動画撮影などで自撮りをする方、またはジンバルなどを使って爽快な移動風景の撮影をする場合です。
自分の腕を伸ばしてカメラを構える際も、これだけの超広角画角なら、かなり周りを広く入れる事ができます。
移動するシーンでもアクションカムより広い画角のおかげで、周辺画像の動きが速くなり、疾走感を演出することができます。これだけ軽いレンズなので機動性を損なわないところも魅力です。
見た目はややレンズヘビーに見えますが、コンパクトフルサイズ“α7C”でも重量バランスは良いかもしれません。
さて、昨日からメーカーサイトに掲載されている作例写真なんですが、これも「SEL14F18GM」の特徴や撮影シーンの提案が詰め込まれたものばかりになっています。
こちらも店頭ブラビアの掲載用データがきましたので、じっくり見てみます。
「SEL14F18GM」ですが、やはりなんと言っても撮りたいのはこういう画角の画です。今まで「SEL1224G」がお店にはあったので絞りF4まではいけていたんですが、今度はF1.8まで開くことができます。
シャッタースピードを速める、もしくはISO感度を下げることができるわけで、これで星景写真撮影の自由度がかなりあがると思います。特に星景写真を撮りに山に登る方なら、460gのこの軽さが身にしみます。
作例のこの一番端の方を拡大してみてみると。。。
驚異的な映りです。これだけ画角の端を見ているのに映像が流れず、サジタルフレアなども出ていません。
この14mmの画角でなんでこんなにコンパクトなレンズが作れたかというと、前玉に使っているXAレンズの威力がかなりあるみたいですね。これだけ大きなレンズを超高精度な非球面レンズに仕上げられているのと、コントラストを高めるためにナノARコーティング2を採用している点が威力を発揮しているとのこと。
ナノARコーティング2は、聞くところによると逆光耐性を高めるために性能が進化したというよりは、大きな曲面でも均一なコーティングができる様になったところがポイントなんだそうです。それがあってSEL14F18GMが誕生したのかもしれませんね。
建物の中などの狭い空間などでも超広角レンズは威力を発揮します。作例では全然狭くない、かなり広い空間の建物になっていますが、これはこれで撮りどころが難しいですからね。
機体整備の工場見学は私も行ったことがありますが、この広さ自体が魅力ですからね。
この作例の見どころは隅の方の窓のところで、こうしたところにパープルフリンジなどが見えたりするんですが、そうした色収差を2枚のEDガラスとスーパーEDガラスで、かなり抑えているとのこと。
しかも、こんな隅まで高い解像度を実現しています。ズームレンズよりも構成を単純にできる単焦点レンズだと、画質的にも有利なところが多そうです。
そして、印象的なこちらの写真も最新の”α”ボディと合わせて実現できるカットです。
カメラの上をまたいでいくシーンですが、この状態でも人物瞳AFが作動していて、しっかりと瞳にAFがあいつつ、今までにはない画角での撮影を行っています。
カメラボディのAF性能もありますが、400mm F2.8から搭載が始まったXDリニアモーターという駆動力のある直進型モーターのおかげで速いAF追従を実現しています。
動画撮影でもこれは実現できるし、この写真も「SEL14F18GM」ならではのものです。
シューズが非常に目立って映るし、これからの新しいシューズフォトのスタイルになるかも!?
ポートレート撮影の場合は中央に人物を入れる必要がありますが、周りの風景を印象的に映し込むことができます。
コスプレーヤーさんが、絶好のロケ地で撮影するときに抑えておきたい1枚になるかも。今までにない超広角なので、人とは違った個性的なカットが撮れます。
最短撮影距離0.25mですが、焦点距離が14mmと極端に短いため、撮影倍率は0.1倍と、決して拡大撮影が得意なレンズではありませんが、被写体の周りの情景まで入れられるマクロレンズとしての可能性もあります。
開放F値が1.8にもなるので広角なのに背景をぼかすことができます。
さて、ここからはソニーショールーム/ソニーストア銀座で撮らせてもらってきたSEL14F18GMのカットです。
センスがない私が撮るとあまり面白い写真にはならないんですが、こんなカットが撮れます。
aiboのぬいぐるみ達ですが、またまた新型が出てたんですね。関節がポキポキと動かせるので好きなポーズが取れます。これ欲しい♪
初代のUFOキャッチャーぬいぐるみよりもかなり小さいぬいぐるみなんですが、寄り気味にしてパースを利用するとちょっと面白い写真になりました。
こちらは充電中でお休みしているaiboさんです。狭いaiboランスペースですが、周りの情景まで入れる事ができます。
こうした広角レンズを手にするとついついアオリたくなるんですが、このレンズで一度、思う存分あおりまくってみたいですね。ここまで広角ならかなりダイナミックな写真が撮れそうです。
おそらく星撮りをされる方はショールームでの実機のハンズオンもせずに購入されてしまうと思いますが、この軽さ、コンパクトさで驚異的な映りになっているはずです。
価格もG Masterレンズとしてはかなり安価な部類になります。なんぜ199,100円は税込み価格ですので、3月までの税別表記で考えると181,000円のレンズになります。
超お買い得!
今年の8月の条件の良い「ペルセウス座流星群」もありますが、その後の天体イベントを全部、このレンズで迎え撃つことができると思えば、残価設定とかで買っている場合ではありません。
もしかしたら、今後、一生お付き合いするレンズになるかもしれません。是非、5年ワイドにして末永くお付き合いください。
こうした今までのソニーレンズにはない焦点距離のレンズは大抵決まって発売時には劇的な品薄になります。今回のSEL14F18GMもまさにそういうレンズなのでご注文はお早めにどうぞ!
【2023年2月1日 価格改定になりました】
14mm超広角単焦点レンズ SEL14F18GM |
ソニーストア価格: 209,000 円税込 |
|||
発売日 | 2021年5月28日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証 サービス |
5年ワイド:20,900円(税込) 3年ワイド/5年ベーシック:11,000円(税込) 3年ベーシック:無償 |
|||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
|||
テックスタッフ 店頭入特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
【2023年2月1日 価格改定になりました】
ワイヤレスリモート コマンダー RMT-P1BT |
ソニーストア価格: 8,470円 税込 |
|||
発売日 | 2019年5月 | メーカー商品 情報ページこちら |
||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ | |||
店頭購入特典 | 10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
.