【レビュー】デジタル一眼“α1”で撮る『春のシマリス』
ソニーのデジタル一眼カメラフラッグシップモデル“α1”で撮りたいモノ!シリーズ第2弾で、埼玉県の見沼グリーンセンター「りすの家」へ行ってきました。
これはすごいです。α9とα7R4とα7S3の3台を合体させた様なカメラという表現がありますが、このカメラはまさにそういうカメラですね。
こんにちは、店員佐藤です。
毎度、おなじみの「さいたま市 りすの家」へお邪魔してきました。
宇都宮線で大宮から一駅のところにある「土呂(とろ)駅」から徒歩10分ちょっとで到着する無料の県の施設で、エリア内にシマリスが放し飼いになり、写真撮り放題というところがあります。ちなみに駐車場も無料で利用できます。かなり広い駐車場があって満車になっていることは一度も見たことがありません。
毎年、ゴールデンウイーク前後になるとシマリスの赤ちゃんが見かけられるんですが、昨年は緊急事態宣言の発令と共に閉園していて春の花とシマリスの赤ちゃんを見ることができませんでした。
今年は気温もだいぶ高めなので、もうそろそろシマリスの赤ちゃんが顔を見せてるかな?ということで、お邪魔してきました。
新型デジタル一眼カメラ”α1”にSEL10400GMを装着しての最強装備です。
赤ちゃんシマリスだと動きも遅いのでじっくりと撮れるかな?ということで、赤ちゃん発見用に2倍テレコン「SEL20TC」も使おうと言うことでこの装備だけで行ってきました。
園内はヤマブキをはじめ、春の花が咲き誇っています。あいにく桜はりすの家の中には咲いていませんが、春の花があちこちで開花しています。足下にはタンポポの花も咲いているので「春の花とシマリス」というテーマで、これから6月頃まで楽しめます。
その間に赤ちゃんシマリスも登場しますから、これからしばらくは毎週お邪魔したいところです。
さて、ソニーの最強ミラーレスカメラ“α1”ですが、今回撮りたいものは3点あります。ひとつは“α1”ならではの8K動画。できれば今回はHDR撮影に挑戦したいところ。
2点目はシマリスのジャンプフォトです。この時期はオスのシマリスがメスを追いかけ回すことが多いので、2匹のシマリスが園内を駆け回るシーンがたくさん見られます。チャンスが多いので、なんとかフライングシマリスをゲットしたい! AFエリアをゾーンにして最高秒30コマ撮影でジャンピングシマリスを撮りたいと思います。
そして3点目はいつも通りですが、動物瞳AFを使った「春の花とシマリス」をじっくりと撮りたいと思います。
この3つの撮り方をその場で都度切り替えないといけないのですが、そもそもシャッタースピードが動画と静止画では違います。動画は1/60くらいに設定して動きを滑らかに見える様にしたいのですが、静止画撮影(特にジャンプフォト)は1/2000秒くらいの非常に速いシャッタースピードにしたいと思います。
この上、HDRの切替までするとなるとちょっととても1台のカメラでは設定が違いすぎて手間なんですが、それぞれの設定を一度作り上げてからメモリーダイヤルの1~3に割り振る、と言うことをしました。
メモリーダイヤルの1が8K動画でシャッタースピード1/60、HDR設定の動画モードです。メモリーダイヤル2はシャッタースピード1/2000でゾーンAFにしたジャンプフォト専用モード。メモリーダイヤル3はトラッキングスポットAFでシマリスの瞳にフォーカスするモードです。
連写モードはメモリーダイヤルには入らないので、モード2とモード3は切替時に同時に連写モードダイヤルも一緒に回す、と言うことをしています。
これでモード1が“α7S3”で、モード2が“α9”、モード3が“α7R4”という感じで使えるかも。
実際に撮影で試してきましたが、動物瞳AFは“α9”や“α7R4”の時よりもさらに一段、精度が向上したかも。
シマリスの体を全身ショットにしていても瞳を見つけてくれるし、それよりも藪の中に入ってしまっているシマリスを、バシバシと見つけてロックオンしてくれます。
かすみ草風の白い小さな花の中に入り込んでしまっているシマリスの場合、こうなると以前はマニュアルフォーカスで合わせるしかなかったのですが、今はトレッキングAFをスポットAFエリアで使って、スポットをシマリスの顔付近に持っていけば、それだけでシマリスの瞳を捕らえて離さずにいてくれます。
完全にずーっと捕らえてくれるわけではなく、ちょっと時間が経つと他の被写体を見つけに行ってしまうこともありますが「シマリスいた!」っていいながシャッターを切るぶんには全然問題なし。
精度がグッとあがったのは処理速度8倍と言われる「BIONZ XR」の搭載のおかげですかね。
最高秒30コマも初挑戦。なかなか運がないというか、腕がないというか、シマリスが走り出す瞬間というのを見つけられなくて、駆け抜けた後のシーンばかり量産してしまうんですが、上手くシマリスと息があって、走行シーンを連写でダー!っと撮れることも何度かありました。
“α9”以上の成功率で撮影ができます。
私の知る限り、もっとも難度の高い撮影シーンがシマリスのジャンプなんですが、秒30コマ撮れるとすごいですね。こうして手足が離れているジャンプシーンがバッチリと選べます。
しかも撮影したデータは5010万画素もあるんです。トリミングし放題。多少ブレていたりフォーカスがずれていてもRAW現像の時に「ストラクチャー」をほんの5~6ノッチ数値を上げるだけでシャープさがぐっと増します。こういう仕上げ方ができるのは“α7R4”譲りです。
さらにモードダイヤル1では“α7S3”を超える8K動画HDR撮影も敢行。(8K動画は後日編集しますので少々お待ちください)
まさに“α1”の1台だけで全部の“α”を持ち歩いている感覚が味わえます。
撮影してきた写真をちょこっとだけ披露させていただきます。
“α1”+SEL100400GM F5.6 1/1000 ISO1250
こちらが今回の旅のファーストショット。ウェルカムフラワーをシマリスが私のために用意してくました。
なお、この白い花は撮影後、スタッフであるこのシマリスが自ら食べていますので、無駄にはなっていません。
写真はFlickrにアップロードしてあるので、是非、クリックして拡大して見てみてください。シマリスのドアップにしても使える写真になっています。5010万画素の威力炸裂です。
“α1”+SEL100400GM F5.6 1/2000 ISO1600
とくにタンポポに興味は示してくれないので、これは近くを通りかかったときのショットです。
シマリスを追いかけつつ、ここに来てくれたら画になるなー、という予想をしながら待ち構えるのが良いみたいです。
“α1”+SEL100400GM F5.6 1/1250 ISO2000
これ、こちらに駆け抜けてきてくれているシマリスです。バッチリ瞳AFが捕らえてくれていて、すごい写真になっています。“α1”でないと撮れなかった1枚!
ちなみに、ノートリミングです。
“α1”+SEL100400GM F5.6 1/2000 ISO640
リス達のごはんの時間が過ぎて、ちょっと経つと、あちこちでダウンしたシマリスが見られます。この時間もチャンスタイムです。
夏になると地面の下に潜ってしまいますが、今なら見はらしの良いところで昼寝している子達を見つけることができます。
“α1”+SEL100400GM F5.6 1/2000 ISO1250
こちらはお花畑を背景に眠りについてしまったみたいです。
“α1”+SEL100400GM F5.6 1/2000 ISO640
こちらは木の上で完全にグロッキー状態。
こうして完全に目をつぶることはあまりなくて、ずーっとウトウトしている感じで、一瞬だけ完全に目をつむってしまう感じ。警戒心はなかなか解きません。
なので、自分の気配を消してじっとして目をつむる一瞬を狙ってパチリと撮ります。
“α1”+SEL100400GM F5.6 1/2000 ISO2500
白くなる前のタンポポを食べているところです。タンポポの花や丸くふわっと開いたところを食べているところはあまり見かけませんが、こうして白く開く前のタンポポが一番美味しいのかもしれません。
“α1”+SEL100400GM F5.6 1/2000 ISO3200
こちらも駆け抜けるシマリスの1枚です。ノートリミングです。こうしてズームで完全に狙っている時はさすがにAFの追従が間に合わないのか前後のカットのフォーカスは甘くなってしまっています。
ジャンプシーンを撮るなら5010万画素に頼ってトリミング前提で撮った方が良さそう。ちょっとチャレンジしすぎでした。
“α1”+SEL100400GM F5.6 1/2000 ISO3200 焦点距離206mm
こうしてひいたシーンであればジャンプした完全浮遊シーンが撮りやすいかも。しかし、今回はこうしたジャンピングシマリスがよく撮れるなー。
“α1”+SEL100400GM+SEL20TC F11.0 1/2000 ISO12800 焦点距離800mm
ヤマブキを背景に物思いにふけるシマリス。きっとこの後にやってくるオヤツの時間で登場するリンゴのことを思っているに違いありません。
かなり距離が離れているところにいたのですが2倍テレコンを装着してクローズアップしてみました。
“α1”+SEL100400GM F5.6 1/2000 ISO4000
オヤツのリンゴが待ちきれなくて、ヤマブキを食べてしまっている子がいました。シマリスはなんでも食べてしまうみたいで、待っていると、こうして花を食べているシーンも今なら狙えます。
“α1”+SEL100400GM F5.6 1/2000 ISO2500 焦点距離198mm
こちらは何をしたいのか分かりませんが、木の先の方の不安定なところを綱渡りしているところです。秒30コマで切り取ってみると、怖いのか、こうして目をつぶっているシーンが見られます。
自分の勇気を試していたりして。
以上、“α1”で撮る「春のシマリス」でした。
見沼グリーンセンター「りすの家」は月曜日が定休日で朝10時~16時で開園しています。
“α1”の動物瞳AFと、秒120回演算のAF性能を試すのにはちょうど良い被写体で、これからもう数週間すれば小さな小さな赤ちゃんシマリスも見られるようになります。今が一番よいシーズンです。
是非、新型コロナウイルスの感染予防対策の上、お試しになってみてください。
デジタル一眼カメラα1 ILCE-1 |
ソニーストア価格: 935,000円 税込 |
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発売日 | 2021年3月19日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:80,000円+税 3年ワイド/5年ベーシック:40,000円+税 3年ベーシック:無償 |
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