【レビュー】α1でまっさきに試したかった『鳥瞳AF』と『8K動画撮影』の話
先週金曜日に発売になったソニーのフラッグシップモデル“α1”を持って、私も野鳥撮影に行ってきました。本物の野鳥撮影での鳥瞳AFの利用は初めてです。
想像以上の効きの良さにびっくりしました。
こんにちは、店員佐藤です。
野鳥撮影は久しぶりでした。最後に野鳥撮影を楽しんだのは昨年11月に三宅島へ行って以来です。ソニー初の「鳥瞳AF」を本物の野鳥で試してみたかったのですが、やっとそれが実現しました。
行ってきたのは、今のところ100%の確率でカワセミに出会える清瀬金山緑地公園脇の遊水池です。実は土曜日にも行ってきたのですが、ここの公園は桜も咲いているため小さな駐車場は満車になっていて車を駐めることができません。近くに他の駐車場もないので諦めて帰ってきたのですが、それだけ人も多かったのでかえって良かったかも。今日は私の他に3人のカメラマンさんがいらっしゃいました。
4年前に“α9”が発売されたときにお邪魔したときはソニー製のカメラを使っているのは私ひとりだったのですが、今日はソニー製カメラの方が数は多く、私以外にも“α1”をお使いの方がいらっしゃいました。
お邪魔するたびにソニー製カメラの割合が増えているようです。
持っていったのは鳥瞳AF対応の“α1”と、当店にある焦点距離が最も長いレンズ「SEL200600G」です。これにトラベル三脚と格安のジンバル雲台を持っていってお手軽野鳥撮影をしてきています。
お手軽とはいえ、レンズと三脚だけでザックがいっぱいになってしまいます。野鳥撮影時の搬送用のバッグをなにか考えないといけません。
さて、早速の野鳥撮影ですが、以前、ショールームに野鳥の写真を持ち込んでどれくらいの率で鳥の瞳を認識するかテストしたことがありますが、実戦での認識率はあのときをはるかに上回るモノでした。
人物瞳AFもだんだん進化していて当初はバストショットとかウエストショットなどでやや大きめに人物を入れないと瞳を認識しなかったモノが、そのうちに全身ショットでも楽々見つけてくれるようになり、店内で試し撮りしてみると背景にあるカタログのモデルさんの顔でも瞳AFが発動するなど、認識率はうなぎ登りでした。
この鳥瞳AFは最初からすごいというか、被写体が小さめでも楽々、瞳を見つけてくれます。人物と違って認識率100%感はないのですが、横顔であれば大体見つけてくれて、正面の顔は苦手、というのはありますが、私の想像以上の働きをしてくれます。
野鳥撮影ではAFエリアをゾーンにして使うコトが多いのですが、このコサギの撮影時に、わざと後ろを通過しようとするカルガモにゾーンを移動すると、ちゃんとカルガモの瞳を見つけてくれます。
野鳥としてのシルエットは全然違う種類ですが、ちゃんと瞳を見つけてくれるのは脅威です。人間で言うところの肌の色とか髪型以上に体型が違っていると思うんですがさすがですね。
それと、“α7S3”もそうですが、この944万ドットのEVFの威力がすごい! ファインダー像も歴代”α”の中で最も大きくなっていて、すごい鮮明度で見られます。1200万画素センサーの”α7S3”よりも5010万画素から作り出した“α1”のEVFの像はさらに高解像度に見えます。
フォーカスが合っているとか外しているとかいうレベルではなく、これを撮ったら4Kディスプレイでの描写がキレイなんだろうなー、とかいう想像力を撮影現場で膨らませてくれます。
ということで、なんてことのない写真ですがカルガモです。もう少し経つと子ガモを連れている姿とか見られるんでしょうか? 近所だし、毎週見に来たいくらいです。
コサギの飛翔シーンです。動画撮影のためにシャッタースピードを1/60にしていたところへ飛び込んで来たので流し撮りみたいになってしまったのですが、秒30コマで撮影すると、なんとか動きがリンクした写真が数枚は撮れるみたいで、もっともブレの少ない写真を選んでみました。
朝からお邪魔してたのですが、この日はなかなかカワセミがやってこなくて、お昼過ぎになってやっと1羽のメスが餌探しに来てくれました。これでこの日もカワセミ遭遇できたので100%の遭遇率を維持できました。
これは枝があるのでAFエリアをゾーンではなくトラッキングAFを使っているんですが、鳥瞳AFを入れているので被写体が鳥だと認識すると瞳を自動で探しに行ってくれます。
これすごくないですか? このサイズでカワセミの瞳を探してくれています。
1時間くらい、このカワセミを撮影する事ができて、途中から森の中に入ってしまったものの、それでも鳥瞳AFが発動してくれるので、今までと違って全然楽々にその姿を追うことができます。
どうやら人物瞳AFみたいに人間の顔を認識して、その次に瞳を探して、ということはしていないみたいで、鳥のシルエットを見つけてくちばしの根元を狙っている、ということをしている感じがします。瞳にマークはつくんですが微妙にずれることがあります。
それでも野鳥のシルエットを認識してくれるだけですごくありがたくて、写真的には背景のうるさい写真になりますが、野鳥の姿をしっかりと捕らえることができます。期待以上の性能です。
ということで、カワセミの姿です。これは大物をゲットして自分の身長くらいの魚を飲み込んで満足している姿です。
飛翔シーンも1枚だけ撮れました。この時は連写にしていなくて1枚撮りで収めたものになります。こういう飛翔シーンでは瞳AFとかではなくゾーンAFで体を追ってくれているだけみたいです。
その後、藪の中に入ってしまったんですが、それでもトラッキング:拡張フレキシブルスポットで指定すると、ちゃんとカワセミの形を認識するのか瞳AFのマーキングがでます。
これだけの藪の中からでもカワセミを見つけてAFを合わせ続けてくれるってすごくないですか?
これは想像以上でした。
あいにく写真センスがなくて、作品になるようなカットは撮れないんですが、これだけの性能があれば、腕の良い人なら今まで観たことのないような作品を撮ってくれそうですね。
それと、こちらはオマケですが8K動画撮影にもチャレンジしてきました。撮影チャレンジと言っても、動画の撮影設定を「XAVC S HS 8K」に設定するだけで、撮影自体はハイビジョンや4K動画撮影と一緒で、編集もAdobe Premiere Proを使えば4K動画と同じ様に編集ができます。
ですがレンダリングがすごいことになっていました。
VAIO S15 Core i7+32GBメモリー+外付けGPUボックス(GeForce RTX2070)仕様で、1分半の映像の8K出力に1時間半もかかりました。途中、使用しているメモリーをチェックしたら22GB使っていて、初めて32GBメモリー搭載の恩恵を受けられたような。
8Kで撮影してきても、まだ身の回りに8Kディスプレイがないので8Kで見られるチャンスがない、というところですが、YouTubeがすでに8K対応になっています。書きだしたファイルをYouTubeにアップロードして、それをソニーショールーム/ソニーストア銀座へお邪魔したときに、スタイリストさんにお断りして8KブラビアでYouTube再生させてもらうのが唯一の手かな?と、思います。
ということで編集した動画はYouTubeにアップロードしてあります。
8Kブラビアで「店員佐藤の8K動画」で音声検索すると再生ができるかも。(まだ、私も試していません)
※「ハチケー」と発音すると「8系」で認識するので、「てんいんさとうのハチキロどうが」と発音するのがコツです。
以上、たいしたテストはしていないのですが“α1”でやってみたかったことナンバーワン、ツーでした。
今度はもうちょっと天気の良い日に試してきます。LA-EA5+SAL500F80も試してみたいですしねー。
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デジタル一眼カメラα1 ILCE-1 |
ソニーストア価格: 880,000円 税込 |
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発売日 | 2021年3月19日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:80,000円+税 3年ワイド/5年ベーシック:40,000円+税 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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