【レビュー】コンパクト単焦点Gレンズ3兄弟 ショールーム展示レポート
本日よりソニーショールーム/ソニーストア銀座にて、4月23日発売予定のGレンズ「SEL24F28G」「SEL40F25G」「SEL50F25G」の3本が展示開始になっています。
今回もお邪魔させていただき展示開始のレンズを取材させてもらってきました。早速レポートしたいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
春らんまんのソニーショールーム/ソニーストア銀座ですが、その桜撮影の一等地に今回のGレンズ3兄弟が展示されています。
左から「SEL24F28G」「SEL40F25G」「SEL50F25G」が並んでいて、24mmには“α7C”、50mmには“α7III”が装着されています。
F値が25になっているのが今までのソニーレンズにはなく珍しい数値になっていますが、オールドレンズなどでこのF値は存在するのでソニーが開発したF値とかではないようです。40mmという画角も従来のソニー“α”レンズにはなかったので「SEL40F25G」というのはちょっと見慣れない型番になります。
今までのソニー“α”レンズの規格からはどこかはみ出した感じのGレンズ3本ですが、まずは外見からチェックしていきます。
まず、変わっているのはそのデザインです。なんと50mmも40mmも24mmもすべて同じ外装デザインになっていて大きさはすべて共通になっています。
違いを見分けれられるのはレンズ胴体にある「50」「40」「24」という数字のみ。この3本のレンズをまとめて買ったら、この数字で見分けて使うしかないことになります。
そして、さらに、“α7C”と同時に登場したキットレンズの「SEL2860」なんですが、これもサイズが揃えられていて、実は“α7C”のレンズ4兄弟とも言えるラインナップになっています。
そういえばキットレンズの「SEL2860」の望遠側60mmというのも変わった数値ですよね。なるほど、こういうラインナップを狙ってのことだったんですか。
3本のGレンズが発表になって「どうしようかな、24mmも50mmもG Masterレンズで持ってるし40mmだけ買おうかな」とか「コンパクトな広角の24mmが欲しかったんだよね、50mmもこのサイズは魅力だなー、どっちを買おうかなー」とかいう相談をいただいていますが、この3本のうちの1本を買おうというのは誤りです。
今回のGレンズ3本はまとめて買って、“α7C”のキットレンズと一緒に使うのが大正解なんです。(あくまで個人の見解です)
当たり前の話なのかもしれませんが昨年秋の“α7C”発売の時からこういうレンズが仕込まれていたと思うと、なんかゾクゾクします。
この写真ではわかりにくいと思いますが、焦点距離を表す「50」「40」「24」の数字だけはプリントなんですが、それ以外の絞り指標などは彫り込みされたところにインクを流し込んだような高級感のある仕上げになっています。
レンズ本体も外装はアルミニウム製で触るとヒンヤリする感触があり、メタル感満点。とても高級感のあるリッチな感じの小型レンズになっています。
ものすごい小型レンズなのに、機能としては単焦点レンズの上位モデル並みの機能を搭載しており、フォーカスロックボタンやフォーカス切り替えスイッチなども装備。
クリックスイッチも搭載していて、絞りリングを回したときの「カチカチ」っという感触の有無を設定が可能。動画撮影時にはオフにして使うことで余計な音をマイクが拾うのを防ぎます。
手前にはフォーカスリングと絞りリングの2つが距離もなく並んでいて「これって間違って回しそう」とか思われるかもしれませんが、触ってみると幅が全然違っているのと、絞りリングの方に高さがあるので、指の感触的に間違うことがありません。
指に鋭角に刺さる感じのリングが絞りで、指の腹にぴとっと沿ってくれるのがフォーカスリングです。またリングを回すときのトルクも違っていて、絞りリングは、やや硬めのクリックになっているためフォーカスリングみたいに「スッ」とは回らないようになっています。
こうした操作感については、何度もテストをして納得のいく仕上がりにしているんでしょうね。
レンズフードは24mmだけ通常の筒型になっていて、40mmと50mmはキャップ型フードになっています。素材はアルミニウムで触るとヒンヤリしたメタル感をここでも感じられます。
APS-Cの時にあったマクロレンズの「SEL30M28」だったりとか、フルサイズのローンチレンズ「SEL35F28Z」などがこうしたキャップ型フードになっていました。
今回は新開発のもので、SEL40F25GとSEL50F25G専用。レンズ本体は49mm径のフィルターが装着できるようになっているんですが、こちらのキャップ型フードの前面にも49mm径のフィルターのねじが切られています。
MCプロテクターは中に装着するけど、偏光フィルターは外側に着けた方が便利、とかの使い方ができそうです。
SEL24F28Gを“α7C”に装着して、さらにレンズフードを付けてみました。
レンズのデザインが割とクラシカルな雰囲気のところに、アルミニウム製のレンズフードを付けるとさらにクラシカルになり、“α7C”のレンジファインダー風デザインと合わせるとオールドカメラ的な雰囲気になります。
これは革製のカバンなどを用意して持ち歩きたくなるかも。
こちらはキャップ型フードをSEL40F25Gに装着したところです。こちらもデザイン的にオールドレンズチックな雰囲気を漂わせています。
レンズフードにあるSONYのロゴもモールド処理ですからね。
どうでしょう。なんかこうして3本のGレンズと“α7C”を並べてみると「大人になったら欲しかったもの」がそろった感がしませんか?
コレクションしたくなるレンズのラインナップです。
“α7C”だけではなく、レギュラーサイズの“α7III”に装着してもコンパクト感があります。
写真左はSEL2860で、写真右の“α7III”に装着されているのはSEL50F25Gです。
今までもこうしたコンパクトデザインのレンズ装備ってやろうと思えばできたんですが、それらのレンズはAPS-C専用レンズだったりしていたんですよね。今回のレンズラインナップはズームレンズのSEL2860も含めて、全部フルサイズ対応レンズでそろうところがすごい。
ね、なんか3本のGレンズを揃えたくなってきましたよね!?
1本10万円以下のレンズがやっと出てきて、おサイフに優しいレンズコレクションができるかと思いきや、3本まとめると20万円を超える価格になるという、鬼のようなラインナップになっているかもしれません。(あくまで個人的な見解です)
ということで、映りをチェックです。
まずは広角「SEL24F28G」です。直径68mm×長さ45mmの超コンパクトボディの広角レンズになります。
非球面レンズを3枚、EDガラス1枚を使って収差を抑えています。
手前の鳥にフォーカスを最短撮影距離で合わせています。
24mmの広角にも関わらず、大きなボケを作ってくれていて、左手前から右奥まで距離に応じてボケが大きくなっていく様子が見られます。
こちらの桜も最短撮影距離に近いところで絞り開放にて撮影しています。背景は距離があまりない近いところのボケになります。
最短撮影距離はAFで0.24m、MFで0.18m、最大撮影倍率はAFで0.13、MFで0.19倍になります。
周りの景色を入れながらの小物撮影なども可能。風景撮影の主力レンズ。あれば何でも撮れる広角レンズは旅に1本。
スナップに最適な標準単焦点レンズ「SEL40F25G」です。その数値からしてクラシカルな雰囲気を漂わせてくれます。
昔、Aマウントにあったお買い得単焦点レンズで「SEL28F28」というのがあって、もっとも早く販売終了したレンズでもあるんですが、私はこのレンズが大好きでした。“α100”とか“α350”につけて使っていたのですが、APS-Cで使うと35mm判換算で42mm相当になります。
このレンズを付けてファインダーをのぞいた時に最初に思い出したのが「SEL28F28」で私も懐かしい感じがしました。
静止画、動画を問わず幅広いシーンで活躍する、というキャッチコピーになっていますが、最大撮影倍率では、3本のGレンズ中、一番数値が大きいのが「SEL40F25G」になります。
被写体に一番寄った雰囲気で撮影できるのが実はこのレンズ。
最短撮影距離は0.28m(AF)、0.25m(MF)で、最大撮影倍率は0.2(AF)、0.23(MF)になります。
旅先でのグルメフォトが一番自由に撮れるのがこのレンズかもしれません。
オールマイティーになんでも撮れる守備範囲の広いレンズになります。
旅行に持っていく際は、このレンズを装着しての移動が多くなりそうな、スナップレンズです。
3本のGレンズの中では一番焦点距離の長い「SEL50F25G」です。
標準レンズではありますがポートレート撮影にもっとも向いたレンズになります。
3本とも同じサイズのレンズで重量もほぼ一緒なので、3軸ジンバルにカメラを載せて動画撮影する際も、レンズ交換のたびにバランスを取り直す必要がなく、安易にレンズ交換が可能になります。
動画撮影時であれば、ちょっとした画角の違いを40mmと50mmで使い分けることができそうです。
すみません、ちょっとピントを外してしまいました。奥にピントが行ってしまっていますが、それでも一番大きなボケを作ってくれています。
最短撮影距離は0.35m(AF)、0.31m(MF)で、最大撮影倍率は0.18(AF)/0.21倍(MF)となります。
寄りの写真は40mmの方が得意。
非球面レンズは2枚とEDガラスを1枚使っています。大きなボケを生かして、印象的なポートレートを取るならこの1本です。
ズームレンズの「SEL2860」も試しに同じように撮ってきました。
これは広角側の28mmです。絞り値はF4.0になります。SEL24F28Gほど広い画角にはならないのと、絞りも開放でF4.0スタートになるので背景ぼかしはやや小さくなります。
焦点距離60mmにしました。絞り値はF5.6になります。40mm、50mmよりも望遠で、というと、このレンズの望遠側が利用できます。
3本のうちから2本買おうとすると24mmは決まりで、40mmと50mmのどっちを買おうか? ということになります。
より近くに寄れる40mmと50mmは背景の違いによってボケの味が変わってきそうです。
↑こちらが「SEL40F25G」です。被写体により近く寄れるので、背景が近い場合はこちらの方がボケが大きく見えるような気がします。
↑こちらは「SEL50F25G」です。やや硬めのボケに見えるかもしれませんが、奥の背景についてはこちらの方が大きなボケになっているように思えます。
うーん、この2本のどっちかと言われると。。。2本そろえて、その描写の違いを楽しむのも手ですね。
この3本のGレンズはすべてフィルター径も49mmで統一されています。NDフィルターやPLフィルターなどは49mm径のフィルターで使いまわすこともできますね。
以上、今日から展示がスタートしたソニー“α”の新型Gレンズ3本まとめてレビューでした。
“α7C”ユーザーさんを狙い撃ちしたようなレンズですが、まだ付属のキットレンズでしか撮影していない、という方は、だまされたと思って「SEL40F25G」を使ってみてもらいたいところ。
ズームレンズしか使ったことがない方が、単焦点レンズを使うと、それはもう見たことのない世界が待っています。「ようこそ、デジタル一眼カメラ“α”の世界へ」を感じられるはず。
すでに交換レンズを何本もお持ちの方も、このレンズでそろえると、旅の荷物が小さく軽くできますよ。ショルダーバッグにSEL2860を加えた4本のレンズと“α7C”を入れて「大人の京都旅」とか「大人の北海道旅」とか「大人の九州一周旅」とか「大人のみちのく旅」とか「大人の房総半島ローカル鉄道旅」とか(以下略)
旅の荷物を小さくしつつ、今よりも写真を楽しみたい!という方にお勧めの新発売のGレンズ3本セットのレビューでした。
“α7C”推しで記事を書いていますが、“α7III”も今ならキャッシュバックキャンペーンでお得な買い方が可能です。こちらでミラーレス一眼“α”デビューというのも良いかも!
ソニーストアでは2021年3月30日(火) 10時より予約販売開始予定です。当店も3月30日(火)は朝9時30分より特別営業を行います。ご出勤前にレンズの予約注文をご希望の方は是非、当店店頭からの予約オーダーをご利用ください。
50mm単焦点レンズ SEL50F25G |
ソニーストア価格: 79,200円 税込 |
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発売日 | 2021年4月23日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証 サービス |
5年ワイド:8,800円(税込) 3年ワイド/5年ベーシック:4,400円(税込) 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭入特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
40mm単焦点レンズ SEL40F25G |
ソニーストア価格: 79,200円 税込 |
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発売日 | 2021年4月23日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証 サービス |
5年ワイド:8,800円(税込) 3年ワイド/5年ベーシック:4,400円(税込) 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭入特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
24mm広角単焦点レンズ SEL24F28G |
ソニーストア価格: 79,200円税込 |
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発売日 | 2021年4月23日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証 サービス |
5年ワイド:8,800円(税込) 3年ワイド/5年ベーシック:4,400円(税込) 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭入特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
■おすすめカメラボディ
フルサイズデジタル一眼カメラ α7C ILCE-7C |
ソニーストア価格: 229,900円 税込 |
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発売日 | 2020年10月23日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 (予想) |
5年ワイド:21,000円+税 3年ワイド/5年ベーシック:11,000円+税 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 店頭にて実機展示中 ☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |
デジタル一眼カメラ 『α7III』 ILCE-7M3 |
ソニーストア価格: 252,868円 税込 |
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発売日 | 2018年3月23日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 |
5年ワイド:25,300円+税
3年ワイド/5年ベーシック:13,200円+税 3年ベーシック:無償 |
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金利0% クレジット |
24回分割手数料0%+10%オフクーポン 月々9,300円 残価設定24回分割+10%オフクーポン 月々6,400円 (初回のみ9,170円) |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 【最大5万円キャッシュバック】プレミアムキャンペーン 【1万円キャッシュバック】“同時購入”キャンペーン 24回分割払手数料0%キャンペーン 残価設定24回クレジットキャンペーン |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
店頭にて実機展示中 液晶保護ガラスプレゼント
テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
■ソニーストア「αミラーレス スプリングプレミアムキャンペーン」のご案内はこちらから
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