ソニー“α”で撮る『木星と土星の400年ぶりの大接近』
日曜日のふたご座流星群に続き、今週末もまたまた天体イベントがやってきます。今回は週末にかけて毎日楽しめます。望遠ズームレンズをお持ちの方は出番です。
☆アストロアーツ『【特集】2020年12月 木星と土星の超大接近』
こんにちは、店員佐藤です。
先日の日曜日にはふたご座流星群の撮影のため一人合宿をしてきているんですが、その話の前に、またまた今週も天体イベントです。
なんと400年ぶりの木星と土星の大接近です。12月21日に最接近するのですが、時間は日の入りから約3時間程度。今は関東で16時30分が日の入り時間なので19時ごろまで天気が良ければどこからでも撮影が可能。南西の空で観ることができます。
腕を伸ばして持った5円玉の穴の中に土星も木星も入るほどの大接近だそうです。太陽系の中でもっとも大きな惑星ナンバーワン、ツーです。“α”の望遠レンズでの撮影に挑戦してみたいところ。
今回は店頭展示の「SEL200600G」と「SEL20TC」という最長焦点距離レンズ+2倍テレコンで私も挑戦してみたいと思います。
さらに今回も「ポータブル赤道儀」を用意しています。ナノトラッカーという2万円ちょっとの赤道儀なんですが、こうした天体イベントのたびに出動しています。まだ数回しか使っていませんが、ここぞというときに出動してくれて、もうこれは元を完全にとれていると思います。
年に1回使うか使わないかというものなんですけど、今年はこれで2回目ですからね。
使い方はしっかりとした三脚に装着して使います。
別途プレートを用意していて、こちらについている磁石で北を合わせ、さらに水平を取ります。
これで本来は名のトラッカーの回転軸を北極星に合わせる必要があるんですが、方位と水平が取れていれば、大体合わせられます。ウチはマンションのベランダで撮影しているため北側は全然見えないんですけど、これだけで合わせています。
あとはモータの力で天体の動きに合わせて回転していくので、ここにカメラ&レンズを載せて星を撮影すれば、ずーっと同じ星を追い続けてくれます。
普通に三脚固定しても撮影はできるのですが焦点距離の長いレンズを使えば使うほど、星の動きは速くなってしまい、撮影中、ずーっと星を追いかけ続けるはめになります。赤道儀があればある程度長時間、ファインダーの中に入り続けてくれるので撮影が楽になります。
SEL200600G+SEL20TCで使うと焦点距離は1200mmです。我が家から100km離れた富士山を狙ってもこんなに大きく映ります。剣が峰が見えるし、今度夏シーズンに自宅から富士登山の様子が見えるかも。
ということで、16時30分に日が暮れて、実際に見えるようになるのは17時過ぎくらいからです。
ただ、今日はあいにく雲が出ていて、それがちょうど木星と土星にかぶっているという状況。月からみるとやや右下の方に位置します。(明日以降、月はもっと南の方に行ってしまいますが)
600mmズーム+2倍テレコンで月を撮るとこんな感じです。雲がかかっているのでそれでにじんで見えてしまっています。
木星と土星を雲の切れ間からほんの一瞬だけ姿を見せてくれたので撮影したのがこちら。トリミングしていない状態でこれくらいの大きさになります。
なんだ、これじゃ点にしかなっていないし土星だか木星だかわらかないじゃん、というところですが、6100万画素の“α7R4”で撮ると、これを拡大できます。
じゃん、ふたつの点の左上が土星で、現像してみるとこんな風にちゃんとわっかも見えるんです。こういうの見ると感動しちゃうんですよね。
雲があれだけ出ているのに、これなので条件が良ければもっとはっきり映るんでしょうね。
こちらも同じ大きさで切り出した木星です。なんとなく縞模様が見えてきそう。
最接近でこれくらいの距離に今はなっています。
一番近づくのは22日の月曜日 です。25日頃までは大接近状態に変わりはありません。この週末に夕方、日が暮れて西の空が晴れていたら“α”+望遠ズームレンズでチャレンジしてみてはいかがでしょう。私も今週末の夕方はキャンプ気分でベランダで“α”と一緒に過ごそうと思います。
次にこれくらいの接近になるのは397年後だそうです。“α7”はマーク200くらいになってるかもしれないですね。
【追記】
12月20日の最接近前日も休日のため自宅から撮影に挑戦ができました。たった2日ずれただけで、ものすごい近さになっています。
↑こちらは1200mmで撮影した後に2倍くらいまでトリミングしたものになりますが、木星の衛星がバッチリ見えて、しかも土星はこの近さです。木星の方がはるかに輝度が高いため、土星のわっかを出すか、木星の縞模様を出すか、衛星を映すか、悩みどころですが、ここは露出を3段階で調整してそれぞれ撮影するのが良いかも。(これはもっとも感度をあげて衛星を映しているバージョンです)
20日は条件がよく、奥多摩の山々に沈んでいくところまで見られました。下に見えるのはJR武蔵野線で、右に見えるのは西武遊園地の観覧車になると思います。
20日の段階でこんなに接近しているので、21日はどこまで近づくのか楽しみです! 21日も在宅テレワークで17時にて業務終了なので、そこから撮影に挑戦します!
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muk
2020年12月21日 @ AM 6:03
昨日α7R3に400F28GMとSEL20TCを装着し30秒露光させて撮っていたら、すごくブレていたので、なぜだろうと思っていたら、望遠レンズでは星の移動速度が速くなるのを忘れていました。
21日の夜赤道儀をつかってもう一度挑戦してみます。
楽しい記事をありがとうございます。
tecstaff
2020年12月21日 @ AM 10:00
SEL400F28GMで撮影とは期待できますね!
私も20日は同じ装備で撮影に挑戦しましたが、ものすごい接近具合で驚きました。21日も条件が良いですし、期待できまくりますね。時間は17時30分頃から18時30分までの1時間くらいが条件の良い高さになっていると思います。再チャレンジ、うまくいきますように!