【レビュー】“α7 IV”で撮る 世界一幸せな動物『クオッカ』
2021年も大変お世話になりました。今日は大晦日。このblogエントリーが2021年の今年最後の当店記事になります。
今年最後の記事は2021年の最後を華々しく飾った新型ミラーレス一眼“α7 IV”の記事で締めくくりたいと思います。最後の最後に、撮りたかったアレをバッチリ撮らせてもらってきました。
こんにちは、店員佐藤です。
今年最後の記事ですが、昨年から思いを残しているものを撮ってきました。なにに思いを残していたって「世界一幸せな動物・クオッカ」です。
埼玉県にある「埼玉県こども動物自然公園」で、世界で初めて国外展示された「クオッカ」が昨年から公開されているんですが、なんせものすごい人気があったのと、このコロナ禍のおかげで時間限定で観覧券がないと観られない、という稀少な限定展示になっていて、何度か挑戦をしたのですが1回につき10分しか観られず、満足な撮影というか観覧をすることが今までできませんでした。
それが、このタイミングで調べてみたら観覧券制度がなくなっていて、展示時間は限定されているモノの、その時間内なら自由に観覧することができるようになっているというではないですか。
ということで、年末の慌ただしい中、1人で行ってまいりました。駐車料金1台600円と入園料金700円で突撃です。笑っているクオッカをなんとか1枚おさめたいモノです。
動物園の見どころですが、まずは赤ちゃん動物です。ここでもたくさんの赤ちゃんが今年は生まれているみたいですが、中でもコアラがここにはいますので、これは要チェック。
そして、この時期の埼玉県こども動物自然公園の見どころと言えば、カピバラ温泉です。昨年は激寒の日にやってきて、全員でお風呂に入っている姿が見られました。この日も寒波がやってきて寒い1日になっていますので、期待ができそう。
平日の28日火曜日ということもあり、動物園は人もまばらでした。こちらの広場も夏場は子供たちで溢れているところですが、ガラガラでした。
クオッカの公開が始まる13時30分までは園内をブラブラします。
まずはコアラ舎から。1日20時間眠っているというコアラですがお昼頃にモグモグタイムがあるみたいで運良く、起きている4時間を観られました。
赤ちゃんコアラを探すんですが、むむ、なにやらこのコアラさんのお腹がもっこりしていて、あやしいぞ。
よく見ると、赤ちゃんコアラがいるみたいです。見つけられますか?
よく見ると、こちら。お腹の袋に頭を半分入れている赤ちゃんの顔が見えました。ラッキーです。
続いてはカピバラ温泉ですが、これくらいの気温では彼らにとっては日常で、温泉に浸かっている子達はいません。ちなみに“α7 IV”の動物瞳AFですが進化を見せていますね。カピバラの鼻に瞳AFがいってしまうことがしばしばあったのですが、今回はちゃんと目を見つけてくれています。撮りやすくなっています。
何度か行っているウチに1頭だけ温泉に浸かっている子を発見。
せっかくゆず湯を用意してくれているのに桶の方に使っているのはもったいないなー。でもこの幸せそうな顔を見ていると、こちらも幸せになるというか、帰ってお風呂に入りたくなります。
しかしSEL70200GM2ですが、AFが猛烈に速くなっていますね。これは最速AFのSEL135F18GM以上かもしれません。スパスパとフォーカスポイントを移動できるので「あ、外れた」と、思っても復帰が速い。これは動物園撮影には最強の望遠ズームレンズかも。
13時過ぎに園内の一番奥にある「クオッカ・アイランド」まで行って準備をすると、ご覧の行列でした。予約制ではなくなっていても、相変わらず、世界で唯一の展示になるクオッカは大人気です。
とはいえ、この行列はあっという間になくなります。子供たちはずっとクオッカを観ているわけでもなく5分も観ていると飽きてしまい、すぐに移動していきます。続々とクオッカ見学の方達がきますが30分もすると人もまばらになってきて1時間もするとガラガラです。
観覧時間は平日は13時30分から15時30分まで。後半の1時間は自由に撮り放題になっていました。
最初に入って様子を見たときに、かなり距離があることがわかり、子猫サイズくらいしかないクオッカを撮るのにはSEL70200GM2ではちょっと距離が足りないことがわかりました。
ということで、ここでレンズをSEL200600Gにスイッチします。レンズのサイズが最強にでかいのですが、手持ちで撮影出来る限界サイズくらいになるですかね。
これで遠く離れたクオッカの顔を狙います。
さて、そのクオッカですが、普通にみると結構、するどい顔つきをしています。これが下から見るとニコニコしてみえるので「世界一幸せな動物」と、言われているんですが、飼育員さんではない我々が柵越しに彼らを見上げる角度でみることはできず、笑っている顔に見えることはまずありません。
チャンスは彼らが立ち上がって顔を持ち上げてくれた一瞬。近くにいるときはまず、そういう角度にはならないので、離れているクオッカを望遠レンズで狙い、顔をあげる瞬間を狙います。
お、やった! ちょっと笑っている顔になっているのが撮れたかも。
親指AFボタンで動物瞳AFを使ってフォーカスを合わせっぱなしにして、上を向いた瞬間にシャッターボタンを押して狙っていきます。
この日は3頭のクオッカが小屋から出たり入ったり。お母さんと子ども2匹です。子どもクオッカは険しい顔になることがなく、のんびりした顔になっているので、この2匹が狙い目です。
SEL200600Gがあれば、こうして子猫サイズのクオッカの顔をドアップで撮影する事ができます。こうして口角があがっているので正面からあおって見えると笑っている顔に見えるんでしょうね。2時間、粘って撮ってきました。
さて、そのクオッカの撮影についてのレポートではなく、今回紹介したいのは“α7 IV”の画像転送です。
“α7 IV”では新機能としてBluetoothの常時接続機能が搭載されていて、アプリ「Imaging Edge mobile」からの呼び出しが高速化されています。
「Imaging Edge mobile」を使っての画像転送は今までの”α”でもできたよ、というところですが、“α7 IV”のそれは今までの接続とはかなり違います。常にBluetoothで接続されているため「Imaging Edge mobile」を起動してWi-Fi接続をしたり、位置情報の取得のためにBluetoothでの接続を待ったりする必要がなく、いつでもスマートフォンと“α”の接続が可能。
スマートフォン接続の際は、1台のスマートフォンをあらかじめ登録することで利用をします。「Imaging Edge mobile」のアプリを起動すると“α”をいちいち探しにいくのではなく、ペアになっている“α”とすぐに接続ができている状態。そういえば「Imaging Edge mobile」を起動すると「ILCE-7M4」の機種表示が最初から出ているのをみかけていませんか?
これが新しい”α”とスマートフォンの接続方法になるみたいです。
アプリを起動すると、最初にILCE-7M4の表示があり「見る・取り込む」を選べば、そこから即座にWi-Fi接続されカメラ内の画像を読みに行きます。
同じことは従来の”α1”以前のモデルでもできるのですが、スピードが10倍くらい速くなっていると思います。
スマートフォンから取り込む画像を選ぶときは映像の左側のサムネール状態から選びます。“α7 IV”の高精度AF機能があれば、どれを選んでもフォーカスがあっているのでSNSにアップロードする写真くらいであれば、見た目で問題ないのですが、微妙なニュアンスのものを選ぶときはちょっと苦労するかも。
ただ、この新「Imaging Edge mobile」アプリ転送の最大の武器は「電源オフ中の接続」が利用できることです。これは文字通りですが、“α”の電源を切っているときでもスマートフォンから電源を入れさせて中身をチェックしにいける機能です。
撮影が終わってカメラバッグに“α”をしまっている状態でも、スマートフォンから“α”の電源を入れて撮影データのチェックができます。Bluetoothの電波も割と遠くまで通信ができて、部屋の中で試してみると隣の部屋にあっても見通しがよければ通信ができるほど。身につけているカメラバッグに収納しているくらいなら問題なく通信ができます。
撮影が終わって移動中に撮影データのチェックをするときに、カメラを取り出さなくても良いというのは超便利です。
最高の旅カメラとして使えそう。現時点では“α7 IV”だけの機能になります。
そしてもうひとつ、“α7 IV”以外のモデルでも利用ができるのがFTP転送です。“α7 III”や“α7R3”以降のモデルで使える機能になります。
FTP転送と聞くと、自分でFTPサーバーを用意して、そこにスマートフォン経由でデータ転送をする面倒そうで自分には関係のない機能に思えますが、FTPサーバーを用意しなくてもその手前のスマートフォンへのデータ転送までの利用をすることも可能。
撮影時にスマートフォンと接続して撮影データをバックグランドで自動で転送する、という機能だけを使うコトもできます。
この機能を利用する際に、スマートフォンに疑似的にFTPサーバーを立てるアプリなどを用意する必要もありません。インストールするのはソニーの「Transfer & Tagging」アプリのみです。
このアプリをインストールしてあとは設定をソニーサイトの案内に従って行うだけです。
いろいろな選択肢がありますが、Wi-Fiテザリングを使って取り込む方法を選べば間違いはありません。
- スマートフォンの設定からテザリングをオン
- スマートフォンの「Transfer & Tagging」アプリ起動&FTP転送オン
- デジタル一眼“α”のFTP転送オン
この順番で起動すればFTP転送が始まり、撮影した写真を片っ端からスマートフォンに転送することができます。昔、Camera Appが使えたときはカメラアプリでこうした画像転送の自動化ができていたのですが、今はFTP転送でそれができます。
常時接続をせず、撮影後に自分で転送する写真を選択して一気に転送することも可能。その際はFTP転送の対象ファイルを自分で設定して送信を一気に行います。
この場合はレーティングで5つ星をつけた画像だけを飛ばすようにしています。レーティングは再生時のカスタマイズボタン機能でC3ボタンにでもレーティング星5を割り当てておくと、再生時にC3ボタンを押すだけでマークをつけていくことができます。
チェックが終わった後に、FTP転送設定をして送信すれば、一気にスマートフォンに画像転送ができます。
ただし、FTP転送ができるのはJPEG画像のオリジナル映像とRAWのみ。RAWデータはスマートフォンでは再生することができないためJPEG転送のみとなりますが33Mの大きな画像サイズでの転送となります。「Imaging Edge mobile」では2Mサイズの小さな画像での転送ができるため転送が超高速に終わります。
とはいえ、“α7 IV”は5GHz Wi-Fiでの転送ができるので、従来の2.4GHz転送と比べると爆速でデータ転送ができます。
「Imaging Edge mobile」を使うかFTP転送を使うか、なかなか悩ましい感じではあるんですが、位置情報の取得なども超高速化されるので「Imaging Edge mobile」を使った方がメリットは大きいかも。
“α7 IV”をお買い上げで、まだ「Imaging Edge mobile」の設定をしたことがない、という方はだまされたと思って設定をしてみてください。
“α7 IV”以外のユーザーさんも“α7R3”、“α7 III”、“α7C”以降のユーザーさんでしたらFTP転送がFTPサーバーなしでスマートフォンへのデータ転送機能のみで利用できます。このお正月のウチにこたつに入りながら設定を試してみてはいかがですか? 2022年のSNSの利用方法が一気に変わるかもしれませんよ。
☆ソニー「Transfer & Tagging add-on 接続・画像の取り込み方」はこちらから
ということで、今回、“α7 IV”と、SEL70200GM2、SEL200600Gで撮影してきた動物たちの写真がこちらです。
“α7 IV”+SEL200600G F6.3 1/1000 ISO500 焦点距離600mm
絶滅危惧種に指定されているクオッカですが、今年は2頭の赤ちゃんが生まれたみたいです。埼玉で頑張って家族を増やしていってくださいね。
“α7 IV”+SEL200600G F6.3 1/1000 ISO1000 焦点距離600mm
やった! これは「クオッカが笑っている」と言ってもOKでしょう。真正面ではなく横向きでも笑っているシーンがあるんですね。
“α7 IV”+SEL200600G F6.3 1/1000 ISO1250 焦点距離600mm
そして、今回のベストショットがこちら。爆笑まではいきませんが、微笑んでいる様に見えるシーンが撮れました。1日10分の撮影ではやっぱりこれは無理ですよ。2時間撮影させてもらった結果がこちらでした。
“α7 IV”+SEL70200GM2 F2.8 1/2500 ISO160 焦点距離200mm
こちらはカピバラ温泉での一コマ。温泉に浸かってにっこり。
“α7 IV”+SEL70200GM2 F2.8 1/200 ISO800 焦点距離200mm
こちらは寝ているコアラですが、顔が爆笑しています。
「笑う門には福来たる」ということで、動物たちの笑顔の写真でした。2022年、皆さんに笑顔がやってきますように。
本年も大変お世話になり、ありがとうございました。来年もよろしくお願い致します。
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