【レビュー】世界最小フルサイズミラーレス“α7C”開梱レポート
12年前の今日、10月23日にソニーから初のフルサイズデジタル一眼レフカメラ”α900”が発売になりました。その同じ日に同じボディ内手振れ補正機能搭載のフルサイズセンサー搭載カメラが発売になり、サイズは世界最小最軽量になっているというのは運命なんですかね!?
新発売の”α7C”の開梱レポートをお届けします。
こんにちは、店員佐藤です。
伝説のフルサイズデジタル一眼“α900”が発売になったのは2008年10月23日でした。販売価格は328,000円でビックリするような価格だったのですが、今やそれを超えるモデルがいくつも販売されています。
視野率100%の光学ファインダーは憧れの的だったのですが、サイズも大きく重いカメラで、これを扱うにはそれなりの体力も必要だったモデル。
それから12年後に、同じフルサイズ、ボディ内手振れ補正機能搭載のカメラが出ていて、世界最小最軽量のモデルが発売になっているところがいかにもソニーさんらしいと言えばらしい感じがします。
そんな運命的なモデルをありがたく開梱させていただきました。
最近はパッケージからの開梱レポートはあまりやっていないのですが、これを機にソニーのフルサイズカメラに乗り換えられる方も多そうですので、ちょっと丁寧に開梱&今時の初期設定を簡単に紹介したいと思います。
ソニーストアで購入したデジタル一眼“α7C”ですが、多くの方は「3年ワイド保証」付きで購入されていると思います。その保証書になるのが、送られてきた箱に入っている「購入明細書」になります。あとから再発行してもらうこともできますが、この購入明細書は価格が書いてあるだけの物ではありませんので、これは捨てずに取っておきましょう。パッケージの箱をそのまま保存するなら箱の中に入れておくと良いと思います。
新しいカメラがやってきて、すぐに使いたい気持ちはわかりますが、まずは内容物の確認です。
今時、欠品があることはまずありませんが、必要ないと思って捨ててしまった、とかがないように、付属品は必ずチェックすることをおすすめします。
スターターガイドが入っているので、それでチェックができます。
こちらが今回、当店で展示する”α7C”のレンズキット、シルバーボディです。撮影に必要なものはメモリーカード以外は全て揃っています。
ショルダーストラップもモデル名が入った専用のものが付属しますので、まずはこれで使われると良いと思います。
バッテリーは本体内充電をするようになっていて、バッテリーを本体に入れてACアダプターとUSBケーブルをつないで、本体で充電します。
以前は「予備のバッテリーも1本は最低でも用意しましょう」という話をしていましたが、α7Cに付属するNP-FZ100バッテリーは大容量バッテリーになっていて、普通に使っている分には1日で使いきってしまうことはまずないかと思います。
超大量の写真撮影をしていてバッテリー容量に不安がある場合も、スマートフォンの充電に使うポータブル電源などをUSB接続すれば、出先でもチャージが可能です。昔ほど予備バッテリーの必要性はないかと思います。
それでも毎日使うなど、頻繁に充電する必要がある方は予備バッテリーを1本とバッテリーチャージャーの「BC-QZ1」を別途購入されると良いと思います。
これがあるとバッテリー充電の際に本体を必要としません。旅先で宿についてバッテリー充電に本体を使ってしまうと、夜の食事の際にカメラを持ち出せなくなってしまいますが、別途バッテリーチャージャーがあれば、部屋で充電しながら、予備バッテリーでα7Cを持ち出すことができます。
旅行大好きな方、撮影頻度が多い方は、α7Cを使い始めた後で大丈夫ですので、これらのアクセサリーの追加購入を検討されると良いと思います。
レンズキットを購入した場合、このモデルはボディとレンズが別々に収納されています。昔のモデルだと、最初からカメラにレンズを装着してくれていたのですが、今回は別々になっていました。
なので、初めてレンズ交換式カメラを購入された方は、いきなりレンズ装着の儀式を行う必要があります。
デジタル一眼ミラーレスカメラはマウントの中にあるセンサー部分に光を当てて写真を記録するわけですが、汚れ、ほこりを嫌います。センサーを直接指で触ったりするのは御法度で、できるだけホコリが付かないように短時間でレンズ装着を行う必要があります。
レンズの装着時にはちゃんと向きがあって、レンズ側とボディ側に一カ所だけ白いポイントが打ってあるので、そこを合わせるようにはめます。その後「カチッ」と音がするまでひねって固定します。
キットレンズ以外にレンズの用意がなければ、これでしばらく使うことになりますね。
バッテリーは底面にフラップがありますので、ここから入れます。
メモリーカードはSDカードを別途用意して使います。ボディサイドにフラップがあるので、ここを開いて挿し込みます。
そして、これも別途用意しておきたいものですが液晶画面を保護するための保護ガラスを貼ります。
昔は保護「フィルム」が主流でしたが、現在は透過率が高く、硬さもある保護ガラスを使うのが一般的です。
フィルムと違って、保護ガラスは曲がりませんので、貼り付ける前に一度、しっかりと位置合わせをして余白になる部分がどれくらいあるのか見当を付けてはると失敗がないと思います。
これでバッテリーを満タン充電出来れば撮影準備完了です。
と、その前にせっかくの世界最小最軽量のボディ内手振れ補正機能搭載フルサイズカメラですので、そのサイズ感をチェックしておきましょう。
写真左は、現在のフルサイズカメラのスタンダードモデル”α7III”です。強力なAF機能を搭載したモデルですが、それを凌駕するAF性能を搭載して写真右のα7Cが登場です。
お互いに標準ズームレンズを装着していますが、かなりのダウンサイジングになっています。質量で71%、面積で67%しかないのが新型α7Cです。
ついでなので一番右にAPS-Cセンサーモデルのα6400を持ってきました。こうして並べて見るとAPS-Cカメラとほとんど同じサイズになります。
これでセンサーサイズをα7Cとα6400で比較すると、ご覧の通り。
こうして見てみるとフルサイズセンサーって本当にでかいですね。受光部の面積がこれだけ違うんですから、それは画質にも差が出るわけです。
ちなみにレンズに付属するレンズキャップですが、従来品と比べると微妙にデザインが変わっていました。SONYロゴが印刷ではなく彫り込みになっています。
付属レンズの「SEL2860」専用のキャップなんですかね?
α7Cの電源を入れると、まず最初に表示されるのがこの画面ではないでしょうか? 付属のキットレンズは手動で繰り出しをしてから使うレンズになっています。ズームリングを回して、レンズを繰り出すと撮影が出来るようになります。
そして、α7Cでは横方向に開くバリアングル液晶を搭載しています。VLOGCAMのZV-1や、α7S3などの動画主体のカメラで採用されるこの方式ですが、今まで”α”に搭載されていたチルト液晶と比べると最初は使いにくく感じるかと思います。
私も同様で、Blog用の写真撮影がほとんどで、チルト液晶があれば充分だったのですが、縦位置撮影の時にメリットがあるのがこのバリアングル液晶。
使い慣れている方にしてみると、撮影時はいつも引き出した状態で使っているんだそうです。
これは縦位置撮影をしているところですが、横位置撮影の際もほぼ、この状態で使っているそうです。
そして利用が終わったら液晶の背面をこちら側に向けて収納するとのこと。こうすると液晶画面の保護にもなるし、再度、撮影をするときはガバッと開いてしまえば、すぐに元の状態になるそうです。
なるほど、バリアングル液晶ならではの使い方があるんですね。
さて、新型のソニーのミラーレス一眼ですが、まず最初に試したいのは「瞳AF」ではないでしょうか? 自動で人の顔を認識して人物や動物の瞳をずーっと追い続けてくれるという魔法の様なAF機能です。
買ったら最初に試したい撮影方法だと思います。
メニューボタンから操作をするのですが、現在のαは本当に機能が増えてしまっていて目的の機能を探すのが最初はちょっと大変。
瞳AFについてはカメラ1番のタグの中の5ページ目にあります。
飼っているペットで試すなら、ここで検出対象を「動物」に切り替えます。
それと「顔/瞳枠表示」もオンにしておきましょう。こうしておくと、どこにフォーカスが来ているのかすぐにわかります。
動物はやはり犬や猫が最もよく効きます。aiboのぬいぐるみでもご覧の通りです。動き回る動物の瞳を追ってくれるってプロでも難しいと思うんですが、これが初めてカメラを扱う初心者でも利用できるってすごいなー。
そして、こちらも人気の機能です。
シャッター音がしない「サイレント撮影」はカメラ2のタブの5ページ目に設定があります。
ここで機能を「入」にしておくと、シャッターを切っても「カシャ」っというシャッター音がしなくなります。完全に無音で写真が撮れます。
静かな場所でシャッターの音を出したくない時などに利用すると便利。
ただ、メニューのかなり深いところに設定項目があるので、これをいちいち呼び出すのは大変です。
そこで、カメラのカスタム機能を使って、使いやすいように設定を変えてしまいます。
カメラ2のタブの9ページ目に「カスタムキー」とか「ファンクションメニュー設定」というのがあります。ここの機能を変更して自分でよく使う機能を使いやすいところに配置します。
最初からメーカーが設定している機能が割り当てられていて、これを変更したら使いにくくなるんじゃ無いかと不安になるかもしれませんが、カメラをリセットすればこれらの配置は元に戻せます。
それほど深く考えずにいろいろ変更してOKです。
ここでは「ファンクションメニューの設定」の変更をおすすめします。
ファンクションメニューというのは画面の右にある「Fn」というボタンを押したときに画面に呼び出せるショートカット機能にあるボタンです。12個の機能が呼び出せますが、これらのボタンを自分で入れ替えることができます。
静止画撮影時と動画撮影時で別々のファンクションメニューを配置できるので、ここに使いやすい機能を持ってきてしまいます。
フラッシュのボタンがありますが、フラッシュはα7Cには内蔵されていませんので、外部フラッシュを持っていない人には無用の機能です。意味の分からないボタンを使いたい機能に割り当ててしまえば良いんです。
ひとつひとつのボタンに自分の好みの機能を割り当てられます。
私の使いやすい配置にしてみました。これなら写真撮影の時にサイレント撮影もすぐに呼び出せるし、瞳AFの人物と動物の切替も簡単。そして大好きなインターバル撮影もすぐに呼び出せます。
動画撮影時にはHDR撮影に移るためのピクチャープロファイルを呼び出せるようにしていたり、使いやすいように考えてみました。
初めてαを使う方がここまで配置できることはないと思いますが、自由度の高いカメラです。使い慣れてきたら、こうしてカスタマイズして自分だけのカメラにしていってください。
そして、α7Cで撮影した写真をスマートフォンに取り込むことが多い方に超オススメの設定があります。
ネットワークタブの1ページ目に「Wi-Fi設定」というのがあるのですが、ここの中にある周波数帯を変更します。
デフォルトでは2.4GHzになっていますが、これを5GHzに切り替えます。
これだけで、スマートフォンへの転送速度が爆速になります。体感で10倍くらいのスピードになるはずです。
なにも考えずに5GHzに切り替えて使ってしまいましょう。(スマートフォンへの画像転送ができない、という場合はスマートフォンが5GHzに対応していない可能性があります。その際は2.4GHzに戻してお使いください)
それと「PlayMemories Home」がα7Cには対応していません、という注釈があったので気になっていたのですが、試してみたところ、特に問題はなくα7IIIと同様に普通に使えました。RAWファイルもPlayMemories Homeで認識して閲覧できました。
対応をしていないのはα7S3だけみたいです。HEIFを始め、新しいフォーマット満載のカメラなのでα7S3についてはもうちょっと対応に時間がかかるのかも?
以上、α7Cの簡単な開梱レポートでした。当店店頭では明日より展示を開始します。
ご興味ある方は是非、実機をじっくりと触ってみてください。
フルサイズ デジタル一眼カメラ α7C ILCE-7C |
ソニーストア価格: 209,000円+税~ |
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発売日 | 2020年10月23日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 (予想) |
5年ワイド:21,000円+税 3年ワイド/5年ベーシック:11,000円+税 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 ☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |
フラッシュ HVL-F28RM |
ソニーストア価格: 25,364円+税 |
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発売日 | 2020年12月11日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 ☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |
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